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2012/12/01

プロレスの星 アステカイザー #14「アステカイザーの正体を見た!?」

録画した日〔2012/11/20:チャンネルNECO〕

インチキ記者・大泉滉ほかの脇役チームが東都プロレス道場のテレビ部屋に集合。
この日は、今は亡き未来のエース・鷹羽大二郎(※)のアンソロジーが「プロレス名選手特集 第三回」で放送される日でした。 (※ アステカイザーの兄。ブラックミスト軍に抹殺される。)
しんみりと「語ろうや」モードのテレビ部屋に乱入してきたのは、インドの狂虎・シンならぬ、道場の近所に住む“シンちゃん”というちびっ子。
教育ママの方針でプロレス番組の視聴を一切禁止されていて、なんとか「プロレス名選手特集」を見たいんだそうです。
ちなみに、この特集番組について詳細説明はありませんでしたが、おそらくプロレスクラシック系のおっさん殺しアーカイブと思われます。
古き良きガリ勉スタイルに身を包んだシンちゃんは「プロレス博士」の異名を持つ凄玉小学生。
おそらく初見であろう鷹羽大二郎のファイトスタイルを「アステカイザーに酷似」と的確に分析、そして「アステカイザーの正体は鷹羽大二郎の亡霊」という持論を展開します。
純正培養プロレス脳にしか弾き出せない、なんとも熱く大胆なトンデモ大妄想。
末はファイトか東スポか?はたまた2代目梶原一騎襲名か?。お父さんが大学教授という血筋も踏まえ、将来は是非とも「ペンの道」へ進んで欲しい逸材です。
さらにシンちゃんは、自ら提唱した亡霊論を証明するべく鷹羽大二郎のお墓に日参。昼も夜も雨の日もアステカイザーとの接近遭遇を試みます。
妄言を行動に移すバイタリティ。1億円騒動の川崎の竹やぶに探検家コスプレで速攻参戦した橋本真也を彷彿とさせるプロレス的トンパチ行動学です。

そうすると何と、熱意に魂を揺さぶられた「本物」がシンちゃんの前に勇躍登場。これはモハメド・アリをホントに引っ張りだしたアントニオ猪木(with新間寿)に例えるべきか。
大ボラとリアルの間を疾走する小学生のシンちゃん、いやはや末恐ろしいちびっ子博士です。

アドレナリン全開のシンちゃんはマスメディアをも侵略。全国紙・毎朝新聞のデスクに「紙面を飾れ、コラ」と直電攻勢です。
すぐさまインチキ記者・大泉滉が適当にウラ取りを実施、翌日の毎朝新聞にはちびっ子博士による超弩級スクープがデカデカと掲載されました。
ある時はインテリジェンスモンスター、ある時はブレーキの壊れたダンプカーとして突き進み、欲しいモノ全てを手に入れたシンちゃん。
ちびっ子と呼ぶ事がおこがましい「漢」の美学を見せてもらいました。

そんなシンちゃんに目をつけたのは、やっぱりヒール軍・ブラックミスト。
新聞を隈なく読んでる番頭・サタンデモンがスクープ記事を把握。アステカイザーおびき出し策としてシンちゃんを誘拐します。
当然アステカイザーが救出するんですが、 シンちゃんは目の前で繰り広げられるアニメ化ムーブ「カイザーイン」を特リン気分でエンジョイ。
最後の最後まで凄玉プロレス博士の強心臓っぷりを披露します。
八面六臂の大活躍をカマしたシンちゃんは、アステカイザー愛車の三輪バギー・マッハビートに乗って自宅(かなりの豪邸)へ堂々の凱旋。まさしく銭の取れるビッグスターです。
前回#13のジャガー春木に続き「外敵」が文句なしの存在感を示す事で、よく解からん茶番を繰り返してたプロレスの星もその輝きを取り戻してきました。

ちなみに今回、我らが新日プロ精鋭陣もちょっと登場。鷹羽大二郎のヤラレ役として前座の力道山・ドン荒川と(おそらく)ジョージ高野がフレームインしています(登場時間20秒弱)。
「おめぇはそれでイイや」とまでは言いませんが、最強・シンちゃんのインパクトの前にはキングオブスポーツ新日勢もさすがに分が悪かったような…。

予告VTRによれば、次回はジョージ高野が出突っ張りの大活躍を展開する模様。
流れを新日サイドに引き寄せる褐色の弾丸の爆発に期待です。

2012/11/30

東京エトワール音楽院 #9「結成50周年!!ローリング・ストーンズを学ぼう!!~ダイヤモンド☆ユカイによる「ローリング・ストーンズの魅力」講座」

放送時間〔0:48~1:18:日本テレビ〕

HDDレコーダーのキーワード「ストーンズ」に引っ掛かって録画されてた30分番組。
ホリケン・堀内健(ネプチューン)を学院長として、日本やら韓国やらのイケメン軍団が音楽を勉強するコンセプトのようです。
今や重鎮芸人のホリケンと番組ギミック上のイケメン5人が、ストーンズの偉大さを学びつつチョットしたクイズなんかで大喜利適性を試される構成。
ストーンズファンとしては「怒ったら負け」と思いつつも、何だかなぁというノーリスペクト企画です。
ちなみに「ワザと”?”する」の回答は『遅刻』でした…。
そんなこんなのクソ番組ですが、昭和末期の大物レッドウォーリアーズ・ダイヤモンド☆ユカイ氏の実体験談は掘り出しモノのトピックでしょう。
何とユカイ氏、「スティールホイールズツアー(Steel Wheels Japan Tour 1990)」の東京ドームリハーサルに招待されカブリ付きで見学したとの事です。
「仕切りはミック。ありゃ社長みてぇだ」「ビルワイマンが遅刻した」「キースに感想聞かれた」と当時の貴重体験を熱く語るユカイ氏。
その他にも、ストーンズとブルースの相関関係を実演込みで分かりやすく解説してくれました。
しかしエトワール学院のイケメン生徒連中の興味は「次に繋がるバラエティ順応」アピール。
面白スポット確保に必死の彼らには、ユカイ氏の秘蔵&含蓄ネタはイマイチ響いていなかったようです。

「ビートルズ」「不良」「最強」「年齢」というフレーズで括った”教育番組”。
ファンにとっては噴飯物のヤッツケ企画ではありますが、ストーンズに対する市井の評価、イメージはこんなものだというのも事実です。
この番組で初めてストーンズを知った人はどんなイメージを持ったのか?。
カッコイイと思うのか、古城や神社仏閣を見る感覚なのか、とても興味があります。
50周年ライブ等々、ファンの「圏外」にも発信される機会が多いストーンズネタ。そんな圏外との温度差を感じることができるのは、彼らが現役であるからこそです。
よって、この番組のような異種格闘技戦は大歓迎。
HDDレコーダーのキーワード「ストーンズ」に面白企画がジャンジャン引っ掛かってくるのが楽しみです。

2012/11/28

世界の料理ショー #17「キジの丸焼きカンパーランド・ソース イングランド風」

放送時間〔8:00~8:25:テレビ東京〕

前回#16に引き続き、故郷イングランド風の料理にチャレンジするグラハム・カー。
自ら「手に入れ難いし高価な鳥よね♪」と豪語する高級食材・キジを1羽使って、渾身の丸焼き芸を披露します。
「奥さんのハダカみたい」とえげつないシモネタを織り交ぜてキジを撫で回すカー。
その手羽をブッタ斬りながら「こうすると料理の途中で飛んでかないからね♪」と王道ジョークの二段攻撃を敢行すると、客席の笑い屋連中は腹減ってるのも忘れて悶絶大爆笑の完全ノックアウト状態です。
今回のトピックの1つはカーの客イジリでした。
バラしたキジの部位を並べて「コレ知ってるぅ?」と笑い屋連中にネタ振りをするカー。
沈黙する笑い屋連中を小馬鹿にするブックだったはずが、客席から「(その部位は)上行結腸」とクールな正答が…。
よもやのブック破りにブチ切れるC調料理人・カー。
ババアとジジイしかいないはずの客席に、何と今日に限って医学部の秀才学生がいたのです。
いつもコキ使われているセコンド・スティーブが放った刺客なのか?
最終的にはカーの唄(!)とジョークで事なきを得ましたが、何とも不穏な医学部学生の乱入でした。

そしてもう1つのトピックが、正体不明のセコンド・スティーブとのコミュニケーションです。
水が用意されてなくイライラするカーは、スティーブの出すカンペにちょっかい。ショーの裏側を全世界に公開してしまいます。
終わりなきスティーブへの理不尽バッシングかと思いきや「字はうまいな」「習字でもやってたのか」とちょい褒め。
中盤では「スティーブ、終わったらカラオケバー行くぞぉ」と不遇のセコンドに親分肌の懐柔策を講じます。
フェイバレットホールド「丸焼き」回だったからか、今日のカーはダジャレ、シモネタ、軽口、毒舌全開のマシンガン猛ラッシュ。
喋って歌ってフル回転のまさしくワンマンショーでした。
文字に起こしたら膨大な量になるであろう超ハイテンション回。
キジは通常手に入る訳もなく、カンパー何チャラソースにいたっては最後まで何の事か分かりませんでした。
今後も実用性、庶民感覚など一切無視して、世界の料理ショー基準で突っ走ってもらいましょう。

2012/11/27

世界の料理ショー #16「ウサギとガチョウのパテ イングランド風」

放送時間〔8:00~8:25:テレビ東京〕

一枚看板・グラハムカーの母国=イングランド風のパテ作りにチャレンジ。
ウサギやらガチョウやらシカやら強力な食材と相対するだけに、めったに見せないエプロン姿で臨戦態勢です。
「カルダンの店からモデル頼まれてたけどアランドロンに譲っちゃった♪」と大ボラを吹きながら、まな板の上のウサギをブッタ斬るカー。
包丁を振りかぶりつつ「空手って知ってる?」とオリエンタルなホラで畳み掛けると、すでに腹を空かしてヨダレ垂らしてる客席の笑い屋連中は悶絶して大喜びです。
材料「野ウサギ1羽」「ガチョウ1羽」「肉汁入りゼリー」という時点で日本の台所では再現不可能な今回のパテ(テリーヌ)チャレンジ。
ウサギ小屋で欧米のゴージャス生活に思いを馳せる昭和の茶の間にとっては、すこぶるファンタジーに満ちたドリームマッチです。
相変わらずトップギアの絶好調トークで突っ走るカーですが、具材作りのプロセスで「ミンサー」とかいうデカイ挽き肉マシンが詰まってしまうアクシデントが勃発。
ここは正体不明のセコンド・スティーブのせいにして一笑い欲しいところです。
しかし今日はスティーブへの理不尽暴言は無し。どうも最近スティーブの登場頻度が下がっているような気もします。
標的・スティーブ不在の憂さ晴らしなのか、今日のカーはシモネタを連発。
「ポルノ番組じゃないんだよ♪」と言いつつ、ガチョウの胸に溶かしバター(致死量)を塗りこむ際に色っぽいモダエ声を上げるなど、ノーブレーキの大暴走です。
壮大なスケールの食材の割に、何とも可愛い出来上がりとなったイングランド風テリーヌ。
食材収集だけでなく「1時間半焼く」だの「4時間冷やす」だの、どう考えても素人が真似できるレベルじゃないプロの作品です。
まさしくこれこそ世界の料理「ショー」。客席の笑い屋連中を煽るカーのドヤ顔試食にもヨダレを垂らして頷くしかありません。
明日11月28日(水)の「キジの丸焼きカンパーランド・ソース イングランド風」など今後もビッグマッチが目白押し。大ボラ料理人・カーには、引き続きショーマンシップの真髄を魅せてもらおうと思います。

2012/11/26

座頭市物語 #22「父と子の詩」

録画した日〔2012/9/7:時代劇専門チャンネル〕

1人でポツンと遊んでるチビッ子と意気投合した座頭市。
この子の父親・田村高廣は元エリート役人ながら今は粗暴な用心棒稼業。父子の間には哀しく深い隔たりがありました。
寡黙で不器用な父と引っ込み思案なチビッ子は、なかなか分かり合う事ができません。
そんな切なくもどかしい父子愛を描く今回#22は「ハッピーエンド待ち」の鉄板シチュエーションと言えるでしょう。

時代劇ならではの予定調和に身を委ねる昭和の茶の間。
しかしその父子愛成就モードを、ジュンとホタルの父親・田中邦衛が「やるなら今しかねぇ」と根こそぎ引っ掻き回します。
口八丁手八丁、強きを助け弱きを挫くC調ヒールの王道を踏襲する青大将は、変幻自在の顔芸でブラウン管を独占。
メインゲスト・田村高廣の口数が少ないのをいいことに、ストーリーを青大将ブルーに染め上げてしまいます。
座頭市との相性もなかなか良い模様。120%格下扱いで蹂躙される姿は、エンタメ系インチキヒールの理想像です。
そんな青大将の全開っぷりに気を使ったのか、ラストのメッタ斬りに座頭市は不参加。かなり食われ気味になっちゃった田村高廣に幕引きを託して役者渡世の均衡を図ります。
もちろん座頭市&チビッ子のほのぼの交流も安定のクオリティだったのですが、劇中劇後ともどもやっぱり印象に残ったのは青大将のハイテンション猛ラッシュ。
「子役に食われる」というフレーズの逆を行って田村高廣も含めて丸呑みしてしまった田中邦衛。青大将どころじゃないアナコンダ級の面白パワーでした。

2012/11/25

ワールドプロレスリングクラシックス#235「80年代外国人レスラー特集」

録画した日〔2012/10/13:テレ朝チャンネル〕

新日外人最強3トップ・ハンセン、アンドレ、ホーガンのシングル戦を4試合放映(オマケ1試合あり)。
うち3試合は昭和56年12月1日・愛知県体育館での「MSGタッグリーグ戦」最中におけるお祭りスペシャルマッチです。
老兵レネ・グレイを従えて愛知のリングに登場した人間山脈アンドレ・ザ・ジャイアント。
レネの長所は「フランス語が話せる」だけですが、これが最強大巨人アンドレにとって唯一の必要条件。これ以上ない頼もしいパートナーと言えるでしょう。
そして対戦相手は「頑丈で御しやすい格下」タイガー戸口。
レフェリーのミスター高橋含め、アンドレにとって自分が”王様”でいられる仲良しチームによるマッチメイクとなりました。
こうなった時のアンドレは面白モード。
上手に客席をイジリながらタイガー戸口を蹂躙し、ラストは超特大ヒップドロップで愛知のファンに世界8番目の不思議を見せつけます。

アンドレ戦の前に登場したのはブレーキの壊れたダンプカー・スタンハンセン。
名古屋のアナウンサーに再三「小沢」と呼ばれてしまう新潟のモンゴリアン・キラーカンとの日米(蒙米?)ブルファイト対決を繰り広げます。
場外戦でウエスタンラリアットを叩き込み、後の居酒屋カンちゃんを撃沈したハンセン。
この2週間後には、全日最強タッグ決勝の蔵前国技館で伝説の「ハンセンですよ」祭りをブチ上げる事になります。
もちろんそんなネタ振りは一切感じられない、いつもどおりの直線ファイトでした。

肉弾戦の超豪華大バーゲン愛知決戦を締めたのは、総帥・猪木と「一番」名乗り始めのハルクホーガンによる60分1本勝負でした。
猪木からすれば「まだ顔じゃァねェですよ、ンムフフフ」というポジションだった昭和56年の超人ホーガン。
しかし、後のハリウッドホーガンの片鱗は随所に現れており、ビジュアル面、佇まいに関しては既にトップ級だったのではないでしょうか。

そんな年末愛知決戦から半年後の昭和57年6月18日、蔵前国技館に登場した超人は完全にイケイケのブレークスルー状態。
サンダーリップス・ハルクホーガンとして、大巨人アンドレとの400Kg肉弾戦「バトルオブスーパーヘビーウェイト」に臨みます。
10分弱の大激闘は「バトルオブスーパーヘビーウェイト」の名に相応しいケタ違いのド迫力。中でも斧爆弾・アックスボンバーをリング内外で2発打ち込んだホーガンの勢いが光ります。
パワーのぶつかり合いだけでなく、本場仕込みの両雄の顔芸、リアクション芸も絶品。
日本式ゴツゴツスタイルと明るいアメリカンプロレスがうまい事融合した極上マッチでした。
狂熱状態のホーガンとアンドレは両リン決着後も大乱闘を展開。そこにメイン戦で復帰(ヒザ負傷明け)の猪木が乱入、怒りのホーガンと対アンドレ用緊急日米同盟を結成して一先ずエンディングを迎えます。

ハンセン、アンドレ、ホーガン、もう一回ホーガン、アンドレ…、最強外国人の超豪華フルコースにお腹いっぱい。大満足でHDDレコーダーを切ろうと思ったのですが…。
興奮と騒乱の蔵前番外戦が続く中、スルスルっとリングに上がっていたラメ柄ジャンバーの金髪野郎。
彼の名はスコットマギー。役者不足にも程がある英国人レスラーは、もはや400Kg肉弾戦のオマケ扱いになった猪木復帰戦の対戦相手でした。
試合は大復活アピールの猪木が97秒でマギーを瞬殺。
しかしこれである意味、スコットマギーは日本プロレス史にその足跡を残した事となります。

最後に妙なオチが付きましたが、外人レスラーBIG3の魅力を堪能できる素晴らしいアーカイブ。これに超獣ブロディが入ればプロレス最強図鑑の完成です。
このあたりの映像はいくらでも見たい。眠ってる映像は多々あると思いますので、寝かしたままにしないでドンドン放出してほしいもんです。

新日本プロレス 2012・11・21@TDCホール

録画した日〔2012/11/24:JSPORTS3〕

聖地・後楽園ホールのハス向かい、TDCホールで行われた「WorldTagLeague2012」開幕第2戦。
リーグ戦の参加チームは「14」。けっこう大掛かりなシリーズのようです。
この日の裏メイン的位置付けだった「ライガー・KUSHIDAvs桜庭和志・柴田勝頼」のスペシャルタッグ戦。
ライガーと桜庭の接近遭遇はかなり貴重な気がするんですが、あんまりカラミはありませんでした。
試合は桜庭が総合チックな関節技でKUSHIDAを一蹴。最後は1.4東京ドームで柴田と激突するキングコング・真壁が乱入して大騒ぎのおしくらまんじゅうです。
バックステージでは怒りの獣神ライガーによるべらんめえ大暴言トークショーが勃発。
「何が桜庭だ、総合だヴォケコラ!」「出たり入ったりしやがってゴルァ!!」と言いたい放題のフルスロットルで突っ走ります。
これぞジャパニーズプロレスラーのマイク芸。のらりくらりトークで突っ込みどころ・イジリどころが極端に少ないIQレスラー桜庭も見習って欲しいもんです。

WWEファンとして面白かったのは「MVP・シェルトンベンジャミンvsランスアーチャー・デイビーボーイスミスJr」による公式戦。
在籍時の格はMVP&ベンジャミンが上ですが、新日での実績はIWGP現役タッグ王者の2人が上となります。
日本寄りアメプロスタイルでぶつかり合った試合は、WWEで格上だった2人が勝利。
確実に仕事ができるこの4人、特にMVPあたりは今WWEに戻ればそれなりのポジションを掴めそうな気がします。まぁ「テンサイ」ことジャイアントバーナードの不遇を見ると二の足を踏む気も分かりますが…。

「1年の掉尾を飾るタッグリーグ戦」と来れば我々オッサン世代は無条件でテンションがMAXになるもの。
しかし、このワールドタッグリーグはどうもノレない要素が多いです。
IWGP王者・棚橋はキャプテンニュージャパンと、レインメーカー・オカダはヨシハシと、それぞれ引いたポジションでの参戦。どこが優勝してもサプライズになる、作られた群雄割拠と言ったところでしょうか。
本番はあくまでも1.4東京ドーム。
このリーグ戦は、ドームでのタッグ王座チャレンジャー決定リーグ戦として楽しんだほうがいいのかも知れません。

プレミアムドラマ「ドロクター」~ある日、ボクは村でたった一人の医者になった(前編・後編)

録画した日〔2012/9/16,23:NHKBSプレミアム〕

福井県の山あいに実在する「名田庄診療所」とその看板医師をモデルにしたドラマ。
ドロクターは「やんちゃなドクター」という意味だそうです。
プロレスとロックが大好きなドロクター。
自らの歓迎会では、村長さん・綿引勝彦をドリーファンクジュニア役に仕立て伝説のオープンタッグ蔵前決戦テリー・ファンクの左ストレートパンチを再現します。
カルテへの筆記シーンなどから、実生活でも左利きと思われるドロクター・小池徹平。テキサスの荒馬テリーは思わぬハマリ役だったのではないでしょうか。
そんなプロレスネタはほどほどに、いわゆる無医村における在宅医療という重い問題がドラマのメインストリーム。
しかし暗い描写はほとんど無く、ドロクター・小池徹平はあくまでポジティブ。問題山積みの苦労話と言うよりも、若い医師の痛快なサクセスストーリーとして単純に楽しめる内容です。
村の一言居士・イッセー尾形をはじめ、登場人物はヒールゼロで皆んないい人ばかり。救世主でもある若きドロクターを村全体でサポートします。
原作者はリアルドロクター・中村伸一医師。地域医療に何かと付きまとうネガティブイメージを払拭し、世間への啓蒙を込めた明るいエンタメ路線なのだと解釈しました。
「プロレス」「ロック」のキーワードに引っ掛かって録画した社会派ドラマ。録り溜めたプロレスビデオばかり見てる私にとっては、何とも有難いヒロイモノ的な良作です。
リアルドロクター・中村伸一医師は今も当地で現役続行中の模様。様々な著作を出されているようなので、通勤時にでも読んでみようかと思います。