昭和61年9月,10月近辺のビッグマッチを特集。
標題の「世代交代マッチ」とは、ハンセンvsゴディ、長州力vsS.Sマシンの2試合の事らしいです。いまいちピンときませんが…。
海外修行中の輪島は地獄のプロレス島・プエルトリコへ遠征。
日本デビューを待ち焦がれるプロレスファンに、シングル三連戦三連勝という圧巻の猛デモをブチ上げました。
輪島が返り討ちにしたプエルトリコの刺客は以下の雑魚3選手。
いずれも「輪島スペシャル」ゴールデンアームボンバーからの体固めによる瞬殺劇でした。
- ウラカンカステロJr〈1分14秒_ゴールデンアームボンバー〉
- メキシカンエンジェル〈3分30秒_ゴールデンアームボンバー〉
- エルヒギンス〈5分29秒_ゴールデンアームボンバー〉
さすがは世界の馬場さん、命の保証がない恐怖の血みどろプエルトリコ控室でもふんぞり返って輪島にダメ出しです。
大相撲史上屈指のトンパチ輪島と、狂熱プエルトリコの接近遭遇は考えただけでワクワクもの。
名物「危なすぎてグランドに客を入れられない野球場興行」など、プロレス文化遺産的風景も放映されました。
10分足らずの映像でしたが、完全版があったら”即買い”の貴重アーカイブです。
9.9_愛知:長州vsハンセン
三冠王座誕生前、PWF&インターのダブルタイトルマッチ。
長州の外人ベタが如実に現れる両リン決着でした。
9.11_後楽園:ハンセンvsゴディ(当時・UWFヘビー級王者)
不沈艦×人間魚雷という海軍チックな全日ガイジン世代交代マッチ。
ゴディ派のちゃんこ居酒屋店主・カンちゃんの乱入で、ハンセンが反則勝ちを拾いました。
9.20_相模原:長州vsスーパーストロングマシン
ナニコラvsギギギガガガの言語不明瞭な世代交代マッチは、放送終了直前にキッチリ両リン決着。
なんと生中継終了後に、怒りのマシンが自らマスクを取るというボーナストラックが付いてました。
10.4_後楽園:長州&浜口vsザ・ロシアンズ(注・2人ともミネソタ出身)
ロシアンズお腹の”CCCP”ロゴが眩しい日露決戦。
実況で倉持さんに「格下」と明言されてしまった浜さんが無念の轟沈です。
10.20_岡崎:猛虎七番勝負#1 タイガーマスクvs谷津嘉章
フレアーのキャンセルで急遽組まれた、足工大附属の先輩・谷津との色々めんどくせぇ一騎打ち。
事なかれ主義の三沢タイガー、先輩のワンダースープレックスの軍門に下りました。
10.20_岡崎:ザ・ファンクスvsザ・ロードウォリアーズ
「これこそ世代交代マッチだろ」と日テレG+に訴えたくなる、新旧看板タッグの一騎打ち。
暴走戦士の強烈攻撃とテリーの大袈裟ムーブが見事に噛み合った、掘り出し物的好勝負でした。
ゴールデンタイム復帰2年目の昭和61年。
既存スターの他、長州、ウォリアーズなど錚々たるメンツが揃っていましたが、その分散漫な印象も強かった時代だと思います。
当時私は中学1年生。部活だの何だので「毎週プロレスが楽しみ」ではなかった期間でした。
しかし今見ればすべてが味わい深い、日本のプロレス史的にも貴重な顔合わせばかり。
あれから25年、のんびり当時を振り返る事ができる何ともありがたい番組です。