Translate

2012/12/16

生中継!ザ・ローリング・ストーンズ50周年記念ライブ ONE MORE SHOT

放送時間〔11:00~15:00:WOWOWライブ〕

ニュージャージー州プレデンシャルセンターで決行された5年ぶり今年5発目の復活ライブ。
なぜかプロレス団体WWEも絡んで全世界に生中継されました。
クライマックスは「#16 Midnight Rambler」。ストーンズ絶頂期を支えた貴公子・ミックテイラーが満を持しての大復活を果たしました。
静かなる性豪・ビルワイマンこそ欠席でしたが、キース→ロニー→テイラーの惑星直列は100年に一度の奇跡。魂が荒ぶりまくって血沸き肉踊る唄う大河ドラマです。
エンディングも感涙モノ。
バックバンドとビッグネームが捌けた後、現存4人と貴公子テイラーで「俺たちこそストーンズ」を猛アピールです。
ワイマンは何やってんだ?、ロンドンの店でソーセージでも焼いてんのか?、鬼籍に佇むブライアンジョーンズへの慕情を含め世界最強ストーンズの「50th」をリアルで体感する名シーンだと思います。
全世界ライブ中継だけあって、超メジャー級ゲストも多数参戦。
時代を席巻する新歌姫・レディガガは「#5 Gimme Shelter」に堂々と乱入しました。
変態モード全開の全身タイツ姿のガガ姫。
時代が時代なら不良番長キースにテレキャスターでブッ飛ばされるところですが、定番シャウト「キサウェイ、キサウェイ、キサウェイ✕10」に完全対応するなど、ストーンズ娘の片鱗を伺わせます。
”ボス”ブルーススプリングスティーンは「#18 Tumbling Dice」で登場。
ミックvsボスの異種格闘技戦は、噛み合わない予想を覆す貫禄のブルージーころがし芸で大団円と相成りました。

怒涛の2時間半全23曲のセットリストは以下のとおり。
  1. Get Off Of My Cloud
  2. The Last Time
  3. It's Only Rock'n Roll
  4. Paint It,Black
  5. Gimme Shelter(レディガガ乱入)
  6. Wild Horses
  7. Going Down(ジョン・メイヤー参加)
  8. Dead Flowers(本日のリクエスト曲)
  9. Who Do You Love(ザ・ブラック・キーズ協力)
  10. Doom and Gloom
  11. One More Shot
  12. Miss You
  13. Honky Tonk Women
    メンバー紹介~ミック休憩
  14. Before They Make Me Run
  15. Happy
  16. Midnight Rambler(ミック・テイラー復活!)
  17. Start Me Up
  18. Tumbling Dice(ブルース・スプリングスティーン特攻)
  19. Brown Suger
  20. Sympathy For The Devil
    一旦終了、以降アンコール
  21. You Can't Always Get What You Want(合唱団付き)
  22. Jumpin' Jack Flash
  23. Satisfaction
全編通じてとにかくミックジャガー恐るべし。
御年69歳、しかも40年以上前からドラッグ&アルコール&酒池肉林の不摂生を重ねた両性具有パイオニアのエネルギーは異常レベルです。
70年代絶頂期とまではもちろん言えませんが、少なくとも90年スティールホイールズツアーと同レベル(それ以上?)のパフォーマンスを見せてくれた円熟4人組。
「現役」の勇姿をハイビジョン生中継で観戦する感慨は、ストーンズファンでなければ体感できないものでしょう。
さすがに日本襲撃は無いでしょうが「One More Shot」、あと10年20年太く長く転がり続けてほしいもんです。

ちなみに、ライブ開幕前の煽りVTRには謎の日本人グリマーツインズが登場。
これは知る人ぞ知る最強オマージュバンド「ザ・ベガーズ」のフロントマン2人です。
ピート・タウンゼントやエルトン・ジョンと同列での「本編」参戦。まさしく日本代表のストーンズバカ、彼らの一つの到達点ではないでしょうか。