Translate

2012/05/19

プロレスクラシック(98)”黒い呪術師”アブドーラ・ザ・ブッチャー特集

録画した日〔2012/3/5:日テレG+〕

2012/1月の引退表明を受けての特集だったようです。
1941年生まれの71歳。今さら引退する必要もない気はしますが…。
なんといっても昭和52年のオープンタッグ蔵前決戦。
荒馬・テリーファンクの左ストレートは、プロレス史に永遠に刻まれる名シーンです。
倉持アナの「あっフォークだ!」も名言。この系譜は、解説・山田さんの「ハンセンですよ!」に受け継がれます。

外国人同士の因縁アングルや、ガッツ・ど根性というギミックの発掘など、プロレスのターニングポイントになった試合と言えるでしょう。
それにしても、アラビアの怪人・ザシークは今見ても恐ろしい。ブッチャーの凶器攻撃はプロレスの範疇ですが、シークのそれはサイコパスの凶行です。

[ワールドリーグ優勝戦]
昭和46年、まだ「さん」付け不要のジャイアント馬場と一騎打ち。
ただでさえ大きな馬場に、テーブルの上から猛攻を仕掛けられます。

[万博お祭り広場でUS王座戴冠]
白覆面の魔王・デストロイヤー相手にお祭りとは程遠い凄惨マッチ。
実況席の倉持アナ&田鶴浜さんのホラ合戦はお祭り状態でした。

[PWF奪取でテヘペロ]
不透明決着ながら、人間風車・ビルロビンソンからPWF王座を強奪。
解説席の馬場さんは、ロビンソンを差し置いて勝手に挑戦表明をしてしまいます。

[鶴田撃破でチャンピオンカーニバル優勝]
決勝戦だけあって、凶器シューズのジッパーを下ろしての入念な凶器チェックです。
NWA公認レフリー・ジョー樋口。そもそも、シューズ自体を…(以下自粛)

[美獣・レイスと最高峰NWA戦]
異国の地で、しかもヒールとして世界最高峰のベルトに挑むまでに上り詰めました。
後楽園ホールのファンも「ジャパニーズドリーム」としてブッチャーを応援します。

               

黒い呪術師・ブッチャー。存在自体がプロレスラーです。
聖書「プロレススーパースター列伝」における『血のしたたるステーキ』『はずかしがる女の子の(途中略)、おもちろ~い』発言も、ブッチャーならほんとに言ってそうな気がします。
私は小学生の頃、なぜかブッチャーと金網デスマッチをしてる悪夢をよく見ました。地元の体育館で追い掛け回された美しい思い出もあります。

初来日の1970年から、絶えることなく40年以上日本マットを震え上がらせてきた大ヒール。
最近は日本に来る都度、 宿命のライバル・馬場さんのお墓を「襲撃」しているとの事。悪いヤツです。
足腰は相当悪いようですが「プロレスラーに引退はない」の言葉どおり、いつまでもプロレスラー・ブッチャーであり続けてほしいと思います。

WWEスマックダウン #663

録画した日〔2012/5/14:JSPORTS2〕

ここ毎週、小難しい説教VTRで登場していた新人・ダミアンサンドゥの初試合。
メサイアのハレルヤコーラスをバックに「知の救世主」が荘厳な雰囲気でリングに登場します。
しかしなんと、エプロンサイドで小難しい説教を披露して試合放棄。
何とも斬新なスマックダウンデビューを果たしました。
この「知の救世主」、調べてみたら新人ではなく2006年にスマックダウンに登場しているとの事。
既にWWEを見てた時期ですが、全く印象に残ってません・・・。

ちなみに、ポツンと残された対戦相手(NXTの若手)は、これも新顔「ゴールドバーグもどき」のライバックが瞬殺しました。

浮かんでは消え、どころか浮かぶ前に消える確率のほうが高いWWEのニューフェイス。「知の救世主」と「ゴールドバーグもどき」はどこまで頑張れるでしょうか。

<メモ>
  • シェイマスvsダニエルにデル・リオ乱入→無効試合。シェイマス負傷悪化も馬鹿女イヴが再試合の強権発動。
  • エピコ&プリモ、AWとかいうインチキエージェントを雇い延命
  • 全米代表スワガーまでファンクサウルスの噛ませ犬に
  • 元GMテディ、アクサナ新彼氏のオイル塗り役という屈辱
  • 躁鬱状態のAJ、親切な友人ケイトリンに2週連続のガチビンタ

ブラック・アンド・ホワイト・アメリカ / レニー・クラビッツ

聴いた場所〔クルマ(外出)〕

2011年リリース。レニークラビッツ9作目のアルバムです。
最近たまたま見た「#7 Stand」のプロモのカッコよさに衝動買いしました。

レニークラビッツを聴くのは久々。
社会人1年目の1995年「Circus」以来ですが、色々なレビューを見ても「久々の…」とか「復活」という文字が目立ちます。
何時から数えての「久々」「復活」なのかは分かりませんが、相変わらずのクオリティに驚きました。

「#1 Black and White America」「#3  In the Black」「#16 Push」など、彼の声でなければ成立し得ない名曲です。
イヤホンやヘッドホンではなく、ドライブなど爆音で聴くと破壊力が3倍増します。

もはや大御所のレニークラビッツ。
「Circus」から「Black and White America」までの、私の中の空白期間を埋めてみようと思います。

新・座頭市Ⅰ #17「母子道に灯がともる」

録画した日〔2012/1/26:BSフジ〕

座頭市のリアル女房・中村玉緒が参戦。
玉緒さんは、親分だった夫の死後も毅然と生きる未亡人役です。

仏と慕われた親分を追い出した一家は、恐怖政治で宿場を支配。
未亡人・玉緒さんの宿屋を目の敵として、様々ないやがらせを仕掛けてきます。
困窮の宿屋では、夕食がなんと「おじや」。しかし、たった一人の宿客・座頭市はそれを美味しそうに完食します。

前シーズンで見せた丁々発止のコントはありませんでしたが、座頭市の子育て論(?)やまさかの殺陣共演など意外性溢れる場面も。
夫婦の奥行きの深さ感じる、素晴らしい回だと思います。

2012/05/17

暴動フットボール / 熊崎 敬

読み始めた日〔2012/5/16〕

作者がトルコのサッカーを見て語った本(電子書籍)。
扇情的な内容を想像しますが、全編リスペクトあふれるトルコ賛歌でした。
このタイトル、売るためのキャッチの様なものなんでしょうか。

ともかく、トルコではとんでもないシーンが日常風景のようです。

  • 基本的に凶器持ち込み可。上級者はサーベルもOK。
  • 爆竹、放火も基本フリー。チーム側が演出で燃やすことも。
  • プレシーズンマッチですら救急車に行列。喧嘩ではなく興奮して自傷したサポーター。
  • 1試合で5000席の椅子が引っ剥がされる。半分は投げるため、もう半分は前の客が頭を守るため。

相当な修羅場なのに不快感がないのは「愉快犯」がいないからでしょう。
愚直に自分のチームを応援して、相手を憎む。代を重ねてサッカーが遺伝子レベルで組み込まれているからこその価値観です。

そんな国の巨大クラブ・フェネルバフチェ監督に就任してしまった神様ジーコのエピソードも語られています。
どこへ行っても愛される「天然」と「天使」紙一重のジーコマジックには痺れるものがありました。

私は試合や選手よりも、サッカーを通して知る未知の文化、無名の市民に惹かれます。
一定の需要はあるらしくその手の刊行物はたくさん出回っていますが、この熊崎 敬氏の存在は知りませんでした。
過去モノを探して読んでみようと思います。

2012/05/16

タイガーマスク #6「恐怖のデス・マッチ」

録画した日〔2012/5/11:TOKYO MX〕

虎の穴からの刺客ブラックパイソンが緊急来日。
裏切り者・伊達タイガーと日本初のケージマッチを繰り広げます。

マッチメイクは虎の穴。試合は金的・噛付き・メリケンサックとなんでもあり。
もはやこの時点で、最高権威・日本プロレス協会の主体性はゼロといえます。
馬場さんと猪木はぬくぬくと背広でテレビ観戦です。
なんという危機意識のなさ。この2人に日プロ上層部を「ダラ幹」と呼ぶ資格はありません。
ちなみに対戦相手のブラックパイソンは、相当なトンパチ野郎です。
空港のオリから逃げ出したインド虎をとっ捕まえて何故か記者会見に同席。
カチ割ったビール瓶を片手に脳天チョップでブチのめすという驚愕デモを披露し、ブン屋達を震え上がらせます。

試合の結末は次回へ持ち越し。
伊達タイガーにベビーターンの兆候があり、見逃せない展開です。

2012/05/15

僕はビートルズ(9)(10) / 藤井哲夫・かわぐちかいじ

読み始めた日〔2012/5/14〕

ビートルズのコピーバンド「Fab4」の4人が、本家デビュー前の1961年にタイムスリップする話。
雑誌『モーニング』に連載されていた漫画で、この単行本(9)と(10)は同日発売の最終巻です。

タイムスリップした「Fab4」は、葛藤しつつもビートルズの原曲そのままでレコードデビューし、当然のごとく大ヒットを連発。
先んじて“本家”となってしまいます。
一方のビートルズ4人は未来を盗まれているとも知らず、「Fab4」の才能に絶望してリバプールで燻っている状態。

このフェイクと本物の対面が最終巻のクライマックスとなります。
タイムスリップ物という時点でリアリティを求める必要はないのですが、程よく説得力のある終わり方でした。
結末がどうあっても、とにかくこの設定を思いついた時点で原作者の勝ちですよね。

漫画本を1巻から最後までリアルタイムで買ったのは、40年間でこの作品が初めてです。
続編や映像化はいかにも失敗しそうですが、外伝的ネタが入った小説になったら是非とも読んでみたいです。

2012/05/14

武豊TV!II #32~高松宮記念・桜花賞・皐月賞ほか~

録画した日〔2012/5/10:フジテレビONE〕

騎乗したレースを、武豊本人が解説するありがたい番組。

今回は、3月から4月末までのプレイバック。
見ていて腑に落ちなかったスマートファルコンのドバイWCと、オルフェーブルの天皇賞(おまけに阪神大賞典)にもいちおうの理由付けをしてくれました。
ディープインパクト3冠の頃から放送している長寿番組なんですが、ここ1,2年は武豊が「乗れてない」事が、内容に微妙な影を及ぼしています。
G1レースでも、自分は蚊帳の外で福永や岩田ら後輩の騎乗をプレイバックするという悔しい展開もしばしば。

武豊の出現と、私が競馬を見始めたのはほぼ同時期。
以降20年以上、勝手に泣き笑いを共にしてきました。
「まだ終わらんよ」ともう一度リーディング争いに参戦してほしいです。

今年のダービーは、滑り込みでアルフレードという2歳チャンピオンを確保した模様。
騎乗が決まっただけとはいえ、私もなんだか嬉しい気持ちになります。

次回のこの番組で祝杯を挙げてくれることを期待しています。

サッカープレミアリーグ38節 マンC×QPR

放送時間〔5/13_22:54~5/14_1:24:JSPORTS3〕

プレミアリーグの最終節。
マンチェスターシティが勝てば44年ぶりのプレミア制覇。
<37節順位>
1,マンチェスターC=勝ち点86/得失点差63
2,マンチェスターU=勝ち点86/得失点差55

最終節同時刻キックオフ。その90分後にマンチェスターの犬猿ライバルが天国と地獄を見る究極のシチュエーションです。
天国はマンチェスターシティでした。
後半ロスタイム、1-2から2点ぶっこ抜いて「3-2」の逆転優勝。ドラマを超えたとんでもない結末です
ピッチになだれ込んだアホバカサポーターも、44年ぶりの戴冠式を見たいもんだからおとなしく席に帰っていきました。
どさくさ紛れにオアシスのトンパチ兄弟も仲直りしてほしいもんです。
とにかく凄いものを見ました。
起きててよかった。。。

2012/05/13

WWEロウ #988

録画した日〔2012/5/11:JSPORTS2〕

PPV翌日のオハイオ大会。

なんと今回から、番組名が「ブロックレスナー主演のマンデーナイトRAW」に変更されました。
これは、先週のRAWにおけるレスナーのゴリ押し契約が、ロウリネイティスGMの下に施行されたため。

しかし、これに異議を唱えるCOO・トリプルHがレスナー&ロウリネイティスの演説中に堂々乱入します。
その結果、歩く爆弾・レスナーにあっさり返り討ちにあったトリプルH。
当分リング登場はないってことですね。
レスナーも、解雇をちらつかせつつのスポット契約っぽいです。

WWEを見ていく上で必ず通る道「何かを終わらせるためのアングル」でした。

<メモ>
  • 次期挑戦者決めの「ビートザクロック」、ダニエル優勝
  • ベラ姉妹、どっちがどっちだか分からないまま2人とも解雇
  • プリモ&エピコ、トゥルース&コフィへ順当にタッグ王座献上
  • ロウリネイティス、次回PPVでのシナと直接対決を宣言

ワールドプロレスリング ~IWGPタッグ選手権 天山広吉&小島聡vs矢野通&飯塚高史

放送時間〔 2:30~3:00: テレビ朝日〕

今週も福岡国際センター“レスリングどんたく”のカード。
メインはIWGPタッグ戦です。

王者は「テンコジ」こと天山&小島の友情タッグ。
なんとこの2人、今年の3月に極悪タッグ・矢野&飯塚にチャンピオンベルトを盗難されてしまいます。
前代未聞の事態にテンコジがとった行動は警察組織の結成。看板を「テンコジ警察」とし、 福岡決戦での極悪タッグ緊急逮捕をブチ上げました。

巡業中も精力的に捜査を続けるテンコジ警察。その情報が逐一東スポに掲載されるという、危機管理の甘さも露呈していましたが…。
結果は逮捕どころか、ピンフォール負けで極悪タッグへ正式にIWGPベルトを明け渡してしまいました。
戦犯は天山。
逮捕用に持ち込んだ手錠を奪われ、逆に場外フェンスに繋がれてしまうという大失態を演じています。警察なら即日懲戒免職となる事案でしょう。
ちなみに私は、試合後の小島が放った「警察?逮捕?そんなのどうでもいいんだバカヤロー」というハシゴ全外し発言に、「破壊なくして創造なし」の橋本イズムを感じました。

このベルト盗難騒動、ともすれば茶番劇として嫌う人も多いでしょう。
私も、こんな事しかできないレスラーがニヤニヤやっていたら激しく拒絶します。
しかし今回の4人は、そのキャリアの中で十二分にファンの信頼を勝ち取っている「こんな事もできるレスラ-」達です。

茶番ではなくエンターテイメント。
エンターテイメントは簡単には成立しません。
この試合も「いつ何時誰の挑戦でも受ける」という新日ストロングスタイルの1つの側面だと思います。

ボルシア・ドルトムントTV #34

録画した日〔2012/5/12:テレ朝チャンネル〕

ブンデスリーガの最終節と1年の振り返りの回。
リーグ優勝と歴代最多勝ち点を達成しているだけに、盛りだくさんの内容です。
ロッカールームでのシャンパンファイト、香川選手の「出場時間」はほんのわずかでした。
お祭り男風でもないし、まず通訳ありきのインタビューなので扱いづらいのかもしれませんね。

香川選手、マンチェスターユナイテッドへ行くのでしょうか。。。
実績からして「エア移籍」でもなさそうです。
ユナイテッドではターンオーバー要員にスポイルされてしまいそうな気がしてなりません。(もちろん、それでもとんでもなく凄い事なのですが)

ここはひとつ、ドルトムントの「クラブレジェンド」になってスタジアムに銅像が建つまで頑張ってほしいものです。