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2013/02/09

TV初 ももクロ秋の2大祭り ~男祭り2012~

放送時間〔22:00~0:00:BSスカパー〕

「お客さん=男子限定」のコンセプトで昨年11月に開催されたももいろクローバーZのコンサート。
会場はエンタメ&格闘技の殿堂・日本武道館。そこに新日マットの極悪ヒールユニット「CHAOS」が乱入する事件が勃発します。
夏ごろから丁寧に段階を踏んで乱入予告をしていたらしい邪道と矢野通は、ドレッシングルームで早くも臨戦態勢。
お茶の間を席巻するベビーフェイス軍・ももクロと接点はあったのか?、レインメーカーや中邑真輔は来てないのか?、不透明な箇所も多々あるミックスド因縁アングルです。
CHAOS軍の乱入はコンサート中盤。先陣を切るのはアイアンフィンガー・飯塚でした。
地獄の凶器・アイアンフィンガーフロムヘルをおつかいポーチに忍ばせる飯塚。
これまた何故かゲスト参戦のリングアナ・田中ケロによる「お気を付け下さい」連呼が戦慄ムードを駆り立てます。
邪道と矢野通は得意のマイクパフォーマンスでももクロとマッチアップ。
しかし邪道はももクロ大好き=モノノフらしく、可愛いももクロ軍に決定的なダメージを与えることができませんでした。
それどころかももクロ黄色の渾身ビンタに半失神、狂乱の貴公子・リックフレアーばりの前のめりバタンキュームーブで武道館大観衆に屈辱の大失態を晒してしまいます。
なお黄色はプロレスセンス抜群の模様。ビンタだけでなく終盤で見せたスペースローリングエルボーも絶品でした。
ヒザがまだまだフレッシュな若手が見せる躍動感は、ヒザボロボロのプロレスLOVE・武藤敬司に大きな刺激を与えたのではないでしょうか。
メディアを通じてプロレス的な仕掛けを連発するももクロ。
私は「テレビに出てたら何となく見る」だったのが「出てる番組を探して見る」という感じです。
貧乏所帯での旗揚げやメンバー離脱のエピソードなど、諸々聞きかじりの範囲ですが「人気者になって良かったなぁ」とオッサン目線で応援したくなる、純正のベビーフェイス軍だと思います。

WWE PPVスペシャル ロイヤルランブル2013

録画した日〔2013/2/8:スカチャン4〕

勝った選手が祭典・レッスルマニアのメイン戦に出られるバトルロイヤル大会。
30人参加の本戦の他CMパンク対ロックの王座戦もある、重要度=高のPPVです。
WWE戦・パンクvsロックの試合順はロイヤルランブルの「後」。ロックのお母さんも来場と、なんとなく状況を察知したフェニックス大観衆は、すっかりロック様戴冠モードに出来上がっています。
今年に入ってほぼ皆勤賞のロックも試合前インタビューから全力投球。
あとは「どうやって獲るか?」だけの盛り上がり状態だったんですが…。
試合はロックのフィニッシュ直前、肝心な所でブラックアウト=停電の大ハプニングが勃発。
例によって若手乱入軍団・シールドの乱入により、ロック様がまさかのピンフォール負けを食らってしまいました。
楽しかったロックの現場復帰も、これで一区切りか…。
そんな落胆ムードの会場に御大・ビンスマクマホンが乱入。シールド介入禁止令を破ったCMパンクから、強権発動で王座を剥奪しようとします。
しかし、場外でグロッキーながらも何故かマイクを握っていたロックは「剥奪」じゃなく「再戦」を要望。
アッサリ受諾され、因縁対決はEXステージになだれ込みました。
そんなこんなの延長戦では、ロック様によるプロレス史上最凶の殺人技・ピープルズエルボーが大爆発。
これまたアッサリCMパンクはピンフォール負け。1年以上無風だったWWEベルトはついにロックの手に渡りました。
これでレッスルマニアは「Rock-Cena Ⅱ」の金看板で執り行われる事になります。
どっちか(できればシナ)がヒールになってくれると面白いのですが、それは無理な話でしょうか…。
いずれにせよ、喋りからバンプまで超S級のロックを最低でも4月まで見られることが確定。シナ再ブレイクへの期待値と合わせ、何とも楽しみな Road to WrestleManiaの幕開けです。

①デルリオvsビッグショー(世界王座戦)
何でもありのラストマンスタンディングマッチは王者・デルリオに凱歌。
デルリオのベビーターンで金満入場パフォーマンスが無くなったのが何より残念です。

②チームヘルノーvsローデススカラーズ(世界タッグ戦)
ダニエルブライアンが知の救世主からタップを奪って王者組の防衛。
この後ランブル戦があるんで、皆んなそそくさとドレッシングルームに消えて行きました。

③30人参戦・ロイヤルランブル
最後に残ったのはジョンシナとFeed Me More・ライバック。
巨漢をなんとなくツルリと落として、シナが祭典への切符をゲットしました。

  1. 〔27〕ドルフジグラー
  2. 〔25〕Y2J・クリスジェリコ(サプライズ枠)
  3. 〔12〕コーディローデス
  4. 〔09〕コフィキングストン ※前年同様、変な粘り芸披露
  5. 〔01〕サンティーノマレラ(瞬殺枠)
  6. 〔02〕3MB・ドリューマッキンタイア
  7. 〔03〕プライムタイムプレイヤーズ・タイタスオニール
  8. 〔05〕コーディ兄・ゴールドダスト(サプライズ枠)
  9. 〔04〕インチキ弁護士・オタンガ
  10. 〔11〕3MB・ヒーススレイター
  11. 〔28〕シェイマス
  12. 〔08〕元新日・テンサイ
  13. 〔06〕ファンクサウルス・クレイ
  14. 〔13〕レイミステリオ
  15. 〔07〕プライムタイムプレイヤーズ・ダレンヤング
  16. 〔21〕NXTの若手
  17. 〔10〕ゴッドファーザー(サプライズ&瞬殺枠)
  18. 〔20〕ウェイドバレット
  19. 〔優勝〕ジョンシナ
  20. 〔22〕知の救世主・ダミアンサンドゥ
  21. 〔16〕ダニエルブライアン ※落としたのはケイン
  22. 〔18〕アントニオセザーロ
  23. 〔14〕グレートカリ
  24. 〔15〕ケイン ※落としたのはブライアン
  25. 〔17〕ザックライダー
  26. 〔26〕毒蛇オートン
  27. 〔19〕3MB・ジンダーマハル
  28. 〔24〕ミズ
  29. 〔23〕シンカラ
  30. 〔29〕ライバック
入退場のシフトは上掲のとおり。※〔〕が退場の番手。
毎年恒例の「サプライズ枠」はY2J・クリスジェリコ。本業(?)のロック稼業が落ち着いて何度目かの出戻りです。
王座陥落で手が空いたCMパンクあたりと抗争してくれると楽しそうなんですが…。

警視-K #6「息子はシロ」

録画した日〔2013/1/26:日本映画専門チャンネル〕

ラブホテル入口でアベックを襲う強盗殺人事件が発生。
ガッツと子分2人は、例によって本庁エリート警視・金子研三の指示をすっ飛ばして独自捜査を開始します。 
これといった異常性もトリックも無さそうな、いわゆる普通の強殺案件。百戦錬磨のガッツ軍団にとってはイージーモードと言えるでしょう。
ガッツは現場練り歩き&準レギュラー・川谷拓三からのウラ情報Getのいつものルーチンで、徐々にホシを絞り込んでいきました。
犯人像が浮かぶにつれ何故かモヤモヤを隠せないのが今宿署の捜査課長・北見治一。
古今東西の刑事ドラマで必ず配置される、温厚でうだつが上がらないけど実はスルドイ、署内中立ポジションの内勤オヤジキャラです。
この内勤オヤジのモヤモヤの理由は、どうやら自分の息子が犯人じゃないかという疑念。
息子を信じたい気持ちはヤマヤマながら、どうにも我慢できずガッツに相談を投げ掛けます。
相談されたガッツの講じた手段は、何と息子を任意同行で尋問をするというもの。
しかも取調官を実の父親・内勤オヤジにやらせるという荒治療です。
もちろんガッツは全て計算ずく。息子のアリバイを洗い出し「シロ」を確定させた上で仕掛けた親子喧嘩アングルでした。
取り調べという特異環境でお互いのモヤモヤをぶつけ合った父子。言いたい事を言って疑惑も晴れて、その絆はより深いものと相成りました。
気分晴れ晴れの内勤オヤジは名奉行・ガッツに感謝。
それに答えたガッツは「あれだな、男の子ってのはイイよな」と、自らの木偶の坊トンパチ愛娘・奥村真粧美へのアイロニーとも取れる問題発言をブチ上げます。
本題の捜査では、ブサイクな方の子分・谷崎弘一をオカマに見立てた囮捜査を敢行。
まんまと引っ掛かった真犯人に必殺投げ手錠を炸裂させ、今宿署内抗争的にもチームガッツの勝利となりました。
これで完全「シロ」となった内勤オヤジと息子は、勝利の凱歌とばかりに居酒屋のカウンターで祝杯です。
不器用なオヤジと息子が迎えたハッピーエンド。
もちろんそんな予定調和を不躾なオヤジと娘が黙って見過ごす訳がありません。
別の意味で不器用な超良血天然女優・奥村真粧美は、ガッツの本拠トレーラーハウスで「免許とっていい?」「タバコ吸いすぎ」などなど相変わらずの無気力棒読みセリフを昭和の茶の間に投下します。
挙げ句の果ては禁断のビール飲酒パフォーマンス。
当時18歳、21世紀平成の世では永久追放モノの仰天シナリオです。
この放送から10年後の平成2年には、”パンツを履いていた”ばっかりに制作費5億円のキリンビール超大作CM「ラ党の人々」を1日でお蔵入りに葬ったガッツ。
今思えばこの大損害は、トンパチ愛娘による昭和と平成を跨いだ壮大な因果応報だったのかもしれません。
今回のロケ地は新宿歌舞伎町。相変わらず騒々しい東口通りや、ゆとり世代には理解不能であろう「トルコ」の看板など昭和55年の味わい深い風景が満載でした。
なお今更ながらガッツ所属・今宿署の「今宿」は、新宿へのオマージュということでよろしいのでしょうか…。

WWEスマックダウン #701

録画した日〔2013/2/4:JSPORTS2〕

PPVロイヤルランブル直前のサクラメント大会。
若手乱入軍団・シールドとの癒着が疑われているCMパンクが、来たるロック戦を前にリング上で潔白アピールを展開します。
シールドの3人衆をリングに呼びつけた上で「乱入を頼んだつもりはない」「オレに助けなんぞ要らない」と突き放す渦中のWWE王者・CMパンク。
それを受けたシールドはやや不満気な顔芸でドレッシングルームへ帰って行きました。
PPVで加担があった場合は王座剥奪のペナルティが待っているパンク。しかしどうにも裏がありそうなシールド説教劇場でした。
自称潔白・パンクの演説締め最中には、対戦相手ロックが乱入。
相変わらずの絶妙トークで本番48時間前の状況整理&煽りをキッチリ遂行しました。
そりゃロックが勝てばWWEとしてはレッスルマニアへの加速が段違いになる。でも年中見てる側としては、1年以上トップを張り続けたCMパンクもスポイルしてほしくない。
48時間後は「どっちも頑張れ」のロイヤルランブルです。

<メモ>
  • エアギターの3バカ、毒蛇オートンのRKOで全滅
  • ビッグショーがデルリオにお返しの実況席葬

2013/02/07

WWEロウ #1026

録画した日〔2013/1/31:JSPORTS2〕

前回RAWでロックにdisられまくった熟女・ヴィッキーゲレロとハゲデブ・ポールヘイマン。
今回のカリフォルニア州サンノゼ大会では暑苦しく2ショットで登場。やりたい放題のグレートワンを猛批判して、会場への入場禁止令をブチ上げます。
怒りの熟女ヴィッキーは、ロック様の定番シャウト「イッヒュ、スンメェール」を丸パクリ。
「ヴィッキー様の妙技を味わいな!」と世の男性諸氏を恐怖のドン底に追いやるビッグボムを投下しました。
一方、会場に入ったらサンノゼ警察に逮捕されるという過酷条件を提示されたロックは、明るく傲慢に警官連中を懐柔。
チケットを貰ってあっさりと超満員ファンの前に姿を現します。
乱入したロックは、ハゲデブ・ポールヘイマンの演説をブッタ斬ってWWE王座強奪予告を敢行。CMパンクとの週末大決戦ムードを煽ります。
しかしマシンガントーク炸裂中にリングが突如暗転。
何と若手乱入軍団・シールドが後追い乱入し、ロックを合体殺法で失神KOに葬ってしまいました。

PPV直前にようやくロックを襲撃した乱入軍団シールド。例によってWWE王者・CMパンクは知らぬ存ぜぬで関与を否定します。
てっきり別格扱いだと思っていたんですが、パートタイマー・ロックはメインストリームで若手プッシュに身を投げてくれました。
ただこのアングル、PPV本番ロイヤルランブルでは一旦休戦にしてほしいもの。ロックとパンクの不純物なし1vs1イデオロギー対決が楽しみです。

<メモ>
  • ビートザクロックで優勝したジグラー。ご褒美はロイヤルランブルの1番手か2番手の権利…
  • NYの帝王・ボブバックランドが殿堂入り
  • ロイヤルランブル直前、全員参加のお約束大乱闘エンディング(主宰者・ジョンシナ)

2013/02/06

新・座頭市Ⅰ #3「潮来の別れ花」

録画した日〔2012/9/19:時代劇専門チャンネル〕

渡し舟の上で津川雅彦&十朱幸代と知り合った座頭市。
津川雅彦はイケ好かないニヤケ野郎、十朱幸代は心優しく聡明な美人という、何だかバランスの悪い夫婦です。
舟着き場で人妻・十朱幸代に手を引いてもらう座頭市は、ハードボイルドの看板をかなぐり捨ててリビドー爆発の大興奮状態。あろうことかクンクンと匂いを嗅いでニンマリと悦に浸ります。
一方の津川雅彦は同舟のヒットマンに襲撃されて死の恐怖に直面。
座頭市の緊急参戦で一命は取り留めましたが、情けなくもお漏らし大洪水の失態を曝け出してしまいます。
どうにもアヤしく憎たらしい津川雅彦はスケコマシのいわゆる女衒。舟着き場で襲撃してきた男は、遊郭に妹さんを売られた兄でした。
常連ヒール・石橋蓮司と四六時中悪巧みの悪徳グランパパは、あろうことか十朱幸代までも夜の商売に貶めます。
クソ野郎・津川雅彦に翻弄される健気でいい匂いの十朱幸代を救いたい座頭市は、石橋蓮司が番頭をつとめる賭場へ参戦。
連戦連勝&イカサマ看破の定番パフォーマンスでヒール軍から金30両をせしめます。
この30両を持って賭場の親分・江幡高志を表敬訪問した座頭市は、全額で「証文」を買い取り。これで十朱幸代は自由の身となりました。
買い取りついでにヘナチョコ親分をイジる場面は痛快&爆笑モノ。面白おかしく格の違いを見せつけます。
まあ、ラストではイジリを通り越してブッタ斬るんですが…。

TV版ファーストシーズン#8以来2度目のゲスト出演となった十朱幸代。
前回はアツアツ半同棲、今回は白馬の王子様ポジションと、何だか十朱幸代とはやたらと密着度が高いような気がします。
役者としてウマが合うのか単に好みのタイプなのか?…、おそらくは後者、まぁどっちだとしても座頭市がノリノリならそれで大満足。
趣味と実益を兼ねた(?)勧善懲悪痛快ストーリーでした。

2013/02/05

ワールドプロレスリング ~IWGPインターコンチネンタル選手権 中邑真輔vsラ・ソンブラ

録画した日〔2013/2/3:テレビ朝日〕

1月に後楽園ホールで開催された「CMLL FANTASTICA MANIA 2013」から、IWGPインターコンチネンタル戦など3試合を放送。
新日ストロングスタイル陣営も今日はルチャ対応でリングに上がります。
カッコ良さ:如何わしさ:キモさの構成比は8:1:1ぐらいか?、とにかく絶妙な塩梅でクネクネしまくるインターコンチ「白ベルト」王者・中邑真輔。
ルチャの新鋭・ソンブラ(23歳!)を必殺ボマイエで撃沈し、勝利の奇声「イャアァーオ」を真冬の水道橋に轟かせます。
今回のルチャリブレは半月前1.4ドーム決戦と対極、月の裏側的な異世界です。
そんなテーマの中、メヒコの流儀でバンプを取りつつキッチリ通常営業で「ホール」のメインを飾った中邑。
これは生粋のプロレスラーだからこそ体現できるバイタリティ。この試合をもって、中邑真輔は本当の意味で桜庭和志に「完勝」したと言えるのではないでしょうか。
この他にもレインメーカー・オカダカズチカの人間ロケットや、ルチャの超新星・ティタンの無重力ファイトなど見所満載だったFANTASTICA MANIA。
しかし私の目を釘付けにしたのは、試合の合間に入ったコマーシャルでした。
広告の主は新日の大旦那・株式会社ブシロード。
同社の看板商品「カードファイト!!ヴァンガード」を手に全国3000万プロレスファンに宣戦布告をするのは、ブレーキの壊れたダンプカー・スタンハンセンです。
ハーバーダ大学の学長という意味不明ギミックのハンセンは軟弱ミュージシャンDAIGO君と共演、満面の不沈艦スマイルで超レアWロングホーンを披露します。
平成2年東京ドーム「日米レスリングサミット」で、エンタメ路線に反旗を翻しWWFリングアナにアメフト仕込みタックルをブチかました頃とは隔世の感。でも我らがグレートテキサンが元気で楽しそうなのが何よりです。
何とも嬉しい副産物まで提供してくれるブシロード資本。蜜月が末永く続いてくれることを願うばかりです。

2013/02/04

プロレスの星 アステカイザー #23「切り裂かれたファイティング・スーツ」

録画した日〔2012/12/25:チャンネルNECO〕

必殺技ブレーンバスターを体得して目下絶好調の東都プロエース・ジョー神崎。
現在南米巡業中のアントニオ猪木もその大活躍を聞き付け、一騎打ちに前向きな姿勢を見せているとのことです。
当時格闘技世界一路線を突き進む猪木をも振り向かせた、ジョー神崎の新フェイバレットホールド・ブレーンバスター。
文字通り脳天を砕くディックマードック式とはちょっと違う、背中から叩きつける小橋建太タイプと言ったところでしょうか。
なお、猪木の対戦受諾発言のネタ元は毎朝スポーツ記者・大泉滉。
猪木が実際そう言ったのか、そもそも南米巡業自体ホントに行ってるのか、全くアテにならないインチキマスゴミ野郎です。
一方、アステカイザー陽動のためにトップレスラー狩りを展開するヒール軍・ブラックミストも覚醒したエース・ジョー神崎の大躍進を注視。
「ウチから逃げてんのに最強名乗ってるワケ?」と捕獲率100%の筋肉バカ釣り挑発テクニックで、まんまとヨコ分けバカレスラーを電話一本で処刑の岩場へ誘い出しました。
アステカイザーならずともこれで何回目だ?とボヤきたくなるジョー神崎の短絡的トンパチ大暴走。
だからと言ってほっとく訳にもいかないアステカイザーは、バカを救出するためサタンデモンとサイボーグ格闘士・ジェセルハンターが待つ岩場へ急行します。
まあ、ジョー神崎のバカっぷりも含めここまでは予定調和の範囲内。
放送20回も続けば、格闘シーンの流れはだいたい把握できるものです。
しかし今回、予定調和の真骨頂であるアニメ化ムーブ「カイザーイン」で番組史上初の番狂わせが勃発しました。
「超・超金属-VX」とかいうキラキラネームの素材に身を包んだジェセルハンターは、対ヒール軍無敗のアステカイザーを相手に善戦健闘。
なんと超・超金属-VX製のドリルでアステカイザーの右脚に致命傷を与えます。
結局アステカイザーは、これまで全勝だったカイザーインモードでよもやのドロー。通常モードでの決着戦に持ち込まれてしまいました。
一気呵成に畳み掛けたいサタンデモンは、手負いのアステカイザーを背後から攻撃。正面で構えるジェセルハンターのトドメの一撃をお膳立てします。
しかしこの連携殺法、昭和プロレスファンなら誰もが見た事のある定番マヌケ同士討ちムーブでは…。
イヤな予感はもちろん的中。
寸前でのアステカイザー退避により、ヒール軍の連携殺法は芸術的な同士討ち芸へとブレークスルーしました。
何とも詰めの甘い師弟コンビ。サタンデモンとジェセルハンターは2人仲良く崖下まで急降下大転落していきます。
アステカイザー捕獲寸前でまさかの同士討ち&大爆破。
地上最凶タッグ・ブッチャー&シークなら即座に大乱闘(火炎攻撃付き)の仲間割れですが、サタンデモンは何故か上機嫌でした。
それもそのはず、サタンデモン&ジェセルハンターはドリル攻撃でアステカイザーのファイティングスーツの一部をGETしていたのです。
これを研究すれば今度こそアステカイザーを完全攻略できる。
大興奮のサタンデモンは、コキタない切れっ端をカジったり伸ばしたりワクワクを抑え切れません。
脚の負傷に企業秘密ファイティングスーツ(アステック樹脂)の技術流出というダブルパンチを食らってしまったプロレスの星。
よくよく考えるとその諸悪の根源は、まんまと挑発に乗った東都プロエース・ジョー神崎です。
いよいよ佳境に入るストーリー、アステカイザーに取りこぼしは許されません。
ブラックミスト軍との対決も大事ですが、その前に身内のヨコ分け筋肉バカをシメておく必要があるのではないでしょうか。

2013/02/03

洋楽主義 #32「ザ・ローリング・ストーンズ Part2」

録画した日〔2013/1/27:WOWOWライブ〕

ちょっと前に放送されたパート1から引き続きの「観るベストアルバム」。
1980年の「エモーショナル・レスキュー」から2012年の「GRRR!」までの30年超を田口トモロヲ氏のナレーションにより時系列で振り返ります。
音楽的な話はともかく、プロレス的には断然面白い80年代からのストーンズ。
キース・リチャーズ言うところの「第3次世界大戦」仲間割れアングルも、語り部・田口トモロヲ氏に掛かると人類史上の悲劇に聞こえるから不思議です。
「One Hit(to the body)」のプロモは今見ても絶品のプロレス。
狂乱の貴公子・リックフレアーばりの命乞いムーブを見せるミックジャガーは、やはり稀代のエンターティナーと言えるでしょう。
私としてはリアルタイムで見ていないのがとても残念。
当時のファンの様に「この世の終わり」を感じたかったド迫力バトルです。
1986年ダーティ・ワークの壮大な前フリから3年越しに復活した、幼なじみグリマー・ツインズのマイク1本芸。
ここから私もストーンズ好きの端くれとなるのですが、ダーティ・ワーク期の因縁抗争を知る人からすれば「Mixed Emotions」の歌詞も含め感激倍増の伝統芸だったのではないでしょうか。
番組は、無かった事というか無くても良かった事になっている90年代も丁寧に回顧。
ルックス重視の私としては、ミックもキースも襟立てゴージャスジャケットを着こなしてたこの時期はそんなに嫌いじゃぁありません。
ただ1997年のブリッジズ・トゥ・バビロンは、ストーンズで唯一今まで一度も聴いたことがないアルバムです…。

2000年代以降はまさしく”転がり続ける”という言葉がピッタリの四人衆。
懐メロバンドとしての惰性ではなく、音楽的・商業的にしっかりと現在進行形で転がっているところが世界最強ロックバンドと崇められる所以だと思います。
ドキュメンタリー映画「Crossfire Hurrican」でもザックリとカットされていた1980年からの30余年。
自分たちの活動期間の半分以上に商品価値が与えられていない事を、ミックジャガー達はどう受け止めているんでしょうか。
見れば、知れば絶対面白い円熟期のストーンズ。
まずは「Crossfire Hurrican」の第2弾制作に期待したいところです。