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2013/01/19

WWEスマックダウン #698

録画した日〔2013/1/15:JSPORTS4〕

2013年1回目の放送となったリッチモンド大会。(ただし収録は昨年12月末だった模様)
最近燻っていたランディ・オートンがオープニングに登場、新年の決意表明をブチ上げました。
毒蛇曰く「今年はタイトルを取りに行く」「だもんだから、ロイヤルランブルに出場する」との事。
デル・リオとの尻切れトンボ抗争や、若手乱入軍団・シールドの噛ませ犬などヤッツケ仕事ばかりだった去年のオートン。これらはみんな2013年への雌伏だったんだと体を張って証明していってほしいです。
メイン戦では同じくタイトルを狙う元王者・シェイマスと越境タッグを結成。
王者・ビッグショー組(相方・アントニオセザーロ)から勝利を奪いましたが、ロイヤルランブルを見据えたベビーフェイス両雄のギクシャクアングルが勃発しました。

WWEで一番面白いのは、ロイヤルランブルから総決算・レッスルマニアまでの「第4四半期」です。
メインストリームから外れていたオートン(ジョンシナも)がこの調子で最前線に戻ってくれると"ROAD TO WRESTLEMANIA"が鉄板になるのですが…。

<メモ>
  • すっかりイイ奴になったミズ、ヒース・スレイターに楽勝して観客に媚びを売る
  • 新IC王者・ウェイドバレットが、前王者。コフィを返り討ち

世界の料理ショー #46「ストロベリーアイスクリーム スイス風」

録画した日〔2013/1/18:テレビ東京〕

王者・グラハムカーが「市販じゃ絶対味わえない」と豪語する手作りイチゴアイスを紹介。
連日溶かしバターまみれのカー信者にとって一服の清涼剤になるスイス風おしゃれスイーツです。
ミキサーが破裂せんばかりに詰め込まれたイチゴは総量なんと1.2kg。
潤滑油代わりに投入するキルシュのボトルを手に、カーは早くも勝利のドヤ顔を披露します。
それにしてもカー左手にある巨大バケツは何なのか?、大ボラトークは相変わらずでも、普段とちょっと様子が違う謎掛けに満ちたアイス作りです。
甘い甘いスイーツとはいえ、その作業工程はストロングスタイルそのもの。
前出のミキサー掛けイチゴ1.2kgは1.5リットルの生クリーム&膨大な白砂糖とミックスされ、いきなりカロリーK点超えを達成します。
そしてそれら素材をアイスとして固めるために必要な「氷」は総量9kg。
布に包んで床に叩きつけるという原始的手法でクラッシュアイスを生成するカーの豪腕は、破壊王・橋本真也の袈裟斬りチョップを彷彿とさせます。
謎のバケツはアイスを固めるフィニッシュムーブで登場しました。
カロリーギッシリのステンレスボトルをバケツの中央に縦置きにし、その周りを渾身のクラッシュアイスと岩塩で包囲。重厚長大な撹拌マシンを使ってグルグル回しながら滑らかなアイスクリームに仕上げます。
昭和の名品「どんびえ」が家にあった私としては、この最終工程は懐かしいギミック。回しすぎないのが美味しく作るコツとなります。
こうして出来上がったオシャレなスイーツは、キルシュだのブランデーだの例によって酒尽くしのR指定となりました。

イチゴ1.2kg、生クリーム1.5リットルに氷9kgと、今日も昭和の茶の間を置き去リにして大暴走したカー。
だいたい、漬物樽の3倍はあるデカいバケツなど台所に置ける訳がありません。
溶かしバターゼロでもこのド迫力。どんな相手でも試合を成立させるカーのファイトスタイルは盤石、円熟に域に達したようです。

2013/01/18

競馬年鑑 #5

録画した日〔2013/1/16:グリーンチャンネル〕

皇帝・シンボリルドルフが三冠馬になった昭和59年の秋競馬。
エリザベス女王杯、菊花賞から有馬記念までのグレードレースを、時系列で淡々と放送します。
去年の三冠馬と今年の三冠馬が顔を揃えた第4回ジャパンカップ。
秋の盾をGetして箔付けしたミスターシービーと「無敗」という金看板を背負ったシンボリルドルフの初対決です。
そもそも2年連続でクラシック三冠馬が出現する事は天文学的確率のはず。
そんな両雄がハイレベル且つ無事に並び立つビッグマッチは、今後二度と実現しないのではないでしょうか。
結果は伏兵・カツラギエースの逃げ切り勝ち。
戦績だけ見れば宝塚優勝、毎日王冠でシービー完封など、伏兵と言うのが申し訳ない日本初のJCホースです。
三冠馬対決は一応ルドルフの勝ち。破天荒なミスターシービー10着撃沈はともかく、常勝・ルドルフが4番人気で3着だったのはローテーション(中1週)によるものでしょう。
何かと「改悪」の多いJRAレースカレンダーですが、菊花賞とJCに中4週のインタバルを設けたのは後世まで継続すべきクリーンヒットだと思います。

グレード制度が導入された昭和59年のJRA。「第1回」の冠がつくレースがたくさんありました。
お馴染みのマイルチャンピオンシップも、記念すべき第1回はこの昭和59年です。
ちなみに3000m戦・阪神大賞典も今回オンエア。春の天皇賞の定番ステップが昔は12月開催だったとは…、全く知りませんでした。(ダービー卿チャレンジトロフィーも同様。)

昭和59年の私は小学6年生。親は競馬をやらなかったので、日曜の昼にお馬サンを見た事は殆どありません。
それでもシービー、ルドルフの名前と三冠馬という称号は知っていたような…。特に「ルドルフ」の響きのカッコ良さに何だかワクワクした記憶があります。
「G1」というフレーズを世に出して、キャラの立つ三冠馬2頭を擁していた新進&豊作の競馬界。そんな昭和59年の秋競馬の盛り上がりが如何ほどだったのか、私には知る由がありません。
音声を聞く限りでは熱狂やヒリヒリ感は特に無し。JRAが本気で「仕掛け」をしていなかった、古き良きオッサン向けギャンブル期の充実アーカイブでした。

2013/01/16

プロレスの星 アステカイザー #20「殺人レスラーの涙」

録画した日〔2012/12/11:チャンネルNECO〕

後楽園ホールで開催された「プロレスリングワールドリーグ出場決定チャンピオン戦」で見事優勝した東都プロエース・ジョー神崎。
この勝利により、新日プロ総帥・アントニオ猪木への挑戦権をゲットしました。
ドレッシングルームで喜びに浸るジョー神崎。
それにしても、この長ったらしいネーミングの大会のコンセプトは?
優勝選手が猪木に挑戦だとは、何とも新日プロらしい「またぐなよ」系の選民思想溢れるインディ食い潰しトーナメントだったのでしょう。
噛ませ犬予選会のくせにチャンピオンベルトも用意されていたこの大会。
どうやら「Asia Heavyweight Champion」と刻印されているようです。各方面いろいろ検索してみましたが、該当するベルトは見つけられませんでした。
#1では伝統の「NWFベルト」をオモチャにしやがったクソガキ向け特撮。今回は、プロレスの星謹製のオリジナルモデルなのでしょうか。

ようやく掴んだ猪木戦に意気上がるジョー神崎のもとに、一騎討ちを要求する招かざる客が乱入。
「キラー熊沢」を名乗る大男は、ドレッシングルームで大暴れ。東都プロボンクラ練習生・ゴローをメッタ打ち、更には大事なチャンピオンベルトをブン投げてジョー神崎を挑発します。
格子柄の上下に豪快な開襟シャツという昭和プロレスのドレスコードを満たした悪役レスラーは、なんと反則技で対戦相手を殺した前科を持つ恐怖の凄玉とのこと。
演じるは前座の力道山・ドン荒川(荒川真)です。
#15ジョージ高野以来の新日精鋭陣ピンスポ参戦。芸達者なドン荒川だけに安定のエンタメクオリティを期待して良いでしょう。
怒れるジョー神崎は周囲の制止を振り切りドン荒川の理不尽挑戦を受諾。近所の神社特設リングでノーレフェリー&ノーピープルマッチを決行します。
立会人はインチキ記者・大泉滉。猪木vsマサ斎藤の巌流島決戦のように「お互いのプライドがルール」といった所でしょうか。
試合は「お互いのプライド…」を全く無視したヒール・ドン荒川が、凶悪暴走攻撃でジョー神崎を大流血葬。哀れジョー神崎は病院送りとなってしまいました。
神社の境内で昼間っから流血マッチを敢行するどうにもこうにもバチ当たりなバカ2人。しかしさらなるバチ当たりがこの抗争を見守っていました。
神聖な拝殿の屋根によじ登って体育座りをしている全身黒ずくめ&カブリモノの男。この不謹慎極まりないバカ野郎は、もちろんブラックミスト軍番頭・サタンデモンです。
神をも恐れぬヒール番頭は、打倒アステカイザー連合軍を結成するかと思いきや何とドン荒川に宣戦布告を仕掛けました。
ドン荒川を人質に取ったサタンデモンは、お得意の電波ジャックで「ATVニュース」を占領。アステカイザーへ公開挑戦状を叩きつけます。
しかし、アステカイザーにとってドン荒川は、ジョー神崎を破壊した憎っくき相手。そんなヒール野郎のためにブラックミスト軍へ乗り込む訳がないのですが…。
サタンデモンの思惑通り、ドン荒川を助けるために戦場(今回は採石場ではなくどっかの砂丘)へ現れたアステカイザー。
何という読みと先見性。アッサリ返り討ちには遭いましたが、狭い狭い「プロレス村」の互助作用を逆手に取ったサタンデモンの巧妙な策略に脱帽です。
そして今回、昭和の茶の間の度肝を抜いたのがお馴染みのアニメ化ムーブ「カイザーイン」です。
腐ったゴミのような作画は相変わらずですが、フィニッシュでは実写のサイボーグ格闘士・クライムバリアンにアニメのアステカイザーが空中殺法をブッ放す超絶テクノロジーが披露されました。
10年後公開のハリウッド映画「ロジャーラビット」は、このカイザーインへのオマージュと思われます。
ヒールレスラー役としてほぼ出突っ張りだったドン荒川。
憎々しい悪党風情とラストで見せた人間的脆さのコントラストはさすがの演技力、#15のジョージ高野とは雲泥の差と思ったんですが、何とセリフは「吹き替え」でした。
扱いとしてはアニメキャラ、ぬいぐるみと同格だった事になる前座の力道山。しかし負けるリングには上げさせない、プロレスラー幻想を傷つけない演出として賢明な選択だと思います。
なお、神社で病院送りにされて宿願の猪木戦もアッサリ剥奪された悲劇のエース・ジョー神崎のフォローは全く無し。次回元気に登場してくれるのでしょうか、ちょっと心配です。

2013/01/14

食べまくり!ドライブ in USA #1「自慢の朝食」

放送時間〔19:30~20:00:フーディーズTV〕

ファンキー料理人を名乗る「ガイ・フィエリ(Guy Fieri)」とかいう巨漢が国道沿いのダイナーやドライブインの厨房に乱入する番組。
古き良きUSAの重量級料理が次々紹介されます。
第一回目のテーマは朝食。
納豆やらシャケやらのジャパニーズ「朝定」でお茶を濁している我々日本人にとって血糖値異常上昇必至の失神KO級凶悪フードが連発します。
ガイが乱入した一軒目は、カンザスシティで夫婦が営むドライブイン。
66種類ものバリエーションを揃えたパンケーキがメインのようですが、そのメニューは何でもありのアルティメット・ロワイヤル状態と化しています。
日本人の理解を超越しているのが「揚げ」の戦略定義。
既に立派なコンプ品であるフレンチトーストやシナモンロールを油地獄に投下、こんがり揚げたてのブツに極甘の白砂糖やらシロップやらをコーティングします。
プロレスに例えれば、スタン・ハンセンのウエスタンラリアットで悶絶KOされた上にブルーザー・ブロディのキングコングニードロップをブチ込まれる感覚でしょうか。

二軒目はフェニックスでデッカイ男が経営するドライブイン。完全手作りのワッフルが売り物です。
白砂糖&卵&バターたっぷりの巨大ワッフルに、追い討ちのバター、シロップ、脂塊ベーコンを添えた濃厚メニュー。朝マックが精進料理に見える最凶カロリー朝ごはんです。
厨房での巨漢同士の会話。ガイの「ベーコンで口の中をきれいにするよ」は心に響く男の名言です。
USAにおけるベーコンは、我々日本人にとっての塩や清酒と同様の清めの意味があるのでしょうか。

乱入ラスト三軒目は、ニュージャージーにあるギリシャ系家族が経営するダイナー。ここもメインはパンケーキです。
平均的日本人の私は何も食ってないのに既に血糖値が急上昇の胸ヤケ状態。食べ物からは目をそらそうと思ったんですが…。
朝メシ食いに来てる客もK点超えの高濃度キャラばかり。
もはやコメと味噌しか食ってない日本人にはコントロール不能のカロリー無法地帯、いやはやUSA恐るべしです。

USAの象徴であるピザやハンバーガー未登場の段階でこのド迫力。
そもそも主宰者・ガイを見てるだけでも暑苦しいこの番組。今回のテーマはあくまでも「朝ごはん」でした。
次回#2のテーマは「おふくろの味」との事。もうこれだけでイヤな予感満載です。
何も食わないけど”食べる前にのむ”の状態で見たほうがいいかもしれません。

ガンズ・アンド・ローゼズ ライブ・イン・ロンドン 2012 (Live From The O2 Arena London)

録画した日〔2013/1/6:WOWOWライブ〕

2012年5月31日にロンドン・O2アリーナで行われたアクセル・ローズと仲間たち=GUNS N' ROSESのライブ。
盟友・イジーストラドリンの乱入という、嬉しいハプニングもありました。
オープニング「#1 Chinese Democracy」では高音が出ていなかったアクセル・ローズ。
これは例によってハズレの日か?と思ったところ、「#2 Welcome to The Jungle」で文字どおりアクセル全開に。
お約束の〔You know where you are…!?〕は、アントニオ猪木〔元気ですか!〕に匹敵する一撃沸騰、エンタメ史上最強クラスの煽り文句です。
初代ガンズの知恵袋・イジーストラドリンは中盤に登場。名曲「#9 14 Years 」ではロックバンドの王道であるマイク一本芸を披露します。
ギタリストのグダグダ歌唱をボーカルが強奪する微笑ましい助け合いムーブなど、”14 Years”の歌詞も含めて味わい深い腐れ縁タッグ競演となりました。

例によって終電との戦いとなったギュー詰め押せ押せのセットリストは以下のとおり。
おそらくこの他にも、バンドメンバーによる”ほにゃららJAM”等いろんな事をやったはずです。
  1. Chinese Democracy
  2. Welcome to The Jungle
  3. It's So Easy
  4. Mr. Brownstone
  5. Sorry
  6. Rocket Queen
  7. Estranged
  8. Better
    〔イジーストラドリン乱入〕
  9. 14 Years 
  10. Live And Let Die
  11. This I Love
  12. Shackler's Revenge
  13. Street of Dreams
  14. You Could Be Mine 
  15. Sweet Child O' Mine
  16. Another Brick in The Wall Part 2(ピンクフロイド)
  17. November Rain
  18. Don't Cry
  19. Civil War
  20. Dead Flowers (ストーンズ)
  21. Knockin' on Heaven's Door
  22. Nightrain
  23. Paradise City
「#17 November Rain」ではグランドピアノに紙コップという懐かしレイアウトを再現。この他にも必須アイテム・自前溶接マイクスタンドも健在でした。
マジメなバンドメンバーを揃えたのか、全曲オリジナルに忠実な演奏だったと思います。
絶頂期20年前と比べると代名詞でもある高音は途切れがち、体格も太ったというかガッチリ系に変貌しちゃったかなという感じのアクセル・ローズ。
そして気になったのは、最初から最後までオシャレハットを被り続けていたことです(お色直しも3、4回あり)。
御年50を超えた悪童、あのサラサラブロンドがPatienceできずにBadApples化してしまったんでしょうか…。
とは言うものの、私にとってAxl Roseは現在進行形のスーパースター。
昨年12月にフラっと実現したZeppTokyoでのライブも平日じゃなければ行きたかった。開始時間ではなく終電が気になって行けないなんて、アクセルならではの何とも困った面白ハードルです。
地球滅亡説と同じ頻度で発生するオリジナルGN'R復活説。
アクセル・ローズがその気になったらやって欲しい、やる気が出なけりゃ拒み続けて欲しい(できればドタキャン)。アクセル原理主義の私は、ここ15年以上GN'R=Axl Rose1人なんだと思考を停止させています。
ただやっぱり「#7 Estranged」「#15 Sweet Child O' Mine」あたりでは大御所・スラッシュの泣き芸を見たかった…。地球滅亡前に1回ぐらいは同窓会をしてほしいもんです。

ターフからの贈り物 #1「オグリキャップ」

録画した日〔2013/1/7:グリーンチャンネル〕

名馬の感動エピソードなどを俳優の金子昇氏が紹介する30分番組。
第1回目は「オグリキャップ」の特集です。
中央デビューからラスト有馬記念までの振り返りでしたが、散々語り継がれてきた大正義・オグリだけに今さら新しい映像、エピソードは無し。
それでもやっぱり見入ってしまうのは、私にとって20年越しの思い出補正があるからでしょうか。
何度見ても残念なのが平成2年の宝塚記念。
前走はぶっつけで安田記念を完勝、次に勝ったらアメリカ遠征…。数あるG1の中で「確勝」ムードが一番大きかったレースではないでしょうか。
鞍上や展開、いろんな意味で不可解ポイント有り。今までとは違う「悔しい」ではない「がっかり」の2着でした。
最後の有馬、高校2年生だった私は圧死事故寸前の中山メインスタンドで観戦していました。
「お別れ会」のつもりだった我々にブッ込まれた、何が何だか分からない怒涛のハッピーエンド。
オジサン、学生、若い女性…、あらゆるタイプの人がグチャグチャになって絶叫するエンターテイメントは、後にも先にもこの日の中山競馬場だけではないでしょうか。
怪物オグリが体を張って、若き天才・武豊が猛プッシュされるJRA驀進期。ギャンブルというワルの世界・背伸び的な要素も含め、高校生のガキにとっては競馬を見るなという方が無理な時代でした。
その中でも、とにかくオグリキャップは別格。浮き沈みを繰り返して有馬で締める超展開は、20年たった今でも分かっちゃいるけど泣けてしまう、オッサン殺しの鉄板ストーリーです。

タイガーマスク #40「凱旋 不死身の虎」

録画した日〔2013/1/4:TOKYOMX〕

「全アジアプロレス王座決定戦」優勝の栄冠を手にインドから凱旋帰国した伊達タイガー。
しかし本人は、ミスタークエスチョン(正体=グレートズマ)に必殺技・ウルトラタイガードロップを完封されたショックでお祝いムードとは程遠い状況です。
凱旋のアジア王に滑走路でぶら下がり取材を敢行するブン屋連中。
帰国第一声コメントを取るついでに、伊達タイガー不在時の日プロマット状況を逆報告します。
ブン屋連中による衝撃報告は以下のとおり…。
  • アントニオ猪木がワールドリーグ戦優勝
  • 坂口征二株が急騰。馬場・猪木・坂口・タイガーの四天王体制へシフト
そもそも伊達タイガーのインド派遣は、馬場さん他のトップ陣がタイトル戦やら海外遠征やらで忙しかったからのはず。
坂口抜擢の政治判断はともかく、本場所「ワールドリーグ戦」を緊急開催するとは、あらためて暗黒組織・日プロ恐るべしと言ったところでしょうか。
ちなみに荒鷲・坂口征二は、馬場さん&猪木と共に滑走路で伊達タイガーを出迎えました。
ワンショットで台詞付きという超VIP待遇の初登場は、男の正座・梶原一騎による日本柔道王への最大級のリスペクトでしょう。
2012年度東スポプロレス大賞で「特別功労賞」を授与された日本マット界の良心は、日プロ豪腕政治に背を向けるかのように海外武者修行へ旅立って行きました。
伊達タイガーのインド凱旋帰国第一戦は馬場さんとの師弟タッグ。対戦相手は「海坊主」マーティーと「獣人」レナードの極悪無法外国人チームです。
必殺技を失って焦燥の伊達タイガーは、外国人チームの常套ヒール殺法にいきなり沸点到達。大仁田を襲撃したチャボ・ゲレロ(シニア)の如く、アジア王トロフィーで海坊主と獣人に逆襲します。
カラ回りの伊達タイガーを尻目に、パートナー馬場さんは八面六臂の大躍動。3本勝負の2本を連取して日プロトップの威光を見せ付けます。
特に2本目フィニッシュは馬場さんならではのダイナミックな2人同時ピンフォール。主役のはずだった凱旋帰国・伊達タイガーのスポットを全部持っていく無軌道ぶりです。
「四天王」構想が持ち上がっているとは言え、日プロのルールブックはあくまでも馬場さんなのでしょう。
インド滞在の4週間で勃発していた急展開、虎の居ぬ間の大変革。
今回初登場の坂口がこの立場だったら「人間不信」と書き置きを残して行方をくらますレベルでしょう。
しかし、根が善人で努力家の伊達タイガーの関心は、日プロ政変ではなく自らの新たな必殺技開発です。
真面目な人間が割を食うブラック企業・日プロ。私としては梯子を外されたNo3吉村道明とNo4大木金太郎の処遇も心配です。