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2012/10/08

座頭市物語 #13「潮風に舞った千両くじ」

録画した日〔2012/8/23:時代劇専門チャンネル〕

街道のド真ん中で酔い潰れていた原田芳雄を通りがかりのよしみで一晩介抱した座頭市。
しかし原田芳雄は監獄帰りの荒くれ者。「オレに構うんじゃねェ」と礼にもならないクシャクシャの富くじを押し付けてどっかに行ってしまいます。
原田芳雄の目に余るオレ様っぷりにカチンと来てた座頭市でしたが、そんな中、もらった富くじが何と1000両の大当たりである事が判明します。
さすがは「持ってる男」座頭市。しかしここでの判断は、換金ではなく原田芳雄への返還でした。
「なんかオゴれオヤジ」と襲い掛かる地元ちびっ子軍団を振り切って、座頭市はさっそく”持ち主”のもとへ向かいます。
アポ無しお宅訪問の座頭市は1000両当選と返還の意思を伝えますが、原田芳雄はビッグマネーにも顔色一つ変えず「オレは関係ねぇ、お前のモンだろ」を受領を拒否します。
監獄帰りの身で妹と2人暮らしの原田芳雄。色々とお金が必要なシチュエーションではありますが、あくまでも侠気を優先するスタンスを貫きました。
猛牛か狂犬か、ギラギラと獰猛に突き進む原田芳雄は無頼漢系のベビーフェイスポジション。
自らをハメた親分・小池朝雄をブッタ斬り、カネに靡いた女房・赤座美代子に三行半を突きつけるエンディングはスカッとする勧善懲悪ムーブです。
座頭市も今回は、そんな原田芳雄のコントラスト役としてアシストに専念。ウマの合う2強によるすこぶる格好いいコラボでした。
なお、当たりくじは座頭市のトリックプレーで原田芳雄と妹さんの手に。その後のくじの顛末は不明、果たして換金はされたのでしょうか…。