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2013/04/20

WWE「レッスルマニア 29」

録画した日〔2013/4/19:スカチャン4〕

ハリケーン「サンディ」の被災地でもあるニュージャージーで開催されたWWE最大のイベント。
会場のメットライフスタジアムに集まった観衆は80676人。メイン戦は2年連続で「ロックvsジョンシナ」のアイコン対決でした。
何度も何度も繰り出した必殺技・AAで遂に王者ロックを沈めたジョンシナ。11度の戴冠はリビングレジェンドと崇められるべき偉業です。
しかし試合自体はスーッと始まってアレ?って感じで終わる凡戦風味。観衆8万人のスタジアムが大爆発したようには見えませんでした。
ビッグマッチを終えた両雄は因縁帳消しのノーサイド。実況席は品格、敬意といったフレーズで2年越しの人間ドラマを締め括ります。
WWE脳に侵されている私としては、何時どっちがブン殴り掛かるのかワクワクが抑えられなかったのですが、結局ハプニング&ドンデン返しの無いまま4時間のPPVは大団円と相成りました。
このロックvsシナのハッピーエンドや、テイカー21連勝、トリプルH現役続行など、各ビッグネームが良くも悪くも現状維持で役割を果たした今年のレッスルマニア。
本当のお楽しみは、個人的に1年で一番ワクワクする「祭典24時間後のRAW」にあるのかもしれません。

①シェイマス&オートン&ビッグショーvs若手乱入軍団シールド
大抜擢のゴリ押し若手トリオがエゴの塊チームのギクシャク状態に乗じてオートンを撃沈。祭典初出場初勝利をゲットしました。
ビッグショーとオートン+シェイマスの対立軸は継続の見込みです。

②マークヘンリーvsライバック
大型トレーラーの正面衝突的なパワー対決は、ライバックの豪快必殺技・シェルショックを押し潰したヘンリーがピンフォール勝ち。
しかし試合後にはライバックがあらためてヘンリーにシェルショック葬を敢行。負けてなお強しを猛アピールしました。

③タッグ王座戦~ケイン&ブライアンvsジグラー&ラングストン
仲間割れしそうでしない王者組が、ダニエルブライアンの豪快ダイビングヘッドバットでジグラーを粉砕。
なお、この試合はジグラー+AJリーの用心棒・ラングストンのデビュー戦。レインメーカー風に言えば「特にありません」ってな感じの普通の大型レスラーでした。

④Y2Jクリスジェリコvsファンダンゴ
デビュー戦を延々ボイコットし続けていたバカ新人・ファンダンゴ。結果、ラングストン同様にデビュー戦がレッスルマニアという超VIP待遇の恩恵に預かりました。
試合でもジェリコを粉砕してジャイアントキリングを達成。次代の大物とはとても思えませんが、まずは生暖かくステップアップを見守りたいと思います。

⑤世界王座戦~アルベルトデルリオvsスワガー
スワガーwith極右オヤジ・コルターのイデオロギー闘争は、デルリオの腕折りサブミッションで一先ず小休止となりました。
何だか知らないけどマイノリティ系ヒーローに祭り上げられちゃったデルリオ。さっさと本来の超成金傲慢ヒールに戻って欲しいもんです。

⑥CMパンクvsアンダーテイカー
猛烈にカッコいいLiving Colour(リヴィングカラー)の生演奏でリングインしたCMパンク。
入場シーン、試合内容、お客さんからの声援ともレッスルマニアの大正義・テイカーとほぼ互角だったのですが、最後は必殺ツームストンで轟沈。地獄の墓堀人の無敗伝説に一役買ってしまいました。

⑦ブロックレスナーvsトリプルH
負けたら即引退(ただしトリプルHのみに適用)のノーホールズバード戦。
超絶グッドシェイプで臨んだ猛獣レスナーを「まだ終わらんよ」と鉄階段ペディグリーで粉砕、伸び行く若手&中堅には大迷惑の現役続行宣言をブチ上げました。

4時間の超ロングラン興行は全8試合。
前述のとおり「現状維持」がテーマであるかのような、サプライズ無しの堅実路線でした。
ちなみに一番頑張った今年のミスターレッスルマニアは、テイカー戦とトリプルH戦で悪のマネージャーを掛け持ち連闘したハゲデブ・ポールヘイマンだったのではないでしょうか。

WWEスマックダウン #711

録画した日〔2013/4/15:JSPORTS2〕

年間最大のイベント・レッスルマニアを48時間後に控えたワシントン大会。
放送の大半は本番へ向けた煽り&おさらいVTRでした。
レッスルマニアで組まれてるらしい、ローデス&ダミアンサンドウとファンクザウルス&テンサイ=現スイートTのタッグ抗争(女子マネ付き)。
WWEの定番「モノマネ」でローデス&ダミアン・サンドウが巨漢タッグをオチョクリます。
頑張って仮装して予定どおりご本人登場でボコられたヒール2人。
しかし今回のメインは、現地ニュージャージーで開催されている煽りイベント「レッスルマニアアクセス」からの中継でした。
ローデス組の他、ライバックやスワガーなど組まれた試合はほぼ「オメェはそれでイイや」状態の今回。祭典直前のスマックダウンはたしか毎回こんな感じだったような気が…。
WWEにとって盆と正月であり大晦日でありクリスマスであり感謝祭でもある1年の集大成。4時間は長いですが、超ハイレベルの「全社一丸」を楽しみにしたいと思います。

ぶらぶらサタデー・有吉くんの正直さんぽ 懐かしくて新しい恵比寿 究極の路地 裏グルメ

放送時間〔12:00~13:30:フジテレビ〕

芸人・有吉弘行が女子アナとぶらぶら散歩する、どっかで見た事あるフォーマットの番組。
今回は革命戦士・長州力が緊急参戦、渋谷区恵比寿のド真ん中を闊歩しました。
大音量のパワーフォールも鳴り響くことなく、極々自然体でふらっと乱入した元グレーテスト18王者。
番組看板の有吉氏、ゲスト井森美幸いずれもプロレスに造詣が深いだけあって、長州にとっては組みしやすいマッチメークであるようです。
しかしそんな楽勝リラックスムードは1本目のパンケーキ屋で早くも崩壊。
「何がヤリたいんだ、コラ」「あいつの墓にxxブッカケてやる」などの無骨系ボキャブラリーを誇る長州にとって、気やすくマタぐ事ができない女子力重視の超ハイレベルなおしゃれスイーツ店です。
慣れないリングに緊張で汗だくの長州は、目ん玉飛び出るサイズのパンケーキに悪戦苦闘。「少食」というプロレスラーとしては致命的なウイークポイントまで露呈してしまいます。
超獣ブロディやNWA王者フレアーと噛み合わなかった全日時代を思い起こさせる不完全燃焼っぷり。革命戦士にとってはなんともホロ苦いスイーツ決戦となってしまいました。
2本目の舞台は渋めな佇まいの自然薯(ジネンショ)専門店。
ご本人が「落ち着くポジション」だと言うカウンターの端っこ席をキープした長州は、ようやく本来の調子を取り戻します。
珍しいジネンショ鍋が気に入った長州は「飯にブッカケてやる」とライスを要求。店のブックにはない長州スペシャルメニュー創造にご満悦のようでした。
決勝の3本目はこれも珍しいウサギ専門のペットショップ。
ドラゴン藤波の咬ませ犬からブレークスルーしたギラギラの革命戦士が、戦いとは無縁の可愛いウサギを抱っこする…。我々昭和プロレスファンが時代の終わりとして受け止めねばならない象徴的シーンです。

あくまでもサイパンが主戦場の長州。アウェーの地・雨の恵比寿での3本勝負はドロー決着といったところでしょうか。
それにしても印象的だったのは笑顔&饒舌に終始したファイトスタイル。
「丸くなった」どころの話ではない、明るく楽しく激しいプロレスにシフトチェンジした長州の現在進行形を確認できるユルいお散歩でした。

2013/04/14

WWEロウ #1036

録画した日〔2013/4/12:JSPORTS2〕

レッスルマニア直前のRAWは首都・ワシントンDCで開催。
参加メンバーがそれぞれ因縁抗争の総まとめに入りました。
オープニングに登場したのはジョン・シナ。2年連続で祭典のメインを飾る大一番・ロック戦への意気込みを熱く語ります。
しかしワシントンのWWEユニバース連中は「退屈=boring」チャントの雨でエースを迎撃。
もちろん退屈な演説ではないのですが、対戦相手が大正義のベビーフェイス・ロック様だけに、相対評価でどうしても割りを食ったかたちとなってしまいます。
一方、中盤に登場したピープルズチャンピオンは安定のマシンガントークでワシントンを掌握。
レッスルマニアまでは残り6日。それまでの間にもう一回スマックダウンがありますが、前哨戦はロック様が圧倒的に優位と相成りました。

ただ当日どうなるかはお客さん次第。最近はビッグマッチになればなる程、天邪鬼な輩がストーリーを引っ掻き回す傾向です。
大正義・ロックに「ロッキーSuck」の罵声が浴びせられる可能性もあり。私としてはそうなってもらって芸達者2人の超絶アドリブを見たい気がします。

<メモ>
  • シェイマス&オートン&ビッグショー、仲間割れ余地なしの充実連係を披露
  • 悪のオーナー・ビンスがTwitter開始
  • Mrレッスルマニア・ショーンマイケルズ登場。HHHを全面サポート宣言
  • スワガーが首都ワシントンで国粋主義全開
  • ファンダンゴ、ジェリコの試合に乱入するも「レスリング下手」チャントを食らう
  • ポール・ヘイマンがCMパンクと再結託。名前が似てるポール・ベアラーのコスプレを披露

長嶋茂雄がここにいる -いま日本人に伝えたいこと-

録画した日〔2013/3/10:BSフジ〕

ミスタープロ野球・長嶋茂雄の真実を描くドキュメンタリー。
放送は国民栄誉賞の受賞が決定する前。現役時代や監督時代だけでなく、現在進行形のエピソードも取り上げられました。
ミスターが脳梗塞で倒れたのは2004年の3月。寝たきり状態を覚悟しなければならない程の重い症状だったそうです。
あれから9年以上経過していますが「あの日以降」の姿に深く迫ったメディアは、今までほとんどなかったのではないでしょうか。
「闘病」や「リハビリ」といったフレーズとは対極の位置に居てほしかったミスター。
かつて一挙手一投足で日本中を熱狂させたスーパースターが、今はその一挙手一投足がままならない状況です。
ただ映像を見た限りでは、右半身が不自由なだけで心身ともに元気ハツラツの印象。メークミラクルの予感もしっかりと伝わって来ました。
練習シーンすらファンに見せないスタイリッシュな完全無欠男が、決して格好良いとは言えない苦しいありのままの姿を公開したのは何故なのか?
これこそ番組タイトル「いま日本人に伝えたいこと」、ミスターが放った魂のメッセージだったようです。
「いま日本人に伝えたいこと」は本人の口からは語られませんでした。
しかし初めて曝け出した闘病姿がそのすべて。「ビュッと来てバシッと打ってパァーンと飛ばす」は理解できなくても、我々日本人の心の奥底には、愛すべきミスターからの今を生きるためのメッセージが染み渡ります。
ミスターこそ唯一無二の「ナショナルヒーロー」である事を再認識させる重厚ドキュメント。恥ずかしながら私はオープニングから涙ボロボロ、涙腺は120分決壊しっぱなしでした。
すべての日本人が期待するのは「完全復活」。常にファンを裏切らなかったミスターなら必ずやってくれるはずです。
今を生きるミスターの挑戦を心から応援したいと思います。

タイガーマスク #53「ザ・ミラクルズの謎」

録画した日〔2013/4/5:TOKYOMX〕

第13回ワールドリーグ戦を全勝で制した伊達タイガー。
休む間もなく開催される日プロの新シリーズ「シルバーリーグ」で、次期エース候補としての真価が問われる事となリました。
大会スポンサー読売テレビのお膝元・大阪府立体育館で開幕するこの新シリーズ。参加外人レスラーは以下のとおりとなります。
  • ジンギスカン
  • ザ・ナチス
  • ポポ・アフリカ
  • スパイダーZ
  • ビッグアマゾン
  • ミスターゼロ
  • ザ・ミラクルズ
最大の惑星は、虎の穴からの刺客・ザミラクルズ。
日本支部担当のミスターXも参戦の真意を掴みかねる、謎に包まれた元シャム双生児のマスクマンタッグです。
対する日プロからはBI砲に伊達タイガー、坂口征二の4人が参戦。
ところで肝心の大会レギュレーションは?、そもそも本場所Wリーグ直後に再度リーグ戦を決行するのは何故?…。
2匹目のドジョウを狙った読売テレビのゴリ押し企画とも受け取れる、なんとも疑問符の多い新シリーズです。
伊達タイガー狙いのミラクルズは、馬場さん&猪木&伊達タイガー&坂口征二が乗った超豪華日プロハイヤーを待ち伏せ。会場入口で襲撃するという定番の猛デモを敢行します。
ビビりまくってた馬場さんの冷静な分析によれば、潰す事が目的ではなく伊達タイガーをイライラ怒らせるための陽動作戦だったようです。
そんなこんなで馬場さんがマッチメイクした開幕戦カードは、猪木&伊達タイガーvsザ・ミラクルズ。
この段階に至っても新シリーズ「シルバーリーグ」のコンセプトは闇の中。まさかタッグリーグ戦なのでしょうか…。
しかしミラクルズもシルバーリーグもスッ飛ばして気になったのが、セコンドで見守る馬場さん&坂口征二・東京タワーズの胸にプリントされた「WRESTRING」の文字です。
正しい綴りはもちろん「WRESTLING」。#32では問題のなかった馬場さんお気に入りの勝負服に、なんとも不可解なマイナーチェンジが施されていました。
不可解といえばもう一つ、伊達タイガーを逆恨みする虎の穴練習生・ケンの超人トレーニング風景が結構長い時間を使ってストーリーに挿入されました。
本物の虎と死闘を繰り広げる血気盛んなケンですが、メインストリームへ投入されるかは不明です。
シルバーリーグ、ザ・ミラクルズ、馬場さん勝負服の誤植、虎の穴練習生の唐突なプッシュなどなど、プロレス的には「謎掛け」満載の今回#53。
しかし、どれもこれも限りなくヤッツケ設定である可能性が高いです。
まあ私としては、米国から凱旋したBI砲が出ずっぱりだったので何の問題もなく楽しめましたが…。