Translate

2013/03/09

WWEスマックダウン #705

録画した日〔2013/3/4:JSPORTS2〕

エリミネーションチェンバー戦を制し、レッスルマニアでの世界王座挑戦権を手に入れたジャックスワガー。
現王者アルベルト・デル・リオとの本格抗争がスタートしました。
何故か急速に右傾化しているスワガーは、超保守派のオッサン・コルターと結構キツい移民排除系の愛国演説を敢行。
当然、スワガーの槍玉に上がるのはメキシコ人の王者アルベルト・デル・リオです。
ヒール道から足を洗ったメキシカンは、この国粋発言に「アメリカは移民者で成り立ってる」と正義の演説で猛反論。文字通りのイデオロギー抗争となりました。
日本マットでは絶対に有り得ないナショナリズムアングル。
いちおうデルリオ=ベビー、スワガー=ヒールとなってますが、いわゆる保守的な土地でもこのアングルは成り立つのでしょうか。
ニュースや教科書じゃ伝わらないアメリカという国の奥深さ、ガチな部分を噛ることができる際どいストーリー。
祭典レッスルマニアで、平和的にオチてくれることを期待します。

<メモ>
  • レッスルマニア30回記念大会の開催地はニューオリンズ
  • チョビヒゲ・ローデスとケイトリンがアヤシイ関係になる見込み
  • ウェイド・バレットが映画出演した模様

警視-K #11「その人は…ママ」

録画した日〔2013/2/16:日本映画専門チャンネル〕

ガッツのリアル糟糠の妻・玉緒さんが満を持しての乱入。
玉緒さんはガッツの元奥さん=奥村真粧美の実のお母さんという役どころとなります。
六本木のディスコ「XANADU(キサナドゥ)」に集合したガッツ父娘&玉緒さん。
一粒種・奥村真粧美は、玉緒さんが実母だとは知らないまま「子供の頃ダッコしてくれたおばさん」という認識での再会です。
そんな中あくまで和やかムードを取り繕うガッツ。しかし、男手ひとつで育てた愛娘と元嫁の接近には内心おだやかじゃありません。
緊急参戦した玉緒さんのせいで、ガッツは何事も上の空状態。
今宿署管内で殺人事件が発生したものの「お前らでやっといて…」と子分2人に捜査を丸投げする無気力相撲を展開します
気分が乗らない仕事にはミスが付き物。
ガッツは子分2人がキャッチした犯人を温情裁定で一時放免し、マスコミからのバッシングを受けてしまいます。
この不祥事に、前回初登場の桜田門大物キャリア・小池朝雄は同窓生ガッツに自宅謹慎を通達しました。

一方、玉緒さんとのシナジー効果で躍動するのはトンパチ娘・奥村真粧美。
前回#10で原田美枝子の演技力に撃沈された事などすっかり忘れ、昭和の茶の間を置き去りにする超天然大根アクトで突っ走ります。
なおトンパチとはいえ一応分別ある年頃の奥村真粧美は、玉緒さんが自分の産みの親であることを看破。ガッツから「Yes」の認証を引き出しました。

そんな玉緒ハリケーン上陸回に犯人役を演じたのは、ガッツ信者として有名な超大物・緒形拳。
東京大学卒のインテリおでん屋という肩書きですが、何だか色々ワケあって別れた奥さんを殺害、小さな息子さんと逃亡中です。
事情聴取中に5分超の哲学的1人セリフを披露したり、ガッツに感謝する場面ではカレーライス食いながら鼻水垂らして号泣したりと大奮闘の緒形拳。
しかし今回は敵が悪かった。
全国数少ないこのドラマの視聴者は「オメエはそれでいいや」と名優を突き放し、玉緒さん参戦のガッツファミリーに夢中だったはずです。
いちおう事件は、ガッツの温情裁定を汲んだ緒形拳が潔く自首して解決。小池朝雄の情状酌量でガッツの自宅謹慎も解かれました。
まあそれはともかく、気になるのはガッツファミリーの行く末。
奥村真粧美はガッツと玉緒さんのどっちサイドに付くのか?、それとも親子3人水入らずのトレーラーハウス暮らしが展開されるのでしょうか…。

悩める超天然娘の決断は、週の何日かはガッツ、何日かは玉緒さん(結構なお金持ち)と暮らすという平和的なものでした。
これはすなわち玉緒さんの継続参戦が決定したという事。昭和の茶の間にとっては何とも嬉しい子はカスガイっぷりです。
ようやく揃い踏みした最強芸能一家。
お兄ちゃん・若山富三郎、バカ息子・奥村雄大(鴈龍)こそいませんが、ガッツによる番組私物化ココに極まれりという素晴らしい展開と言えるでしょう。
この#11撮影の時点で、日本テレビ首脳陣による全26話→13話打ち切りの大幅リストラがすでに通告されていたとの事。
これで守るものも捨てるものもなくなった天才・ガッツ。
やりたい放題のトンデモドラマは、玉緒さんという最終兵器を擁して大暴走のクライマックスに突入します。

2013/03/07

タイガーマスク #48「カミカゼとの対決」

録画した日〔2013/3/1:TOKYOMX〕

3週間のヨーロッパ遠征を経てロサンゼルスに舞い戻った伊達タイガー。
#44でニアミスした日本人マスクマン・カミカゼとの時間無制限ノーDQマッチが組まれました。
伊達タイガーが対カミカゼの前線基地に選んだのは、何かと懇意にしてくれるブリスコ兄弟の道場。
いわゆる「ロス道場」で気の置けないレスラー仲間とトレーニングに明け暮れます。
思いのほかのコミュ力を発揮する伊達タイガー。幸いにも、涙のしょっぱい味付けでパンを食う海外武者修行生活とはからっきし縁が無いようです。
一方のカミカゼは古典的ジャップギミックにのっとり、和式道場にブン屋連中を集めて公開練習を敢行。
ワニの皮を剥ぎ取るとも言われる超パワーで、握力計をブッ壊す驚愕の猛デモをブチ上げました。
なおカミカゼの必殺技は、1年間に10人のレスラーを病院送りにした毒針エルボーです。
こうして迎えた一騎討ち。舞台は名門・ロサンゼルスオリンピックオーデトリアムです。
本場アメリカマットで行われる日本人マスクマン同士のデスマッチは、目の肥えたロスっ子にとってもオリエンタルムード溢れる新鮮なマッチメイクだったのではないでしょうか。
何でもありのDQ戦にも関わらず質実剛健なファイトに徹する日本人2人。反則らしい反則はカミカゼのサミング攻撃ぐらいでした。
これは誇らしいサムライスタイル。先人たちのこんな積み重ねが、全米マットにおけるジャパニーズレスラーへの敬意を作り上げたのでしょう。
緊張感溢れるバチバチのデスマッチは、伊達タイガーが前回#47でたまたま編み出した新必殺技(仮)でカミカゼを粉砕。
本場アメリカのリングで死力を尽くした日本人2人はノーサイドでガッチリ握手です。
魑魅魍魎渦巻く日プロから解放されて充実ムードの伊達タイガー。
「これから西部をサーキットしたい」と更なる全米マットチャレンジに身が引き締まります。
しかしそこに、魑魅魍魎の大ボス・馬場さんからの電報が…。
「ワールドリーグ チカシ レンラク マツ ババ」。
日プロ本場所への強制参加指令を受けた伊達タイガーは、急転直下日本マットに復帰することになりました。
次回はビッグサカ・坂口征二とのニューリーダータッグを結成する模様。
ほぼ完成した第2の必殺技も含め、伊達タイガーの再ブレークに大いに期待をしたいものです。

2013/03/06

新・座頭市Ⅰ #6「師の影に泣いた」

録画した日〔2012/9/22:時代劇専門チャンネル〕

お母さんの墓参りのために地元(茨城県笠間市)へ帰ってきた座頭市。
剣の師匠である丹波哲郎と久しぶりの再会を果たします。
ボスならぬ「先生」と呼ばれる丹波哲郎は、出世頭である教え子・座頭市と公開スパーを敢行。
しかしフルコンタクト渡世で腕を上げまくった座頭市と、町道場で細々と食いつなぐ先生の間では実力差は歴然です。
悲しいかな、出藍の誉れ座頭市は「片ヤオ」を担いで丹波哲郎の面子をキープしたのでした。
先生とはいえ結局は浪人稼業の丹波哲郎は、安定した生活を求めて就職活動の身。これは足の不自由な妹・柴田美保子のためでもあります。
そして苦労の末ようやく群馬県館林市の役人職の内定通知が届いたのですが、口利き代だの何だので金150両を持参する条件付きでした。
就職が決まった丹波哲郎に負担を掛けたくない妹・柴田美保子は、兄の思いと裏腹に笠間市に残留することを決意。
そのどさくさという訳ではありませんが、なんと昔からの憧れだった座頭市にラブアタック=求婚を仕掛けます。
師匠の妹さんからのまさかのプロポーズに、座頭市はまさかまさかの一発OK。さっそく結婚準備として仕込杖を封印します。
この座頭市の熱い決意に、はるばる笠間市まで追いかけてきたヒットマンもノーサイド侠気返しで立ち去っていきました。
いきなり勃発した座頭市の寿退社問題。
興行主・フジテレビとしては許されない案件ですが、それ以上に師匠・丹波哲郎は大事な妹と渡世人の結婚に絶対反対の大激昂です。
怒りの丹波哲郎の前に、座頭市は嫁取り戦線から速攻で退散。
しかしそんな高潔&妹思いの師匠は、就職の持参金を地元ヒール軍に融通してもらうというGメンのボスとは思えないコンプライアンス違反をカマしていました。
平穏を求めたが故に侍としての矜持を失ってしまった丹波哲郎。自らのルーツでもある「先生」の変貌に座頭市はサヨナラを決意します。
一撃で師匠をブッタ斬った座頭市。これからは自らの手で王道を切り開いて行くしかありません。

お墓参りはできたものの師匠撃沈に婚約破談と、座頭市の里帰りは散々なものとなってしまいました。
マイルールに引っ掛かればそれが師匠であってもブッタ斬る。不幸にするだけなので嫁は娶らない…。
良くも悪くも強すぎる男・座頭市のダンディズムが何とも哀しいストーリーでした。

2013/03/03

WWEロウ #1030

録画した日〔2013/3/1:JSPORTS2〕

祝日プレジデントデー(2月第3月曜日)に開催されたルイジアナ大会。
前日のPPV「エリミネーション・チェンバー」でWWE王座を防衛したザ・ロックが、リング上で恒例の祝勝会を決行します。
地元ルイジアナ大学ラファイエット校のマーチングバンド演奏に乗ってド派手にリングインした王者ロック。
ひとしきりラファイエット押しの演説を終えると、まさかの仰天プランをブチ上げました。
絶好調のピープルズチャンピオンは「シナモデル」のWWE王者ベルトにダメ出し。どうやら新しい「ロックモデル」の王者ベルトをこしらえてきたようです。
8年前にワル学博士・シナが作ったクルクルベルト。
私がJSPORTSでWWEを見始めたのとほぼ同じ頃なので、捨ててしまうのは何とも淋しいのですが…。
あんまり引っ張ること無くお披露目されたロックモデル。
レイスモデルのNWAベルトでは万国旗が入る箇所に、ロックの登録商標・猛牛マークが入っています。
まあ、可もなく不可もなく、イイっちゃあイイ悪いっちゃあ悪い的なロック様の新しいオモチャといったところでしょうか。
お役御免で殿堂行き(ロックが指示)となるはずのシナモデルは何故かCMパンクの手に。
PPVでの敗戦によりノーチャンスとなったはずのパンクですが、シナを焚き付けてレッスルマニア進出をゴリ押し。次回RAWで挑戦者決定の一騎討ちを行う事になっています。

レッスルマニアまであと1ヶ月ちょっと。芸達者パンクをギリギリまで引っ張り、あの手この手で究極のメイン戦「Rock-Cena Ⅱ」を作り上げていく手はずなのでしょう。
でも取りあえず、ベルトは元に戻しといてほしいんですが…。

<メモ>
  • ビンスマクマホンとポールヘイマンも来週一騎討ち
  • ジグラー、デルリオ相手にマネーカバン行使未遂
  • インチキレフェリー・マドックス、熟女ヴィッキーの助手に登用される
  • シナが抜けたシールド退治軍に、Y2Jジェリコが加入

ワールドプロレスリングクラシックス#242「グレート・ムタ特集」

録画した日〔2012/12/1:テレ朝チャンネル〕

平成2年9月に行われた、ザ・グレート・ムタの日本デビュー2戦目、3戦目を放送。
ちなみにデビュー1戦目(vsサムライシロー)はノーテレビだったとの事です。
舞台は「アントニオ猪木30周年メモリアル・フェスティバル」。国内3戦目、関東初見参のグレート・ムタは、横浜アリーナの天井からスルスルっとリングインしました。
勝負の白メイクは、後にバカ殿バージョンと呼ばれます。
対戦相手はNWAのトップにして新日マット初登場のリッキースティムボート。
たいして縁のないアントニオ猪木のブロンズ像を渡された南海の黒豹は、和製カンフー少女の全力演舞にちょっと戸惑い気味。
満面のリッキースマイルとは裏腹の「ボクと新日、合ってないかも…」感が伝わってきます。
ハイテンション猪木祭りの横アリで繰り広げられた試合は古典的なアメプロ仕様。
リングイン時の沸騰具合とのコントラストを踏まえ、当時は「凡戦」だの「ショッパイ」だの散々な評価だった記憶があります。
ショッパイは言い過ぎだとして、やっぱり今見てもあんまり面白くない試合。戦犯はクールな善玉に徹したリッキーでしょうか。
会場はムタをヒールとして迎えたものの、いかんせんNWAからの「お客さん」リッキーへの感情移入が難しい状況。
もうちょっと単純な勧善懲悪アングルだったら良かったのかもしれません。

横アリ決戦の半月前に広島サンプラザで行われた馳浩戦。
この年6月の福岡決戦で後藤達俊の高角度バックドロップを食らって死にかけた馳。9月にはすっかり元気になって、黄色く明るいノーザンライトへ絶賛ギミックチェンジ中です。
初期ムタの名勝負として数えられるこの試合。
試合前はムタが赤メイクだったのに、やがて馳が尋常でない大流血で赤メイクになるという体を張った壮絶ドラマが展開されました。
タイガー服部を突き飛ばして反則負けとなったムタは「お道具箱」のリング下から担架を投入し、大流血KOの馳浩へ超高速ラウンディングボディプレスを敢行。
日本マット初公開の担架芸。本場アメリカマットから逆輸入の天才が、カッコイイヒールという新ジャンルを確立した瞬間です。
レジェンド級の和製ヒールは世紀を跨いで今でも現役。
nWoバージョン、毒グモバージョンなどチューンアップを繰り返してオドロオドロしく進化を続けています(頭髪を除く)。
しかし、2、3分でメイクがボロっと剥がれて代理人・武藤敬司そっくりの顔になるのがグレート・ムタの原点。
どう見てもいつもの武藤なのにやっぱりムタにしか見えない、天才レスラーの懐の深さを感じさせてくれるグレートなヒールです。

イタリア人ジョッキー ミルコ・デムーロ

録画した日〔2013/1/1:グリーンチャンネル〕

元旦に放送された、外国人初のダービージョッキー・ミルコデムーロのドキュメント。
1999年の日本デビューから昨年2012年の朝日杯優勝(ロゴタイプ)まで、ビッグタイトルを中心に振り返ります。
実績はもちろん、日本を敬愛する姿と爽やかなルックス、綺麗な奥さん等々ひっくるめて「ナイスガイ」としか言いようのないイタリア人ジョッキー。
しかし私としては、ある時期まで十把一絡げの出稼ぎジョッキーという印象ぐらいしかありませんでした。
そんな印象付けになった大きな要因は、やはり2004年の皐月賞(ネオユニヴァース・1着)における田中勝春(サクラプレジデント・2着)殴打事件でしょう。
ただでさえあんまり勝てない傷心のベビーフェイスに追い討ちのポカリ。
「礼節を欠く」「だから外人ジョッキーは…」ってな感じのネガティブな出来事です。
この馬上暴行事件に関して、ミルコデムーロは「勝春とは昔から仲良しです」「僕なりの愛情表現でした」と爽やかに弁明してくれました。
…だったら納得。
むしろサクラプレジデントを持ってして差し切れなかったカッチー・田中勝春が悪い、と認識をあらためようと思います。

日本で「競馬サークル外」にミルコ・デムーロという名前が伝わったのは、2011年3月のドバイワールドカップ。
辛さ、悲しさと不安、恐怖で悶々としていた日本のために、世界タイトルを獲って泣いてくれたイタリア人にはいくら感謝をしてもしきれません。
外国人初の日本ダービー制覇。そしてドバイしかり2012年の天覧競馬しかり、よくよく考えると「持ってる」ジョッキーであるミルコデムーロ。
しかしこれは、彼のナイスガイっぷりが「引き寄せてる」必然なのでしょう。

私にとって顔と名前と声が一致するジョッキーは日本人も含めて少ないのですが、ミルコデムーロはOK。ルメールとどっちがどっちだか分からなかったのは昔の話です。
そしてこのドキュメントを見て好感度は更にアップ。日本を好きなまま、これからもG1を勝ちまくってほしいと思いました。