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2013/10/25

WWEスマックダウン #738

録画した日〔2013/10/21:JSPORTS2〕

前回RAWで、PPV「ヘル・イン・ア・セル」におけるジョンシナ復帰を電撃発表したGM・ヴィッキーゲレロ。
対戦相手として指名した世界王者・デルリオから、その英断の撤回を懇願されます。
よっぽどシナ戦がイヤなのか、メヒコ系優男ムーブで媚びまくる作戦に出たデルリオ。
これを受けた熟女ヴィッキーは権力を利した逆セクハラ攻撃で応戦。
なんとデルリオに極厚リップへのチューを要求し、本人のみならず超満員コロンバスのWWEファンに愛欲の地獄絵図を叩き付けます。
かつてはエッジやドルフジグラーと浮名を流したヴィッキー。
またぞろ恋の虫が騒ぎ出したのかと思いきや、今回はそんな単純なネタではない模様。
一転いつもの憎まれ顔に戻った熟女GMは、言われるがままチューをした(!)デルリオに対し、続けて巨大な臀部へのチューを強要しました。
「臀部への…」は即ち御大ビンスがかつてブチ上げた「Kiss My Ass Club=ケツにキスする会」へのオマージュなのでしょう。
つまりヴィッキーにとって世界王者・デルリオはただの下僕。恋愛感情およびシナ戦キャンセルの余地などコレっぽっちもないという事となります。
久々に爆発した熟女劇場。
媚びる側から媚びられる側へ、オトコよりもビジネス、というストロングスタイルすら感じさせる貫禄の逸品でした。
それにしても理解不能なのは世界王者・デルリオ。
「ジョンシナとの一騎討ち」「ヴィッキーゲレロとの濃厚キス」の天秤で後者を選択するとはあまりにも無茶苦茶です。
よく見りゃ2枚目な名門プロレス一族のお坊ちゃま。庶民、凡人とはかけ離れた思考回路があるのでしょうか…。

<メモ>
  • 目下イチオシの新人タッグ・ロスマタドール、地元の雑魚レスラーを撃破して無敗キープ
  • しばらく見なかったケイトリンが物凄く太って復帰
  • 前回RAWでトリプルHをブン殴ったビッグショーが地元警察に逮捕されるとの噂
  • ワイアットファミリー、復職したローデス兄弟に敗れ初黒星

2013/10/23

タイガーマスク #80「新星誕生す」

録画した日〔2013/10/11:TOKYOMX〕

日プロ入団後、前座戦線で鍛錬を積んでいるケン高岡。
道場での伊達タイガーとの稽古中に、御大・馬場さんから緊急召集がかかりました。
御大からペーペー前座レスラーへ突然の勅旨。
すわ、海賊男ガスパー的なポンコツギミック強制か、はたまた食い扶持減らし系無期限海外武者修行の赤紙か…。
どうせロクな話じゃないというプロレス界の暗黙の空気は、そのペーペーを笑顔と拍手で迎えたBI砲により良い意味で覆されました。
ペーペーを待っていたのは、馬場さんからの「メイン抜擢」という特大プレゼント。
ちびっ子ハウスに暮らす妹・よう子へ活躍を届けたいケン高岡にとって、TV中継のあるトップ戦線への進出は日プロ入団以来の悲願でした。
日プロとしては伊達タイガー、坂口征二に次ぐ待望の若き新星誕生。
ここは名伯楽・馬場さんの大英断と言いたいところですが、よくよく考えればケンはかつて「イエローデビル」として全米を席巻した完成品の逆輸入レスラー。
むしろそんな超凄玉を前座で燻らせていた日プロの育成システム、年功序列型のヒエラルキーを徹底的に叩き直す必要があるのではないでしょうか。
一方、直弟子であるケンのステップアップに何故か浮かない顔の伊達タイガー。
これは自分が食われちまうという不安感からではなく、メジャーデビューする事によってケンが虎の穴の標的になってしまうという懸念によるものでした。
伊達タイガーお得意のネガティブシンキングはケンの晴れの日でも通常運転です。
また伊達タイガーが抱える懸念がもう一つ。
ちびっこハウスのクソガキどもが、タイガーマスクの正体を探り出しやがりました。
まあこれはクソガキが必ず通る道。ましてや「側近」のケンが来園するんだから至極当然の成り行きでしょう。
このガキどもも、40年後の今はグレート・ムタの正体も“知らない”真っ当なプロレスマニアになっている事と思われます。
待望のメイン戦を迎えたケンは、力道山時代から脈々と受け継がれるジャパニーズスタイルのロングガウンで登場。
対戦相手はハンサムジョニーとかいう手頃な噛ませ犬です。
もちろん試合は全国中継。ちびっこハウスでは妹・よう子がブラウン管にカブリ付きで応援します。
しかしそんなご祝儀試合でケンが繰り出した技は、馬場さんのココナッツクラッシュや「アントニオ猪木を思わせるボディシザース」「闘将吉村張りのローリングクラッチ」「坂口征二に劣らぬネックハンギング」などなど先輩レスラーのパクリばかり。
鬼軍曹・山本小鉄が見ていたら、ケンの顔が変形するまでブン殴ったはずです。
最後は師匠・伊達タイガーのウルトラタイガードロップ(簡易版)でカウントスリー。
本人としては先輩方への感謝の気持ちの現れだったようですが、これはギミックの侵害とも言えるレベルの許すまじパクリ劇場。
鳴り物入りの超新星にとって、プロレス村のルール徹底とフィニッシュホールド確立が喫緊の課題と言えるでしょう。
とにもかくにもトップレスラーの仲間入りを果たしたケン高岡は、伊達タイガー運転のスポーツカーで夜の街に繰り出します。
しかし「横浜でラーメン食いたい」「やっぱりエビフライ」「ちびっ子ハウスで先輩の正体バラすわ」などとちょっと調子に乗りすぎてお説教を食らってしまいました。
トンパチの片鱗をみせたケンとあくまで生真面目キャラを崩さない伊達タイガー。ザ・ファンクスっぽい師弟コンビの誕生かも知れません。
今後は2人で虎の穴のラスボスと対峙するのか?
まあ、鬼籍に佇む大門大吾の事もたまには思い出してやって下さい。

2013/10/22

痛快!河内山宗俊 #1「一世一代の大芝居」

録画した日〔2013/10/21:時代劇専門チャンネル〕

昭和50年秋から放送されたフジテレビ月9ドラマ(全26回)。
この年の春まで放送されていた「座頭市物語」の看板・勝新太郎が、半年の充電、漏電を経て月9戦線に勇躍再降臨します。
我らが勝新演じる主人公=河内山宗俊(こうちやまそうしゅん)は、江戸城本丸に出入りする御数寄屋坊主(おすきやぼうず)。
この御数寄屋坊主はお茶の業者で「薄給だが世襲の直参で職業柄、機密情報を得られるため大名も一目置く存在」だとの事。
何だかよく分かりませんが、そのポジションを利用して悪いコトばっかりしてるものの心は市井の人と共にある反体制の熱き人情派キャラのようです。
今回#1で勝新が対峙した案件は、大家から追い出しを食らう貧乏長屋連中の救済。
とりあえず自分のニセ葬式をでっち上げて香典集めを図りましたが、香典どころか借金の証文が大量に寄せられる始末。
ステレオタイプの死に装束に身を包んだ勝新はこの想定外の事態にガッカリ、次の一手を模索します。
なお勝新のコマとして一緒に悪い事をする子分は、後の日本芸能史上最強プレーボーイ・火野正平(職業スリ)と愛妻ロザンナから独り立ちして頑張る出門ヒデ(自称サムライ)の2人。
この2人に嫁入りから逃げてきた材木問屋のお嬢様・桃井かおりが加わった計4人が基本フォーメーションのようです。
もう1人勝新をサポートするのは女将さんポジションの草笛光子。実の夫婦かどうかははっきりしません。
キップが良くて頼りになる草笛光子は、京都御所系のセレブコスプレで金銭疑惑のある水野忠邦(天保の改革)へのユスり大芝居を敢行。
高僧コスプレで汗だくしどろもどろの勝新をフォローし、見事口止め料をゲットしました。
座頭市物語(昭和49年)と新・座頭市Ⅰ(昭和51年)の狭間に置かれたアンチヒーローもの。
キャラ紹介の多い初回だったからか、私が座頭市以外の時代劇に興味がないからなのか、何だかゴチャゴチャ雑多な印象でした。
ただ、謎の男風情の原田芳雄も含め参加メンバーは濃厚そのもの。
今後はテコ入れ的に豪華ゲストも来襲するようなので、とりあえず残り25回完走しようと思います。

2013/10/20

WWEロウ #1063

録画した日〔2013/10/18:JSPORTS2〕

地元の超大物・ブルーノサンマルチノも顔見せしたピッツバーグ大会。
前夜開催のPPV「バトルグラウンド」で経営陣に反旗を翻したビッグショーが一発アウトの解雇通告を突き付けられました。
マクマホン家伝統の「You're fired」葬をブチかましたのは長女ステファニー(ビンタ付き)。
本来ドヤ顔でこの役目を担うと思われた婿殿トリプルHは、前夜の混乱の後処理とかいうよく分からん理由でオープニングを欠席していました。
そして解雇決定の頃合いを見計らったかのように文字どおりの重役出勤でお出ましした悪のCOO。
メインの6人タッグ戦(ローデス兄弟&ブライアンvsシールドの3人)を経営者目線で自ら取り仕切る事となりました。
もうこの時点でトリプルH以外の全員がこの日のオチを把握。
そうするとやっぱり、会場に居るはずのないビッグショーが試合の佳境で突如乱入。油断していたのか、トリプルHは一撃必殺の巨大パンチで敢えなくマットに沈められてしまいました。
実に美しい、トリプルHのブッ飛ばされお休み顔。ネクタイのめくれ上がり具合も芸術的です。
ビッグショー乱入時に見せた鳩が豆鉄砲顔も含め、彼が義父ビンスの正統後継者である事を図らずも証明しました。
次回は一転トリプルHのターンとなるであろう因縁抗争。人気絶大の新婚ブライアンも巻き込んだ面白コントに期待です。

<メモ>
  • S級噛ませ犬のヒーススレーター、ロスマタドール専属のチビ闘牛にフライングヘッドシザースでブン投げられる
  • 話の行きがかり上、CMパンクとRトゥルースが異色タッグ結成
  • オートンvsブライアン再試合のレフェリーはHBK・ショーンマイケルズ
  • 次回PPV「ヘル・イン・ア・セル」でジョンシナが復活。デル・リオの世界王座に挑戦
  • 妙に堅実路線のワイアットファミリー、今度はミズを標的に

タイガーマスク #79「「虎の穴」の帝王」

録画した日〔2013/10/4:TOKYOMX〕

大門大吾(=ミスター不動)の非業の死を知った伊達タイガー。
鮮やかなブルーのジャケットを着こなし、真っ赤なスポーツカーに乗ってお墓参りにやってきました。
悲しみの伊達タイガーは、盟友を見殺しにしてしまった罪悪感も相まって墓前で大号泣。
これをメンタルの弱さとバッシングするのはさすがに筋違いか…。志半ばでこの世を去った大門の分まで日プロマットで大暴れして欲しいものです。
そんな伊達タイガーを救ったのはちびっ子たちの健気な姿。
なんとか気持ちを切り替え、日プロ道場で一心不乱に猛トレーニングを敢行します。
そしてこの猛トレは、キングタイガー(こちらもリング禍で死亡)が存在を仄めかした「虎の穴のラスボス」への手探りの対策でもありました。
気になる虎の穴のラスボスとはこの男。「ビッグタイガーの力」「ブラックタイガーのスピード」「キングタイガーの反則」を兼ね備えた凄玉と自ら豪語します。
しかしこのミドリ頭にナデ肩の雑魚系ルックスはいかがなものか?…。
まあ、対戦相手に油断を与える高度なマインドゲームだとしたら大したもん、虎の穴侮るなかれです。
ラスボスは3大タイガーの粛清により社内ニート化していたミスターXを再登用。
その役職をマネージャーからプロモーターに転換して、あらためて伊達タイガー抹殺プロジェクトをキックオフします。
やや気になるのが度々見受けられるミスターXのビビり症(あるいは多汗症)。
今回もラスボスに呼び出されただけでガクガクブルブル。こんな調子で日プロ独裁状態の日本マットでプロモーターが務まるのでしょうか。
伊達タイガーともども、元来ブラック企業に就職してはいけないタイプなのかもしれません。
巡り巡ってまたもやミスターXに付け狙われる事となった伊達タイガー。その後に控えるラスボスの動向にも注意を払う必要があります。
大門の死をアングルに昇華させるような図太さも欲しいのですが、まずは目の前の敵に全力投球してもらいましょう。