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2012/12/22

徳光和夫のトクセンお宝映像! ▽松平健の仰天素顔!美空ひばりに怒られた将軍秘話!

録画した日〔2012/12/3:BS日テレ〕

泣き将軍・徳光さんが暴れん坊将軍・松平健にいろいろ話を聞く企画。
異形の大ヒット曲「マツケンサンバ」のオモシロ秘話も語られました。
将軍に無礼ではありますが、私の視聴目的は「師匠は座頭市!勝新太郎が演技指導する秘蔵映像を特別公開」とかいうコーナーのみ。
リアル暴れん坊・勝新太郎の発掘VTRが公開されるとあらば、何はさておき刮目するしかありません。
公開された秘蔵映像は「嬉しくなってごらん」「口を動かすな」「目をそらして」「殺してやろうと思え」と次々繰り出される勝新の理不尽指示にマツケンが顔芸で対応する演技テストのようなもの。
おそらく「座頭市物語23話・心中あいや節」抜擢直前のものでしょう。勝新は声のみの登場で動く姿はありませんでしたが、なかなかのオモシロ映像でした。
実はマツケン、最初は石原裕次郎に自宅前直訴のたけし軍団方式で弟子入り志願していたとの事。
これを敢えなく却下され諸々燻ってる最中に勝新がスカウト、座頭市経由であっという間にビッグスターのポジションに辿り着きました。
すんなり石原プロに入っていたら今頃どうなってたのか?、いずれにせよスケールの大きい人生の分岐点です。
番組タイトルどおり、お嬢・美空ひばりも登場。暴れん坊将軍には3回も出演したそうです。
3度も参戦願えた理由は「主役のギャラが安かったから」。若くしてゴールデンタイムの看板を張っていた事による思わぬメリットだったと言えるでしょう。

後半では平成16年のビッグヒット「マツケンサンバ」のルーツが紹介されました。
この曲はポッと出の企画モノではなく、マツケンが何十年も継続してきたパフォーマンスの1パーツだったとの事です。
サンバ、マンボでは飽き足らずマハラジャから阿波踊りまで食い尽くす良い意味でアホバカ芸の極み。
ウケ狙いでもシュールでもなく、本気でお客さんを楽しませたい一心のストロングスタイルを貫いているからこそ成立する王道エンターテイメントなのでしょう。

超ベテランと思いきや、ようやく来年還暦を迎えるというマツケン。
師匠・座頭市とはやや異質のショーマンシップは何歳になってもブレ知らずのようです。

武豊TV!II #38~「マイルチャンピオンシップ、ジャパンカップ」ほか~

録画した日〔2012/12/21:フジテレビONE〕

エリザベス女王杯(不参加)からジャパンカップダートまでのG1戦線振り返り。
メインは久々G1勝ちのマイルチャンピオンシップとなります。
結構キワドイと思われた直線の斜行については、「和田(コスモセンサー)がエイシンアポロンを弾いたアオリなんで、むしろ被害者」との事。
ヒール役の和田ジョッキーはかわいそうですが、タッチペンを駆使して解説をされると何だか納得しちゃう説得力。上からの映像があれば更に良く分かるそうです。
いずれにせよ自分の主張を展開できる「メディア」を持った強みはこんな時に生きてくるのではないでしょうか。
なおレース後の夜は、岩田・ルメール・池添ジョッキーと祝杯をあげたとの事。
メンバーのうち2人が1週間後に「あんな事になっちゃうとは」と、「(笑)」付きで後の因縁勃発をネタにするあたりは、不可侵の域にいる第一人者ならではの飄々っぷりです。
今回の裏メインは、3冠ジョッキー岩田vs池添がその「あんな事」になっちゃったジャパンカップ。
本人が騎乗した元JC馬・ローズキングダムはどっか寄り道でもしてたレベルの大敗でしたが、歴史的な一悶着に係るパイオニアの見解は是非とも聞いてみたいところです。
曰く「池添がフタをしに行って上手くいった展開」「岩田はああするしか無い」「裁定はどっちとも取れる」との事。
いろいろと話をトータルするとやや”岩田が悪い”というポジションのようでした。
面白かったのは、審議中に両者からそれぞれ見解を聞かれ、岩田へ「アウトだ。あとは祈れ」池添へ「アレはないよな」と答えた話。
嗚呼岩田…、という心あたたまるエピソードです。

ジャパンカップダート回顧では「もう(阪神で)やる意味ねぇだろ」的な持論を展開。
騎手会長としてはかなりシュートな発言ですが、これは阪神競馬場の近所に住んでる人を除く全競馬ファンの総意ではないでしょうか。
この他にも12月開催へ移動した金鯱賞に「ピンとこない」など、サラッと言いたいことを言う会長。
このメッセージが分厚い特殊法人JRAの「中の人」まで届くのか?、ほんのちょっと期待したいと思います。
マイルチャンピオンシップ制覇によって、ついこの間まで毎回敢行されていた「乾杯」も久々に復活。
次回放送では通算3500勝の祝杯をあげるはずです。
武豊のテンションは勝っても勝たなくても変わらないのですが、やはり勝ってくれた方が見ていて楽しい。
明日の有馬はBCターフ4着・トレイルブレイザーで参戦、まさかの一発でお祝い事を増やしてほしいもんです。

タイガーマスク #36「開幕 アジア王座決定戦」

録画した日〔2012/12/7:TOKYOMX〕

馬場さんの無茶振りでインド・ニューデリー開催「全アジアプロレス王座決定戦」に参戦するハメになった伊達タイガー。
インド出発前に、日プロお抱えのブン屋連中を集めて壮行記者会見が行われました。
会見の仕切りはブッカー・馬場さん。
「オレと猪木くんはインタータッグ防衛で忙しい」「吉村(道明)さんはアメリカ遠征準備」「大木金太郎は韓国代表でインド大会参加」「だもんだから、日本代表はタイガーマスク」と箔付けゼロで伊達タイガー参戦を発表します。
なお、日プロにおける伊達タイガーの”序列”が、大木に次ぐ5番手であることが判明した事は昭和の茶の間にとって収穫の一つです。

インドに降り立った伊達タイガーは「どっかにチャリティーネタ転がってねぇかな」とさっそく現地を散策。
貧しいながらも健気に生きるインドのチビッコ達の姿に、初代アジア王への決意を新たにします。
伊達タイガー不在を知らずに、ホテルの部屋を表敬訪問したのは韓国代表の大木金太郎。
無造作に置かれてるマスクを発見した大木は「ちょっとかぶっちゃおうかな」と可愛いイタズラを敢行します。
巡業先での「イタズラ」はプロレスラーの専売特許。
ただし、今回の大木は極めてライトなテヘペロレベル。これが美獣・ハーリーレイスなら拳銃で蜂の巣に、毒蛇・ランディオートンなら描写自粛の”アレ”を詰め込んで何食わぬ顔して部屋を出ていくでしょう。
しかし、そんなお茶目な大木タイガーに思いもよらぬ悲劇が…。
幻のレスラー・ミスタークエスチョンが伊達タイガー狙いで部屋に侵入。大木をホンモノと認識して猛襲を仕掛けます。
大慌ての大木タイガーは起死回生必殺の原爆頭突きで反撃しますが、これをアッサリかわされ部屋の鏡と交通事故。大会が始まってもないのに額に裂傷を負ってしまいました。
「思いもよらぬハプニング」「これはウカウカしてられんぞ」と謝罪&忠告をする大木先輩。
ただでさえ面倒くせえインド遠征なのに、天然系原爆頭突きの御守りまでさせられるとは、常識人・伊達タイガーの苦悩は晴れません。

肝心の大会はニューデリー体育館(3万人収容・超満員)で開幕。
伊達タイガー、大木金太郎以外の参加メンバーは以下のとおりです。
  • タイ代表/ウスマンソンデン(対戦相手がいなくなりプロレスに転向した元キックボクサー)
  • 台湾代表/ワンターパー(手刀で猛牛をも殺す少林寺拳法の達人)
  • フィリピン代表/カルメンゼット(真っ赤なバラを咥えた白覆面)
  • パキスタン代表/アイアンジョブ(雲を付く大巨人。14歳で水牛を捻り殺した武勇伝あり)
  • ベトナム代表/ホーワンキッド(ベトナム戦争で家族を皆殺しにされ凶悪レスラーへギミックチェンジ)
  • シンガポール代表/キングアニマル(全身の傷跡160箇所以上のデスマッチ王)
  • インド代表/スノーシン(正体はヒマラヤの雪男という説あり)
  • 国籍不明/ミスタークエスチョン(大木タイガーを襲撃した幻のレスラー)
アジア王決定戦にもかかわらず「国籍不明」レスラーが参加していますが、プロレス的にはブレの範囲。
開催国インドの大らかさに免じて暖かく見守るべきでしょう。
総勢10人で争うアジア王の座。そのレギュレーション等は不明です。
勢力図としては、本命は伊達タイガー、対抗馬ミスタークエスチョン、スノーシンあたりといった感じでしょうか。
いずれにせよ次回からストーリーの拠点はインドに。
日プロウォッチャーの私としては、馬場さんや猪木のスポットが激減してしまう事がやや気がかりです。

2012/12/21

WWEロウ #1019

録画した日〔2012/12/13:JSPORTS2〕

前々回PPVではレフェリー・マドックス、前回PPVでは若手乱入軍団・シールドにそれぞれ助けてもらった形のWWE王者・CMパンク。
「どっちも知らねえ、関係ねぇ」を貫く王者に、最近不遇をかこってるミズが何故だかカラんできました。
フレデリック・アブラハムソンとかいうインチキ保安官に器具を装着されるCMパンク。
ミズが用意したのは、泣く子も黙る超最新鋭「ウソ発見器」でした。
しかも事前登場のビンスのゴリ押しにより、ウソがバレたら次回RAWで「FeedMeMore・ライバックvsハゲデブ・ヘイマン」の一騎討ち実現という条件付き。パンクにとっては何とも理不尽な公開尋問です。
とはいえ、WWEファンにとって「ウソ発見器」は甘美な拷問器具。
悪のオーナー・ビンスマクマホンvs謎のマスクマン・Mrアメリカ(正体はホーガン説が有力)のウソ発見マッチは22世紀まで語り継ぐべき伝説の名勝負です。
では今回のパンクvsミズはいかがなもんか?、結果的には、期待はずれ妄想スカシの凡戦に終わってしまいました…。
スカシの要因は新進乱入ユニット「シールド」の3バカ。ミズvsパンク+ヘイマンによる面白ネタ本格突入の前に、あまりにも無慈悲なカットインです。
なお猛プッシュ開始のこいつら、この日はケイン&ブライアンをオープニングで襲撃、中盤では毒蛇オートンまでも自らの踏み台にしました。
最後はタメにタメてFeedMeMore・ライバックが乱入。シールド撃沈、パンクをシェルショックで葬りますが、ウソ発見器幻想を引きずる私としてはどうにも残念なエンディングでした。
いずれにしても我々ファン連中は、シールドの若手3人猛プッシュにしばらくお付き合いを余儀なくされる模様。次回以降は、中途半端にKOされた毒蛇オートンの参戦=RKO✕3人に期待します。

<メモ>
  • 御大ビンス登場、シナvsドルフジグラーのマネー・イン・ザ・バンク戦をゴリ押し決定
  • アントニオセザーロ、緊急開催4ウェイタイトル戦でしっかり防衛成功

2012/12/20

座頭市物語 #24「信濃路に春は近い」

録画した日〔2012/9/12:時代劇専門チャンネル〕

前回#23の越前極寒弾丸ロケツアーに懲りたのか、今回はのどかな信濃路が舞台。
世間知らずのわがままお嬢様との2ショット珍道中という、お茶の間向け鉄板ストーリーを展開します。
極寒ロケ帰りでお疲れの座頭市を振り回したのは、元マゼラン星人・香野百合子(吉田ゆり)。地域No1名門絹問屋のご令嬢という役どころです。
このご令嬢は善光寺参りの道中で宿屋から脱走。かつての乳母に会うために1人で山麓の田舎村へ向かいます。
道中でたまたま出会った座頭市は、飲まず食わずだったご令嬢に巨大オニギリを配給。「お箸はどこですか?」とのセレブ流ブッ飛びクエスチョンには、百戦錬磨のドカ食い猛デモで答えます。
決して悪い娘ではないご令嬢ですが、「キレイだったから」と農家の畑から菜の花をかっぱらって来るなどセレブならでは仰天奇行を連発。
そのたびに座頭市は説教モードへシフト。市井人の慎ましさと社会のルールをレクチャーします。
なおこの場合、座頭市への「お前が言うな」は封印しておくのが正しい鑑賞法でしょう。
わがまま気ままのご令嬢は座頭市に反発。その隙を突いたインチキ女・新橋耐子に騙されて、裸の大将・芦屋雁之助率いるヒール軍に身代金目的で誘拐されてしまいます。
ちなみに裸の大将は脇役のヘタレヒールポジション。
乱入してきた座頭市に「いやっ、えらいとこ見つかってしもた」とビビりまくりますが、メッタ斬りの対象にはなりませんでした。
もちろん最後は座頭市がフル回転。救出されたご令嬢は名門絹問屋スタッフのもとに無事帰って行きました。
しかし大団円かと言うとちょっと違うような…。
エンディングのシーンは真っ暗な夜。例によって座頭市は、目も合わさず静かに去っていきます。
「春」である事には変わりないが何とも暗い幕引き。出来過ぎ=トゥーマッチを嫌う座頭市独特のバランス感覚、帳尻合わせなのでしょう。

2012/12/19

座頭市物語 #23「心中あいや節」

録画した日〔2012/9/8:時代劇専門チャンネル〕

座頭市軍団がホーム太秦を離れて雪国に遠征(福井県・芦原温泉方面)。
リリー・浅丘ルリ子を「はなれゴゼ」役として迎え、極寒の地で凍えるような情念ドラマを繰り広げます。
「ゴゼ(=瞽女)」とは、一座を組んで地方を廻る盲目の女性旅芸人の意。
浅丘ルリ子は初代松ケン・松平健のアタックにより禁忌事項を侵してしまい、「はなれゴゼ」として一座から追放されてしまいました。
二重三重のネガティブオーラを身に纏った浅丘ルリ子が繰り出す「ゴゼ唄」はまさしくソウルミュージック、淡々としながら狂気にも似た異様なエネルギーを放ちます。
特に雪道で野垂れ死ぬ不遇ゴゼに「あいや節」を捧げるシーンは完全グロ、トラウマ確定の壮絶路上ライブでした。
そんな浅丘ルリ子を一途に追いかける松平健は名門庄屋の跡継ぎ息子(妻子あり)。オープニングのクレジットには「松平健(新人)」と記されています。
当時リアルで座頭市の付き人をしていた朴訥風情の暴れん坊将軍。
「オメエ今度浅丘ルリ子の相手役だから」とボスからの超展開キラーパス1本で重厚役者人生のスタートを切った、本人にとってはもちろん日本芸能史にとっても重要な作品と言えるでしょう。

映像関連の玄人スジから"大傑作"と賞賛されてるらしい、この「あいや節」。
監督は座頭市本人。とにかくどのシーンも寒くて暗い、冬の日本海特有のずっしり重たい空気が覆い尽くします。
常連ヒール・石橋蓮司が憤死するもののメッタ斬りは無し、お馴染みのテーマ曲「おてんとさぁ~ん」もカットされ、明らかに「仕掛けてきた」雰囲気がプンプンです。
関連情報によると、京都のホテル「フジタ」の窓から鴨川でイチャつくカップルを覗き見してインスピレーションに着火。
ここから座頭市のエンタメ脳がフル回転、あれよあれよとトラック10台で大雪の越前福井に乗り込んだとの事。
劇中登場のくたびれた宿屋も超A級職人連中による突貫工事の「セット」であった模様。
業界の最強軍団を使い倒し、引き摺り回し、ハイテンションで描いた極限の鬱展開。天才・座頭市のエネルギーが「暗」の方向に爆発した、ひたすらに重い名作だと思います。

2012/12/18

世界の料理ショー #31「ビーフワイン煮 イギリス風」

放送時間〔8:00~8:25:テレビ東京〕

「たまにはこんなのにムシャブリついて栄養付けてョ」と母国イギリス風の超ゴージャス料理を紹介。
カロリーマスター・グラハムカーは、例によって1kgの巨大牛モモ肉を炎熱オーブンに2時間放り込むというビッグマッチを仕掛けます。
肉塊の下ごしらえで火炎殺法を繰り出すカー。手慣れた定番戦術のはずが今日はいつもより高い火柱が立ち昇ります。
一瞬たじろぐ歴戦の料理王・カー。全国3000万プロレスファンは、平成3年5月6日FMW大阪万博お祭り広場大会における有刺鉄線バリケードマット地雷爆破デスマッチで想定外の火薬量に一瞬素に戻った暗黒王・ミスターポーゴの姿を重ねたはずです。
そんな大ピンチを一発ネタに昇華できるのが料理王たる所以。
謎のブルースリームーブで「ボクはね、インディアンと一緒に火の上で踊ったことがあんの♪」と恐怖で顔面蒼白の客席笑い屋連中に大ボラ爆弾を投下します。
「鼻毛まで燃えちゃったヨ」と余裕綽々で地獄の業火を瞬殺したカー。しかし今回、更なる火炎地獄がカーを襲撃します。

巨大オーブンに2時間ブチ込まれていたモモ肉塊を取り出すカー。
この時、熱さ対策の「ふきん」にご自慢電熱キッチンの熱線から引火、あっという間に火の手が上がってしまいました。
しかしここでもカーは冷静沈着。
炎上したふきんを裏の流し台にスローインし「大丈夫よ、ふきんに火災保険かけてるから♪」と100点満点の火事場ジョークで失禁寸前の客席笑い屋連中の動揺をセーブします。
そしてその挙句カーは、背後で炎上するふきんを尻目にツマミ食いムーブを披露。いやはや恐るべし凄玉、一連の火炎騒動は全てアングルではないかと疑いを掛けられるレベルの盤石の「事故処理」です。
何事も無かったかのように自画自賛ドヤ顔試食をこなすカー。実際、出来上がったワイン煮は食欲が無限に広がる途方もなくウマそうな超S級品でした。
「炎の料理人」を地で行った今回、引き出し多過ぎのカーから今後も目が離せません。

2012/12/16

ワールドプロレスリング ~中邑、石井vs桜庭、柴田 IWGPジュニア戦 ロウ・キーvsデヴィット

放送時間〔2:45~3:15:テレビ朝日〕

12月2日愛知県体育館「WORLD TAG LEAGUE 2012」決勝大会から中邑真輔と桜庭の初遭遇タッグマッチをピックアップ。
試合はサクラバロックで石井が撃沈。ファンの楽しみとしては、ここから始まる中邑vs桜庭の虚々実々クネクネサクサクのプロレス的コミュニケーションだったのですが…。
「あららぁ…」という顔のIQレスラー。その視線の先にはマイクを握る真壁刀義の姿があります。
定番パフォーマンス「握手」めぐる桜庭-中邑の重要スポットに、野太いガナリマイクで乱入しちゃった真壁。これぞある意味、暴走キングコングの真骨頂なのかもしれません。
そんな真壁の救いは1.4東京ドームの対戦相手・柴田勝頼。
バックステージでブチ上げた一発KOコメントは、後に面白エピソードとして昇華するための大事な種蒔きとなるでしょう。
色々な媒体で伝えられているとおり、この試合で最も輝いたのがリキプロ・石井智宏。
今回のようなバチバチ系の抗争では、渋いイブシ銀か頑丈なタフネスレスラーの「いつもどおりのスタイル」が必ず新局面を開拓してくれます。
後者に当てはまる石井の大活躍は至極当然のもの。ちなみに今の新日で”前者”に当てはまるのは、現アイアンフィンガー・フロム・ヘルのあの人(ただしアイアンフィンガー前)の様な気がするのですが…。

世界の料理ショー #29「ローストポークパインソース ジャマイカ風」

録画した日〔2012/12/14:テレビ東京〕

グラハムカーの母国・イギリス連邦の加盟国であるジャマイカの料理を紹介。
「ポークの上にパイナップルジュースをかけてオーブンに放り込みゃOK」という簡単料理だそうです。
オープニングの大ボラ小咄コーナーでは、笑点歌丸の如くヅラを被ってジャマイカの裁判官ネタを披露。ノリノリで客席の笑い屋連中の脳内を余熱します。
まあ、毎回この大ボラ小咄で貴重な本編料理時間が削られてるんですが…。
そんなこんなで本編に用意されたブタのモモ肉は、厚さ5cm重量1kgという破格サイズ。
「このモモで随分メス豚を追っ掛けたんだろうね♪」と軽妙ジョークで客席の笑い屋ババアをピンポイント爆撃したカーは、ニンニクやら溶かしバターやらで淡々と巨大モモ肉仕込みを遂行します。
パインジュースと色んな具材で少し煮付けたモモ肉を巨大オーブンに投入するカー。燃焼所要時間は1時間との事です。
世界の料理ショー基準としては短めかなと思いきや「1時間経ったら裏っ返して1時間半温っためてね♪、時計に爆弾仕掛けとくといいかも♪」という予想どおりの長期戦。
昭和の茶の間を「またぐなよ」と突き放す、相変わらず難易度の高いチャレンジマッチです。
料理の重要ポイントであるソース作りでは定番火炎線術「フランベ」を敢行。
着火しないマッチに「スティーブ、鼻に突っ込んで遊んでただろ」と1ボケかましつつ、見事に火炎の華を咲かせました。
金ザルを溶接マスクに見立てるムーブは、ジャパニーズバラエティにおける「物でボケる」試合形式として21世紀まで継承されています。
もはや1kg肉塊だろうが1時間オーブン焼きだろうが驚かない耐性が身に付いた感はありますが、やはりそのスケールと超カロリー度は圧倒的ワールドクラス。
試食ドヤ顔芸で全てを回収するエネルギーは、日本人の規格では到底対応不可能な領域です。
来週はビーフ、カニ、焼きハマグリと縦横無尽のマッチメイク。引き続きカーの爆走について行こうと思います。

生中継!ザ・ローリング・ストーンズ50周年記念ライブ ONE MORE SHOT

放送時間〔11:00~15:00:WOWOWライブ〕

ニュージャージー州プレデンシャルセンターで決行された5年ぶり今年5発目の復活ライブ。
なぜかプロレス団体WWEも絡んで全世界に生中継されました。
クライマックスは「#16 Midnight Rambler」。ストーンズ絶頂期を支えた貴公子・ミックテイラーが満を持しての大復活を果たしました。
静かなる性豪・ビルワイマンこそ欠席でしたが、キース→ロニー→テイラーの惑星直列は100年に一度の奇跡。魂が荒ぶりまくって血沸き肉踊る唄う大河ドラマです。
エンディングも感涙モノ。
バックバンドとビッグネームが捌けた後、現存4人と貴公子テイラーで「俺たちこそストーンズ」を猛アピールです。
ワイマンは何やってんだ?、ロンドンの店でソーセージでも焼いてんのか?、鬼籍に佇むブライアンジョーンズへの慕情を含め世界最強ストーンズの「50th」をリアルで体感する名シーンだと思います。
全世界ライブ中継だけあって、超メジャー級ゲストも多数参戦。
時代を席巻する新歌姫・レディガガは「#5 Gimme Shelter」に堂々と乱入しました。
変態モード全開の全身タイツ姿のガガ姫。
時代が時代なら不良番長キースにテレキャスターでブッ飛ばされるところですが、定番シャウト「キサウェイ、キサウェイ、キサウェイ✕10」に完全対応するなど、ストーンズ娘の片鱗を伺わせます。
”ボス”ブルーススプリングスティーンは「#18 Tumbling Dice」で登場。
ミックvsボスの異種格闘技戦は、噛み合わない予想を覆す貫禄のブルージーころがし芸で大団円と相成りました。

怒涛の2時間半全23曲のセットリストは以下のとおり。
  1. Get Off Of My Cloud
  2. The Last Time
  3. It's Only Rock'n Roll
  4. Paint It,Black
  5. Gimme Shelter(レディガガ乱入)
  6. Wild Horses
  7. Going Down(ジョン・メイヤー参加)
  8. Dead Flowers(本日のリクエスト曲)
  9. Who Do You Love(ザ・ブラック・キーズ協力)
  10. Doom and Gloom
  11. One More Shot
  12. Miss You
  13. Honky Tonk Women
    メンバー紹介~ミック休憩
  14. Before They Make Me Run
  15. Happy
  16. Midnight Rambler(ミック・テイラー復活!)
  17. Start Me Up
  18. Tumbling Dice(ブルース・スプリングスティーン特攻)
  19. Brown Suger
  20. Sympathy For The Devil
    一旦終了、以降アンコール
  21. You Can't Always Get What You Want(合唱団付き)
  22. Jumpin' Jack Flash
  23. Satisfaction
全編通じてとにかくミックジャガー恐るべし。
御年69歳、しかも40年以上前からドラッグ&アルコール&酒池肉林の不摂生を重ねた両性具有パイオニアのエネルギーは異常レベルです。
70年代絶頂期とまではもちろん言えませんが、少なくとも90年スティールホイールズツアーと同レベル(それ以上?)のパフォーマンスを見せてくれた円熟4人組。
「現役」の勇姿をハイビジョン生中継で観戦する感慨は、ストーンズファンでなければ体感できないものでしょう。
さすがに日本襲撃は無いでしょうが「One More Shot」、あと10年20年太く長く転がり続けてほしいもんです。

ちなみに、ライブ開幕前の煽りVTRには謎の日本人グリマーツインズが登場。
これは知る人ぞ知る最強オマージュバンド「ザ・ベガーズ」のフロントマン2人です。
ピート・タウンゼントやエルトン・ジョンと同列での「本編」参戦。まさしく日本代表のストーンズバカ、彼らの一つの到達点ではないでしょうか。