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2014/02/15

WWEロウ #1080

録画した日〔2014/2/13:JSPORTS3〕

断然の会場人気を誇るダニエルブライアン。
今回のネブラスカ大会では、トリプルH夫妻のセッティングによりランディオートンとのノンタイトル一騎打ちに臨むことになりました。
名目上はWWE上層部へ不平不満グチグチのオートンに対する制裁マッチ。
しかし実際のところは、延々とブライアン待望論を繰り返すファンへ向けたガス抜きではないかと勘繰ってしまいます。
結果如何ではWWEの顔を襲名する運びとなっていたブライアンですが、背広組・ケインの乱入によって失神KO。
ファンのニーズは分かるが今後もストーリーラインは曲げないという、WWEからのメッセージと解釈するべきでしょうか。

この日全般を通して鳴り響いていたのは「ダニエルブライアン!」じゃなくて「CMパンク!」のチャント。
Web情報によれば、パンクは前回RAWの生放送30分前に「こんな会社辞めてやる」と会場を飛び出してそのままリタイアしてしまったとの事です。
CMパンクがドラゴン藤波のようにそそくさと戻ってくる筈はなし。彼の言いたい事は図らずもアルベルト・デル・リオが代弁していました。

これから先は何をやっても「ダニエルブライアン!」「CMパンク!」の無限地獄か…。
一番の対処療法はブライアンにベルトを巻かせちゃう事。
今の状況は見ていてモヤモヤするばかりなので、さっさと何らかの策を講じてほしいと思います。

<メモ>
  • キングローラーがウェイド”バッドニュース”バレットへ中途半端な宣戦布告
  • コーディ・ローデスが、金網テッペンからのブル中野級ムーンサルトを敢行

中央競馬黄金伝説 #81「トウカイテイオー追悼企画」

録画した日〔2013/11/23:フジテレビONE〕

去年の8月30日にこの世を去ったトウカイテイオーの追悼番組。
レースだけでなく、パドックや本馬場入場のアーカイブ映像で蹄跡を振り返ります。
テイオーの「見せ場」はレースだけではなくパドックにもありました。
これはクラシック初戦・平成3年皐月賞のパドック。超イケメンのルックスとグニャグニャの歩様は、他の馬とは明らかに違うスペシャルワンとしての資質に溢れています。
「トウカイテイオーが復活したゾ(by杉本アナ)」の産経大阪杯が私のとってベストレース。出走決定からレース当日までのワクワクソワソワ感は尋常でないものでした。
「地の果てまで走る」。
普段多くを語らない岡部ジョッキーがブチ上げたこのビッグマウスは日本競馬史に残る名言です。
地の果てまで走れるはずだった3200m天皇賞(春)は5着惨敗。
よくよく考えればマックイーンが負ける要素を探すほうが難しいぐらいの「1強」レースだったんですが、当時は地の果てどころかこの世の果てレベルの絶望に打ち拉がれたものです。
その後の「骨折してた」の報に不謹慎ながら救いを感じたのは私だけではないでしょう。
初の敗戦から半年後、ぶっつけ復帰戦の天皇賞(秋)は7着。
しかしこの連続惨敗は国際G1の大舞台・ジャパンカップへの大いなる前フリでした。
史上最強メンバーを向こうに直線でスイスイ先頭に立った姿は痛快そのもの。
「岡部やった!」の岡部ジョッキーはもちろん、地の果てまでモヤモヤしていた我々テイオー信者も渾身のガッツポーズです。
スカッと快勝のジャパンカップでしたが、その翌月のグランプリ有馬記念では全くいいところなく不甲斐なさすぎの11着惨敗。
お腹こわして虫下しを飲んでたという、なんとも切ないエクスキューズ付きの転落劇でした。
そんな悪夢の11着惨敗は翌年の有馬記念で1年越しの大河ドラマへと昇華します。
1年のブランクがありながら単勝は4番人気。しかしこれはこの日がラストランと思った記念馬券の割合が強かったのでは?
もちろん私もその1人でした…。
最強馬・ビワハヤヒデを封じ込んで前代未聞驚愕の大復活を果たしたテイオー。
一敗地に塗れたかつてのパートナー・岡部ジョッキーが「他の馬に負けるくらいならテイオーに負けた方がいい」とレース後に言ったとか言わなかったとか。
「地の果てまで…」といい、このスーパーホースは冷静沈着な岡部ジョッキーを名ゼリフ製造機へと変貌させるポテンシャルをも内蔵していました。

オグリキャップで競馬にハマった私にとって、トウカイテイオーは初めて一から追いかけたダービー馬。
あれから20年、テイオーより強い馬は何頭も出現しましたが、テイオーよりもカッコいいスターホースは私の前には現れていません。
何年経とうとリスペクトし続けたい思い入れ段違いの「最強馬」です。

2014/02/13

WWE トリビュート・トゥ・ザ・トゥループス2013

録画した日〔2014/1/21:スカチャン1〕

毎年恒例の米軍慰問興行。
今回の舞台は、12万人規模の威容を誇るワシントン州ルイス・マコード統合基地です。
オープニングはダニエルブライアンとワイアットファミリーのデブ大将によるシングル戦でしたが、例によって1vs3のハンデ戦状態に。
そこにCMパンクが助けに来て、ジョンシナも駆けつけて、当代ベビーフェイス揃い踏みによる6人タッグが緊急実現。
そんな絵に描いたようなお約束勧善懲悪マッチに、屈強のUSA軍の皆さんも分かっちゃいるけど大喜びです。
リングが設営されたのは基地内にある格納庫との事。剥き出しの戦車や戦闘機は演出上のお飾りではないようです。
もちろん格納庫だろうと何だろうとエントランスや照明のクオリティはRAWやスマックダウンと同レベルのガチンコっぷり。
WWEがこの慰問公演に注ぐ気合の程がうかがえます。
踊る阿呆・ファンダンゴとパートナー・サマーレイは格納庫内でも華麗なステップを披露。
解説者・JBLによるとサマー嬢は「第二次世界大戦マニア」だそうです。
見目麗しのルックスとはどう考えても結び付かない、何とも突飛なミリオタ説。これはレッスルマニアに向けた新展開の予兆なのでしょうか。
メイン戦はビッグショーvsダミアンサンドウという微妙なカード。
毒舌腹話術師・Jeff Dunham(ジェフ・ダナム)の激励を受けた大巨人が、特大パンチでUSA軍トリビュート興行を締めくくりました。
エンディングはレスラー軍とUSA軍で「Yes」チャントの大合唱。
私としてはジョンシナの優等生的な愛国演説が聞きたかったのですが、WWEの今のトレンドはこちらなのでしょう。
USA軍の名のもとに今日だけはヒールとベビーが「休戦協定」。皆んなで感謝のYesを捧げます。
やや腑に落ちないのは「We The People」の極右オヤジ・ゼブコルター(およびジャックスワガー&アントニオセザーロ)が不在だった事。
ギミック的にはこの格納庫リングのド真ん中に立つべきだったのではないのかと…。

2014/02/12

WWEスマックダウン #754

録画した日〔2014/2/11:JSPORTS3〕

前回RAWのメイン戦でワイアットファミリーの無法介入を食らったシールド。
オハイオ大会オープニングで報復宣言をブチ上げます。
シールドにとっては、介入された事はもちろん、その結果エリミネーションチェンバー戦への出場権を失った事が大問題。
そんな3人を「もういいじゃねぇか」となだめるのは、彼らを近衛兵として重用しているトリプルHです。
いつもならここで絶対服従のシールドですが、なんとこの日はイケメン・ローマンレインズがボスへ真っ向から反旗を翻しました。
これに対してトリプルHは、いつも頑張ってるご褒美なのか次回PPVでの3vs3復讐戦をネジ込むことを決定します。
ロイヤルランブルにおける大躍進でいよいよ卒業かと思われたレインズ。
ここへ来ての共通の敵出現で、Xデーはレッスルマニアあたりまでお預けになったのでしょうか。
むやみに引っ張らず、旬が終わらないうちにステップアップさせてあげるべきでしょう。

<メモ>
  • 祭典シーズンへ向けて、プライムタイムプレーヤーズが仲間割れ
  • 地味に復帰したクリスチャンがエリミネーションチェンバー戦の出場権をゲット
  • 次回RAWでニューエイジアウトローズとローデス兄弟が金網戦

2014/02/11

グリーン・シネマ「花の大障碍」

録画した日〔2013/12/10:グリーンチャンネル〕

昭和34年に公開された競馬映画。
「ハヤテ」というサラブレッドが中山大障害(春)を制覇するまでの軌跡が描かれます。
ダービー馬・トキノミノルへのオマージュ「幻の馬(昭和30年)」と同じ製作陣が参画したこの作品。
「ハヤテ」に実在のモデル馬はいないようですが、大正義・日本中央競馬会(JRA)の全面協賛を取り付けたのは4年前と同様です。
そして今回は、JRA本丸により深く踏み込んだ舞台設定、ストーリーとなっています。
メインのロケ地は府中の東京競馬場。美浦トレセンがなかったこの時代は、ここに関東馬の厩舎がありました。
今から55年前のリアル「競馬村」で繰り広げられる人間ドラマ。
だいたい想像が付くストーリーはともかく、総天然色で映し出されるそのディティールに興味が尽きません。
装鞍所のような実務施設から、たばこ屋、馬頭観音といった生活区域まで隅々ロケに開放された府中の杜。
ジョッキーや関係者が自転車で行き交うのは今も同じですが、厩舎2階からのレース観戦は当時ならではの光景といえるでしょう。
厩務員の娘・若尾文子と新進ジョッキー・川口浩のフレッシュカップルは「庭」である本馬場大ケヤキの下で逢引き。
競馬ファンからすれば夢の様なデートに見えますが、2人の話はハヤテの次走がうんぬんかんぬん…。
競馬村ならではのアツい愛の語らいです。
その若尾文子の父親・志村喬がこの作品の実質の主人公。
馬にイレ込むあまり奥さんには逃げられ、周囲からは「キ○ガイ」とFourLetterWordsで評される超情熱的な厩務員です。
そんな志村喬が手塩にかける3歳馬ハヤテは、素質抜群ながら気性難がたたって惨敗続き。スタート練習などで矯正を試みたもののブレイクの気配はありません。
そんな状況に業を煮やした馬主はハヤテの売却、転厩を決めてしまいました。
愛馬との絆を引き裂かれブチ切れた志村喬は、なんと厩舎からハヤテを強奪。貨物列車を自腹でチャーターし生産牧場のある福島へ連れ去ります。
ちなみにこのトンパチ事件のスタート地点は東京競馬場の最寄り駅でありJR貨物の重要ターミナルでもある府中本町駅。
その絵に描いたようなローカル駅っぷりから現在の隆盛は想像できません。
福島で人馬一体の再出発を期す志村喬。
ある日ハヤテが牧場の柵をヒョイッと飛び越えたシーンに着目し、すぐさま平地から障害への転向を決意します。
誘拐事件を起こしてまで出した結論が障害転向…。
その行動力は評価すべきでしょうが、何とも人騒がせなガチンコ厩務員です。
府中に戻った志村喬は馬主に詫びを入れ厩舎に復帰。さっそくハヤテに障害飛越の訓練を施します。
ハヤテは幼少期の水難事故のトラウマで水濠障害が苦手な様子。
その辺の事情も把握済みの志村喬は自ら水濠に飛び込んでズブ濡れになるなど熱血指導を敢行しました。
黒澤映画の主要キャストでもある名優・志村喬。
馬を曳く姿や、脚部を気遣う佇まいなど本職と見紛うほどのクオリティです。
特に関心したのはジョッキーの騎乗を補助するシーン。
パドックでよく見る光景ですが、志村喬のそれは本物のベテラン厩務員とほぼ変わらない自然な動き。役者として段違いのスキルを見せ付けました。
志村喬との二人三脚で初戦に臨んだハヤテは、懸念された水濠障害も難なくクリアして2着をゲット。障害馬として幸先の良いスタートを切りました。
ちなみにJRA全面協賛だけにレースシーンは充実。
生垣への接写などは現代の競馬中継でも取り入れてほしいもんです。
何とも味わい深い55年前の東京競馬場パドック。
無人のパドックでレース結果を待つのが若尾文子のゲン担ぎのようで、その結果ファンには堪らない貴重な映像が残されました。

この映画のメインレースは中山大障害。
初戦2着の後どういったステップを踏んだのかは不明ですが、ハヤテもこの伝統と格式の大レースにエントリーしました。
ここから舞台は中山競馬場へシフト。
レースどころか馬場内事務所での出馬投票シーンから描き入れるという相当な気合いの入りようです。
なお、ハヤテは事前入厩せずに当日輸送でレースへ向かう事になりました(調教師とJRA職員の会話から判明)。
もちろんレース当日もそこまで必要かって感じの詳細描写が連発。
ジョッキー整列から本馬場入場、返し馬まで、大レースへ向けテンションを上げていきます。
G1レースでお馴染みの鼓笛隊パレードは中山大障害のステータスを表すシーン。
今は冷遇されがちな障害戦ですが、春と秋の大障害(グランドジャンプ)ぐらいは盛大なお祭りレースにしてもいいのではないでしょうか。
パドックが本拠地の若尾文子のおかげで中山のパドックも丁寧にカットイン。
府中もそうですが出走馬とオッズの掲示板は今の半分以下のサイズでしょうか。
枠連と単複しかなかった時代とはいえ、ずいぶんとシンプルなつくりです。
スタートからゴールまでカメラを何台駆使したのか、大障害のレース本番シーンはド迫力の一語です。
大竹柵や赤レンガ大生垣といった鬼畜ギミックに尋常でないアップダウン…。
テレビ中継では映り切らない中山4,100m襷コースの凄まじさが手に取るように伝わってきました。
ハヤテはゴール前の差しきりで大障害を制覇。直前入厩も含めた志村喬の英断がめでたく実を結ぶ大団円となりました。
勝利ジョッキーは我らが探検隊長・川口浩。
レース後のちょっとくたびれた騎乗姿勢など、本物のジョッキーとほぼ見分けがつかない名演です。

競馬ファンなら絶対に釘付けとなる90分。全てのシーンが興味と郷愁を誘います。
逆に言うと、競馬を知らない人は90分見てもさっぱり面白くなかったのではないでしょうか。
トキノミノルの馬主である「大映」永田雅一氏とJRAの蜜月が生んだマニアックな傑作。
この手の映像作品は歴史考証の資料としても後世に残るのでとても有意義です。
そういう意味では今の時代でもどんどんチャレンジするべき。まあ「G1DREAM」みたいな糞ドラマになるのが関の山でしょうが…。

2014/02/10

タイガーマスク #97「敗北の予感」

録画した日〔2014/2/7:TOKYOMX〕

日プロマットで快進撃を続けるミラクルスリー(=虎の穴ラスボス)。
対戦相手を外人レスラー限定とする契約に沿い、今回はパワーファイター・レッドガロとの一騎打ちが組まれました。
悪党ムード漂うミラクルスリーですが、その正々堂々たるファイトスタイルからファンの好感度は日増しに高まっているとの事。
クリーンファイトならインドの狂虎・T.Jシンにすら拍手を贈る(昭和50年6月蔵前猪木戦)のが日本のファン気質。
プロレス先進国として胸を張っていい観戦文化です。
対戦相手のレッドガロは「救急車呼んどきな」「棺桶用意しとけ」といったステレオタイプの挑発を仕掛ける荒くれヒール。
もちろんミラクルスリーがこれに動じるはずはありません。
格の違いが歴然の両者。無敗の凄玉が如何にしてこの古典派を潰すかが闘いの焦点となります。
伊達タイガーは舎弟のケン高岡を従えてミラクルスリーを偵察。
そのもうひとつ隣にミスターXが仲良く同席しているのは、ボスの一挙手一投足を「レェヴェルが違うんだよ」と大本営解説するためでした。
芸術的なロメロスペシャルをキメるなど多彩なテクニックでレッドガロを撃沈したミラクルスリー。
この日はパワー殺法を封印、テクニカルな試合運びに終始しました。
ミスターXの大本営解説によると、これはミラクルスリーに3つあるミラクルのうち2つ目(1つ目はパワー殺法)だとの事です。
リングサイドの伊達タイガーへ超絶テクニシャンぶりを見せ付けたミラクルスリー。
何かとポカの多いミスターXもこの日は煽動役を完遂しました。
そんな感じで伊達タイガー抹殺へ順風満帆のラスボスは、ホッと一息ブランデーグラス片手にご満悦です。
一方の伊達タイガーはホテル備え付けのおヒヤをゴクリ。
ミラクルスリーの「3つのミラクル(うち1つは未発表)」にビビりまくって喉がカラカラです。
そしてここから始まるのがお得意のネガティブシンキング。今夜は眠れぬ夜になりそうな…。
パワーもテクニックも通じないとハナっから決めつけ、ああでもないこうでもないとブルーなシミュレーションを繰り広げる伊達タイガー。
その陰気な妄想力は無限大。行き着いた先はリングど真ん中での公開処刑「恥ずかし固め」です。
「出る前に負けること考える馬鹿いるかよ!」と日プロ某I先輩から5,6発ビンタを食らった方がいい伊達タイガー。
こんな時は酒飲んでさっさと寝りゃいいものを、パジャマに着替えてベッドに入ってもそのネガティブシンキングにブレーキは掛かりません。
もう止まらない負のシミュレーションは、なんと隣の部屋でスヤスヤ寝てるケン高岡にまで飛び火します。
ミラクルスリーの垂直落下式ブレーンバスターでブッ殺されるというのが高岡のオチ。
自分は恥ずかし固めで舎弟はリング禍による殉職。どこまでも都合のいい不謹慎ペシミスト野郎です。
放送の3分の2以上が伊達タイガーによるネガティブ妄想パートだった今回。ついには鬼籍の盟友・大門大吾の遺影まで登場しました。
しかし、よくよく考えたらミラクルスリーからの対戦要求はまだ来てなかったはず。
ナイーブなんだかスットボケてんだかよく分からん伊達タイガー。とりあえず「さっさと寝ろ」って事でしょう。