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2012/12/08

WWEロウ #1017

録画した日〔2012/12/1:JSPORTS4〕

AJリーとジョンシナの密会疑惑を執拗に追求するRAW運営監督・ヴィッキーゲレロ。
PPV「サバイバーシリーズ」から一夜明けたオハイオ大会でも、引き続き虚々実々ネタでAJリーを追い詰めます。
熟女ビッキーは、2人が密会したとされるホテルの駐車場管理人やらレストラン店員やらをリングに上げてどこまでホントかわからない密会目撃証言を投下。
そんな公開AJイビリに、もう一人の当事者ジョンシナは業を煮やしてリングに乱入します。
ひとしきりヴィッキーに噛み付いたジョンシナは、やおらAJに急接近して「悪く思うな」と謎のセリフ。
いきなり超濃厚「Don't Try This at Home」なR指定ディープキスを敢行します。
熟女ヴィッキーも動揺する謎掛けにも似た超展開はドルフジグラーの乱入でひとまず中断。「To be continued」となったジョンシナ初ソープオペラ系ストーリーの今後が楽しみです。
ちなみにジョンシナは、ジグラーとの追い掛けっこで左足をグニャッと捻った模様。
ストーリーを全うするため足を引き摺ってジグラーを追撃する姿はちょっと痛々しい、「やっちゃった」的なアクシデントだと思ったんですが…。
番組後半では痛めた左足をドルフジグラーが強襲。因縁ストーリーの小道具としてさっそく活用されていました。
さすがはタダじゃ転ばないエンタメ魂、いや、そもそも足を捻った所から始まってるネタなのか?
長いことWWEを見ててもいまだに分からないネタとリアルの分岐点。まあ深いこと考えずに楽しむのが一番なんでしょう。

<メモ>
  • 病み上がりキングローラー、普通に解説へ復帰
  • 怒りのライバック、163kgのテンサイをシェルショックでブン投げる
  • 珍しい3本勝負でオートンがデルリオを撃沈
  • CMパンク王座365日記念祝賀会決行、乱入はライバックのみ(NXT3人組に返り討ちに遭う)

プロレスの星 アステカイザー #15「アステカイザーよ! いつの日か君とリングで!」

録画した日〔2012/11/27:チャンネルNECO〕

インチキ記者・大泉滉から「毎朝スポーツ主催/プロレス合同リーグ戦」構想を聞いてテンションが上がる東都プロエース・ジョー神崎。
「レスラー佐山(役名のママ)」を相手に血気盛んな猛スパーを敢行します。
そんな激アツムードの東都プロ道場に、招かざる「ジム破り(※)」が乱入。(※ 練習生ゴローの台詞。道場破りの隠語か?)
「ハハハ、リングダンスは可笑しいね」と何だか分からんニヒルな暴言を吐きながら現れた褐色の大男は、挨拶代わりに練習生ゴローを瞬殺します。
一転して不穏ムードの東都プロ道場。
そんな中「行かせろって」とエース神崎を制し眼光鋭くジム破りと対峙したのは、スパーリングパートナー・佐山でした。
伸びかけの坊主頭にデカパン白シューズという雑魚キャラスタイルの佐山ですが、東都プロ看板を自ら背負い込むあたりは「腕におぼえあり」の実力者として一目置かれる存在なのでしょう。
今更言うまでもなくジム破りの正体は「ジョージ高野(ザ・コブラ)」でレスラー佐山は「佐山サトル(初代タイガーマスク)」。犬も食わないクソガキ向け特撮で、キングオブスポーツ・新日本プロレスの若手精鋭レスラーによる贅沢な道場マッチが実現しました。
結果はブレーンバスターでジム破り・ジョージ高野に凱歌。
平成初期のメガネ屋団体・SWSでは道場「パライストラ」を率いたジョージ高野。この頃から道場マッチには長けていたのかも知れません。
ひとしきり暴れたジム破り・ジョージ高野は、不穏ムードを聞いて駆けつけたアステカイザー・鷹羽俊やジョー神崎の前でその素性を公表します。
  • 名前はジョージ
  • ブラジル出身
  • 鷹羽大二郎(アステカイザー兄)のブラジル巡業中に弟子入り志願した
  • ジム破りはあくまで驚かせるつもり、悪気はない
その甘いマスクのとおり正体はベビー側だったジョージですが、師匠・鷹羽大二郎の非業の死は知る由もありませんでした…。
師匠の悲劇を知り胸を痛めるジョージは、アステカイザー・鷹羽俊とお墓参り。
ド派手白スーツにフリフリブラウスという不謹慎極まりないその出で立ちは、ブラジルと日本の文化の違いということでお咎め無しとしたいところです。
ジョージはその足で師匠育ての親・速水博士宅を表敬訪問。
ド派手白スーツにフリフリブラウスという場違いスタイルで日本のお正月を満喫します。
なお、博士のご子息・太助君の周りには魅力溢れる昭和の家庭用ゲームが鎮座。謎の「SCREEN TENNIS(スクリーンテニス)」を所有するなど、金持ちの息子太助君はかなりのゲームマニアではないでしょうか。(追記:番組タニマチの玩具屋「ヨネザワ」のステマであった模様)

すっかり日本にとけ込んだジョージは、なぜかエル・カネック風のソンブレロスタイルに衣装チェンジしてブラックミスト軍に宣戦布告。
メヒコ系ストレッチを繰り出すなど師匠の仇に全面報復を企てますが、サイボーグ格闘士・ダークグラジエーターの出現で大ピンチを迎えてしまいます。
最後はもちろん、助っ人参戦のアステカイザーがジョージを救出。
お約束のアニメ化ムーブ「カイザーイン」にはさすがにジョージも不参加。どんなに強いゲストが来ても特別扱いはしない、不可侵の聖域・アステカイザールールがあるのでしょう。

全国8000万プロレスファンの溜飲を下げたジョージ高野30分フルタイム参戦。
オマケ出演が佐山タイガーという、全面協力・新日プロがようやく「仕掛けてきた」まさしく勝負作と言えるでしょう。
プロレスの星の看板に違わぬ超展開ストーリーは、新日プロ激動の歴史にも燦然と輝くであろう金字塔。
次のプッシュはテロリスト藤原か?虎ハンター小林邦昭か?、昭和プロレスファンの幻想を無限に膨らませる大傑作でした。

そして今回勃発したもう一つの超展開は「毎朝スポーツ主催/プロレス合同リーグ戦」構想です。
ブラックミスト軍の強行参戦予告で無念のお蔵入りとなってしまいましたが、インチキ記者・大泉滉によると「アントニオ猪木」「ジャイアンツ馬場(台詞のママ)」「ラッシャー木村」が参戦予定だった模様。
これは即ち「新日」「全日」「国際」(&東都プロ)の夢のオールスター戦構想ではないでしょうか。
今回の放送は昭和52年1月。
ホンモノの「東京スポーツ主催/プロレス夢のオールスター戦 」はこの2年半後の昭和54年8月に実現する事となります。
まさか男の聖書・東スポがクソガキ向け特撮・アステカイザーからインスピレーションを受けたのか?
これまた上質な幻想が膨らむ、昭和プロレスファン感涙の「神回」でした。

2012/12/07

岩井俊二映画祭 presents マイリトル映画祭「警視-K」映画祭!

放送時間〔23:00~0:00:日本映画専門チャンネル〕

映画監督・岩井俊二氏が自身のWebサイト「岩井俊二映画祭」と連動して映画仲間やら新進女優やらとフリートークする番組。
今回何をトチ狂ったか、勝新太郎(以下ガッツ)の大失敗作「警視-K」を13時間ぶっ続けで見てイイ所を褒めるという拷問・苦行映画祭をブチ上げました。
このアホバカ映画祭で特筆すべきは、コネ1本で重要人物=ガッツの娘役を演じていた超良血ナチュラル大根女優・奥村真粧美のブッキングです。
偉大なる母・玉緒さんを従え「天国のパパも喜んでる」と嘯きながら街を闊歩する奥村真粧美。
放送当時(昭和55年)は18歳だったそうなので今はアラフィフ熟女。そのルックスと貫禄はパパ似といったところでしょうか。
13時間映画祭の開幕7時間後に乱入したガッツファミリーの2人。
全国区の鉄板面白キャラ・玉緒さんと不確実要素の多い自称女優・奥村真粧美の母娘タッグは、出てくるだけでワクワクドキドキ。出オチと言えばそれまでですが、エンタメ系最強トンパチ血脈の凄みと存在感を会場に充満させます。
映画祭メンバーと車座になって「警視-K」を語る玉緒さん&奥村真粧美。
岩井俊二監督を始めとする参加者はもちろん業界の伝説・ガッツをリスペクト。そのためワイワイガヤガヤの面白暴露ネタの類は一切ありませんでした。
主要キャストでもあったトンパチ母娘とそれを昭和の茶の間で見ていた実力派ガッツフォロワーの融合は、30年の時空を超えてとても意義深いものだったようです。
しかしそんな「トゥーマッチ」を良しとしないのがガッツ魂の真骨頂。
充実ムードの終了間際、暴走娘・奥村真粧美は「つまんないところはありませんでしたか?」と返答不能の爆弾クエスチョンを投下して映画祭会場を後にします。
どんなリングでも必ずオチをつける。ガッツのトンパチ系エンタメ哲学は然と娘さんに受け継がれているようです。

映画祭にはビッグネーム江口洋介も参戦。リアルタイムでこのドラマを見ていたそうです。
満面の笑顔でガッツの魅力を語るその姿を見ると、この人は「芸能人」じゃなくて「役者さん」なんだなぁと私の中での認識が新たになりました。
そして自身のギミックのまま静かに淡々とガッツの凄みを語る主宰者・岩井俊二監督。
茶化し・冷やかし・シュール要素を一切排除、あくまでストロングスタイルで「警視-K」を祭りに仕立て上げる辺り、重度のガッツシンドロームと思われます。
ちなみに私にとって岩井俊二監督と言えば2002年W杯「六月の勝利の歌を忘れない」。Wikipediaによればサザン「エロティカ・セブン」PVなども手がけているそうです。
罰ゲームとしか思えない13時間耐久マラソンも、志の高いプロ軍団にとっては至福の時間。「警視-K」には、全編通じて思わず真似したくなる技術とアイディアが満ちているのだそうです。
面白ネタ粗探しではなく、玄人気分で「嗜む」のがこのトンデモドラマの鑑賞術なのかも知れません。
兎にも角にも来年1月からの本編再放送キックオフが確定。
#1と#2が10月に放送されたきり生殺し状態だったガッツフリークには、座頭市と兵隊やくざが一緒に来るようなこの上ない朗報と言えるでしょう。
一般需要がどれほどあるのかは分かりませんが私としては早くも臨戦態勢。今から待ち切れない、沸点到達のガッツハイ状態です。

2012/12/06

タイガーマスク #35「チャンピオンへの道−G・馬場の苦闘−」

録画した日〔2012/11/30:TOKYOMX〕

前回#34で、インドニューデリー開催の汚れ仕事「全アジアプロレス王座決定戦」への参戦を打診された伊達タイガー。
元悪役の自分が代表では日本プロレス界の面汚しになってしまう…とまあまあ通りの良さそうな理由を立てて、仕掛け人・馬場さんに辞退を申し入れます。
大会の重要スポンサー筋との規定路線なのでしょうか、何とか伊達タイガーをインドへ放り込みたい馬場さん。
過去にこだわる伊達タイガーに「オレにも過去がある」と読売ジャイアンツ時代からの波瀾万丈伝を語り聞かせます。
不運も重なって短い選手生命となってしまったピッチャー・馬場さん。
しかし、大正義・読売ジャイアンツの一軍先発マウンドに立った(昭和32年・中日戦)という揺るぎない史実は、馬場さんが「モノが違う」スポーツエリートである事の証明です。
ちなみにWikipediaによると馬場さんの背番号は「59」ですが、タイガーのアニメスタッフは「56」とやってしまいました。
馬場さんリスペクト回でまさかの誤認識。ジャイアンツ原理主義の絶対神・梶原一騎から血の制裁を喰らわされたんじゃないかと心配になります。

どうやら長くなりそうな馬場さんの昔話。
ジャイアンツ離脱後のネタは、日プロ入団と力道山先生勅旨のアメリカ武者修行エピソードです。
高下駄履いて摩天楼を闊歩した「東洋の悪魔」の大ボラ描写こそありませんでしたが、馬場さんは当時のジャップ系レスラーの悲哀を切々と伊達タイガーに語ります。
まあ、とどのつまりは馬場さんのサクセスストーリー自分語り。
苦労話にかこつけて、
  • 世界一の無法者・ディックアルフォンヌをぶっ倒した
  • 第8,9,10回ワールドリーグ戦3連覇してんだけど、知ってるよな?
  • 人間発電所・サンルチアーノとはいつもいい勝負できるわ
  • そのうち黒い魔神・ポポアフリカ潰すからよ
てな具合に色んなプロレスアピールを織り交ぜ、インド行きを断りたかっただけの伊達タイガーを帰しません。
結局馬場さんは、ホロリ&豪快手法で愛弟子の懐柔に成功。
「全アジアプロレス王座決定戦」の日本代表レスラーは、我らが伊達タイガーと相成りました。
一方、この上なくカッタりぃ仕事を振られた伊達タイガー。プロの仕事と割りきって、次回さっそくインドニューデリーに単独参戦します。
#30 力道山特集のような馬場さんの単独スポット。
自慢話はするわ、愛弟子タイガーを「強制渡印」に持ち込むわ、日プロブッカーとしての基本スタンスを貫きつつやりたい放題を敢行します。
しかし、そんな馬場さんの根底に流れるのは日本プロレスの父・力道山への思慕。
随所に登場する「力道山先生」の勇姿から、自分のルーツを大切にする馬場さんのプロレス愛を感じます。
次は猪木か吉村か?ネタつなぎに勃発する個人特集はすこぶる面白い。上手くハマれば、聖書「プロレススーパースター列伝」を超える名作として昇華するかも知れません。

2012/12/05

ベストヒットUSA マイケル・ジャクソン特集 第21弾「アルバム『デンジャラス』特集パート1」

録画した日〔2012/12/4:BS朝日〕

「毎週やってねぇか?」という頻度のマイケル・ジャクソン特集。
看板DJコービー=小林克也が仕切るその第21弾では、平成3年リリースの3000万枚超級アルバム「デンジャラス(DANGEROUS)」をピックアップします。
先行シングル「Black Or White」のPV、ではなく「ショートフィルム」。
私は大学1年生。日本初公開と謳われた深夜番組(たしかテレビ朝日。ベストヒットUSAだったかは失念)を録画して見た記憶があります。
いろんな顔が流れるように合成される「モーフィング」とかいう画期的な映像テクは、今のフレーズで言えば「キモい」の一語。
後の崖っぷちブラック子役・マコーレカルキンくんの起用も含め「金掛けてんなぁ」というのが初見の印象でした。
しかしマイケルにとって、このショートフィルムのメイン戦は「黒豹部分(パンサーパート)」だったとの事。
ヒトラー、黒人、KKK等々いかにもOUTなフレーズが連発する曲なしパートは、ちょっとエグ過ぎて放送禁止になってしまったそうです。
80年代の超弩級ブレークで世界的影響力を持ったマイケル。
そんな彼が普段思っている事を映像化してみたら、メディアの魑魅魍魎連中にダメ出しを食らってしまったという構図でしょうか。
90年代に直面するキング・オブ・ポップ泥濘の章を暗示するようなエピソードです。

史上最強のポップスターになったマイケルによる、バブルス君ならぬバブル大噴出のアルバム。
1曲目「JAM」では、マイケル・ジョーダンと奇跡のMJ軍ドッキングを果たします。
この他「Remember the Time」ではもう一人のMJ・マジック・ジョンソンにエディ・マーフィ、「In the Closet」でナオミ・キャンベルと、金に糸目をつけないマッチメイクを乱発。
もはや誰も真似できない、真似する気にもならない領域に突入しました。

ユーズ・ユア・イリュージョン期のGuns N' Roses・スラッシュも全面参戦。
ガンズ=大正義・マイケル=ややネタ化というスタンスだった当時の私は、新旧ヒーローの融合に複雑な気持ちになってました。

コレといって新ネタのない今回のデンジャラス特集。
しかしPV&エピソードダダ流しでも、リアルタイムのオッサンにとっては懐かしい、新規ファンはそのスケールに驚愕するであろう、分厚いネタの宝庫です。
なお、マイケルサイドの集金サイクルからすれば、このアルバムのリマスター発売は2016年(発売25周年)となると思われます。
良くも悪くもルックス的に最も美しい造りになってた平成3年・33歳のマイケルジャクソン。
想像を絶する販売ノルマと真っ向勝負した壮大なスケールのアルバムは、バブリーなPV無しでも十分聴ける名曲目白押しの傑作です。
私は社会人になってから初購入。週一までは行かないにしても月に一回は聴いてるお気に入りの1枚です。
今回の様に事実関係&時系列を振り返ってくれるとより愛着が沸くもの。
ベストヒットUSAにとっては困ったときのマイケル様。どうせ新ネタはないでしょうが続編が楽しみです。

2012/12/03

世界の料理ショー #20「ポークギドニー詰め フランス風」

放送時間〔8:00~8:25:テレビ東京〕

南仏カンヌのホテルで食って「シビれまくった♪」という絶品ポーク料理に挑戦。
4.5kgのブタ肉サドル部と3個の腎臓を駆使して15人前をこしらえるという、核家族&ウサギ小屋の昭和の茶の間を置き去りにする超弩級爆裂パフォーマンスです。
見てるだけで胸ヤケ必至、体積の8割以上が脂身の「白い巨魂」と対峙するグラハム・カー。
「スティーブはコレにそっくり♪」と人権侵害スレスレのパワハラジョークを織り交ぜて客席の笑い屋連中を懐柔します。
ちなみにこの正体不明のセコンド・スティーブ、カーの軽薄暴露トークによれば昨晩とあるご婦人とイイ線までイッたらしいです。
4.5kg(うち脂身推定4kg)のブタ肉に3個の腎臓を詰め込んで巨大オーブンで「200分」丸焼きにするという無茶苦茶なギミック。
繊維質や緑黄色野菜などの要素とは完全無縁の白い巨魂に、あろうことかカーは致死量の溶かしバターを湯水の如くブッかけます。
こうして出来上がった全方位360度ブタづくしの劇薬は、とてつもなく美味そうな逸品に…。
カーが得意のナイフ芸でパリパリの表面をカットすると、脱法ドラッグ級の超高脂質肉汁がキッチンスタジオに飛び散ります。
今日もドヤ顔試食に全面降伏。
こんな料理レストランで見た事ない、家に調理環境などある訳ない、だからってホイホイとカンヌになんか行けやしない。
見る者の食欲&妄想を暴発させるファンタジー、これぞ極上の料理「ショー」と言えるのではないでしょうか。

そんな「カンヌ」発祥の豪快ポーク料理。今回、そのルーツとなる珍道中VTRがオープニングで紹介されています。
カンヌのシーサイドストリートで仲良く自転車を漕ぐおしゃれな2人。カーの傍らにいるのは「ダーリン」こと番組プロデューサー・トリーナカー女史です。
照れ隠しなのか「重量オーバー」「ビヤ樽」などと毒舌をブチ撒けるカー。
しかしそのバターをも溶かすラブラブぶりは昭和のブラウン管からも十二分に伝わってきます。
カー夫妻のカンヌ訪問は、何だか権威のありそうなTV賞を受賞するためだった模様。
トロフィーとメダルを持ってまんざらでもない表情のカーは、得意の大ボラではなくリアルな自慢話を延々と披露します。
ついに「カンヌ」のお墨付きが付いたグラハム・カー&世界の料理ショー。
正味20分ソコソコの番組に面白スポットが溶かしバターのように降り注がれる超展開。そりゃ賞の1つや2つはもらって然るべきでしょう。
日本からも好感度No1やら抱かれたい男No1やら何か適当に賞をあげたくなる、昭和の茶の間も釘付けの稀代の料理エンターテイナーです。

2012/12/02

世界の料理ショー #19「フィッシュサラダ アカプルコ風」

録画した日〔2012/11/30:テレビ東京〕

今回は「スズキ」を使って中米アカプルコ風のフィッシュサラダに挑戦。
1000のホラを吹く男・グラハムカーは、1000の顔を持つ男・ミルマスカラスばりのソンブレロ姿で番組開幕からノリノリの絶好調トークを炸裂させます。
なんでもこのコスプレは、カーが「ダーリン」と愛して止まない番組プロデューサー・トリーナカー夫人のセレクトとの事。
「イカレたシャツ」「(シャツの生地で)Tシャツ2枚作ってスティーブにあげちまおうかな」と憎まれ口を叩きつつも、おのろけカースマイルが満開です。
上手いんだか適当なんだかよく分からん手さばきで「スズキ」をおろしたカー。難関を越えてホッとしたのか、ここからカーは怒涛のスティーブイジリ&個人情報開示を展開します。
  • スティーブの本名は「スティーブ・ウォッツ」
  • 独身(オシャレすりゃァ嫁さんもすぐ見つかるよ、の軽口から判明)
  • 高校時代からゴルフ部
  • プロ級だがあきらめてカーの手下に
カーの暴露はこんなところ。正体不明のセコンドの謎の素顔が判明する貴重情報です。
ゴルフネタのついでに「オレはフットボールばっかりやってたから…」とカーの運動経歴も披露。このフットボールがサッカーなのかアメフトなのかは現時点で不明です。

そんなこんなでサラダを適当に完成させ、いつもの調子で腹を減らした笑い屋連中にお誘いをかけるカー。
しかし、黒縁メガネにグレーワンピースのご婦人は「魚が苦手」とまさかの拒絶。ロープに振っても帰ってこないUWF軍団のようなファイトスタイルに、カーも思わず謝っちゃいました。
その後難なくお茶目な水色のオバサマをゲットしたカーは、なぜかキッチンスタジオで一緒に「立ち食い」。
今日は時間がなくて、成金試食室に場所を移す暇がなかったようです。
カーの自画自賛ドヤ顔ファンとしてはちょっとがっかりなエンディング。しかしこれもカー伝説の1エッセンス、小ネタとして語り継がれる面白シーンと言えるでしょう。

WWE「サバイバーシリーズ2012」

録画した日〔2012/11/30:スカチャン4〕

ペンシルベニア州ピッツバーグ開催のPPV大会。
由緒ある5対5チーム対抗戦がウリですが、最近はどうも力を入れてない感じです。
メインの三つ巴戦でジョン・シナからピンフォールを取った王者・CMパンク。遂に在位期間365日到達にリーチを掛けました。
翌日RAWでオチを付けられる危険も孕んでますが、昭和プロレスならともかく現行システムでこれだけ長いこと看板を託されるのは大したもんです。
もちろんスッキリストロングスタイルの決着のはずはなく、CMパンクが勝てたのは黒ずくめの大男3人がFeedMeMore・ライバックを襲撃したから。
ライバックが必殺セルショックでジョンシナを撃沈、あとはピンを取るだけというタイミングで勃発した大ハプニングでした。
ライバックを襲撃したのは、下部番組「NXT」に出てるレインズ、アンブローズ、ロリンズとかいう若手3人衆でした。
RAWとSDしか見てない私としては予備知識ゼロ、全く理解不能の展開です。
伏線はあったのか?、そもそもコイツら 「ヤレんのか?」、何だか乗れない若手大抜擢です。

この展開で思い出すのは何年か前の「ネクサス」軍。ウェイド・バレットが出世頭となり取り敢えず役目は果たしたのかも知れませんが、今回はどうなのか。
ジョンシナの空気っぷりを心配しつつ、新展開を生温かく見守っていこうと思います。

ミステリオ軍vsテンサイ軍・5対5マッチ
ウマの合う中堅メンバーによるエリミネーション戦。
ファンクサウルス脱落で軽くなったミステリオ軍が4人残しの圧勝です。

イヴvsケイトリン
イヴ主導による試合前の襲撃がお約束のディーバタイトルマッチ。
試合が始まるとあんまり悪いことはせずにイヴが防衛しました。

アントニオセザーロvsRトゥルース
US王者なのに反米思想のセザーロはピッツバーグのお客さんに大暴言。
怒りのトゥルースもイマイチ及ばず、セザーロの連続防衛が続きます

AJリーvs熟女ヴィッキー(マイク合戦)
アホバカ捏造写真でヴィッキーをおちょくるAJ。
最後は突如乱入したスーパーフライの娘・タミーナに襲撃KOされてしまいました。

ビッグショーvsシェイマス
大巨人を2度もブン投げて大爆発のシェイマスでしたが、最後はズル負け。
試合後、怒りのシェイマスは大巨人をブローグキックで失神KOしました。

ミックフォーリー軍vsドルフジグラー軍・5対5マッチ
これといったオモシロ事件もなく、毒蛇オートンとジグラーが1対1で居残り。
何とジグラーがピンフォール勝ちしてしまいました。