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2012/10/13

徳光和夫のトクセンお宝映像! 鶴田vs三沢師弟対決・最強外国人&馬場・ラッシャー集

録画した日〔2012/10/8:BS日テレ〕

馬場さんの懐刀・和田京平レフェリーをゲストに迎えて昭和のプロレスを振り返る特集。
前回の王選手同様、徳さん脳内&日テレ映像のWアーカイブ攻勢により結構重厚な内容となりました。
前半は外人レスラーの名場面集。
サンマルチノ、キニスキー、エリック、ブラジルから、デストロイヤー、ファンクス、ブッチャー、ハンセン、ブロディ、マスカラスと、昭和の全日を飾ったスターが続々登場します。
私が初見だったのは、鶴田&仮面貴族の超アイドルコンビがコロン&ブッチャーのプエルトリコ最凶悪軍を迎え打つタッグマッチでした。
それ以外は、馬場さんvsキニスキーやファンクスvsブッチャー・シークなど教科書に載ってる名勝負が中心。何度見ても前のめりになってしまう定番アーカイブです。
プロレスクラシックの1試合完パケもいいですが、この番組のようにオイシイ所だけまとめて見せる構成も十分にアリでしょう。
日本テレビのアーカイブは無尽蔵なはずなんで、重鎮・徳さんの権限でぜひとも大放出をしてほしいものです。

そして面白場面として、ラッシャー木村のマイクパフォーマンスも20年ぶりに復刻。
これは今見ても極上のクオリティ。馬場さんの愛に満ちた顔芸こそ「明るく楽しく激しいプロレス」。UWFを含めたイデオロギー闘争をまとめてブッコ抜く、真のプロレスの勝利者の勇姿です。

番組主宰の徳光さんは日テレプロレスチーム出身。
そのバカ息子(徳光正行)を生粋のプロレスオタクに、更には三沢光晴の子分格になるまでに育て上げました。
今回のスタジオ持ち込みのマスカラスマスク(×2)も、徳さんご自身所有の代物。ある意味日本プロレス界の父と言える存在でしょう。
この番組で徳さんが素晴らしいのは、プロレスラーをイジらずに畏れを持って世間に紹介していたところです。
プロレスラーはデカくて強くて怖い。そんな昭和的なプロレス価値観を今でも真っ直ぐに持ち続けている徳さんこそプロレスファンの鑑、幸せな”プロレス人生”を送ってる人なのではないでしょうか。

粋男流儀~遊びの美学 #33「池上・蒲田」武藤敬司&南條有香 後編

放送時間〔8:30~8:55:BSフジ〕

勝手に「粋男(イキダン)」を名乗るプロレスラー武藤が、モデルの南條有香さんと池上・蒲田でデートする番組の後編。
前回ラストでオシャレなオーガニック系ランチを済ませた2人は、南北朝時代建立の「新田神社」を訪れます。
樹齢700年の御神木は、触れると健康になるというありがたいもの。
さっそく武藤と南條さんは、頭が良くなるようにとヘッドバットで健康祈願です。
当然プロレスファンとしては「まずはヒザだろ」と地団駄を踏むのですが、その辺は武藤も承知済み。「オレ、ヒザが悪りぃからなぁ」とヒザの爆弾完治も祈願して、我々をホッとさせてくれました。
続いて2人は境内にある「LOVE神社」というアトラクション的スポットへ。
「LOVEといえばオレ」「オレの”プロレスLOVE”は超有名」「原監督の”ジャイアンツ愛”はオレのパクリ」とプロレスファンも辟易するような一人よがり妄言で南條さんのキュートな苦笑いを誘います。
境内にいろいろ面白スポットがある新田神社。巨大な石で作られた卓球台では、武藤と南條さんがピンポンラリーを展開します。
左右両サイドを突かれればヒザが爆発して即ギブアップであろう武藤。しかし優しい南條さんはあくまでもストレート勝負に徹し、武藤のヒザとイキダンギミックを守り切りました。

そうこうしてる内におやつの時間に。2人は隠れ家的なお店で英国スタイルのアフタヌーンティーをオシャレに満喫します。
まあ、武藤はあくまでもアメリカンスタイルでロールケーキに食らいついていましたが…。
この後「炭ギャラリー」とかいう、何ともバンプの取りづらい店で時間をつぶす武藤と南條さん。
よくよく考えりゃ餃子屋とラーメン屋しかない蒲田界隈。粋男=イキダンの嗜好を満たす店なんかそうそう見つかる訳がありません。

デートはようやく夜の部に。
武藤がメインのリングに選んだのは、グラタンと鮮魚がウリのオシャレなレストランでした。
プロレスラーの晩メシとしては圧倒的なカロリー不足と言えますが、店長との毛根的なシンクロを優先したのでしょう。
美味しそうなグラタンとお刺身を完食して終了した蒲田・池上デート。
全編を通して際立っていたのは、カッタりいデート仕事をしっかりこなしたモデル南條さんの献身ぶりです。
卓球シーンではヒザの悪い武藤側に転がったピンポン玉を走って取りに行くなど、随所に優しく可愛い素顔が垣間見え、私もすっかりファンになりました。
しかしこの南條さん急上昇こそ、プロレスリングマスター・武藤敬司の真骨頂、一流の仕掛けなのでは?
前後編2週に渡って「粋」とは月とスッポンのズボラで気の利かねぇ大食らいのハゲを貫き通したのは、対戦相手・南條さんの魅力を引き出す緻密なブックだったのでしょう。
ちなみに「今度プロレス見に来てョ」と誘われていた南條さん。ツイッターを見てみると、10月7日の全日後楽園ホール大会をホントに見に行った模様です。
この日武藤は盟友・蝶野&ノートンと”ブラックニュージャパン”を復活させています。心優しき南條さんが悪のマネージャーになる日も近いかも知れません。

そんなこんなでプロレスファンにもいちおうの落とし所が見つかった、結果的にハッピーなオシャレデート番組。
しかしボーッと見てたエンドロールに驚きの超展開が…。
何と武藤、次回は別の女性と「新たな車でのデート」を敢行するそうです。
すっかり調子に乗ってしまったハゲ。
「武藤OUTで南條さんSTAYだろ」と憎まれ口を叩きつつ、来週土曜日の録画予約を完了しました。

2012/10/11

勝新を待ちながら~カツシン・ワンス・モア #1-10

録画した日〔2012/10/3~4:日本映画専門チャンネル〕

BARのマスターに扮した佐野史郎が「映画人」勝新太郎の魅力に迫る10分番組(×10)。
勝新を待ちながら飲んでる映画仲間(声だけ)とマスターが、思い出話に花を咲かせていくというシチュエーションです。
基本はマスター佐野史郎の一人芝居。
そこに、最強映画軍団”大映京都”の監督やカメラマンがVTR登場し、グリーンボーイ時代から勝新を語るシーンが織り交ぜられます。
次々登場した大物スタッフの中で、私が知っていた名前は脚本家の中村努さん。
勝新の関連書籍には、面白エピソード(ご本人にとっては相当な災難)が多数記載されています。
一生懸命書いた本を文字どおり「白紙」にされることは日常茶飯事。忍耐強さ、フレキシビリティ抜群の職人さんなのでしょう。
60年代以前の「大映時代」がメインでしたが、私が好きな70年代「勝プロ・TV期」のエピソードもちょこっと登場。
TV版座頭市の打ち合わせシーンを録音したという、貴重テープも公開されました。
番組随所に散りばめられた懐かしフォトも興味津々です。
TV版座頭市フェチの私は「映画人」としての勝新にはあんまりが興味がないのですが、それはあくまでも”今のところ”の話です。
録り溜めて全く見てない勝新関連の映画が、すでにHDDを圧迫してる状態。
時期を見て「ムービースター・座頭市」の世界に足を踏み入れていこうと思います。

2012/10/09

プロレスの星 アステカイザー #1「かがやけ! アステカの星」

放送時間〔20:00~20:30:チャンネルNECO〕

昭和51年10月スタートの特撮ヒーローもの。(木曜18:00~18:30放送・全26話)
原作が「マジンガーZ」の永井豪で制作は「ウルトラマン」の円谷プロ。そして最強軍団・新日本プロレスが全面協力という、昭和のちびっ子にとってはオモラシ寸前の超ドリームコラボレーションです。
総帥・アントニオ猪木はエンディング間際に登場。
何人か登場したプロレスラーの中で唯一のセリフ付き、まさしくメインイベンター級のVIP待遇特別出演です。
トタン屋根時代の新日道場(設定上は東都プロレス道場)で、インチキ記者・大泉滉のインタビューを受ける当時33歳のアントン。
  • 大泉:ちょっとスミマセン、ブラックミスト[※ヒール軍]の事なんですが、どうお思いですか?
  • 猪木:ああいう奴をのさばらせておいてはイケないヨ。プロレスは正統な格闘技なんだ。しかし、東都プロレスも大変だな。(以上、ヨドミのない棒読み)
  • 大泉:そう!正にそのとおり。将来を背負って立つシュン君[※主人公]も辞めましたしねぇ。
  • 猪木:シュン君か。オレの良いライバルになると思ってたが。「人生はどの道選んでもいいが、男の意地だけは忘れんように」シュン君にそう伝えて下さい。(以上、やや抑揚が付いた棒読み)
  • 大泉:もう一つ、アステカイザー[※インタビュー前日に初登場]の事ですが、私は猪木さんではないかと睨んでおりますが。
  • 猪木:オレ?
  • 大泉:アレだけ強いのは、日本広しと言えども猪木さんぐらいなもんでしょうが。
  • 猪木:ンムフ、オレじゃぁないよ、ンムフフフ。しかし、アステカイザーとは一度戦ってみたいな。(満面のアントンスマイル=顔芸でまとめる)
  • 猪木:ヨッシャ!(唐突に木戸修とスパー再開)
奥さん・倍賞美津子の管理責任も問われかねない、何ともトホホなデクの棒演技を露呈してしまった我らが猪木。
3ヶ月前に死闘を繰り広げたモハメドアリの激流の如きマシンガントークとは雲泥の差。「引っ込め、ペリカン野郎」とブン殴られても仕方のないレベルです。

なお、出演した新日勢でクレジットがあったのは以下の4名。
「リングアナ・倍償鉄夫(おそらく「賞」の誤字。アントン美津子さんの実弟)」
「レフェリー・ミスター高橋」
「鮮血のヘル・ジョージ高野」
「マッドコンドル・佐山聡」
この他、ドン荒川の出演が確認できました。
後のタイガーマスク(写真左・マッドコンドル)とザ・コブラ(写真右・鮮血のヘル)がブッキングされているあたり、新日の歴史考証的にも意義深いものがあります。
ちなみに「格」的には、ヒール軍・ブラックミスト先鋒役のザ・コブラが上だったようです。

そして昭和のプロレスファンとして見過ごせなかったのが、オープニングで佐山・マッドコンドルを破って世界チャンピオンになったストロング・リキとかいうロートルレスラー。
すぐさま、乱入したブラックミスト軍の餌食になるんですが、問題はその腰に巻かれたチャンピオンベルトです。
これはどう見ても新日の至宝「NWFヘビー」のそれ。
バレンタイン、パワーズ、シン、ハンセン…、強豪レスラーの血と汗と涙が染み込んだ由緒あるベルトをクソガキ向けのヘボ特撮に持ち出し、しかもよく分からん三文役者の腰に巻かせるという大暴挙。
昭和51年当時のNWF王者はもちろんアゴの長いあの男…。まさか、カネのために至宝をレンタルする訳がない、テレビ朝日の職人達が本物そっくりに仕上げたレプリカである事を切に望みます。

物語として一点気になるのは、プロレスムーブもソコソコこなせるアステカイザーが、肝心のフィニッシュムーブの時だけアニメ化されてしまうという事。
Web等で調べると、これは「仕様」だそうです…。
まあ、新日プロ勢目当ての私としては「オメェはそれでいいや」って感じでしょうか。

今から36年前の作品。猪木や佐山の面白シーンだけでなく、チラッと映った当時の後楽園ホール界隈も印象的でした。
次回予告を見る限りでは、猪木は今回の1回目でお役御免、後楽園ホールも使用せずヒーローものの聖地・採石場での決戦(火薬使用)にシフトされていくようです。
全26回、とりあえず広い心で第2話をチェックしようと思います。

2012/10/08

ワールドプロレスリングクラシックス #187「UWF特集」

録画した日〔2012/6/1:テレ朝チャンネル〕

第一次UWF出戻り期の新日アーカイブ集。
今回は昭和61年6月17日の名古屋・愛知県体育館大会から、外国人軍団6人タッグ&高田延彦のIWGPjr防衛マッチというラインナップです。
Uの大将・前田日明は、木戸修+藤原喜明という頼もしい兄貴分と6人タッグ戦に挑みます。
この5日前には、伝説の大阪城ホール決戦でドラゴン藤波を病院送りにしている新時代の格闘王。
しかしどうも今日は小さくまとまっているような…。
それもそのはず、対戦相手は狂犬・ディックマードック&流星仮面・マスクドスーパースター&サモアの怪鳥・ワイルドサモアンという、業界の「中の人」であれば誰もが恐れおののくナチュラル系ブルファイター。
特にマードックとサモアンはスイッチが入ったら手が付けられないウルトラトンパチ野郎です。
”プロレス道”にのっとり、ジェントルかつ慎重な外国人対応に終始する格闘集団UWF軍。もちろん試合のハンドルを握るのは、百戦錬磨の外国人トリオです。
最後は狂犬と流星仮面の「じゃあトットと決めろや、若造」的な分断ムーブを合図に、前田が必殺フライングニールキックをサモアンに一閃。
ある意味シュートマッチよりも恐ろしい6人タッグを何とか無事故無違反の白星で飾りました。

もう一試合はチャンピオン高田対コブラのジュニアタイトル戦。
それにしても高田のプロレスは面白い。そしてそのスキルと頭脳はUWF本編ではなく崩壊後のUWFインターで大爆発します。
体が動くうちに”こっち側”へ戻って来てくれれば良かったんですが。

当時中学生だった私は「U」にばっかり目が行ってましたが、今見ると狂犬マードックのゴツさ&強さにシビレまくりです。
天性のプロレスラー・マードック。前田相手にお得意の尻出しムーブを炸裂させれば、そのまま「U」の理念を崩壊させる事ができたかもしれません。

WWEスマックダウン #684

放送時間〔15:00~16:45:JSPORTS2〕

前回RAWで久々登場、テンサイとファンクサウルスの超巨漢を一撃KOしたビッグショー。
今回のSDバファロー大会ではさっそくメインストリームに復帰、毒蛇ランディ・オートンとの世界王座第一コンデンター決定戦に臨みます。
結果は、超特大チョークスラムでビッグショーがピンフォール勝ち。
フラフラの毒蛇オートンに大量破壊ノックアウトパンチ・WMDをブチ込む撲殺刑のオマケ付きで、次回PPV「ヘル・イン・ア・セル」での世界王座挑戦に名乗りを上げました。
バカンス上がりでおいしいポジションに収まったビッグショーですが、毒蛇オートンは試合前にデルリオの襲撃を受けたハンディキャップが…。
そのデルリオも見限るには勿体ない好ヒール。
シェイマスvsビッグショーも立派な看板ではありますが、やっぱりスパイスが欲しい次回王座戦、気が付いたらフェイタル4ウェイマッチになっている予感がします。

<メモ>
  • 美女アクサナを捨てたUS王者・セザーロ、マレラを撃破して順当な再出発
  • ベス・フェニックス、ケイトリン襲撃の犯人扱いを受ける
  • ダミアンサンドゥとローデスの「ローデススカラーズ」が白星発進
  • テンサイ、再プッシュ中のライバックの噛ませ犬に

座頭市物語 #13「潮風に舞った千両くじ」

録画した日〔2012/8/23:時代劇専門チャンネル〕

街道のド真ん中で酔い潰れていた原田芳雄を通りがかりのよしみで一晩介抱した座頭市。
しかし原田芳雄は監獄帰りの荒くれ者。「オレに構うんじゃねェ」と礼にもならないクシャクシャの富くじを押し付けてどっかに行ってしまいます。
原田芳雄の目に余るオレ様っぷりにカチンと来てた座頭市でしたが、そんな中、もらった富くじが何と1000両の大当たりである事が判明します。
さすがは「持ってる男」座頭市。しかしここでの判断は、換金ではなく原田芳雄への返還でした。
「なんかオゴれオヤジ」と襲い掛かる地元ちびっ子軍団を振り切って、座頭市はさっそく”持ち主”のもとへ向かいます。
アポ無しお宅訪問の座頭市は1000両当選と返還の意思を伝えますが、原田芳雄はビッグマネーにも顔色一つ変えず「オレは関係ねぇ、お前のモンだろ」を受領を拒否します。
監獄帰りの身で妹と2人暮らしの原田芳雄。色々とお金が必要なシチュエーションではありますが、あくまでも侠気を優先するスタンスを貫きました。
猛牛か狂犬か、ギラギラと獰猛に突き進む原田芳雄は無頼漢系のベビーフェイスポジション。
自らをハメた親分・小池朝雄をブッタ斬り、カネに靡いた女房・赤座美代子に三行半を突きつけるエンディングはスカッとする勧善懲悪ムーブです。
座頭市も今回は、そんな原田芳雄のコントラスト役としてアシストに専念。ウマの合う2強によるすこぶる格好いいコラボでした。
なお、当たりくじは座頭市のトリックプレーで原田芳雄と妹さんの手に。その後のくじの顛末は不明、果たして換金はされたのでしょうか…。

2012/10/07

2012凱旋門賞生中継

放送時間〔23:00~0:00:グリーンチャンネル〕

ロンシャン競馬場2400mで行われる世界最高峰のG1レース。
日本からは最強(最凶)の3冠馬・オルフェーブルと、その兄貴分の影武者・アヴェンティーノが参戦しました。
結果は、日本でもお馴染みの仏製ハゲ・Oペリエが操るソレミアとかいう伏兵が優勝。
我らがオルフェーブルは直線で先頭独走、しかし残り10m(!)で優勝馬に差されての無念の2着でした。
3冠馬のポテンシャルと相対的な力関係から「勝っちゃうかも」感が強かった今回の凱旋門賞。
実際、2分35秒ぐらいまではアドレナリン大噴出の至福のひとときでした。
凱旋門賞史上日本馬3頭目の2着ですが「悔しい×10」ぐらいの感情が湧き上がったのは初めかも知れません。
極悪馬場だったらしいロンシャン競馬場、贔屓目なしで一番凄かったのはオルフェーブル。だからこそ尚更悔しい結果です。
しかし、長い目で見れば日本競馬の大きな1ステップになったのでしょう。
次は有馬かJCか?、胸を張って凱旋帰国してほしいです。
ちなみにチームジャパンの切り込み隊長・アヴェンティーノ兄貴(8歳)は認識不能の「着外」とのこと。
オルフェーブルの癒し担当だった8歳馬。
こちらも、いつもよりちょっと美味しい飼い葉ぐらいはプレゼントしてもいいんではないでしょうか。

徳光和夫のトクセンお宝映像! ▽王貞治特集世界記録達成の舞台裏

録画した日〔2012/10/1:BS日テレ〕

泣き芸の始祖・徳光さん主宰による「昔のことを楽しく思い出し、振り返ることができる」というコンセプトの情報エンターテインメント番組。
今回は世界のホームラン王・王さんの特集です。
新聞テレビはもちろん、ケイブンシャの大百科からピンクレディのレコードまで日本の全てのメディアで語り尽くされた王さん標準フォーマット。
さすがに新ネタは出るはずもありませんが、王さんご本人の降臨と、徳さん脳内&日テレ映像のWアーカイブ攻勢は、自然と愛の溢れる重厚な内容となりました。
ドキュメント内容は、デビューから、荒川道場、ミスターとの競演、HR世界記録、引退まで等々の我々オッサン世代なら時系列で暗唱できるレベルの王さん標準内容。
私としては生涯最後の1本「868号」の映像を再確認できて嬉しい限りです。

もはやネタの域に達している王さんの超絶打撃記録。
打撃三冠はもちろん、2位の落合に「1000」近くの差をつけてるフォアボール数はクレイジー極まりない大記録と言えるでしょう。
プロ野球はデータを眺めるだけでも楽しむことができる不思議なジャンル。
そしてそのデータは時代につれ進化しています。
王さんの凄い所は、データが進化・細分化されればされる程に規格外モンスターとしての爪跡が浮き彫りになる事です。

【通算OPS】出塁率+長打率
  1. 王さん_1.080
  2. 松井_0.995
  3. カブレラ_0.993
  4. 落合_0.987
  5. 小笠原_0.941
【通算RC27】1~9番全員がその打者だったらで27アウト=9イニングで何点とれるか?
  1. 王さん_11.40 
  2. イチロー_8.65 
  3. ミスター長嶋_8.62 
  4. カブレラ_8.59 
  5. 張本_8.48 
OPSやらRCやら、昭和世代には何だかわからないけどガチ度合の高そうな指標でも、王さんはK点超えのビッグワンぶりを炸裂させ当然のごとくトップに君臨しています。

そんな記録はもちろん凄いのですが、何より王さんが素晴らしいのは初代国民栄誉賞の聖人ギミックを決して裏切らない所だと思います。
この番組でも、小学生だった私が初めて見た時のまんま、真面目で強くて優しい「王選手」でした。
既に現役後のキャリアの方が年数的に上回っている世界のビッグワン。
巨人、ダイエー、WBCと、監督としてのキャリアでもNPB史上屈指の実績を残しています。
しかし私としてはたったの4,5年しかリアルタイム遭遇できなかったバットマン・王選手の印象が絶対的。人生で初めて遭遇したスター、王選手は今までもこれからも圧倒的なスーパーヒーローです。