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2014/11/22

WWEロウ #1120

録画した日〔2014/11/20:JSPORTS3〕

お客さんのテンションが異常に高い英国リバプール大会。
ここ1週ほど休暇を取っていたジョンシナが復帰、サバイバーシリーズ5vs5戦のチーム編成に本格着手しました。
アンフィールド級の野太いチャントによる「John Cena sucks!」の出迎えを食らったシナ。
しかし百戦錬磨のトーク術ですぐさま客席から主導権を奪還。目下の懸案であるライバックの去就ネタ(Authority軍orシナ軍)をリバプールのド真ん中で叫びます。
あくまでライバックの意思を尊重するシナと、ライバックにオイシイ待遇をアピールするAuthority軍のトリプルH夫妻。
それを受けたキーマンは何とAuthority軍への参画を決断。メインに組まれているシナvsライバックは両軍の代理戦争となりました。
この日は両軍ともにメンバー集めが急ピッチ。
Authority軍は既存のロリンズ&ケインに加え、ライバック、マークヘンリー、ルセフ(ただしラナ嬢抜き)の5人。シナ軍はシナ本人とジグラー、ビッグショー、シェイマスの4人という構成に。
まあもちろん、あくまでも「仮」ではあるんですが…。
こうして迎えたメイン戦では、全世界の予想どおりライバックとAuthority軍が大分裂。
かと言ってライバックがシナと組む様相は無く、両軍とも5vs5戦の確定メンバーはひとまず4人ずつという状況になりました。
そんな中エンディングにカットインしたのはワイアットファミリーのデブ大将じゃない2人のうちの1人。「最後のピース」を埋めるのはこのヒゲモジャとライバックの2人となる様相です。
だとすると毒蛇オートンはストーリー上の完全な捨て駒ということに…。何とも切ないWWEの人事レースです。

<メモ>
  • ジャックスワガーが知らないうちにシナ軍入り→すぐさま負傷リタイアという酷いアングル
  • 影武者ダミアンミズドゥが本家ミズを凌ぐ声援を受ける
  • ホーンスワグルもミズの影武者に。解説者JBLはなぜか「リトル蝶野」と絶賛

2014/11/19

WWEスマックダウン #794

録画した日〔2014/11/17:JSPORTS3〕

サバイバーシリーズの5vs5戦へ向けてメンバー集めを急ぐAuthority軍。
今回のNYオールバニ大会では、番頭格のケインが有力選手の一本釣りに着手しました。
ケインが待つリングに登場してきたのはセザーロ。「シナをブン回せるのはオレだけ」と猛アピールをぶつけます。
反米→極右→ヘイマン傘下と流浪の末に今は宙ぶらりん。
Authority入りによって業務環境を改善したいという気持ちが強いのでしょう。
しかし残念ながらセザーロはAuthorityの構想外。ケインの本命は近ごろ再プッシュかまびすしいライバックでした。
ここでケイン下した判断は「セザーロvsライバック」。勝った方がAuthority入りという条件付きです。
この緊急試合を当然のごとく制したライバックですが、そもそもAuthorityだとか対抗戦だとかなんて全く関係がない立場。
獲物=Feedをたいらげればそれで満足。ケインには目もくれずロッカールームへ引き上げてしまいました。
「ライバクセル」の相方=カートヘニングの息子と一緒に消えたもんだと思ってたらここへ来ての再プッシュ。
やっぱりライバックには「Feed Me More」連呼の直線的単細胞ギミックがピッタリです。
次回RAWではジョンシナ(休暇中)とシングルマッチとの事。
どっちに転ぶにせよ5vs5のキーマンとしておいしく復活してくれる事を期待しています。

<メモ>
  • エキゾチック急行・アダムローズが仲間のウサギを襲撃
  • 前回RAW後にルセフがUS王座を獲得していたことが判明

2014/11/18

新日本プロレス闘魂史(#19)

録画した日〔2013/3/31:サムライTV〕

1990年に行われた元横綱双羽黒・北尾光司の4試合。
大相撲廃業から2年、スポーツ冒険家活動を経ての新日マット参戦でした。
歴史的神興業「2.10スーパーファイトin闘強導夢」のなんとセミファイナルに超抜擢された超闘王。
ド迫力頂上対決「ハンセンvsベイダー」の余韻に浸る超満員63,900人のプロレスファンは、ギンギラに変身した元横綱をユルい失笑で迎え入れます。
6万の失笑にも決してブレない(=空気が読めない)北尾は、ずっと憧れてた超人・ホーガンのタンクトップ破り芸を堂々盗用。
しかし布の切れ目が多すぎたのか、本家のビリビリビリ~という間を作ることができず、お笑いウルトラクイズの井手らっきょの様にスパッと丸裸になってしまいました…。
そんな規格外の新弟子の相手役に駆り出されたのは入れ墨獣・クラッシャーバンバンビガロ。
ニセ雲龍型パフォーマンスで観衆のヒートを買おうとしたものの、北尾のあまりのナチュラルヒールっぷりからあっという間に正義の味方へ仕立て上げられてしまいます。
ドームの空気と新日の方針を天秤に掛け優しいプロレスを繰り広げるビガロ。この日に限っては持ち前の上手さ器用さがモヤモヤを生み出してしまいました。
ビガロはこれぽっちも悪くないし結果論でもあるんですが、輪島デビュー戦のTJシンみたいな無軌道ヒールをぶつけていれば北尾にとって良い方向にオチが付いたかもしれません。
最後はギロチンドロップ(ロープワークやり直しVer)で初陣を飾った北尾。
今見れば新人としてそんなに酷い動きとも思えないのですが、なにせこの日は伝説の2.10。
テンション上がりまくりのお客さんからは、失笑/ブーイングを超える最上級のバッシング「帰れコール」が浴びせられました。

4.27東京ベイNKホール大会では、皇帝戦士・ビッグバンベイダーとタッグで激突。
デビューから2ヶ月半経っても北尾のイメージは良化傾向なし(むしろ悪化)。誰もが抱く「ベイダーなら…」の期待感でNKは殺伐とした空気に包まれます。
北尾のこの日の相方は現場監督・長州力(ベイダー相方はビガロ)。
後に巡業バスで「帰れ」「じゃあ帰る」問答を勃発させる2人ですが、この時点では表立っての問題はなかった模様。
ただ後付け目線で見ると、なんとなく長州がよそよそしいような気もします。
ダブルの猛爆フライングボディソーセージで圧殺された北尾。
いくら横綱という格があるにしてもまだまだデビュー2ヶ月半のグリーンボーイ。ベイダーもビガロも「かわいがり」が過ぎるんではないでしょうか。

誰が仕向けてるのか、北尾へのかわいがりマッチメイクはこの後もエスカレート。
圧殺劇から1か月後の5.24NKホールには、なんと殺人医師・スティーブウイリアムスまでが参戦してきます。
ベイダー&ビガロ&ウイリアムスの3ショットは恐怖の一語。素人は絶対に直視してはいけません。
馬場-坂口ライン効果で全日をメインに活動していたこの頃のウイリアムス。
古巣に久々に帰ってきたら目の前にこの上なく旨そうなご馳走が…。
のっけからアドレナリン暴発の滾り捲り状態、こんな時の殺人医師は本当に手が付けられません。
そんな荒ぶる外人3強にも全く怖気付かないのが北尾の良いところ。
それどころか「なんでタッチしねぇんだ」とマサさんに毒付くゆとり系の凄玉っぷりまで披露します。
相方(橋本/マサ)はともかく、ボコられることでお客さんとウイリアムス達を大満足させた北尾。
実は素晴らしいジョバーだったんじゃないかと思えてきました。

3強相手の4日後、5.28大阪府立体育館ではついに皇帝戦士・ベイダーとシングルマッチが実現。
府立といえば大相撲春場所の舞台。
凱旋相撲が最強外人・ベイダーとの取組だなんて、新日もなかなか粋なはからいをするもんです。
歴戦のかわいがりで痛めた脇腹を攻撃され、最後は破壊兵器・ビッグバンクラッシュで圧殺されてしまった北尾。
この試合ではロープを掴み損ねて場外に急転落するという、一歩間違えば大怪我のミスもありました。
そういった側面も含めてデビューして3ヶ月ちょっとのまだまだ若造。
当時はこれっぽっちも思いませんでしたが、かなり頑張ってる部類だったんじゃないでしょうか。

25年ぶりに北尾を見ての感想はとにかく「もったいない」。
高さ分厚さでベイダーとタメを張る抜群の素材をモノにできなかったのは、誰が何と言おうと日本プロレス界の損失でしょう。
新日期だけを考えるとスポーツエリート・長州政権下だったのも不幸の遠因か。
これが無責任の永久機関・猪木の直下だったら…。
良い意味でとんでもなく恐ろしい妄想が膨らみます。
SWS期も含め、数多いトラブルで悪いのはすべて北尾本人。この人に限っては時代が悪かったとかいうエクスキューズもないでしょう。
ただ私としては、Uインター・高田延彦戦(1992.10.23武道館)で日本プロレス史上最高のジョバーとなった事をもって、プロレス的には全部チャラでいいかなと思っています。

2014/11/17

インサイド「ローリング・ストーンズ in リオ」(Inside:Rolling Stones in Rio)

録画した日〔2014/10/14:ナショナルジオグラフィックチャンネル〕

2006年2月にリオデジャネイロで開催されたストーンズのフリーコンサート。
会場となったコパカバーナ海岸でのステージ構築など、様々な舞台裏を追い掛けたドキュメントです。
予想動員200万人、会場は全長2km、トレーラー9台300トンの器材、小さな町1個分の消費電力などなど、いかにもナショジオが好きそうな汗かき系ビッグプロジェクト。
となると主役は当然「中の人」。御大ストーンズは二の次、三の次の扱いとなりました。
ステージをこしらえる以外にもやる事は山積み。決して穏やかとはいえない南米リオデジャネイロではセキュリティ対策に妥協は許されません。
その一環として「中の人」はホテル/ステージ間にストーンズ専用歩道橋を建設。いろいろ規模がデカすぎて会場設営はほぼ街づくりの領域となっています。
ストーンズ本隊を迎え入れる“コパカバーナパレス”では楽屋作りが急ピッチ。
安全、快適、トイレ個別、プライバシー確保、スヌーカ台必須というよく分からん条件のもと、5つ星ホテルの良さを台無しにする黒いリフォームが展開されました。
グッドシェイプ至上主義のミックジャガーはランニングが日課。リオの海岸を走るわけにはいかないので、廊下を一部封鎖して専用コースが緊急確保されました。
5つ星ホテルのふかふか絨毯はさぞ足元にやさしい事でしょう。
プエルトリコ(直前の公演地)でたっぷり休暇をとってからリオ入りしたストーンズの面々。キースの部屋ではセットリスト書面に承認のサインをするという珍しい場面がキャッチされました。
これは一般企業でいうところの役員決裁の類か?
まあ、どうせ最初と最後の曲ぐらいしか確認してないんでしょうが…。
一方のミック部屋では、ステージ構成やVIP席はどこにあるのかなど段取りの最終確認が行われます(もちろんキース抜き)。
無数の修羅場を経験しつつもビジネス優先で話ができるフロントマン・ミックジャガー。
今回のようなビッグイベントで実に頼りになる男です。
地元タニマチ連中とへらへら記念写真に収まるストーンズ。ガチンコ団体・ナショジオは禁断の接待シーンまでも激撮していました。
伝えたいのはあくまでも「インサイド」。世界最強バンドのギミック崩壊など知ったこっちゃないのでしょう。
そんなこんなで迎えた「本編」でしたが、オンエアーされたのはJJF(オープニング)、ミスユー(稼働式Bステ)、サティスファクション(最後)の3曲のみ。
それもミックやキースより照明さんやセキュリティの方が登場時間が長いというブレの無いものでした。
たった3時間のために膨大なヒト・モノ・カネが注ぎ込まれた空前の興業。
集まった観衆は100万とも150万とも言われていますが、海に落っこちた人が24人いただけで死者重傷者ゼロという完璧な運営だったようです。
なおこの他、この手のイベントではお約束の“産気づいた女性”が1人いたとの事でした。
飛行機が飛ばなかったら、大雨が降ったら、ミックが風邪引いたらなど、要素が1つ欠けただけでもライブは成立しないもの。
そう考えると、キースがイントロ間違えたとかのトラブルなど取るに足らない枝葉の部分ではないでしょうか。
ワクワク始まってハッピーに終わる。そんな当たり前の事が実はもの凄く大変なんだと思い知らされるドキュメントでした。

2014/11/16

WWEロウ #1119

録画した日〔2014/11/13:JSPORTS3〕

御大・ビンスマクマホンがバッファロー大会のオープニングに登場。
来たるPPV「サバイバーシリーズ」の5vs5軍団対抗戦にドデカい爆弾を投下しました。
まずは苦境に喘ぐ「WWEネットワーク」のテコ入れアピール=11月中新規無料をブチ上げた御大。
続いて切り出した衝撃のトップダウンは、サバイバーシリーズでAuthority軍がシナ軍に敗けた場合にすべての権限を剥奪するというものでした。
Authority軍トリプルH夫妻からすれば寝耳に水、オヤジから突然降って来た一方的な大リスク。
ただこれはあくまで勝負事とサプライズが大好きな会長の気まぐれマター。
残念ながらビンス家ドロドロ抗争へのネタ振りではなく、PPVへ向けた程良いスパイスという位置付けであるようです。
絶対に負けられない闘いに臨む事となったトリプルH夫妻。
5vs5戦の現時点の確定メンバーはセスロリンズとケイン。
チーム作りを急ぎたいトリプルHは、ロリンズとケンカ中で微妙な立場のランディオートンに再招集を掛けるなど様々な策を講じます。
シナに誘われているドルフジグラーをドヤ顔で逆勧誘するトリプルH。しかし急にモテ期を迎えたジグラーはこれを拒絶。
さらには頼みのオートンにも反旗を翻されるなど(ただしAuthority全員で鉄拳制裁)、この日のメンバー増強策は成果ゼロとなってしまいました。
ちなみに夫妻は権力者=Authorityにある意味最も忠実なルセフにもアプローチ。ビンスの気まぐれ政策はステファニーvsラナ嬢という超異色マッチアップを生み出しました。
軍団対抗戦の醍醐味はこうした虚々実々のメンバー集めコント。
なぜか今回お休みだったシナの動向も含め、本番までのストーリーが楽しみです。

<メモ>
  • シェイマスvsルセフのUS王座戦を、RAW終了後「WWEネットワーク」のみで配信という大暴挙
  • マークヘンリーが元盟友・ビッグショーを鉄階段葬に