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2016/01/06

引田天功地獄の大流水 死の水道管大脱出! -プリンセス天功 出演特別番組付き-

録画した日〔2015/3/12:ファミリー劇場〕

昭和48年秋に放送されたイリュージョンシリーズ第4弾。
舞台はお馴染みの富士急日本ランド(現・ぐりんぱ)です。
「危険を買う男」の色気プンプンに定番の縄梯子ヘリ宙吊りスタイルで聖地へ降臨した天功。
この木曜スペシャル枠での巨大イリュージョンは同年春の“ジェットコースター大脱出”以来約半年ぶりだとの事です。
地上に降りた天功は、日テレ・本多当一郎アナの直撃に「体力的にこれが最後…」と衝撃の引退発言を投下。
回を重ねるごとに過激さを増すイリュージョン。危険を買う男といえども、キャリア20年目30代最後の挑戦となる今回を一つの節目と考えるのも無理はありません。
天功を見守るゲストは富永一朗(マンガ道場)、はかま満緒(放送作家。天功の大親友)、一谷伸江(リアクション女王)という布陣。
近所の不審者みたいな富永一朗は「今日は一番あぶないな(ニヤリ)」とさっそく不謹慎発言。
同じ道場生の鈴木義司氏を水道管ならぬ土管暮らしのホームレス扱いするその毒気は相手が世界の天功であってもブレる事はないようです。
この他はかま満緒が香典を持ってくるなど毒あり笑いありのオープニングトーク。
しかしそんな中「1週間ぐらい前から疲労気味…」「言っても聞かない…」と浮かない表情の女性が1人。彼女はなんと天功のリアル奥さま(少女隊「トモ」のお母さん)。夫の爆死あるいは水死を目の当たりにする可能性もある、なんとも残酷なキャスティングです。
天功を待ち受ける死の水道管。自ら指し棒でレクチャーした脱出ルーチンは以下のとおりです。
  1. 手鎖&箱詰め状態で水道管の根っこ部分に埋められる
  2. 箱から抜け出す(この間に大量放水開始)
  3. 直径80cmの水道管を伝って上へ(この間に大爆破)
  4. 地上10mの水槽へ到達すればミッション成功
常人では生還不可能な水&火&煙の超極悪コンボ。さらに悪いことにこの日は立っていられない程の強風が吹き荒れるコンディション。
「成功したら水道局員に転向(=天功)だ!」とはかま満緒がブチ上げた渾身ジョークが富士の麓に虚しく響きます。
かつてない危機に怯えたのか今回天功は「OK」「脱出中」「ちょっと待て」「S.O.S」という4種のステータスを発信する高性能通信機器を本部に設置。
リモコンもBluetoothもない時代、この機器と天功の発信機をつなぐのは長い長い有線ケーブル。昭和の最先端技術を駆使した「命綱」です。
航空自衛隊音楽隊による恒例の戦意高揚パレードが始まると、いよいよ天功は待ったなしの臨戦モードへ突入。
例によってのガバガバボディースーツと「命綱」を頼りに戦いの木箱へ身を投じます。
五寸釘で厳重にフタをされた木箱は水道管までほんの4、5mの距離を仰々しくヘリで移動。
ただ、手鎖に縛られ1人閉じ込められた天功の心境を思うと、最初から穴に入れとけよ、とは決して言えません。
木箱が水道管下の穴に入ると、すぐさまブルドーザーが大量の土砂を流し込んで生き埋め状態に。
気になる天功のステータスは「OK」→「脱出中」と順調に推移。
まだまだ序の口ではありますがこれはひと安心。特に奥さまにとっては何よりの第一報でしょう。
そしていよいよ始まる大量放水&大爆破。まずは地上10m上の水道管バルブが開放されます。
放水直撃を受けた天功のステータスはここで「ちょっと待て」に。不測の事態が起こったのか…。本部席と昭和の茶の間に早くも不安が広がります。
続いて不安に追い打ちをかけるように水道管の根っこ部分が大爆発。この時点で管の中段に居なければ天功は即死ということになります。
爆風をモロに受けた奥さまは完全にパニック状態。マンガ道場の不審者・富永一朗ものっそりと受け身を取ります。
本多アナが「爆発のスピードが早い」と絶叫する中、爆破は次々進行し天功のステータスはついにレベル4「S.O.S」へ。
ただしS.O.Sだからって現場の連中は助けにも行かず何すりゃいいかも分からず只々うろたえるばかり。結局この通信機器は何のためにあるんだかよく分からなくなってきました。
そんな現場の混乱などお構いなしに爆破は更に進行。あまりの破壊力に水道管はド真ん中でパックリと切断されてしまいました。
天功は今どこに居るのか…。絶望の空気が聖地日本ランドを覆います。
もはや為す術なしの放水&火炎地獄。
そこにサイレンだけはけたたましくおっとり刀で出動してきた地元の救急車と消防車。多勢に無勢を絵に描いたようなチョロチョロの放水で天功の救出にあたります。
どいつもこいつも役立たずな状況の中、天功はけっこうあっさり水道管のてっぺんに登場。奇跡のミッションクリアに奥さまは安堵を通り越して放心状態です。
しかしここで気になるのはその隣で不遜にも頬杖をつく富永一朗。この期に及んでマンガ道場のボインネタでも考えてるのでしょうか。
ハシゴを使わずわざわざヘリで地上へ降りてきた天功。無論この凱旋ムーブまでがイリュージョンの範疇です。
なお、ヘリが起こす強烈な吹き降ろし風にもピッチリ横分けが乱れない本多アナ。こちらも昭和のイリュージョンと言えるでしょう。
例によって脱出方法の詳細は語らず適当にインタビューをまとめてヘリで帰宅する天功。
冒頭では引退をほのめかしていましたが、このシリーズは更なるスケールアップと共にここからあと2年続く事となります。
ファミリー劇場で再放送されたのはこの「#4水道管」と「#6火炎塔」「#7油地獄」の計3本。
私は何も考えず新しい順に見てしまったので、今回の水道管は他2本に比べてちょっとあっさり目の印象が残りました。
しかしそれを補完してくれたのがおまけコーナーに出演した直弟子プリンセス天功。
この水道管爆破について「もうちょっと経たないと真相を言えない」「命が危ない人が…」とファンタジー溢れる大ボラ裏話をブチ上げます。

ネット情報によると初代天功の大脱出シリーズは合計7本制作されたとの事。
再放送3本はハズレなしのクオリティー。ぜひとも残り4本をリリースしてほしいところです。

2016/01/05

WWEスマックダウン #852

録画した日〔2015/12/28:JSPORTS3〕

前回RAWの王座交代劇を受けたニュージャージー大会。
新WWE王者となったロマンレインズが勝利の演説をブチ上げました。
ベルト奪取にご満悦ドヤ顔のレインズですが、そのプロセスで経営トップ(ビンス)とナンバー2(トリプルH)を病院送りにしたのは懲戒解雇レベルの暴挙。
チャンプといえども所詮雇われの身。今後いかにしてケジメを付けるのかが焦点となります。
この日の上層部の意向はレインズを会場から追い出す事。
入院中のため(というかスマックダウンなので)ビンスやトリプルHの登場はなし。指示を受けた前王者シェイマスが演説中のリングにお抱え警備員を投入しました。
やけにガタイが良くてなぜか受け身も上手い警備員達を次々とリング下へと放っぽり投げたレインズ。
これまでさんざん食らってきた仕打ちに比べれば、彼ら刺客とのハンデ戦など取るに足らないお遊びのようなものと言えます。
御大ビンスをブン殴った事によりやれる事はひと通りやった感があるこのアングル。
その賞味期限はロイヤルランブルなのかレッスルマニアなのか。私としては既に食傷気味です…。

2016/01/04

WWEロウ #1177

録画した日〔2015/12/25:JSPORTS3〕

PPV一夜明けのフィラデルフィア大会。
WWE会長・ビンスマクマホンが久々にその姿を現しました。
約1年ぶり見参の御大。一連の超傲慢ムーブは健在で心身ともにグッドシェイプを維持しているようです。
ちなみにビンスがリングインしたのはボーダラスvsRトゥルースの真っ最中。もちろんこの泡沫マッチは即刻強制終了となりました。
ビンスの説教ターゲットは前夜に娘婿・トリプルHを病院送りにしたロマンレインズ。
しかし神をも恐れぬ反体制の急先鋒がこれに耳を傾けるはずもなく「神」ビンスは暴言の返り討ちを浴びてしまいます。
この下克上展開を受け、待ってましたとばかりに飛び出したのがビンスの十八番シャウト「you're fired(=貴様はクビだ)」。
ただし今回は即時発効ではなく、メインのWWE戦で“負けたら即クビ”という条件が付けられました。
負けたら即クビではあるものの逆を言えば勝ったら即チャンピオンという、レインズにとっては願ってもないメイン戦。
文字どおりの背水の陣で臨むと必殺スーパーマンパンチをなんとビンスに叩きこんでKO。そのままシェイマスを倒しクビどころかまんまとベルト奪取に成功しました。
最高権力者ビンスをブン殴って最高峰ベルト奪取という究極のゴリ押しを享受したレインズ。
しかしこれをもって押しも押されぬベビーフェイスになれるのかは疑問。
2016年のレッスルマニアを見越してもう一発ぐらい理不尽な仕打ちを食らっておいた方がいいと思われます。

2016/01/03

WWE PPVスペシャル「テーブル,ラダー&チェアー 2015」

録画した日〔2015/12/24:スカチャン1〕

ボストンで開催された2015年オーラスのPPV。
メインのTLC形式WWE王座戦ではシェイマスが挑戦者ロマンレインズを下して王座防衛を果たしました。
ルセフ&デルリオに担がれてのご満悦のシェイマス。
しかし試合の内容はヒヤヒヤ綱渡りのダーティなもの。彼ら「国際同盟(LEAGUE OF NATIONS)」の無法乱入がなければベルトはレインズの元へと渡っていたことでしょう。
またしてもベルトに逃げられたかたちとなったレインズは例によって怒り心頭。
どうぞ突撃して下さい的なルセフ&デルリオの肩車を特大スピアで破壊すると、憎っくきダーティ王者をパイプ椅子でボコボコにしばき上げました。
この事態鎮圧に乗り込んできたのはもちろんトリプルH。
オールドスクール大好きのCOOは「絶対近づくなよ」と言いながらレインズに背中を向けまくって子飼いのシェイマスを介抱。これを受けたレインズはオールドスクールの教本どおりにトリプルHへ猛襲を仕掛けます。
レインズが今年1年ことごとくベルトを逃し続けたのはすべてトリプルHの理不尽采配が原因。
そんな積もりに積もった怒りによりレインズは超えてはいけないラインを突破。本来絶対服従の団体COOをなんと失神KO病院送りにしてしまいました。
レインズが見せたクビ覚悟の大暴走。ただもちろん、ケガ人離脱者多発のこのタイミングでレインズがクビ(=長期休暇)になるはずはなく、次回RAW以降もレインズの孤軍奮闘っぷりにスポットが当てられるのでしょう。
既定路線に彩りを添える程度のPPVでしたが、私としてはトリプルHの大馬鹿バンプがたくさん見られて大満足の内容でした。

①WWEタッグ戦:ニューデイvsルチャドラゴンズvsウーソズ
「This is Awesome!!」なムチャしまくり独創的ムーブが連発したTLC形式三つ巴戦は、今や絶対王者のニューデイが貫禄の勝利。
いつもはハイライトとなる馬鹿演説もこの好試合の前にはさすがにただの添え物です。

②ルセフ(withラナ嬢)vsライバック
例によってラナ嬢のフェイクに騙されたライバックをルセフが必殺アコレードで失神KO葬。
全世界公認のリアル夫婦になった事によって、ルセフ&ラナ嬢のアツアツ熱愛アングルはもはや不可侵の領域に突入したようです。

③US王座戦:アルベルトデルリオvsジャックスワガー
必然的に愛国心がテーマとなるUS戦は、パイプ椅子挟みのアトミックボムズアウェーでアルベルトデルリオが王座防衛に成功。
キーマンのゼブコルター(スワガーの元上司。デルリオと仲間割れ中)は姿を現しませんでした。

④エリミネーション形式テーブル戦:ECW4人vsワイアット一家4人
ECWレジェンド4人(ダッドリー2人、トミードリーマー、ライノ)から現在進行形のワイアット一家がキッチリ勝利。
ニューデイに続いてワイアットにまで粉砕されたテーブル戦の権化・ダッドリー。どうやら噛ませ犬を快く受託するポジションのようです。

⑤IC王座戦:ケビンオーエンズvsアンブローズ
何気に長期政権ぽかったオーエンズを下して狂犬アンブローズがベルトを奪取。
元「シールド」の一員ながらすっかりロリンズとレインズの後塵を拝していたアンブローズにとってはまたとない再浮上のチャンスとなります。

⑥ディーバ王座戦:シャーロットvsペイジ
父親リックフレアーを帯同して王座防衛に成功したシャーロット。
「Woooo」連呼や前のめりバタンキュー、サポーター下げニースタンプなどフレアー家王道卑劣ムーブを丸ごと継承して、新たなヒールの境地へと歩を進めました。