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2013/03/23

新・座頭市Ⅰ #7「わらべ唄が聞える」

録画した日〔2012/9/26:時代劇専門チャンネル〕

人形を抱っこしてわらべ唄を歌うちょっとアブナイ女・新藤恵美に付きまとわれる座頭市。
困りつつも断りきれず、道中を共にすることとなりました。
新藤恵美はなぜか座頭市を「ヒデジロー」と命名し、放送禁止系のクレイジーな接近ムーブを繰り返します。
しかしその反面クールで沈着な表情を見せるシーンもしばしば。何やら悪事を企む、別の意味でのアブナさを漂わせる怪女です。
そんな怪女の正体はやっぱりヒール。クレイジーなフリをして座頭市に接近、隙を見て一気に首を獲る算段の女スナイパーでした。
そしてその新藤恵美を操るのは彼女の父親でもある抹殺請負業者・殿山泰司。
渡世人とは一線を画し、データを駆使してターゲットを確実に仕留める料金体系も明瞭な抹殺職人です。
殿山泰司のデータ分析のおかげか、新藤恵美は「断れない男」座頭市との同宿に成功。
しかし満を持しての短刀攻撃は、異常なまでに「勘のいい男」でもある座頭市にスカされてしまいました。
続いて殿山泰司が弾き出したデータは「水が怖い男」。
新藤恵美は座頭市を海に誘い出し、手漕ぎボート上での海上決戦に持ち込みます。
それにしても座頭市が水に弱いという情報のソースは?
過去にはす巻きで川に放り込まれながら生還した経験もあるなど、それほどウイークポイントとは思えないのですが…。
そんなこんなで新藤恵美の船上襲撃はやっぱり失敗。武器の短刀も押収されて、座頭市に正体がバレてしまいました。
憐れな女が実はスナイパーだった事を「今知った」という座頭市。それが本当かどうかはともかく、お咎め無しで船を漕ぎ続けます。
砂浜で2度目のオニギリ饗宴をする2人。
ストーリー序盤のそれは憐れみvs策略の構図でしたが、今回はお互いをリスペクトした慈愛に満ちたものとなりました。
そして座頭市は死んだふりの一芝居を敢行し、諸悪の根源=抹殺を依頼した地元ヒール軍を撃沈します。
今回のロケ地は日本海。
ヒール役・草野大悟の役名が「小浜の伝兵衛」だった事から、福井県の小浜市近辺と思われます。
真冬の超豪雪ロケなどちょくちょく遠征してるお気に入りスポットで、座頭市のメッタ斬りも冴え渡りました。
美味しいものも食べてロケを満喫した模様の監督・座頭市。
逆手に取られたものの「弱きを助ける男」「女性に優しい男」という、時代劇ヒーローとしてのストロングポイントが存分にアピールされたストーリーでした。

WWEスマックダウン #707

録画した日〔2013/3/18:JSPORTS2〕

せっかくのデビュー戦をボイコットし続けている新人・ファンダンゴ=Fandango。
今回のニューヨーク大会ではジャスティン・ガブリエルとのシングルマッチが組まれました。
このバカ新人が試合をボイコットする理由は、リングアナが自分の名前を情熱を込めて発音してくれないから。
入場ゲートからの高飛車ダメ出しは、超ベテランの美人リングアナ・リリアンガルシアに対しても例外ではありませんでした。
結局今週も不毛なファンダンゴ問答を繰り返した末にデビュー戦をボイコットしたバカ新人。リングにすら上がらずバックステージへ消えていきます。
「デビューしない」という斬新なデビュー手法は、知の救世主・ダミアンサンドウからインスピレーションを受けたのか?
1,2年後あたりに「元WWE」として日本のどっかのマットに上がってそうな雰囲気が漂う、生温かく見守ってあげたい面白キャラです。

<メモ>
  • ライバックとマーク・ヘンリーが睨み合い継続
  • AJリーとダニエル・ブライアンが再会&罵り合い
  • ヨシ・タツ登場。マーク・ヘンリーに瞬殺される
  • ビッグショーがオートン&シェイマスと共闘しそうな気配

2013/03/20

警視-K #13最終回「マイ・シュガー・ベイブ」

録画した日〔2013/2/23:日本映画専門チャンネル〕

ガッツの同期生・佐藤慶が、同じく同期生の小池朝雄と2ショットで飲みに行ったその日に突然死。
あくまで病死という小池朝雄の見解ですが、その言動の随所に「クロ確定」のアヤシイ匂いがプンプン漂います。
#10からテコ入れ的に参戦した小池朝雄。どうやら麻薬密売系の悪の組織と癒着があるようです。
本庁の超キャリア組でありつつ一匹狼のガッツとは気の置けない同期生というポジションでしたが、その分だけ振り幅の大きなヒールターンとなりました。
病死から事件へ立件のカギを握るのは、お金のためにコールガール業を営むかたせ梨乃。
客だった小池朝雄を「声がコロンボに似てる人」とズバリ正確な観察眼で把握。盗聴録音した証拠テープの他、聞かれてもないベッドでの恥ずかしい性癖までもガッツに暴露しました。
コールガールとしての守秘義務を完全無視したかたせ梨乃の目的はもちろんお金。これらをネタにしたユスリ計画をガッツに持ちかけます。
ガッツはかたせ梨乃のユスリ計画に乗ったフリをして小池朝雄の追求を開始。
同期の桜とはいえ悪は悪。手法はともかく公務員として当然の判断といえるでしょう。
そしてそんなガッツの動向を察知した小池朝雄はガッツ抹殺で状況の打開を画策。佐藤慶もほぼ同じ経緯で消されています。
かたせ梨乃と密会するガッツの前に現れたのは、ホタテマンならぬヒットマンとして小池朝雄に傭兵された安岡力也。
黒い呪術師ブッチャーの頭をカチ割った伝説を持つ最強ヒールは、ナイフでガッツを強襲します。
しかし殺られるガッツも百戦錬磨。そのナイフを素手でキャッチする大流血ディフェンスで絶体絶命のピンチを凌ぎ切りました。
無頼漢ガッツの侠気にほだされたヒットマン安岡力也は、義のための謀反を決行。
ユスリ金の受け渡し現場であるホテルニュージャパンに拳銃を持って乱入し、ボス・小池朝雄の心臓を撃ち抜きます。
結果的にブラックな裏の顔を露呈することなく「殉職」した次期警視総監候補。このドラマの世界観を鑑みれば一件落着と言えるのでしょうか。

1話にして盟友2人を亡くした哀しみのガッツですが、愛娘・奥村真粧美には思いもよらぬハッピー超展開が…。
なんとパパのカッコイイ方の子分・水口晴幸が、何をトチ狂ったのかトンパチ天然娘に結婚を前提としたお付き合いを申し込む事になりました。
プロポーズの場所は玉緒さん経営のレストラン。奥村真粧美はここでアルバイトを始めていました。
人生のチャレンジャーとも言える水口晴幸のアタックに奥村真粧美が出した答えは「神様に聞いてみる」。
この神様とはパパ=ガッツなのか、それとも脳内のお花畑にいる想像上の神様なのか、まさしく神様もお手上げのトンパチ天然娘です。
「生まれて初めて」のプロポーズにご満悦の奥村真粧美は、さっそく玉緒さんに状況報告。
これを受けた玉緒さんは「収入はあるの?」というシュートとも冗談とも取れる説得力満点の仰天発言で愛娘を祝福します。
全国のガッツファミリーファンが固唾を呑むまさかまさかのロイヤルロマンス。
しかし時間の関係か、残念ながらそのゴールは幻想のベールに包まれたまま、番組最終回のエンディングを迎える事となってしまいました。

トレーラーハウスに集まったガッツ+玉緒さん+奥村真粧美。
世間一般とはかけ離れたスケールですが、これが芸能界最強ファミリーの一家団欒。「ディス・イズ・ファミリー」の謎掛けを1話遅れで回収する意味合いもあるのでしょう。
屋根で昼寝するガッツと洗濯物を取り込む玉緒さん&奥村真粧美。
今さら言うまでもありませんが、このドラマはガッツの私物であり遊び道具。それを象徴するガッツファンなら120%大満足の素晴らしいラストカットです。

千秋楽を迎えてつくづく残念なのが、当初予定されていた全26話を完走できなかった事。
あと13回「遊び場」を与えられたなら、天才ガッツはどれほどの暴走をしてくれたのか?今となっては想像の中でしか楽しむ術はありません。
ガッツ=勝新太郎の才能とバイタリティ、突破力がなければ生まれ得なかったOne And Onlyの超絶トンデモドラマ。
この「警視-K」をリメイクできるスペックの役者、作り手、TV局は21世紀平成の世では皆無でしょう。
しかし、見る側(視聴者)のスペックは昭和55年当時より間違いなく上がっています。
地上波で深夜あたりに再放送してくれれば食い付く層は結構いるのではないでしょうか。
なおその際は、洋画みたいに字幕を付けた方がいいと思います…。

2013/03/19

伊藤政則のロックナイト!「ザ・ローリング・ストーンズ デビュー50周年記念特番」

録画した日〔2013/3/18:BSフジ〕

HM/HRの語り部・伊藤政則氏がワンテーマで小一時間暑苦しく語り捲る番組。
今回は結成50周年のローリング・ストーンズを暑苦しく語ります。
縁がありそうでなさそうな伊藤政則氏とストーンズ。
しかし平成2年の初来日「Steel Wheels Japan Tour 1990」では、いろんなコネが巡り巡ってキース・リチャーズの単独インタビュワーに指名されたそうです。
私としての初見面白エピソードは、キースがサインをしてくれた「Talk Is Cheap」ジャケット。
泣く子も黙る不良番長は、気さくにサインに応じたどころか、サインペンを指に塗りたくってジャケ写の左頬に拇印を押してくれたそうです。
これがホントの「フィンガー・プリント・ファイル」。伊藤政則氏の他に所有しているのは、英国やカナダの警察関係者ぐらいでしょう。

番組のもう一つの核は、グラフィックデザイナー・横尾忠則氏のインタビュー。
アーティストとして同時代を生きた横尾氏ですが、ストーンズとはニアミス続きだったそうです。
昭和51年のフランス・ニース公演で使われるはずだった作品名「よだれ」。連絡ミスでお蔵入りになってしまったのは日本の文化史においても大きな損失でしょう。
無事に採用されていれば、今頃ブート版のジャケットになってそのスジのお店に並んでいたはずです。

当然のことながら、新ネタおよび蔵出し映像の類は皆無。
ストーンズの勇姿を拝めたのは、絶賛販売中のDVD「SOME GIRLS LIVE IN TEXAS 78」などからピックアップされた演奏シーンだけでした。
しかし、伊藤政則氏の高温多湿トークと横尾忠則氏の異次元トークは何よりも雄弁。
なお両者の見解は「Stones=偉大なるマンネリズム」というポイントに落ち着いた模様です。

番組中気になったのは、随時挿入される何ともアヤしい通販CM。
昨年末にリリースされたドキュメンタリー「Crossfire Hurricane」の通販限定亜流パッケージです。
カネを自由に使えるオッサン世代が購買層であるからこそ可能な各種箔付け商法。
ミック・ジャガーとの握手券が付くのはいつになるのでしょうか... 。

2013/03/17

WWEロウ #1032

録画した日〔2013/3/15:JSPORTS2〕

「オールド・スクール=Old School」と銘打って、番組放送開始当時の仕様で開催された特別版。
いつの間にかミズの師匠になってたリック・フレアーから、御年90歳の生きた化石メイ・ヤングまでオールドタイマー勢も多数参戦しました。
いちおうリアルタイマーとしてオープニングに登場したのが、1年をレッスルマニアだけで暮らす地獄の墓掘り人・アンダーテイカー。
例によって何も語りませんでしたが、出て来たというだけで21連勝達成を賭けたレッスルマニアへの参戦宣言となります。
テイカーの対戦相手に名乗りを上げたのはCMパンク、ビッグショー、オートン、シェイマスの大物4人。
誰であろうと必要なのは「連勝をストップする」という大義名分のみ。余計な因縁アングルが不要なコストパフォーマンスに優れたマッチアップとなります。
対戦相手決めの4WAYマッチ(熟女・ヴィッキーゲレロ発案)を獲ったのはCMパンク。主役級でのレッスルマニア進出となりました。
結果進路未定のままとなったオートン他の3人は、勿体ないですが乱入軍団・シールドとお茶を濁すことになるのでしょうか。
これでテイカー、ロック、トリプルH、レスナーと偉大なるパートタイマーが勢揃い。レッスルマニアへの道がクッキリ大きく広がってきました。
しかし毎度の事とはいえ、1年中体を張ってる常用労働者が押し出されるようにスポットを外されてしまうのは残念な話。
ヘンなバトルロイヤルに放り込まないよう、丁重なケアをしてあげてほしいものです。

<メモ>
  • ライバックとマークヘンリーが楽しみな接近遭遇
  • 右傾化スワガーがジム・ドゥガンと愛国対決
  • トリプルH、久々の演説でレッスルマニア・レスナー戦を猛アピール
  • ホンキートンクマン、ヒース・スレイター相手にギターブン殴り芸披露
  • インチキ新人・ファンダンゴ、今日もデビュー戦を放棄

タイガーマスク #49「蘇った猛虎」

録画した日〔2013/3/8:TOKYOMX〕

海外武者修行を全勝でフィニッシュした伊達タイガー。
同じく遠征中だったビッグサカ・坂口征二とともに勇躍凱旋帰国を果たしました。
帰国直前に100の仮面を持つ男・ウィリーマスカードを失神KOし、あらためてトップとしての手応えを掴んだ伊達タイガー。
誰も知らない「素顔」で空港に降り立ち、ブン屋連中のぶら下がり取材を回避します。
これは遊び心と言うよりも、サカと一緒にされちゃたまんねぇというプロレスラーとしての矜持なのでしょう。
凱旋帰国会見で揃い踏みした馬場さん、伊達タイガー、坂口、猪木。
日プロ四天王としてプッシュが始まるのかと思いきや、馬場さんは「インター王座防衛でアメリカ行くから」と早々に一抜けを宣言します。
スケジュール自体に虚偽はないでしょうが、オレは格が違うんだョという看板レスラーのヘソ曲げとも取れる一時離脱。
いやはやプロレスラーとは面倒臭い人たちです。
そんなこんなでNo2猪木のマッチメイクで開幕を迎える「第13回ワールドリーグ」。
伊達タイガーは坂口とタッグを結成して、アメリカ西部の無法コンビ「ザ・アウトロー(ミッキー&マッキー)」との決戦に臨む事となりました。
期待のホープ2人に優劣を付けない横並び凱旋マッチ。
谷津嘉章にハンセン&ブッチャーをぶつけて地獄を見せた猪木らしからぬ無難で優しい配慮です。
猪木プロデュースの開幕戦は、東京体育館に30,000超のプロレスファンを迎える大盛況。メインの伊達タイガー&ビッグサカの試合は60分3本勝負で行われました。
もちろん結果は1本目=サカ、2本目=タイガーのストレート均等配分方式。
つくづく猪木らしからぬ「一寸先はハプニング」要素ゼロの円満フィニッシュとなりました。
伊達タイガーが獲った2本目の決まり手は、本邦初公開となった巴投げ式の新必殺技。
解説の猪木はこの必殺技に「ウルトラ・タイガー・ブリーカー」という犬も喰わないクソネームを押し付けます。
前の必殺技が「ウルトラ・タイガー・ドロップ(馬場さん命名)」だからというだけの安直さ。やっぱり新間寿のような腹心あってこその燃える闘魂・猪木なのでしょう。
新必殺技のネーミングでミソがついたとは言え、概ね順調に滑り出した伊達タイガーの凱旋ロード。
しばらくご無沙汰だったちびっこハウスにも顔を出して、公私ともども日常を取り戻しているようです。
当面のアングルは、ビッグサカ・坂口とのニューリーダー争いでしょうか。形骸化の予感漂う「第13回ワールドリーグ」の顛末にもいちおう注目です。