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2013/12/21

WWEロウ #1072

録画した日〔2013/12/20:JSPORTS2〕

ダニエルブライアンの地元ワシントン大会(スラミー賞=Slammy Awards)。
そのブライアンも含めた歴代王者20人が、WWEヘビー&世界ヘビーのベルト掲揚式に立ち会います。
ショーンマイケルズ、ブレットハートの超S級殿堂者から、CMパンク、ビッグショーといった現役トップランナー、そしてジグラー、カリ、スワガー等のなんかの弾みの泡沫勢まで一堂に会したリングは実に圧巻。
そして彼ら歴代王者を従えての仕切り役はもちろんトリプルH。
空気を読まず”ブライアン”チャントを連呼するワシントンの客席をいなしながら、リアルタイム王者2人をリングに招きます。
やたらと「見納め」が強調された2本の偉大なベルト。
2002年のメジャーデビュー以来切磋琢磨を続けてきた(ただしオートンは中抜け多数あり)2人によって1本化されるのは、まあ納得の範疇でしょうか。
そんな感傷に浸る間もなく始まったお約束の大乱闘では、目くるめく超展開が連続して勃発します。

止め役だったパンクがオートンと小競り合い

それを見たトリプルHがパンクを制裁

怒ったパンクがトリプルHを強襲

トリプルHの盟友マイケルズがパンクにスイートチンを一閃

隙を突いたブライアンがマイケルズにゼロ戦キック

ブライアンを制裁しようとしたオートンがステファニーと正面衝突の大ポカ

激昂したトリプルHがオートンに必殺ペディグリーを注入

…てな具合にテンポ抜群の濃密な因縁ドラマが繰り広げられました。
色々とストーリーが広がりそうな役者勢揃いのマッチアップ。
しかしつくづく残念だったのは、まるっきり空気を読まないワシントンのお客さん。
シナとトリプルH夫妻が接近遭遇したクライマックス重要スポットでも「ブライアン!」の無差別連呼状態でした。
功罪合わせ持つと言えばそれまでですが、10日遅れで見ている極東のオッサンからすると何とも興醒めな自由過ぎるヤンキー連中です。

<メモ>
  • なぜか再プッシュのシンカラ、デル・リオに2連勝
  • スラミー賞はダニエルブライアンが受賞、最高試合賞はロックvsシナ(inレッスルマニア)に。

WWEスマックダウン #746

録画した日〔2013/12/16:JSPORTS2〕

近頃何かにつけてトリプルHに毒づいていたランディオートン。
しかし今回のオクラホマ大会では、どういった心境の変化なのか一転して謝罪を申し入れます。
今さら感アリアリで殊勝なセリフをブチ上げる毒蛇でしたが、この後大音量のKing of Kingsが鳴り響く事はありませんでした。
どうやらトリプルH夫妻は本日休業の模樣。
代わりにPPV「ヘル・イン・ア・セル」以降カラみのなかったYes・ダニエルブライアンがリングに登場します。
つい1ヶ月半前まではメインストリームでいろいろヤリあってたこの2人。
そういえば特別レフェリー・ショーンマイケルズが引き起こした疑惑裁定は定番の「無かった事」案件となるのでしょうか。
それはさておき、痛い目を思い出したダニエルブライアンはメインでのシングルマッチを要求します。
こうして緊急決行された久々の一騎打ち。
しかし別タスクを抱えている者同士で何かが盛り上がる事はなく、ワイアットファミリーとブライアンの不可思議な因縁抗争にスポットが移行されました。
ちなみに王者オートンは目立たないようにササーっとお役御免。
シナもトリプルHもいない谷間のスマックダウン、ストーリーの仕上げは次回RAWで行われるのでしょう。

<メモ>
  • ウェイドバレットによる意味不明の漫談コーナー「バッドニュースバレット」がレギュラー化
  • ミステリオ&ビッグショーの超凸凹タッグが久々の復活

2013/12/19

タイガーマスク #89「ヨシ坊の幸福」

録画した日〔2013/12/13:TOKYOMX〕

丸田屋デパート炎上で大ヤケドを負った伊達タイガー。
大型レスラー・ビッグロボとの一戦を前にコンディションは最悪、試合のできる状態ではないようです。
苦しくても絶対に弱音を吐かない漢・伊達タイガー。
そんな愛弟子の姿を見た馬場さんはカード変更を即決、ケン高岡をビッグロボの対戦相手に指名します。
伊達タイガーとしても、可愛い舎弟にスポットが当たるのなら快く身を引けるというもの。
さすがは歴戦の寝業師・馬場さん、ブッカーとして万全の強権発動です。
伊達タイガーが静養がてら赴いたちびっ子ハウスでは、無名の地味キャラ「ヨシ坊」に富裕層夫妻への養子入り案件が持ち上がっていました。
もちろんこれ自体は良縁のいい話。
しかし当のヨシ坊とケンタを始めとする残留組、および母親代わりのルリ子さんは突然の展開に気持ちが整理できない状態です。
富裕層夫妻の厚意で取り急ぎ「1日養子」となったヨシ坊ですが、やはりプール付き大邸宅での生活には馴染めません。
貧しいながらも楽しい我が家、結局ちびっ子ハウスが一番というのがこの小学5年坊主の結論です。
ハウス恋しさに行くあてなく大邸宅を飛び出したヨシ坊。
あいにくの雨の中で立ち尽くしていると、なんと偶然伊達タイガーが通りかかります。
「出戻り」はプロレスラーの専売特許。話のわかる伊達タイガーの判断で、その良し悪しはともかくヨシ坊はちびっ子ハウスに戻る事となりました。
なお、谷底転落と火災炎上でみすみす愛車を全損している最近の伊達タイガー。
今回ヨシ坊と遭遇した際に乗っていたのは、谷底に転落したモデルと同系の真っ赤な超ド派手スポーツカーでした。
いくら羽振りのいい日プロホープでも、立て続け2度の新車購入はキツかったはず。
2度あることは3度ある…。川崎大師あたりで安全祈願でもしたほうが良いのではないでしょうか。
2つの価値観に揺れるヨシ坊を憂う伊達タイガーは、勇気づけたいだか何だかと全然別件なのにビッグロボ戦への強行出場を直訴。
その決死の覚悟に、めんどくせぇやと馬場さんは即白旗です。
こうして強行されたビッグロボ戦。
伊達タイガーは格の違いで完勝しましたが、ダメージもかなり残っているでしょう。
ただここで日プロサイドがケアすべきは、伊達タイガーではなく梯子を外されたグリーンボーイ・ケン高岡のメンタル。
タイトル挑戦やBI砲とのトリオ結成など、プロレス的な埋め合わせをしてあげるべきかもしれません。

2013/12/18

タイガーマスク #88「炎の死刑台」

録画した日〔2013/12/6:TOKYOMX〕

伊達タイガー抹殺案件でいろいろ思い悩むミスターX。
そんな中、今日がちびっこハウス・ルリ子さんの誕生日だという事を思い出します。(6月4日。ゴリラモンスーンと同じ日)
悪のシステム手帳に記された若女将の個人情報。このあたりの情報収集は抜かりなし、さすがは虎の穴といったところです。
まあこうした綿密なデータを生かすも殺すも、崖っぷちボンクラプロモーター・ミスターXの技量次第なのですが…。
ミスターXは、伊達タイガーが必ず「丸田屋デパート」へプレゼントを買いに行くと分析。
よく意味がわかりませんが、なんだかんだで長い付き合いなので行動範囲や趣味嗜好などピンと来る所があるのでしょう。
そしてそれを踏まえた上で#85でも登用した工作員を緊急招集。A/B/C三段階の襲撃計画をブチ上げます。
さっそく実践された「A」はデパートまでの道中で車をスピンさせるというもの。
スピン&逸走までは計画どおり。しかし、突っ込んだ先がふとん屋のトラックだったので実害なしというオチでした。
伊達タイガーが強運なのか、ミスターXのツメが甘いのか…。
話があまりにもクソ過ぎて考える気が起きません。
無事(?)に丸田屋がある銀座にたどり着いた伊達タイガー。歩行者天国でさっそくサイン攻めの大歓迎を受けました。
虎の穴工作員は、このドサクサで伊達タイガーのジャケットに発信機を仕込む事に成功。
白昼の歩行者天国で次なる計画「B」が着々と進行します。
ビルの屋上から通りを見張る工作員。
「B」は下を歩いてる伊達タイガーにラジオを投げ付け脳天をカチ割る作戦です。
しかし、虎の穴の猛トレおよび幾多のデスマッチを生き抜いた凄玉がラジオ1個でポックリ昇天するものなのか…。
ミスターXとしては落下エネルギー云々も計算済みなようなので、だったらやってみれば?、といった感じです。
発信機があるにもかかわらず、なぜか終始目確認の上でラジオを落下させた工作員。
しかしその凶器は誰もいない路上にガシャンと落っこちただけでした。
更にそれどころか、狙った相手は伊達タイガー本人ではなくマスクをかぶった銀座のコスプレ大道芸人だったというオチまで…。
これはもはや「何ぁにがヤリたいんだ、コラ」状態。
ビルから落ちるべきはラジオではなくミスターX自身ではないでしょうか。
敵のアホバカ失策など露知らずの伊達タイガーは無事に丸田屋デパートへ到着。チョイスしたのは汎用性ゼロの熊のぬいぐるみでした。
大事なディーバの誕生日、伊達タイガーはここで奮発しないでどうするのか?
前回登場した新しいスポーツカーがコスト余波をもたらしているのかも知れません。
ラストの計画「C」は帰りの地下駐車場が舞台に。
タンクローリーを横転させて重油を流し込み、逃げ場のない地下で愛車もろとも大炎上させる算段となります。
まあ、これはこれで妙案なんでしょうがどう考えても影響範囲が広すぎ。つくづく迷惑な反社会的組織です。
ミスターXの目論見どおり炎に包まれた黒のスポーツカー。
しかしここで、先に駐車場を出ていたケン高岡が炎の海へ無鉄砲にUターン。
焼死寸前だった伊達タイガーは、この忠実な舎弟による命懸けの救出劇で一命をとりとめました。
ヤケドを負って病院直行の伊達タイガーは誕生会を欠席。電話によるホットライン参戦となりました。
なお、普通の人間ならヤケドの痛みはもちろん、納車数日後に炎上全損となった新車の件で人のお祝いどころじゃないはず。
それをおクビにも出さない笑顔の伊達タイガー。さすがは虎の穴最強の凄玉、男としてのレヴェルが違うってもんです。
一方、あらゆる面でインケツっぷりをさらけ出した落日のミスターX。
度重なる計画失敗に小言を言うと「焦ってるアンタが悪い」と工作員ジェーンに逆アップを食らう体たらくです。
サラリーマン目線としては痛々しい限り。
同情されるようじゃおしまいなので、ここは一つベビーターンを視野に入れた方が良いかもしれません。

2013/12/17

タイガーマスク #87「虎狩り計画」

録画した日〔2013/11/29:TOKYOMX〕

ちびっ子ハウスの「ガボテン」とかいう雑魚キャラが警察にしょっ引かれる事案が発生。
罪状が分からないまま、伊達タイガーは大泉警察署に急行しました。
平和なちびっ子ハウスに降って沸いた不祥事。
事実がどうあれ、犯罪予備軍などと風評が上がったら運営、資金繰りに大きな支障が生じてしまいます。
後見人の伊達タイガーとしては、闇社会のエキスパート・日プロ法務部への工作要請も視野に入れておくべきでしょう。
ところで、今回伊達タイガーが大泉署に乗り付けたのはシックな黒のスポーツカーでした。
前々回#85で谷底に転落全損したド派手スポーツカー(赤)から羽振りよくモデルチェンジ。
浮世離れの白装束も含め、茶の間のプロレスラー幻想をたぎらせる粋なトータルコーディネートです。
肝心のガボテンは程なくして無罪放免。
学校に遅刻しそうになったんで、そのまま遠くへ行きたくなり電車に乗ってしまったとの事でした。
「オメェはそれでいいや」…。
教訓めいたネタを残すわけでもない、図体だけ一人前の何とも人騒がせなクソガキです。
昼間っから茶番に付き合わされた伊達タイガーは、その足でスペインの猛牛・アキラローゼとの一騎討ちに臨みます。
しかしこのアキラローゼは、命乞いポーズを取り「2本目も取らせてやるから」「早くフォールしろ、気の利かねぇ野郎だ」などと露骨なフェイク決着を要求するトンだ腰抜け野郎。
クリーンファイトを旨とする伊達タイガーはゴング直後から大激昂です。
馳浩かアントニオセザーロかという豪快なジャイアントスイングでブン回されるアキラローゼ。
シュートに長ける伊達タイガーならもっとエゲツない「私刑」もできたであろうに、今回はあくまでもプロレスの範疇での制裁となりました。
伊達タイガーが不毛な闘いを繰り広げる中、本場ニューヨークでは大きな動きが。
虎の穴のラスボスが、最強の刺客「デビルスパイダー」を自らの目利きでブッキングします。
「燃えること炎のごとく、冷酷なること悪魔のごとし」と謳われるこの男が今までに殺害したレスラーは24人(!)、再起不能者は100人超との事。
そもそも日本に入国できるかも心配なレベルの大悪党です。
デビルスパイダーが得意とする試合形式は、1マス15センチ四方の網の上で行われる「スパイダーネストデスマッチ」というもの。
WWEヘル・イン・ア・セル戦の天井で闘うイメージでしょうか。
NYの会場で実戦を目の当たりにした虎の穴ラスボスは「想像を絶する殺人的リング」と早くも大興奮です。
このラスボス直轄案件で立つ瀬がないのが、極東地域および伊達タイガー抹殺を一任されているミスターX。
第一報のテレックスを前に茫然自失の体で立ち尽くします。
完全に頭越しで決定したNY案件。明言こそないものの事実上の戦力外通告と受け止めるのが普通でしょう。
実はネガティブさ、ナイーブさでは伊達タイガーに引けをとらないミスターX。
遠くへ行ってしまいたいのは、ガボテンではなくこの男の方なのかもしれません。

2013/12/16

タイガーマスク #86「ジキルアンドハイド」

録画した日〔2013/11/22:TOKYOMX〕

ミスターXの招聘により「ジキルアンドハイド」という未知の強豪が来日。
さっそく日本武道館で覆面王座戦がマッチメイクされます。
今回の武道館決戦は久しぶりのちびっ子ハウス御前試合でした。
ウキウキだったクソガキどもは、引率者・ルリ子さんがブチ上げた「ジキル博士とハイド氏」のホラ話に一転戦々恐々。
観戦ムードを盛り上げる、薄幸のディーバによる素晴らしいアオりです。
ストロングスタイルで技の応酬を展開する両雄。
起動直後のジキルアンドハイドは「ジキル」なのでしょう。
対する伊達タイガーは馬場さん直伝のヤシの実割りを炸裂させるなど技巧派の本領を発揮。
徐々に試合をコントロールしていきます。
劣勢のジキルアンドハイドは、コーナーポストに隠した薬品をガブ飲みして「ハイド」に即席ターン。
それにしてもこの置き場所、レフェリーの目をどうやってごまかしたのか?
YTR・矢野通もビックリの大胆不敵なコーナーポスト活用術です。
悪のドーピングを施したジキルアンドハイドは、放送席の黒電話やお客さんの傘(この日は雨)、ベルト、万年筆等々、使えるモノを全部使った反則三昧。
場外を「お道具箱」とするファイトスタイルは、善悪二面性のギミックも含めグレートムタ(および代理人・武藤敬司)に引き継がれています。
次々繰り出される凶器攻撃で武道館は一気にヒートアップ。
そのハードコアっぷりに、客席のルリ子さんはバタンと失神してしまいました。
ただ、大所帯を切り盛りする若女将がこんなノミの心臓とは解せない話。
資金繰りや衛生管理で普段から気持ちを張っている分、ここでちょっと疲れが出ただけなのかもしれません。
歴戦の伊達タイガーからすれば、ジキルアンドハイドのメタモルフォーゼなど取るに足らない小手先の事。
「ジルバ&ワルツ」のポリシーで反則攻撃を封じ込め、最後は伝家の宝刀・ウルトラタイガーブリーカーで一丁上がりです。
ジキルアンドハイドの正体は「アメリカの少年少女の憧れ(伊達タイガー)」のデュークシャープでした。
虎の穴とはスポット契約だったようで、ミスターXは叩き付けるようにファイトマネーを即納します。
プロパー選手の枯渇など衰退著しい虎の穴ですが、ファイトマネー遅延の末期症状には至っていない模様です。
すこぶるイージーな防衛戦を終えた伊達タイガー。
妙にリアルな赤いスリッパ履きで、ドレッシングルームにちびっ子ハウス一行を招待しました。
武道館で個室あてがわれて身内を入れる。ポストBI砲の若きエースだからこそ許される特権といったところでしょうか。
賑やかなドレッシングルームで話のタネとなったのは、試合中に失神したルリ子さん。
なんでも、倒れる際に「直人さん」と名前を読んだとか…。
無邪気なちびっ子にとってはおもしろ話ですが、伊達タイガーとしてはギクっとくる笑えない話です。
伊達タイガーの素性をほぼ把握している若女将。
身内以上の身内だけに、その気になれば証拠のブツはいくらでも挙げられるでしょう。
まあ、あんまりギスギスするのも良くないですが、ギミック死守のためにも一度ガツンと釘を差しておく必要があるかもしれません。

2013/12/15

タイガーマスク #85「死のハンター」

録画した日〔2013/11/15:TOKYOMX〕

ダイナミックなんちゃらという触れ込みで開催された伊豆下田大会。
毎年5月に開かれる「黒船祭」とのコラボイベントです。
都市部偏重の平成プロレスではあまり見られなくなったお祭り興行。最近では大谷晋二郎率いるゼロワンの得意分野でしょうか。
ただしメジャー団体・日プロとしては、大谷が志すような地域文化振興というよりも地元タニマチのメンツを立てる割のいい売り興行という側面が強いと思われます。
コスパ抜群のオイシイ花相撲興行なのに、ブッカー馬場さんはちょっと浮かない顔。エース伊達タイガーが興行開始時間を過ぎても現場に到着していない事がその要因でした。
このまま穴を開ける事があるようなら静岡・神奈川地区での興行に大きな支障が…。
伊達タイガーの所在はともかく、大タニマチへの顔立てが最大の懸念です。
伊達タイガー遅刻の理由は、言うまでもなくチャリティ案件。
ベルトを持とうが後輩ができようが、チャリティ>興行のスタンスは変わらない模樣です。
今回はちびっこハウスの鉄砲玉・ケンタ君が熱を出したとかで、国鉄(JNR)で移動する日プロ勢とは別行動をとっていました。
そんな別行動の伊達タイガーは、虎の穴の非レスラー工作員軍団に付け狙われるハメに。
その軍団内の紅一点のジェーンは、超ド派手なももいろキャデラックで下田へ向かう伊達タイガーの真っ赤なスポーツカーを追跡します。
偽装だの変装だのジェーンほか工作員にいろんなトラップを仕掛けられた伊達タイガー。
何とその果てに、真っ赤な愛車ごと谷底へ突き落とされる大クラッシュに見舞われてしまいました。
喜怒哀楽幾多のシーンを共にした超ド派手スポーツカー。伊達タイガーの安否はともかく、思い出の愛車の儚い最後に涙を禁じえません。
もちろん衝撃の大転落においても伊達タイガーは無傷で生還。
ジェーンの顔面を蹴り飛ばし、ももいろキャデラックを強奪して一路下田へ急行します。
しかし愛車転落はあくまでもジェーンの完全犯罪であり、ジェーンに出る所に出られたら金髪ギャルの顔面蹴撃&ももいろキャデラック強奪という、永久追放確実の超ド級スキャンダルに見舞われる事になるでしょう。
ももいろキャデラックを運転する虎覆面男。これはもはやプロレスの範疇を超えた明らかな変質者です。
しかし伊達タイガーはいたって真剣。
日プロ大タニマチ、およびビッグボス・馬場さんのために何はなくとも下田興行に穴を開けるわけには行きません。
そんな生真面目な伊達タイガーにさらなる悲劇が。
あろうことか、路駐していたももいろキャデラックに地元ドライバーが正面衝突。谷底転落の愛車に続き悪夢の全損処置となってしまいました。
ただこのキャデラックにはリモート追跡機など虎の穴の黒い工作が仕込まれており「災い転じて…」的な意味合いも。
いずれにせよ伊達タイガーの下田道中は一からの仕切り直しとなりました。
八方塞がりの伊達タイガーに救いの手を差し伸べたのは、見るからにアヤしい小太り紳士。
伊達タイガーは疑う事なくこの紳士の車に同乗し、あくまで下田への道を急ぎます。
ここまでのトホホな顛末を見るまでもなく、チャリティバカ・伊達タイガーは無計画な単独行動がもたらす弊害とリカバリコストを1回真面目に学んだほうが良いのではないでしょうか。
それでもってもちろんこの小太り紳士も虎の穴工作員。
007かスパイ大作戦か、なんと運転中に座席ごとスポーンと車からエスケープ。ブレーキレス暴走カーの中に伊達タイガーを放置してしまいました。
これで今日2度目の谷底転落となる伊達タイガー。
お笑いウルトラクイズのプロトタイプとも言うべき体を張った大バカ超展開です。
とりあえず今回も転落を直前回避した伊達タイガーは、自らの落ち度を鑑みず呆然と谷底を眺めます。
そこに現れたのは地元の青年2人組。偶然にもこの日の下田興行へ向かう道中だったとの事でした。
今度は信頼の置けるドライバーなのか?。
危機感ゼロの伊達タイガーは、そんな躊躇など一切せず人情のヒッチハイクに身を委ねてしまいました。
幸い青年2人組はカタギだった模樣。
下田興行のメイン戦にギリギリ間に合った伊達タイガーは、対戦相手オースチンを難なく撃沈しお祭りプロレスを大団円で締めくくりました。
ブッ壊した車は全3台。このほか物損窃盗傷害など、今回の下田大会はチャリティバカ気質が招いた大トラブルの連続でした。
いずれも団体行動を軽視する伊達タイガーの落ち度。
結果オーライだからお咎め無しとするのではなく、ブッカー馬場さんによる粛清もそろそろアリなのかもしれません。