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2015/09/03

【初回拡大版】WWE NXT TAKE OVER #293 BROOKLYN

録画した日〔2015/8/28:JSPORTS3〕

WWEマイナーリーグ「NXT」がNYへ進出。
会場のバークレイズセンターには15,589人のコアなファンが集結しました。
NXT史上最大級のビッグマッチ。その大事な大事なオープニング1発目に登場したのはなんと我らが日本代表・獣神サンダーライガー。
大人の事情なのか「燃やせ燃やせ」の例の曲は使われませんでしたが、なんだかそれっぽいエントランステーマに乗って怒りの「JUSHIN」がついにWWEのド真ん中へと降臨しました。
マイナーリーグNXTにおけるライガーの立ち位置はもちろんスーパーレジェンド枠。お客さんも実況席も最敬礼で迎え入れます。
平成元年のデビューからリングにいるのが当然って感じでライガーを見てきた私からすると、その崇められっぷりはけっこう衝撃。
ただ、そのキャリアやフォロワーのメンツを鑑みればたしかにWWEのアプローチの方が正しいような気がします。
そんなライガーが迎えた「デビュー戦」の対戦相手はタイラーブリーズ。
超ド派手”自撮り棒”を駆使して四六時中歩きスマホを決め込むこのバカには、偉大なる獣神へのリスペクトの念などコレっぽっちもないようです。
今回の一騎打ち実現はタイラーが「もっと強い相手を用意しろ」と番組GM(ロードスティーブンリーガル)に直訴した事が発端だった模様。
アングルの詳細は不明ですが、まさかの獣神ブッキングを受けて、吐いたツバが飲み込めなくなったブリーズのヘタレ顔が目に浮かびます。
試合が始まると、ライガーはロメロスペシャルや掌底、浴びせ蹴りなど定番ムーブを惜しみなく披露。目の前で躍動する生獣神にNYのファンは大喜びです。
ちなみに元祖シューティングスタープレスは、例によってトップロープまで登ったところで未遂に終わってしまいました。
会場いっぱいに溢れる獣神愛にただでさえノリやすいライガーは超ハイテンション。
タイラーお得意のポスト最上段キザ野郎ムーブを完コピしたと思ったら、お次は超ド派手自撮り棒を強奪してピースサイン。激しいジャパニーズスタイルにこだわることなく至福の時を謳歌しました。
締めは伝家の宝刀ライガーボム。誰もが納得の勧善懲悪フィニッシュです。
惜しむらくはバックステージのパフォーマンスがなかった点か。「このヴォケぇコラぁ」でお馴染みのべらんめぇ大暴言トークショーを日本のファンだけのものにしておくのはとても勿体ない事だと思います。
マイナーリーグとはいえ、日本のスターがこれほどのおもてなしを受けるのは見ている側としてもうれしい限り。
ドラゴン藤波の殿堂入りから始まったWWE-新日の蜜月はここからより深い領域へ進行するのか。くれぐれも「共存共栄」のコンセプトで付かず離れず程よくタッグを組んでほしいところです。

なおこの日のメインを飾ったのはフィンベイラー。1軍でも活躍する悪漢ケビンオーエンスとのハシゴ戦を制してNXT王座を防衛しました。
ライガーが火を付け、かつてその薫陶を受けた”プリンスデヴィット”が締めたビッグマッチ。実に感慨深いプチ新日祭りでした。

この大会で1つ気になったのは、リングサイドにいた「華名(=KANNA)」とかいう日本人女子レスラー。なんとリックフレアー(およびサージャントスローター)とセットで紹介されるという、ある意味ライガー以上の破格のおもてなしを享受していました。
この方の素性は分かりませんが、ディーバとしてWWE参戦するのであればあの「ヒロコ」以来の快挙でしょうか。
トリプルHの肝入りで攻めに攻めてるNXT。その演説によれば近々イギリス公演に打って出るんだそうです。
日本ではヒデオイタミの離脱に伴って放送が一時休止していましたがどうやら9月から再開される模様。とりあえずはNXT王者・フィンベイラーの1軍昇格を見届けられる事を祈っています。