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2013/08/31

WWE PPVスペシャル「サマースラム2013」

録画した日〔2013/8/30:スカチャン1〕

5年連続でLAステイプルズセンター開催のPPV。
メイン戦では会場人気No1のダニエルブライアンがジョンシナのWWE王座に挑みました。
シナの挑戦者指名に始まり、ブライアンのブレイクスルーやビンス家の因縁抗争など多様なアングルが散りばめられた注目の最高峰王座戦。
そんなビッグマッチの一番オイシイところを掻っさらったのは”部外者”のMrマネー保持者・ランディオートンと特別レフェリーのトリプルHでした。
本線のジョンシナvsブライアンは、ボマイエだかシャイニングウィザードだかのヒザ爆弾でブライアンが激勝。念願のWWE王座戴冠を果たします。
するとそこにマネー権を持った毒蛇オートンが乱入。
まあ、ここまでは事前の煽り具合からある程度想定できていましたが、実際オートンのカバンの落とし所はどうするのか…。
ここからWWEは久々の口あんぐり級超展開をブチ上げます。
今までの流れから考えれば、ブライアンに散々嫌がらせを仕掛けていた御大ビンスマクマホンが何やら絡んできそうなところ。
しかしそんな伏線を丸ごとブッタ切ったのが「擁護派」だったトリプルH。
なんとブライアンの両腕をむんずと抱え一撃必殺のペディグリーを炸裂。毒蛇オートンWWE戴冠のお膳立てをカマしました。
殿堂級極上ユニット「Evolution」つながりのオートン&トリプルHが、王者&キングメーカーとして2人まとめてヒールターン。
両雄のふてぶてしいドヤ顔を見るにつけ、盆と正月が一緒に来たような喜びが全身に巡ってきます。
ただ気になるのは、この2人が今後誰と張り合っていくのかという事。双璧となるベビーキャラは、今回あっさり余韻も残さず去っていったジョンシナぐらいでしょうか。
猛プッシュを受け頑張り続けたブライアンにとってはちょっと残念な顛末。しかしこれも生き馬の目を抜くWWE流の健全な循環機能なのでしょう。
このブライアン及びシナの他、PPVに姿を見せなかったビンス、ステファニーは次回RAWでどう出るのか?
まあ私としては、トリプルHがブチ上げる久々の極悪長尺大演説が聞ければそれで大満足です。

①ミズご挨拶&ファンダンゴ乱入
試合が組まれないかわりに「ホスト」という都合のいいポストを与えられたミズがサマースラム開幕の煽りトークを担当。
同じく試合が組まれなかったファンダンゴとしょーもない勧善懲悪コントを繰り広げます。

②炎のリング戦:ケインvsワイアットファミリーの主将
邪道団体FMWのそれとは一線を画す、上場企業WWEならではの統制のとれた火炎リングは思いのほかの面白ギミック。ぜひとも定番化してほしい試合形式です。
なお結果としては、いろいろあってケインが轟沈してしまいました。

③ダミアン・サンドウvsコーディ・ローデス
マネーカバン争奪戦に端を発した元タッグパートナー同士の因縁抗争。
とりあえずローデスが勝利を収めましたが、この先ストーリーが膨らむかどうかはあんまり期待できないような気がします。

④世界王座戦:アルベルト・デル・リオvsクリスチャン
試合巧者2人による王座戦はデル・リオのタップアウト勝ち。
試合後にデル・リオは会場のラティーノに向けスピリチュアルメッセージを送りましたが、そんな事はせずヒール道を全うしてほしいものです。

⑤ナタリアvsベラ姉妹のどっちか
全米絶賛放送中の「Total Divas」とかいうリアリティショーの宣伝試合は、きっちりレスリングのできるナタリアに凱歌。
当該リアリティショーが放映されていない国に住み、ディーバにこれといって関心がない私にとっては、後半戦に向けての貴重な休憩タイムとなりました。

⑥ヨシ・タツ(Yoshi-Tatsu)サマースラム参戦
舞台裏のケータリングシーン(メインはライバックによる理不尽スタッフイジメ)で、我らがヨシ・タツの生存を確認。
試合ねぇのにメシは食うんか?、的な憎まれ口は言いっこ無しです。

⑦ノーDQ戦:CMパンクvsブロック・レスナー
ベスト対ビーストと銘打たれたイデオロギー闘争は、アメプロ、ジャパニーズスタイル、ハードコアの要素を詰め込んだ屈指の好勝負に。
最後はパイプ椅子直撃のF5砲でレスナーが勝利しましたが、CMパンクの献身ぶりを見ると彼がなぜプッシュされているのかが分かるような気がします。

⑧男女混合タッグ戦:AJリー&ラングストンvsケイトリン&ジグラー
「AJと仲間たち」によるミックスドタッグマッチは、対立するジグラー組の勝利。
AJ以外の3人は 、AJ本人抜きでもトップ戦線に残れるように研鑽を積んでいく必要があります。

WWEスマックダウン #730

録画した日〔2013/8/26:JSPORTS2〕

PPV「サマースラム」2日前のサンノゼ大会。
WWE王座挑戦を控えたダニエルブライアンに対し、この日も御大ビンスマクマホンが嫌がらせを仕掛けます。
ウェイドバレットとのメイン戦(ノーDQマッチ)に乱入したビンスは、とりあえず何する訳じゃなくリング外に佇むというWWEの定番プレッシャー攻撃を敢行。
そして勝負どころが来るとレフェリー暴行や凶器融通などのプロレス的パワハラを連発し、ブライアンとお客さんのフラストレーションをピークまで引き上げます。
そんな会場のイライラをブッタ斬ったのが本番PPV戦で特別レフェリーを務めるトリプルH。
縦縞シャツで勇躍乱入した婿殿は、義父ビンスに当てつけるかの如きフェアなジャッジでブライアンの激勝をコールしました。
この本番前のアオり劇場に、もう一人の主役・ジョンシナは不在。当日はビンス家の因縁構想がメインとして据えられるのでしょうか。
更に忘れてならないのが番組ラストカットで乱入してきた毒蛇オートン。マネーカバンを堂々と掲げてこれ以上なく分かりやすい伏線を張りました。
そんなこんなでビンス、トリプルH、シナ、オートン、ブライアンが揃い踏みするであろうPPV戦。
久々に「目が離せない」というフレーズが当てはまるビッグマッチになりそうです。

<メモ>
  • サマースラム出番なしのライバック、TVクルーに理不尽暴行
  • ワイアットファミリー主将のデブが今週も中邑眞介のクネクネムーブをオマージュ

2013/08/30

タイガーマスク #73「虎の穴の切札」

録画した日〔2013/8/23:TOKYOMX〕

米マットで消息が途絶えていたイエローデビルが、伊達タイガー抹殺の命を受けて緊急来日。
さっそくデスマッチルールによる覆面王座戦が実現しました。
大決戦の地・武道館のリングサイドにセコンドとして陣取ったのは、伊達タイガーのコネ1本で日プロ社員レスラーとなったミスター不動(大門大吾)。
キングジャガー戦のBI砲に比べるとかなりの格落ちとなりますが、気の置けない仲の旧友の方が何かとノビノビやり易いもの。
ヒエラルキーに忠実な気配りの男・伊達タイガーとしては苦渋に満ちながらも至極当然の選択だったのでしょう。
(セコンドとしては)無能極まりないBI砲に見切りを付けたメリットはもう一つ。ミスター不動は虎の穴仕込みのシュート対応ができるという点です。
しかしここは本家が一枚上手でした。
イエローデビル側のセコンド(素性不明、虎の穴の重鎮である模様)は、見た目こそ地味なポロシャツ風情ながらミスター不動をバッタバッタとブン投げるハイパフォーマンスを披露。
仇敵・伊達タイガーをリングの外から追い込んでいきます。
そしてこの日の主役である虎の穴の切り札・イエローデビルも評判に違わずヒール街道を大驀進。
リングシューズにナイフを仕込んで伊達タイガーの胸板をミサイルキックで切り裂くという、麹町警察署に現行犯逮捕されてもおかしくない超絶残忍ファイトを展開しました。
手段を選ばず伊達タイガーを追い込むイエローデビルでしたが、冷静に考えればナチスユンケル、キングジャガー(いずれも伊達タイガーに完敗)と同窓のグリーンボーイ。
ミスター不動からの「日本人らしく正々堂々と」という猛ゲキをあっさり真に受け動揺した隙に超高角度バックドロップを食らい、敢えなくマットに沈められてしまいました。
技巧派にしては珍しい垂直落下系の危険技で激勝した伊達タイガー。完膚なきまでにKOした虎の穴の切り札に、お約束の追い討ち覆面剥ぎセレモニーを敢行します。
しかし瀕死のイエローデビルは「ヨウ子」と譫言を...。
この「ヨウ子」とはちびっこ子ハウスで暮らす一人ぼっちの女の子。ここにイエローデビル=ヨウ子のお兄ちゃん(ケン)という算式が成立し、超満員プロレスファンのゲスな期待は伊達タイガー久々のチャリティ裁きでお預けとなりました。
次回はイエローデビル=ケンの「脱北」に奔走する予定の友情コンビ。
まあそれはそれで適当にやってもらうとして、今回特筆すべきは思わぬ拾い物的な良さがあったミスター不動=大門大吾のマネージャー適性です。
屈強なガタイと強面スカーフェイスを誇る大門には寡黙な用心棒ギミックがピッタリではないでしょうか。
伊達タイガーのコネとシュート対応だけが拠り所のズングリムックリ新人野郎。
百花繚乱スター揃いの日プロでは、せいぜい日陰のポリスマンポジションが関の山です。
民芸品の出来損ないのようなハリボテマスクなど捨てて、さっさと伊達タイガーの懐刀に専念したほうがいいと思います。

2013/08/25

WWEロウ #1055

録画した日〔2013/8/22:JSPORTS2〕

PPV「サマースラム」直前のサクラメント大会。
マクマホン家の親子紛争ネタにもなっているシナvsブライアンの特別レフェリーに、婿殿・トリプルHが名乗りを上げました。
家長・ビンスがレフェリーとして当初擁立していたのはGM・ブライアンマドックス。
そのまま強権発動で本決まりになりそうだった所にトリプルHが乱入、インチキGMに久々のペディグリー葬を炸裂させます。
トリプルHはブライアン擁護派。シナとはこれといった確執はないのですが、本番ではどんなアングルが用意されているのか。
どっちに転んでも楽しみな婿殿の現場介入です。
そんな大一番の主役2人は何かと便利なトークショー・ミズTVで舌戦を展開。
こんな時に炸裂するシナの準ガチンコトークは一聴に値するもの。「オレは12年間体を張ってる」と眼前のブライアンというより、世界のWWEファンに思いの丈をブチまけます。
マネー権決行をちらつかせる毒蛇オートンも含め、役者が揃った週末PPV決戦。 ビンス家の大崩壊とオートンの棚ボタ戴冠に期待をしようと思います。

<メモ>
  • シールドの薄毛への挑戦権を賭けた中途半端なバトルロイヤル開催、RVDが制覇
  • ビッグショーがベビーで復帰、ヘンリーと組んでシールドと抗争する模樣