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2012/12/31

座頭市物語 #26最終回「ひとり旅」

録画した日〔2012/9/14:時代劇専門チャンネル〕

生まれ故郷の村に帰ってきた座頭市。
育ての親の和尚さん・中村鴈治郎は、座頭市から仕込杖を没収。カタギの道=お坊さん修行を命じます。
袈裟コスプレもぎこちない座頭市は、お坊さん修行に悪戦苦闘。
どうやら正座と読経のお坊さん定番ムーブが苦手のようで、リアル義父・中村鴈治郎(玉緒さんの父)とのグダグダ練習は絶品の面白シーンです。
心を入れ替え修行をする座頭市ですが、渡世人業界では今だ500両懸賞クビの身。一匹狼・竹脇無我やセコいチンピラ・中尾彬等のヒール連中が500両目当てに静かな村へ乱入します。
中村鴈治郎の判断で境内裏のホラ穴に隔離された座頭市は、美人すぎる村娘・由美かおるからのオニギリ差し入れという超高待遇にも浮かぬ顔。
村の平穏を乱してしまった悔恨にフラストレーションが募ります。
ヒール軍に荒らされる静かな村は、座頭市が居なくなるしかない状況に。
それを案じた中村鴈治郎は、自らが座頭市の身代わりでヒール軍に斬られる哀しい選択を取ってしまいました。
まさかの悲劇に茫然自失・激昂の座頭市。安住の地、終の棲家になるはずだった生まれ故郷を惜しまれながら後にします。
渾身のメッタ斬りでヒール軍を壊滅させた座頭市は、彼らと一線を画していた一匹狼・竹脇無我とのサシ勝負にも完勝。
今までと何も変わらないまま、次の宿場へのひとり旅を続けることになりました…。
今回#26はTV版ファーストシーズンの最終回(昭和50年4月放送)。
中村鴈治郎、竹脇無我らの豪華メンバーを擁したエピローグは、何とも切ない「To Be Continued」になりました。
1年半後の昭和51年10月「新・座頭市」まで一旦お休みの座頭市。
「TV仕様」の壁を豪快にブチ破った生粋のエンターテイナーは、次なるビッグシーズンに向けて束の間の充電期間(おそらく放電、漏電も多々アリ)に入ります。

WWEロウ #1021

録画した日〔2012/12/28:JSPORTS2〕

WWE版プロレス大賞「スラミー賞(Slammy Awards)」授賞式が行われたフィラデルフィア大会。
ネイチャーボーイ・フレアーや、なぜか坊主頭のトリプルHなど豪華メンバーが参戦しました。
WWEならではの「キス賞」を受賞したのはAJリー&ジョンシナ。
前日のPPV「TLC:テーブル、ラダー&チェア」でAJのハシゴ落としを食らったジョンシナは欠席。授賞式にはAJリーだけが登場しました。
プレゼンターはAJの仇敵・ヴィッキーゲレロ。例によって一触即発になったAJは、仲裁に入ったドルフジグラーに仰天略奪濃厚キスを敢行します。
もう何だか分からんカオス状態。
その後ジョンシナが、ジグラーのマネー権行使(対ビッグショー)を妨害する事件もあり、メイン戦で「AJリー&ジグラーvsヴィッキー&ジョンシナ」の男女混合タッグマッチが決行されることになりました。
超展開のメイン戦。最後の最後にはさらなるカオス、理解不能の結末が用意されていました。
試合中盤にAJリーが謎のデッカイ若手を緊急招集。このデッカイ若手は叩きつける系の痛そうな大技でジョンシナをKOします。
体は凄いけど顔があまりにも凡庸なデッカイ若手は、育成番組・NXTのラングストンとかいう選手との事。
猛プッシュ中の乱入軍団・シールドと合わせて、またまたゴリ押しのニューカマーなのか?
RAWとSMACKDOWNしか見ていない私としては未知数の不安な若手。AJとシナの面白色恋アングルの潤滑油になってくれるといいのですが…。

<メモ>
  • 復活フレアー、ハゲデブ・ヘイマンを必殺4の字葬するも乱入軍団・シールドの襲撃を受ける
  • ベビーターン中のデルリオ&ミズ、トミードリーマーとタッグ結成でECWの地元に媚
  • 新人賞を逃したアントニオセザーロがアメリカ選挙制度を猛批判
  • 試合賞のトリプルH、なぜか坊主頭で久々登場&演説

2012/12/30

プロレスの星 アステカイザー #18「危機一髪! 悪魔の足攻めアイアン・クロー」

録画した日〔2012/12/4:チャンネルNECO〕

根一(こんいち)君というプロレスラー志願の中学生がどっかの農村から上京。
東都プロレス後援会長・速水博士のご子息太助君を頼りに、さっそく道場へ入門志願に行きます。
道場主・ジョー神埼へ入門を直訴した根一君ですが、年齢を理由に門前払い。
海外マットでは14歳でプロレス入りした人間魚雷・テリーゴディの例もありますが、ここ日本は大相撲でも最低は中卒。ジョー神崎の判断は、至極当然のものでしょう。
プロレスラーへの夢を捨てられない根一君は、首都圏近郊の各プロレス団体へアポ無し入門行脚を敢行します。
  • 井中プロレス(”田舎”と掛けたネタ団体か?)
  • APA亜細亜プロレス(WWEアコライツとは無関係)
  • 極東プロレス
  • 田口プロレスジム(浅草・アニマル浜口ジムのような養成所的位置づけか?)
しかし、残念ながらというか当然というか、上記4団体いずれもNG。
それにしても中学生の移動可能圏内に東都プロ含め5つの団体がひしめき合っているとは、昭和52年はなかなかのプロレス戦国時代だったようです。(新日、全日、国際を合わせて計8団体か?)
田舎に帰るに帰れない根一君をスカウトしたのは、番頭・サタンデモンの言うところ「日本一強い格闘士集団」ブラックミスト。
サタンデモンはトレーニングと称し、根一君に理不尽拷問刑を仕掛けます。
普通の中学生には耐えられないであろう極限状態に置かれても、ブラックミスト傭兵を「カラストンビ野郎」と相手にせず「オマエに噛み付いてやる」とサタンデモンに凄む根一君。
コイツは相当な凄玉。できれば高校レスリング部などで体作りをしてから、勇躍プロレス界に乗り込んで欲しい逸材です。
そのままブラックミストにいてもモノになったかもしれない根一君を、アステカイザーは社会通念上の良心で救出。
最後はアニメ化ムーブ「カイザーイン」で完封したものの、どうやら最近は足を負傷している模様。サイボーグ格闘士・コースデグラーの執拗な足攻めに苦しんだ一戦でした。
もう何でもいい根一君は、最後はアステカイザーに弟子入り志願。
常識人のアステカイザーは「体を鍛えて5年後に」と、具体的な目標設定を提示して根一君の前途をサポートします。
無碍に門前払いしたジョー神崎とは器が違う。東都プロレスで若手が育たない理由が分かる気がします。
気が付けばここ数回、全面協力・新日プロの精鋭陣の登場は全く無し。
しかしそれでも鑑賞に値するレベルを維持しているのは、飛躍的に向上したプロレスムーブにあると思われます。
今回アステカイザーは「フランケンシュタイナー」のプロトタイプと思われる変形回転首投げを披露しました。
ベビーとヒールががっちり噛み合う陣容を確立させたクソガキ向け特撮。頑なにフィニッシュをアニメ化するポリシーも含め、団体の色を全面に出して残り8回突き進んでほしいものです。

「クロスファイア・ハリケーン(Crossfire Hurricane)」ザ・ローリング・ストーンズ50周年記念ドキュメンタリー

録画した日〔2012/12/5:フジテレビ〕

フジテレビのロックリスペクト企画「THE ROCK MOVIES」というカテゴリでピックアップされた発掘映像満載のストーンズ記録映画。
公開は今年の11月で監督はブレット・モーゲン、製作総指揮は「Shine a Light」のマーティン・スコセッシ。Blu-ray(DVD)発売の2週間”前”という、律儀に予約しちゃって商品到着待ちだったファンにとっては「無常の世界」とも言える迅速オンエアーとなりました。
脱退組・ビルワイマンとミックテイラーも含めた本隊メンバーへのインタビューをナレーション代わりに、グループの歴史を振り返る構成。
使われる映像はリリース済みの公式映像が主で、それに当時のニュース映像や各種お蔵入り系発掘映像が重ねられていきます。
だいたいが何処かで見た事ある映像でしたが、私としては不良番長・キースリチャーズのピッチリネクタイ姿のお宝映像を見る事ができて感激です。
何より「映画」として作られているだけに、各エピソードがいちいちドラマチック。ドラッグ禍や乱痴気騒ぎ系のアホバカネタも、ズッシリ重い歴史としてフィーチャーされます。
そして、1つの事件に現在のストーンズがそれぞれコメントを付けるという手法はとても興味深いものでした。

内気な貴公子・ミックテイラーも積極的にコメントで登場。
あんまり語られた事がない脱退劇については、ミックとキースにイジメられて逃げ出したんじゃなく「ドラッグから抜けるため」のリタイヤだったとの事。
これを受けたキースによる「(テイラー脱退は)ヤッパリ滅入るね、軌道に乗った矢先だったのに…」というコメントは何とも切ない限りです。
嬉しい新エピソードとしては、キースリチャーズが「Midnight Rambler」を絶賛(正しくは自画自賛?)していた事。
「オレ達じゃなきゃ作れない」「オレとジャガーを象徴する曲」という煽りと共に絶頂期”レディジェン”のライブパフォーマンスと、悪名高き”コックサッカー”の酒池肉林ジェット機乱交映像がシンクロするシーンは、個人的にこの映画のクライマックスでした。
50周年記念とはいうものの、実はこの映画で取り上げられたのは「女たち」期までの20年弱。
永遠の若手・ロンウッドに至っては終了間際10分前に駆け込み登場という冷遇っぷりでした。
これはPART2を作る布石なのか?
映画という観点なら、「刺青の男」以降の産業ロック化やミックvsキース冷戦、ミックの叙勲&セレブ化、老いとの葛藤等々、80年代以降のほうが面白ネタが多いのではないかと思います。

Blu-ray版を見てからチェックした地上波フジテレビ版。
CMの鬱陶しさを差し引いても、正直なところフジテレビ版の方が字幕が親切で見やすかったです。
Blu-ray版ではコメント字幕にメンバー名が無く、このフジテレビ版でコメント主の誤認識に気付く事が多々ありました。
エンディングを迎えて「あれっ?」という感じになる、ちょっと物足りない50周年ドキュメント。やはり最低でもミックvsキース冷戦期まではフォローして欲しかったと思います。
ただ、そもそもブライアン・ジョーンズ案件だけでも2時間じゃ足りないはず。そんなストーンズの50年を2時間でまとめるのは無理な話なのでしょう。
お宝映像や発掘エピソードに拘らず、普通にPART2を作って貰えるとありがたいんですが…。

2012/12/29

WWE「TLC:テーブル、ラダー&チェア」

録画した日〔2012/12/28:スカチャン4〕

タイトルどおりテーブル戦やらハシゴ戦やらがごった煮になった2012年最後のPPV大会。
開催地はニューヨーク・ブルックリン。大会オープニングでは12/14に発生したコネティカット銃乱射事件の追悼「26カウント」ゴングが鳴らされました。
メインはドルフ・ジグラーvsジョン・シナのマネーインザバンク戦。
いわゆる「都市部」のファン(ただし男子のみ)からやたらと辛辣な扱いを受けるシナ。今回のNYブルックリンでも「シーナ、サック!」「レスリング下手!」の定番チャントが容赦なく降り注ぎます。
しかしシナは「気に入ったぜ」的なフトコロ深い対応で、WWEは「これだけファンを沸かせるのはシナだけ」という超解釈で、それぞれヒネクレ男子の暴走回避策を確立済み。例によって困るのは大声援を受けちゃうヒールだけで、メイン戦大抜擢のジグラーの力量・危機回避能力が試されます。
そんな雰囲気で行われた試合は、ヒール・ジグラーが鉄階段でブッ叩かれたり、ハシゴ最上段から落っこちたりと受け身マスターの底力を存分に発揮する展開に。
「レスリング下手」ジョンシナも、ハシゴごとジグラーを担ぎ上げる超絶殺法を披露。真面目で頑張り屋の2人による噛み合った熱戦となりました。
クライマックスではカギを握る女性陣・ヴィッキーゲレロとAJリーが乱入。
AJは「見えっこねぇ」からのファイブナックルシャッフルでヴィッキーを粉砕、ジョンシナのカバンゲットお膳立てをしたのですが…。
まさかというかやっぱりというか、AJはカバンゲット直前のジョンシナに「ハシゴ落とし」を敢行。裏切り漁夫の利で、ドルフジグラーがマネー権利を死守しました。
ハッピーエンドで終わる訳がないWWEの色恋ネタ。ちょっと早かったかもしれませんが、AJリーのゴールなき暴走がまたまた始まる模様です。

何だかシナは今年「こんな役割」ばっかりだったんですが、ドルフジグラーのPPVメイン初体験もアリでWWE的には一応の大団円。2012年有終のPPVだったのではないでしょうか。

①ローデススカラーズvsミステリオ&シンカラ(テーブル戦)
勝った方がWWEタッグ王座の挑戦者になれるテーブル戦はローデス組の勝利。
スワンダイブを迎撃されテーブル落下という、シンカラにしかできないヤラれっぷりでした。

②アントニオセザーロvsトゥルース(US王座戦)
反米のUS王者というオイシイ設定のセザーロが難なくタイトル防衛。
試合後も「U・S・A」コール誘発の煽り暴言をブチ上げ続けました。

③ミズTV(ゲスト=3バカエアギター)
3バカによるスペイン語実況席への罵倒をキッカケにアルベルト・デル・リオが参戦。
デルリオ&ミズ+1との6人タッグマッチが緊急決定しました。

④コフィキングストンvsウェイドバレット(IC王座戦)
バレットのステップアップ試合かと思いきやコフィが防衛成功。
何だか無風状態のIC王座戦線です。

⑤WWE王者・CMパンクご挨拶
本当のケガでPPV欠場のCMパンクが高い高いVIP席から演説。
ブルックリンを罵倒しまくりお客さんのヒートを買います。

⑥ケイン&ブライアン&ライバックvsシールド(TLC戦)
若手乱入軍団・シールドがブライアンをテーブル葬して初試合初勝利。
ライバックを始め、6人とも異常なまでのハードコア適性を披露してくれました。

⑦イヴvsナオミ(ディーバ王座戦)
事前のバトルロイヤルで挑戦権を得たらしいナオミ(ファンクサウルスの裏方ダンサー)。
抜群の身体能力を見せたものの、イヴの老獪攻撃の前に撃沈です。

⑧ビッグショーvsシェイマス(世界王座イス戦)
「接触禁止令」でさんざん盛り上げた因縁抗争。
大巨人が超特大サイズのスチール椅子(おそらく自分用)でシェイマスを返り討ちにしました。

⑨3MB(3バカエアギター)vsデルリオ&ミズ&ブルックリンブローラー
ミズ&デルリオが探し出したパートナーはご当地レスラー・ブルックリンブローラー。
結果はともかく、ミズとデルリオはこのままベビーターンしてしまうのでしょうか…。

警視-K #3「自白への道」

録画した日〔2012/12/7:日本映画専門チャンネル〕

刑事ドラマの王道「取り調べ」がメインとなるストーリー。
ノンフィクション作家・佐木隆三の「殺人百科」収録作品「何処へ行ったの?」が原作です。
今宿署管内で、若い女子工員2人が失踪する事件が発生。関係のあった金持ちのボンボンが容疑者として浮かび上がりました。
ガッツはこの男の結婚式会場に乗り込んで連行。イヤミなエリート警視・金子研三の方針を無視して、強引に取り調べを開始します。
シーンの殆どが取調べ室という今回。リアリズムを追求するガッツは、声を荒げる事なく沈着なマインドゲームによる切り崩しを図ります。
そこで露呈するのが「セリフが聞き取れない」というガッツの致命的なウィークポイント。
セリフが聞こえないんでボリューム上げる→CMになったら突然大音量で心臓ビクン…、リモコンが普及していない昭和の茶の間を襲った地獄の無限ループが目に浮かびます。
原作への敬意なのか、自白に至るまでの駆け引きを淡々と描いた味わい深いストーリー。
必殺投げ手錠こそ炸裂したものの、#1#2で披露された赤いバスローブ&シャワーシーンは残念ながらありませんでした。
監督脚本はもちろん、番組のadmin権限を完全掌握しているガッツ。「今回は渋く行きてぇな」とちょっと路線変更をしたようです。
しかしそんな軌道修正にも、超良血ゴリ押し大根女優・奥村真粧美は余裕の通常運転。
エンディングの食事シーンinトレーラーハウスでは「トマトがダンプカーにペチャット轢かれてトマトケチャップ」だの「ノミとかバッタが麻雀してるの。想像してみて♪」だのと意味不明の暴走妄言を父親・ガッツにブチ込みます。
今回はエンディングだけの出演でしたが、その木偶の坊的存在感はスペシャル級。次回以降も芝居が上手くならない事を期待します。

ちなみに今回#3は、映画監督・岩井俊二氏の「マイリトル映画祭」によるセレクション特別放送でした。
#5、#11も併せて放送されたのですが、いちおう時系列で見たいので来年1月からの本放送開始まで封印をしようと思います。
いずれにせよ残り10話、ガッツワールドの本格稼働が待ちきれません。

ゴッドタン スペシャル 芸人マジ歌選手権

録画した日〔2012/12/28:テレビ東京〕

いろんな芸人がオリジナル曲を持ち寄ってライブをする企画。
審査員が吹き出したら演奏強制終了というルールです。
私の視聴目的は「ジェッタシー」。去年のこの選手権で初披露されたフットボールアワー・後藤氏のオリジナル曲です。
しかし今回、後藤氏は新曲「ヘブン オブ アメリカン」を引っ提げての登場。名曲・ジェッタシーを聴くことはできませんでした。
トレードマーク・白タンクトップ姿の後藤氏。この日のために55万円をかけた特注ギターを学生カバンとなじられてしまいます。
また、USA賛歌の新曲「ヘブン オブ アメリカン」はイントロの口笛だけで演奏強制終了という不遇っぷり。
見事なまでの出落ち芸、ジェッタシー抜きでも看板を張れる事を証明しました。
肝心の新曲は、絶妙なダサさで象徴的フレーズを連呼するスタイル。ストーンズで言えば「Casino Boogie」に近い手法でしょうか。
そして「ヘブリカン(ヘブン オブ アメリカンの短縮形)」というジェッタシー的なキラーフレーズも配置。ビッグヒットした前作からのギミック踏襲は、産業ロックの常套手段と言えるでしょう。
曲の最後には「ジェッタシー」と一吠え。これはファンサービスのアドリブと思われます。
ミュージシャンとして成長するにつれ付き纏うのは、ファンのニーズとのギャップ。
自分の現在形を伝えたいのに、ファンは出会った頃の衝撃・思い出を求める。かつて桑田佳祐は「もう、いとしのエリーはいいでしょ」と言ったとか…。

流行語大賞からは漏れてしまったものの、ネット界隈では圧倒的な支持を受けるジェッタシー。
私としては、いつまでも「ジェッタシーの後藤氏」でいて欲しい。でも、今以上のダサさの極みに駆け上がって行く姿も見守りたいと思います。
また、ジェッタシー以外で後藤氏を見たことが無いので、本業で活躍する姿を正月休みのテレビでチェックしてみます。

世界の料理ショー #37「テンダーロインステーキ アムステルダム風」

録画した日〔2012/12/27:テレビ東京〕

仔牛のヒレ肉を使ったオランダ・アムステルダム風のゴージャス料理に挑戦。
かかる食材費用は「ハンバーガー4個とアイスキャンディ1本分」と大ボラを吹くグラハム・カー。その報いなのか、今回はショー史上かつてない大火炎地獄に見舞われます。
事件は、中盤のお決まり・ワインガブ飲み休憩後に勃発しました。
仔牛ヒレ肉を放り込んだ巨大オーブン内でボヤが発生。大量の溶かしバターに引火し、その炎は悪魔のような火柱と化してカーに襲いかかります。
しかし、カーは「ダイジョブよ♪」と冷静沈着。あわてて放水用ゴムホースを持ち出したセコンド・スティーブに「ゴムホースが燃えちゃったらどうすんだよ!」「タバコの火貸してくれませんか?ぐらい言えねぇのか!」と余裕綽々のパワハラを浴びせます。
火炎の恐怖に全く怯まないカーは淡々と料理ルーチンを遂行。裏側に焼き目を付けるため、炎上中の巨大オーブンに再度ヒレ肉を投入します。
もちろん結果は、1回目よりも大きな地獄の業火に…。
あくまで泰然自若のカー。客席の笑い屋連中に「火のまわりで皆んなで踊りまくろうか♪」と豪快無比な火事場ジョークをブチ上げました。
2度の炎上にも全く懲りないカーは、副菜作りで定番戦術・フランベを敢行。1m級の火炎アートで見る者を魅了します。
ちなみに「仔牛のベッド」役のこの副菜は、ワイン、ウイスキーにシェリー酒と完全R-20バージョン。仔牛なしでも十二分にウマそうな贅沢極まりない逸品です。
何事も無かったかのように顔芸で締める炎の達人・カー。
25分弱に大ボラ→酒→火炎のジェットストリームアタックを計3発ブッ放すエネルギーは、ジャパニーズ料理の達人では到底太刀打ち出来ない最強・最凶レベルです。

なお2012年最終戦のはずだった次回「#38エビのクリーム煮 ニューオリンズ風」はゴジラ松井の奇襲で越年に…。
このエビ回も「神回」との情報アリ。新春カー再降臨が楽しみです。