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2013/07/06

WWEスマックダウン #722

録画した日〔2013/7/1:JSPORTS2〕

PPV「ペイバック」でタッグ王座奪取に失敗したダニエル・ブライアンとランディ・オートン。
前回RAWに続いて、このオハイオ大会でもシングル一騎打ちを行うことになりました。
RAWではレフェリーストップでオートンに敗退したブライアン。
PPVで自分がフォールを取られてタイトルを逃した事も含め、オートンに対して劣等感まる出しで執拗に名誉挽回を訴えます。
こうして迎えたブライアン主導のメイン戦は、オートンがリングアウト負けを喫してしまいました。
これに納得できないのは負けたオートンではなく勝ったブライアン。
リングアウトじゃ納得できないという、NWA公認レフェリー・ジョー樋口が聞いたら頭から湯気を出して怒り出すような主張を展開します。
で、結局どうしたいのかが不明なブライアンとオートンの抗争。ブライアンが延長戦を要求してるままエンディングとなりました。
見てる側からすれば別の意味で納得できない不透明決着。同じPPV明けの大会なのに、超展開連発だったRAWとはあまりにも大きな落差、格差です。
もはやスマックダウンはRAWの1.5軍扱いなのか?、少しだけでいいんでテコ入れをしてあげてほしいもんです。

<メモ>
  • ベビーターンのジグラー、デルリオの頭部キックでまたもや轟沈
  • AJリーはディーバ軍団を全員敵に回すポジションに落ち着く模様
  • 電撃復帰のクリスチャン、乱入軍団シールドの洗礼を受ける
  • レスナー悪徳マネ・ポールヘイマン、CMパンク襲撃への関与を否定

ワールド・プレミアム・ライブ「ストーンズ・イン・ハイドパーク」(THE STONES IN THE PARK)

録画した日〔2013/6/30:NHKBSプレミアム〕

昭和44年7月5日にロンドン「ハイドパーク」で行われたフリーコンサートの記録映像。
ライブシーンは実際の演奏順とバラバラ、どちらかというとドキュメント重視のようです。
伝説のフリフリ白ドレスで絶唱するミックジャガー(当時25歳)。
ステージ上の両性具有系パフォーマンスはもちろん、インタビューやらバックステージネタやらで1時間弱のこのドキュメントをひとり占めします。
キースやチャーリーは殆どのシーンで細切れカット扱い。
やっぱり昔のストーンズは”ミックジャガーとその仲間たち”だったのか?。
終始ドヤ顔&オレ節全開のフロントマンの姿を見ると、その俗説もあながち間違ってないんじゃないかと思えてきます。
このハイドパーク大会は、新米ギタリスト・ミックテイラーのお披露目会でもありました。
しかし2日前の元リーダー・ブライアンジョーンズ急逝で状況は一変。
初夏のお祭りコンサートだったはずが、謎、偏見、疑惑に満ちた前代未聞の異様な追悼イベントとして敢行される事となります。
そうでなくても悪名高き不良ロックバンドのストーンズ。草食系ギタリストにとってあまりにも過酷なシチュエーションです。
後に黄金時代のダイナモとして躍動する超絶技巧派のテイラーですが、さすがにこの日は精彩を欠いてしまいました。
まあいずれにしても、デビュー戦のルーキーを25万(映像中ミックは”65万人”と特盛り)の大群衆の前に放り込むとは、ストーンズの育成方法恐るべしと言えるでしょう。
そんなテイラーの不振もあってか、このライブは演奏がグダグダだったというのが定説です。
ただ楽器も唄もやった事がない私からすれば、この日のパフォーマンスはルーズでカッコいいグルーヴの範疇。超スローペースの「#6 Jumpin' Jack Flash」あたりはシビれる程の名演という認識です。
好き勝手にダラけるヒッピー系のお客さん、なぜかいつも警備を任される極悪暴走集団・ヘルズエンジェルス等々、1960年代終盤の空気を捉えたドキュメンタリーとしても意義のあるこの作品。
2日前の悲劇によるネガティブさは殆ど伝わってこない、いい天気がもたらした明るさとユルさが印象的です。
そんな平和ムードのおかげか、お約束のステージ乱入はちょっとブッ飛んだお姐ちゃん2,3人のみ。後の4,000人斬り男・ミックジャガーは、これっぽっちも興味を見せる事なく平然と受け流します。
全裸ババアから野良犬までが突入してきた阿鼻叫喚の年末オルタモント大会と比べたらどうって事ないイージーモード。
ブラック企業・ヘルズエンジェルスの警備員達にとっても、ちょっと物足りない夏の一日だったのではないでしょうか。

なぜか今まで見る機会がなかったこの定番フィルム。私は今回が初見でした。
盟友を2日前に亡くした極限のシチュエーションであるはずなのに、まったりマイペースで突き進むミックジャガー(と仲間たち)が強烈な印象です。
巡り巡って今日(2013/7/6)、ハイドパークへ凱旋するストーンズ。しかしこの「In The Park」の再現はもちろん不可能です。
ちょっと物足りない気もしますが、21世紀ショービズ基準の”キッチリとハメを外す”お祭りが展開されるのでしょう。

ローリング・ストーンズ・スペシャル「ストーンズ・ベスト50」

録画した日〔2013/6/30:NHKBSプレミアム〕

ストーンズのベスト50曲をカウントダウンする1時間番組。
6/9に放送された「今日は一日ザ・ローリング・ストーンズ三昧」というFMラジオのリクエストが集計元となります。
ナンバー1はもちろん「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」。ミック渾身の超ドヤ顔が眩しいストーンズの大正義ナンバーです。
その他ベスト10はこんな感じでした。
  1. JUMPIN' JACK FLASH(1968)
  2. SYMPATHY FOR THE DEVIL(1968)
  3. ANGIE(1973)
  4. (I CAN'T GET NO) SATISFACTION(1965)
  5. PAINT IT, BLACK(1966)
  6. BROWN SUGAR(1971)
  7. START ME UP(1981)
  8. GIMME SHELTER(1969)
  9. IT'S ONLY ROCK'N ROLL (BUT I LIKE IT)(1974)
  10. HONKY TONK WOMEN(1969)
”セットリストにあったらガッカリする曲”ランキングがあれば間違いなくナンバー1に選ばれるであろう「悲しみのアンジー」が堂々3位にランクイン。
この辺が、このカウントダウンの立ち位置を象徴していると言えるでしょう。
おなじみ「ミスユー」も12位に健闘している11位から30位は以下のとおり。
  1. TUMBLING DICE(1972)
  2. MISS YOU(1978)
  3. BEAST OF BURDEN(1978)
  4. HAPPY(1972)
  5. MIDNIGHT RAMBLER(1969)
  6. UNDERCOVER OF THE NIGHT(1983)
  7. WAITING ON A FRIEND(1981)
  8. STREET FIGHTING MAN(1968)
  9. UNDER MY THUMB(1966)
  10. SHE'S A RIANBOW(1967)
  11. MEMORY MOTEL(1976)
  12. RUBY TUESDAY(1967)
  13. EMOTIONAL RESCUE(1980)
  14. WILD HORSES(1971)
  15. DEAD FLOWERS(1971)
  16. FOOL TO CRY(1976)
  17. SWEET VIRGINIA(1972)
  18. SALT OF THE EARTH(1968)
  19. MIXED EMOTIONS(1989)
  20. LET IT BLEED(1969)
「アンダー・カヴァー・オブ・ザ・ナイト」や「エモーショナル・レスキュー」の様な”アンジー系”があると思えば「スウィート・バージニア」「地の塩」なんかが入ってる、何だかよく分からんラインナップです。
なお90年代以降のランクインは「ライク・ア・ローリング・ストーン(38位)」「ラブ・イズ・ストロング(41位)」「 ドゥーム・アンド・グルーム(47位/おそらくゴリ押し)」の3曲のみ。
キャリア50年のほぼ半分が”圏外”扱いされる不遇は今後も変わることはないでしょう…。

FMラジオのリクエストという王道の庶民派ランキング。
雑誌「レコード・コレクターズ」でワケ知り評論家連中が選んだベスト10と比較をすると結構味わい深いものがあります。
とどの詰まりはたかがランキング、「それは違う」「オカシイだろ」と冷やかしながら見るのがベストでしょう。

WWEロウ #1047

録画した日〔2013/6/29:JSPORTS2〕

PPV「ペイバック」でWWE王座を奪取したアルベルト・デル・リオ。
一夜明けたミシガン大会で、勝利の大演説をブチ上げます。
頭部へキック連発という無慈悲な攻撃で病み上がりのドルフジグラーからベルトを獲ったデルリオ。意味シンな黒マフラーを巻き「わかってるよな?」って感じで登場します。
理解あるミシガンのファンはそんな黒い新王者をブーイングでお出迎え。ここにめでたく、デルリオのヒールターンが成就しました。
大事なレッスルマニア期に中途半端な頑張り屋系ベビーキャラをやらされてたキザで金持ちな超良血メキシカン。
いろいろ事情があったのでしょうが、見てる側からすれば何だかトンチンカンなアングルでした。
専属リングアナともども、本来のポジションで思う存分暴れてほしいものです。
心機一転のデルリオに噛み付いたのはCMパンク。こちらは前夜の地元開催PPVを経て、ベビーターン待った無しの状況です。
ターンの足枷となる悪徳マネ・ポールヘイマンとのクライアント契約は、どっちの価値も落とさない絶妙な塩梅で発展的解消となりました。
好き勝手に悪い事するけどベビーフェイスという、一握りのスターにしか許されない大きなステップアップと言えるでしょう。
メイン戦はこのデルリオとパンクのノンタイトル戦。
しかしそこに忘れちゃいけない前王者・ドルフジグラーが乱入、仇敵・デルリオにリマッチを仕掛けます。
ジグラーはジグラーで、話の行き掛かり的にベビーターンに着手した模様。
三者三様、目まぐるしい新展開となりました。
しかしそんなカオスを全部ひっくり返してスポットを掻っ攫ったのが、最後の最後で乱入してきた超大物・ブロックレスナー。CMパンクを殺人技・F5で失神KOに葬ります。
2人の共通点はポールヘイマンのクライアントであるという事。
やっぱりというか何というか、パンクはタダではステップアップをさせてもらえないようです。

この日は他にも、ステファニーvsAJリーのトークバトル勃発、マークヘンリーの偽引退セレモニー(人のいいジョンシナがまんまと釣られてスラム葬)など超展開が連発、ネタの物量攻撃が仕掛けられました。
PPVは本番よりも「明け」の方が面白い。そんなWWEの定説を良くも悪くも実践する濃厚な重要回だった思います。

<メモ>
  • クリスチャンが何度目か分からない電撃復帰
  • シェイマス、知の救世主・ダミアンサンドゥとの抗争継続を甘んじる事に
  • 極右オヤジ・コルター、なぜかスイス人のアントニオセザーロと結託
  • ビンスvsトリプルHの親子ゲンカで熟女・ヴィッキーゲレロが板挟み苦悶状態に

2013/07/03

タイガーマスク #64「幸せの鐘が鳴るまで」

録画した日〔2013/6/21:TOKYOMX〕

東北、北陸を経て関東甲信越サーキットに突入した第2次シルバーリーグ。
今回の巡業先は山梨県甲府市です。
伊達タイガーの対戦相手はザ・エンゼルという雑魚レスラー。盛岡大会(#60)でタッグマッチながら完全粉砕している相手となります。
やや気になるのはエンゼルのルックスが盛岡大会当時と全く異なっている事。
シリーズ中のギミックチェンジとは、ブッカー馬場さんから相当なダメ出しがあったのでしょう。
雑魚ガイジン相手で余裕綽々の伊達タイガーは、クリスマスムード溢れる甲府市内をのんびり散策します。
そこで出会ったのが地元のちびっ子・太田タカシ君。
タカシ君はお父さんを交通事故で亡くしてしまい、市内の寂れたアパートでお母さんと2人暮らしをしている「交通遺児」でした。
時は昭和45年の暮れ。年間の交通事故死亡者数がピークに達した年でした。(16,000人超。現代も含め統計史上最悪の数。)
四日市公害など社会問題に敏感な伊達タイガーは、交通戦争とも呼ばれるこの深刻な現実に対しても真正面から対峙します。
健気なタカシ君や全国の交通遺児に対し、自分に何ができるのか自問自答を繰り返す真面目一本槍な伊達タイガー。
まあ、そんな伊達タイガーが普段真っ赤な超ド派手スポーツカーをブン回してちびっこハウスに乗り付けてやがる事は、ここでは一時棚上げとしておきましょう。
心優しき伊達タイガーは、さっそくクリスマスプレゼント(自分のソフビ人形)を買い込みタカシ君のアパートで夕食を共にする事となりました。
この束の間の団欒、家庭料理の味には伊達タイガーも大いに元気をもらった模様。
長期ロードの第2次シルバーリーグ。毎晩ムサ苦しいレスラー連中や強面タニマチ衆とメシを食ってるのでしょうから、確かにタカシ君&お母さんとの食卓は一服の清涼剤となったのかもしれません。
伊達タイガーは翌日の興行にタカシ君とお母さんを招待。
しかし交通遺児問題が頭から離れなかったのか、ザ・エンゼル相手に辛くも反則勝ちを拾うという不完全燃焼の一戦に終わってしまいました。
昭和の悪しき反則決着に憮然とするタカシ君。これが初観戦だったはずですが、とんだクソ試合を見せられてしまいました。
心優しいお兄さん=タイガーマスクというギミックも明かされぬまま、彼とプロレスの接点はこの日が最初で最後となるのでしょう。
山梨県だけにタカシ君がジャンボ鶴田クラスの逸材だった可能性もゼロではない。伊達タイガーのみならず日プロスカウト部門にとっても痛恨の反則決着となってしまいました。
そしてこのメイン戦には馬場さんも激昂。
覆面王座戦の挑戦者がブラックパンサーに確定したことを報じるスポーツ紙を持って、伊達タイガーのドレッシングルームへ乱入します。
群雄割拠のアメリカマットでメインを張った馬場さんからすれば許容できない塩試合、何より甲府の興行主に顔向けできない、レスラーとしてブッカーとして至極当然の臨時説教部屋です。
次回はいよいよ未知の強豪・ブラックパンサーとのタイトルマッチ。
しかしその煽りプロモは終盤のわずか1,2分で、他は交通遺児・タカシ君とのエピソードに当てられました。
何かと社会派ネタにクビを突っ込む傾向があるこのアニメ。
21世紀のオッサン目線で見ればこれはこれで悪くないのですが、昭和のちびっ子はこの展開をエンターテイメントとして楽しむ事ができたのでしょうか…。

2013/06/30

出演者が語る「警視-K」の思い出 PART1~4

録画した日〔2013/6/29:日本映画専門チャンネル〕

「警視-K 一挙上映会」とかいう丸1日がかりのアホバカ企画において敢行された超豪華トークショー。
日本映画専門チャンネル「警視-K」再放送のおまけコーナーとして4回に分けて放送されました。
ステージに集結した玉緒さん&奥村真粧美の母娘タッグと子分2人。ガッツ=勝新太郎17回忌の年に奇跡のリユニオンが実現しました。
なおこの上映会の開催は6月15日土曜日。
週末潰して金払ってまで警視-K見に行く奴なんかいねぇだろと思いきや、舞台となった名画座「シネマヴェーラ渋谷」は当日券も完売の超満員札止めだった模様です。
ビッグマッチを牽引するのはもちろんリアルガッツファミリー。
バラエティ業界でもトップ戦線を張る妻・玉緒さんと実力未知数のトンパチ娘・奥村真粧美が繰り出すコンビネーションは、天国のパパ・勝新も予測不能のエンタメ領域ではないでしょうか。
なおこの日は、面白ネタを連発する玉緒さんと丁寧に当時を振り返る奥村真粧美という構図でした。
高校(インターナショナルスクール)卒業後に取り敢えず女優を志望、すぐさまパパの私物化ドラマでデビューしたという元祖ゴリ押し女優・奥村真粧美。
そのデビュー時の秘話やら劇中の重要アイテム・キャンピングカーの出所など、ガッツファン以外には全く必要とされないニッチネタを公開しました。
ちなみにキャンピングカーはパパ勝新が代々木で購入した個人所有物で、もともとはクロサワ映画「影武者」撮影用だったそうです。
33年経っても心はガッツの許にある子分2人。撮影当時は「オヤジ」ガッツとほぼ24時間行動を共にしていたようです。
そんな準ガッツファミリーとも言える2人ですが、リアルファミリー・玉緒さんと奥村真粧美は水口晴幸(イケメンの方)の本名が役名のとおり「ピッピ」だと最近まで思っていたとの事でした。
PART1から4までトータル正味10分程度のオマケ番組。
特筆すべきは、その各パートで猛烈なお笑い爆弾を投下し続けた玉緒さんの凄玉ぶりでしょうか。
完全版、及びオフレコ版なんかがあればそれこそお金を出しても見てみたい。そんな気にさせる「ガッツ被害者の会」による面白暴露トークショーでした。