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2013/01/26

WWEスマックダウン #699

録画した日〔2013/1/21:JSPORTS2〕

地元の英雄「ロック様」が凱旋登場するマイアミ大会。
ロックは番組名・スマックダウンの名付け親でもあります。 
グレートワン10年ぶりのスマックダウンが地元マイアミ大会。スベるはずがない鉄板シチュエーションとなりました。
「ファーイナリィ」で始まる定番マイク芸での締めワード「home」は、もちろん2つの故郷へ向けた熱い感謝のダブルミーニングです。 
そんなロックの凱旋大演説会に水を差したのはコーディローデスとダミアンサンドゥ。ひとしきりロック批判をブチ上げました。
そして知の救世主・サンドゥは、1ヶ月前の#693で披露して以来尻切れトンボ状態だった弟子入り試験「3つのクイズ」をロックに仕掛けます。
  • Q1「第19代のアメリカ大統領は?」
    A1「ヘイズだ。カマ野郎」(正解)
  • Q2「1993年のアカデミー賞作品は?」
    A2「シンドラーのリスト。コーディ、テメエが好きなのは安売り店のリストか?」(正解)
という具合にロックは軽々と2問連続正解。しかしダミアンサンドゥの弟子入り試験は、3問目にいきなり無慈悲な超ハイレベル難問に豹変するのが売りモノです。(私としてはQ1、Q2とも解答不能のハイレベルでしたが…)

さすがに3問目突入はヤバイと察したのか、ロックは出題権利を強奪。
Q3「地中に埋もれる岩石が形成しているものは?」と掟破りの逆クイズをサンドゥに投げ掛けました。
答えは岩盤=「ロックボトム」。自信満々で即答(正解)した知の救世主は、ご褒美のロックボトムを喰らいます。
フィニッシュはローデスに超危険技・ピープルズエルボーの大爆撃。
名ゼリフ「ロック様の妙技を味わいな」も炸裂し、熱狂するマイアミファンの溜飲を下げました。

ロックの芸風が最も映えるシチュエーションと言える、気取ったアホバカヒールとの交流会。とにかくシャベリもムーブも圧巻の一人舞台でした。
CMパンクじゃないけれど16日間の限定契約(?)は何とも淋しい限り。毎回見たい円熟のテンプレート芸です。

<メモ>
  • 若手乱入軍団・シールド、なぜかロックは襲わず毒蛇オートンを再襲撃
  • 完全ベビーターンのデルリオ、なぜかこのタイミングでWWE王座奪取(!)

世界の料理ショー #49「アイスクリームケーキ パリ風」

録画した日〔2013/1/23:テレビ東京〕

何回かに1回登場するデザート系料理。
聖水・溶かしバターを封印されるためか、やや投げやり気味の帝王・グラハムカーです。
ピンク、茶色、シロの三色のメレンゲを絞るカー。
最初のピンクはそこそこでしたが、茶色→シロと明らかにやっつけモードにシフトしました。
確かにカー本来の仕事とは思えない軟弱スイーツ系の小手先ムーブ。
ファンとしては、鶏の頸をブッタ斬って溶かしバターの海に沈める様な豪快殺法を見たいものです。
続いて取り掛かったのはカスタードクリーム作り。しかしここで前代未聞の大トラブルが勃発してしまいます。
熱々のクリームを冷蔵庫で冷やして固める手法ですが、この「冷やした後」バージョンがスタジオのどこを探しても見つからない…。
正体不明のセコンド・スティーブの大ポカと思われますが、カーはクリーム抜きでアイス作りを続行する判断を取りました。
そんな紆余曲折を経て登場したメイン食材・三色アイスクリームは、なんと出来合い、市販のものでした。
#46では巨大な「どんびえ」をブン回してストロベリーアイスを作ったのに、何という温度差。
カーはそんなダブルスタンダードを「ララーララー♪」と支離滅裂のダミ声大絶唱でゴマカします。
完成したのはどうにも食えない貧乏風アイス。
本当はここにカスタードクリームが乗っかるはずでしたが、だとしても通常のクオリティとは段違いの体たらくです。
大相撲なら無気力相撲で罰金モノの今回。ショーの実効支配者である奥さん・テリーナカーが、単に三色アイスを食いたかっただけなのではないでしょうか。
奥さんによる理不尽マッチメイクにスティーブの大ポカと、何とも散々な目にあったカー。
恒例のドヤ顔試食コーナーでも「甘ったりぃだけ」「もう二度と作らない」と憚ること無く不満を爆発させます。
そんなカーの姿に、「こんな会社辞めてやる!」とトランクス1枚で大雪の札幌市街に飛び出した昭和59年2月のドラゴン・藤波を思い出したプロレスファンも多かったのではないでしょうか。
100万ドルのドヤ顔も残念ながら今日は封印。カーのショーマンシップに妥協という概念はないのでしょう。
しかしこんな失敗エピソードもスーパースターなら笑い話に昇華します。こんな日もあるさ、の気分で次なるカロリー天国へ我々を誘ってほしいと思います。

警視-K #4「LiLi」

録画した日〔2013/1/19:日本映画専門チャンネル〕
 
久々の休みに海へ遊びに行くガッツ父娘。
しかしそこに、高級マンションで男の絞殺体発見という緊急招集がかかってしまいました。
「明日にできねぇのか」とボヤきつつ現場に向かったガッツは、被害者の奥さんに不謹慎にも一目惚れ。
さっそく近所の洋品店で事情聴取用のオシャレスーツを買い込みます。
なお、この吊るしスーツのお値段は36,000円(定価は74,000円)。チョイ役の店員は大柴亨介=後のルー大柴でした。
ハードボイルド・ガッツを虜にした奥さん(未亡人)はジュディオング。和服の似合う清楚&貞淑系美人という役どころです。
今回#4が放送されたのは昭和55年10月。
昭和歌謡史の金字塔「魅せられて」のメガヒットからはちょうど1年後、現役金満ゴージャス歌姫による堂々のゲスト参戦といえるでしょう。
悲劇の未亡人ジュディオングですが、やっぱりというか何というか限りなく「クロ」一色の匂いが漂います。
これはガッツのみならず昭和の茶の間も早い段階で感じていた事。登場早々に「犯人はオング」とチャンネルを変えてしまった人も多かったはずです。
犯人はジュディオングだとしてその動機が掴めないガッツ。
チャンネルを変えなかったバカな熱心な視聴者の関心も、この「Why?」の部分にシフトしていきます。
そんな謎解きモードのストーリー。常識破りのアホバカドラマは、茶の間のナナメ上をブッチ切る無茶苦茶なオチを用意していました。
ジュディオング似の女性に必殺・投げ手錠を掛けたガッツ。なんと夫殺しの犯人はジュディオングの別人格「リリー」でした。
ガッツが魅せられた和服美人は、夜を徘徊する悪女に人格支配されている多重人格者。
悪のジュディオングは善のジュディオングに嫉妬し、こっそり旦那さんと同棲、満を持して結婚記念日に絞殺をしたんだそうです。
多重人格じゃあしかたない…。
とは言え、善と悪のジュディオングは、佐々木健介とパワーウォリアー程度の違いしか無い手抜きギミック。
しかも悪のジュディオングはストーリー中盤にアッサリと登場、早々にネタバレしているという正答率100%のトンデモミステリーでした。

そんなボッタクリ展開にトドメを刺すのは、もちろんガッツの愛娘・奥村真粧美です。
今回はジュディオングに入れ上げるパパにチョッカイを出す役回り。
デートに乱入したり鍋に体温計突っ込んで42℃の仮病を吹っかけたりと、ガッツを困らせる安定の木偶の坊パフォーマンスを披露しました。
ややガッカリだったのは、仮病の自分に献身してくれるガッツを見て涙を流すシーン。
天才・芦田愛菜ちゃんクラスと比べれば10000分の1程度の演技力ですが、超天然演技がウリのゴリ押し大根女優がちょっと成長してしまいました…。

ジュディオングのファンにとっては陰と陽、静と動ってな感じの一粒で二度おいしい設定。我々ガッツファンにとっても色んなオシャレモードガッツを見る事ができる楽しい回でした。
しかし、それ以外の人には馬の糞にもならないポンコツストーリー。
相変わらず聞き取りにくいセリフも含め、誰も止めることはできないガッツの大暴走はあと9回も続きます。

2013/01/24

WWEロウ #1024

録画した日〔2013/1/17:JSPORTS2〕

2013年最初の放送となるフロリダ州タンパ大会。
3週後のロイヤルランブルでWWE王座に挑戦する「ロック様」の乱入が前々から予告されていました。
ロイヤルランブルでロックを迎撃するのはCMパンクに決定。ライバックとのTLC戦を不透明決着(若手乱入軍団・シールドの加勢)で勝利しWWE王座を防衛しました。
試合後はハゲデブ・ポールヘイマンとリングを占拠。久々のマイク爆弾をプロレスの街・タンパのリングにブチ込みます。
タンパの客はもちろん、偉大なるサンマルチノからホーガン、フレアー、マイケルズ等々をDisりまくるCMパンク。
立ち位置は完全なヒールなんですが言ってる事は一々正論の極み。「Hard Day's Night」の最前線で体を張るプロレスラーの矜持がビッシビシと伝わってきます。
お待ちかねのザ・ロックはCMパンクの演説開始10分後に乱入。ここから更に15分超えの激論バトルが勃発します。
それにしてもロックのマシンガントークは相変わらず絶品。顔芸&グッドシェイプも含め人間国宝級のクオリティです。
「みんなの王者」にも容赦なく突き刺さるマイク爆弾。どこまでがネタでどこからがアドリブなのかが把握できないシュート発言が連発します。
ともするとUSAのチビっ子ファン、女性ファンはドン引きか?、活字プロレス直撃世代の私としては前のめり釘付け状態のイデオロギー抗争でした。
最後はプロレスらしくロックボトムでオチがついたお喋りの達人によるファーストコンタクト。
これは抜群に面白い。ロイヤルランブルがゴールだなんて勿体ない、レッスルマニアまで延々と引っ張って欲しい掘り出し物のマッチアップです。

<メモ>
  • 3バカエアギターがロイヤルランブルに出るとの事

2013/01/23

プロレスの星 アステカイザー #21「奪われたアステカの星!」

録画した日〔2012/12/18:チャンネルNECO〕

家族サービスで横浜に出かけた東都プロ出入りのラーメン屋・源さん。
港で倒れていた外人船乗りを助けたところ、そのお礼に高価そうな宝石を貰いました。(ちなみにその船乗りはあっさり死亡…)
どうやら「アステカの星」っぽい謎の宝石。源さんは東都プロファミリーと銀座7丁目の宝石店に鑑定依頼を持ち込みます。
そして宝石屋のオヤジが下した鑑定は「メキシコ(アステカ)原産の幻の宝石。名前は忘れた」というもの。
これを受けた東都プロのアホバカ取り巻き連中の脳内は「宝石=アステカの星」で確定、思考停止に入りました。
インチキ記者・大泉滉はさっそく毎朝スポーツの紙面に特大独占スクープを掲載。源さんのお宝ゲットは全国民の知る所となりました。
相変わらず「ウラ取り」をせず見たモノをそのまま記事にして誤報を連発する大泉滉。
今どきのネットスラングで言うところの「マスゴミ」に該当する困り者です。
この状況で、新聞大好きのサタンデモンは即座にアステカの星情報をゲット。
ラーメン屋をターゲットに確定しブラックミスト傭兵を東都プロ道場に送り込みます。
世田谷区野毛1丁目の路上でストリートファイトを繰り広げるジョー神崎らの東都プロ軍団(+ラーメン屋)。
野毛1丁目は、もちろんリアル世界では新日プロ道場の所在地です。
閑静な世田谷住宅街には全く不似合いな荒くれプロレス集団。近所の方々が住民運動など起こさなければいいのですが…。
野毛道場に送り込んだ傭兵が悉く撃沈されたサタンデモンは、続く定番戦術として源さんの息子を誘拐。
源さんは身代金替わりに「アステカの星」をブラックミスト軍に引き渡しましたが、大ボス・ルアー様のお眼鏡によればその宝石はアッサリのクロ判定でした。
本物のアステカの星を持つアステカイザーは、源さん親子救出のために緊急参戦。サイボーグ格闘士・グローサルヒルをお得意のアニメ化ムーブで撃沈します。
しかし、グローサルヒルに攻め込まれた肩口に爆弾を抱えてしまった模様。
サタンデモンによれば、次回放送でそのダメージの程が判明するとの事です。

残り6話、最終回カウントダウンに入った所で勃発したまさかのラーメン屋プッシュ回。
しかしよくよく考えて見れば、諸悪の根源はインチキ鑑定をした銀座7丁目の宝石屋ではないでしょうか。
それはともかく私としては、前回#20で病院送り&猪木戦剥奪の憂き目にあった東都プロエース・ジョー神崎が髪を短く刈り込み元気に戦列復帰したのが何よりでした。

2013/01/22

世界の料理ショー #48「ロールビーフステーキ メキシコ風」

放送時間〔8:00~8:25:テレビ東京〕

ロールキャベツならぬ「ロールビーフ」作りに挑戦。
ビーフで何かを巻くのか?、何かでビーフを巻くのか?、いずれにせよ帝王グラハム・カーのこれまでの戦歴からすれば、カロリー無双の超絶濃厚料理となる事が想像できます。
まずは鶏レバー12個を細かくきざむカー。
本来なら客席の笑い屋連中にツカミの大ボラトークを披露するタイミングですが、なぜか話題はガチョウのレバーに。
「あんなマズイもん見る気もしない」「庶民に高く売り付けるなんて卑劣な詐欺行為!」「裁判所に行って証言してもいい」等々、らしくない激辛マシンガン暴言でガチョウをdisりまくります。
何とも珍しいカーの大演説、ガチョウ業界に憎たらしい奴でもいるのでしょうか…。
ガチョウの文句を言いながら作ったのはレバーペースト。これをメイン食材・ビーフ(牛ヒレ肉)で巻いて「ロールビーフ」にします。
さすがは世界のカロリー王・カー。ウシでトリを巻く、肉のダブルファンタジー状態です。
しかしここで終わらないのがカーの真骨頂。
もう既に「ロールビーフ」の体を成している肉魂を、極上スモークハム8枚でグルグル巻きに補強します。
このスモークハムはブタでしょうか。であるなら、ウシ+トリ+ブタの三役揃い踏み、肉の三連星・トリプルドムの完成です。
肉&肉&肉と大量溶かしバターの相乗効果により、魔性の艶を誇る一品に仕上がった濃厚ステーキ。
カーの自画自賛ドヤ顔も肉の塊に見えてきます。
Wikipediaによればカーは昭和9年の1月22日生まれ。つまり今日はカー79歳の誕生日です。
奥さんテリーナ・カー共々、お元気でご健在との事。
バースデーケーキはスイス風かフランス風か?、溶かしバター生活からはとっくに卒業しているでしょうが、大好きなワインを飲んでいつまでも世界の料理王として大ボラを吹き続けてほしいと思います。

2013/01/21

タイガーマスク #41「赤き死の仮面」

録画した日〔2013/1/11:TOKYOMX〕

アジア王者としての凱旋第2戦、吸血鬼・ブランチーとの一騎討ちを迎えた伊達タイガー。
一進一退の好勝負を繰り広げますが、謎のマスクマンが乱入してビッグマッチをブチ壊してしまいました。
1対1の3本目に乱入したのは、ヤゴだかトンボだかに似たギョロ目昆虫仮面。
ブランチーのお株を奪う全身噛み付き攻撃で、銀髪の吸血鬼を失神KOします。
更には外人軍団の「ボス」を救出に来た海坊主・マーティーと獣人・レナードの凶悪コンビも瞬殺。謎の昆虫仮面の凶行に会場は悲鳴と絶叫、恐怖のどん底に叩き込まれました。
凱旋試合に水を差された伊達タイガーは完全に「行かせろって」モードに。しかし解説席から飛び出した馬場さんは、正義感溢れる伊達タイガーを必至に制止します。
昭和56年の世界最強タッグ蔵前決戦に乱入した不沈艦・ハンセンに「人の家に土足で上がりやがって」と鉄拳制裁を食らわした馬場さんですが、愛弟子がスポットを持っていくのにはどうも慎重なようです。
昆虫仮面の名前は「ザ・レッドデスマスク」。もちろん虎の穴・ミスターXが送り込んだ刺客です。
ミスターXによるとこのマッカチン、虎の強さ・蛇のズルさと執念・ハゲタカの翼を持った虎の穴ヒールの集大成、20世紀の吸血鬼という訳のわからんギミックとの事でした。
日プロブッカー・馬場さんもちょっと情報を掴んでいる模様。
ブン屋連中へ話した内容としては「奴は2000種類の反則技を持ってる」「奴がくる日は風が強い」「奴はクルマに乗ってくる」らしいです。
いずれもベタ記事にすらならん、どうでもいいクズ情報ではありますが…。
お笑い怪獣・明石家さんまの化身「バイキンガーZ」赤バージョンにしか見えない赤き死の仮面。
マヌケな風体とは裏腹に、来週以降は番組史上最強ヒールとして猛プッシュが始まるようです。
私としては噛み付き魔・ブランチーとの日米決戦の方がよっぽど食指をそそられるんですが、こんな迷走もプロレスの重要なエッセンス。ごり押しバイキンガーの大バケに期待しましょう。

2013/01/20

NHKスペシャル「大海原の決闘! クジラ対シャチ」

録画した日〔2012/11/25:NHK総合〕

ベーリング海の入り口、北米アリューシャン列島のユニマック海峡で繰り広げられるクジラとシャチの攻防戦を撮影したドキュメント。
陸・海・空から初めて捉えられた映像だとの事です。
エサ場であるベーリング海に遥々旅して来るクジラの親子。
ユニマック海峡はその入口・関所のようなもので、獰猛なシャチが長旅疲れのクジラを待ち伏せ襲撃する構図となります。
ドキュメントの骨子は「闘い」ではなく、そんなシャチの攻撃からクジラがどうやって逃げ切るかというものでした。

①コククジラ母子vsシャチ6頭
2対6の理不尽ハンデキャップマッチはあっさりとシャチの勝利。
シャチの狙いはクジラの子供のみ。噛み付くとか喰い千切るとかではなく、上から覆い被さって海中に沈め、呼吸をできなくする殺法です。
泳ぎ疲れてヘロヘロのクジラ親子を狡猾な戦術で落とし込むシャチの悪徳っぷりが際立つ1戦でした。

②迷子コククジラvsシャチ5,6頭
もはや試合として成立し得ないこれまた理不尽なマッチアップ。どう転んでもシャチ軍団の圧勝と思われました。
しかし、そんな予定調和をブッタ斬る驚愕の超展開が闘いの大海原で展開される事になります。
シャチに蹂躙される迷子を救出に来たクジラ軍団。
ここまでなら野生の世界では有りそうな話なのですが、ポイントは乱入した救世主達がコククジラとは異種の「ザトウクジラ」である事です。
まさに団体の枠を超えた友情ストーリー。ヒール軍・シャチはクジラ越境正規軍の猛反撃の前にあえなく退散して行きました。

③運動音痴コククジラ母子vsシャチ5,6頭
もう見るに耐えないまたまた理不尽ハンデキャップマッチ。
しかも今回は、他のクジラから遅れてユニマック海峡に到着した、身体能力的にも劣るであろう母子がターゲットでした。
圧倒的なシャチ軍団の猛攻に立ち向かったのは力強い母の愛。子供を背中に乗せて海中に沈められるのを防ぎます。
しかし子供を背中に乗せるという事は、海中の自分が呼吸できなくなるという事。
先祖代々何10万年も海なんだからそろそろエラ呼吸とかできるようになれよ、と思うのは文明に飼いならされた人間の戯言でしょうか。
シャチが攻め疲れる程の母の愛・鉄壁ディフェンス。40分ロングランマッチに持ち込み、シャチ軍団を見事退散せしめました。
こんな感じで放送3試合中シャチの勝利は1試合。ただし実際は、クジラの子供の半数近くがシャチの餌食となってしまうそうです。

シャチ=冷酷無比のヒール、クジラ=情愛に満ちたベビーフェイスという対立アングルで繰り広げられるドキュメント。
そもそも番組タイトルからしてプロレス的な匂いを感じます。
タイトル文字におどろおどろしい「プロレスフォント」を使わなかった事、決闘を「血闘」としなかったあたりは国営放送NHKが超えてはいけないラインだったのでしょうか。
とにかくNHKのこの手のドキュメントにハズレは一切なし。今回も「どうやって撮ったんだ?」的な驚愕映像が連発しました。
これからもこんなA級ドキュメントに受信料をブッ込んでいってほしいもんです。