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2012/12/30

プロレスの星 アステカイザー #18「危機一髪! 悪魔の足攻めアイアン・クロー」

録画した日〔2012/12/4:チャンネルNECO〕

根一(こんいち)君というプロレスラー志願の中学生がどっかの農村から上京。
東都プロレス後援会長・速水博士のご子息太助君を頼りに、さっそく道場へ入門志願に行きます。
道場主・ジョー神埼へ入門を直訴した根一君ですが、年齢を理由に門前払い。
海外マットでは14歳でプロレス入りした人間魚雷・テリーゴディの例もありますが、ここ日本は大相撲でも最低は中卒。ジョー神崎の判断は、至極当然のものでしょう。
プロレスラーへの夢を捨てられない根一君は、首都圏近郊の各プロレス団体へアポ無し入門行脚を敢行します。
  • 井中プロレス(”田舎”と掛けたネタ団体か?)
  • APA亜細亜プロレス(WWEアコライツとは無関係)
  • 極東プロレス
  • 田口プロレスジム(浅草・アニマル浜口ジムのような養成所的位置づけか?)
しかし、残念ながらというか当然というか、上記4団体いずれもNG。
それにしても中学生の移動可能圏内に東都プロ含め5つの団体がひしめき合っているとは、昭和52年はなかなかのプロレス戦国時代だったようです。(新日、全日、国際を合わせて計8団体か?)
田舎に帰るに帰れない根一君をスカウトしたのは、番頭・サタンデモンの言うところ「日本一強い格闘士集団」ブラックミスト。
サタンデモンはトレーニングと称し、根一君に理不尽拷問刑を仕掛けます。
普通の中学生には耐えられないであろう極限状態に置かれても、ブラックミスト傭兵を「カラストンビ野郎」と相手にせず「オマエに噛み付いてやる」とサタンデモンに凄む根一君。
コイツは相当な凄玉。できれば高校レスリング部などで体作りをしてから、勇躍プロレス界に乗り込んで欲しい逸材です。
そのままブラックミストにいてもモノになったかもしれない根一君を、アステカイザーは社会通念上の良心で救出。
最後はアニメ化ムーブ「カイザーイン」で完封したものの、どうやら最近は足を負傷している模様。サイボーグ格闘士・コースデグラーの執拗な足攻めに苦しんだ一戦でした。
もう何でもいい根一君は、最後はアステカイザーに弟子入り志願。
常識人のアステカイザーは「体を鍛えて5年後に」と、具体的な目標設定を提示して根一君の前途をサポートします。
無碍に門前払いしたジョー神崎とは器が違う。東都プロレスで若手が育たない理由が分かる気がします。
気が付けばここ数回、全面協力・新日プロの精鋭陣の登場は全く無し。
しかしそれでも鑑賞に値するレベルを維持しているのは、飛躍的に向上したプロレスムーブにあると思われます。
今回アステカイザーは「フランケンシュタイナー」のプロトタイプと思われる変形回転首投げを披露しました。
ベビーとヒールががっちり噛み合う陣容を確立させたクソガキ向け特撮。頑なにフィニッシュをアニメ化するポリシーも含め、団体の色を全面に出して残り8回突き進んでほしいものです。