録画した日〔2012/9/21:TOKYO MX〕
虎の穴・ミスターXプロデュース「覆面リーグ戦」は大盛況のうちに中盤戦に突入。
伊達タイガーは今回、ザ・ドラキュラ、ザ・ゴールデンマスクとの2連戦を迎えます。
まずは東京体育館での吸血鬼・ドラキュラ戦。
突き刺さるスチール製毒針体毛と吸血攻撃に悩まされた伊達タイガーでしたが、「プロレス最大の必殺技」パイルドライバーを爆発させ最後は完勝。
マスクを引っ剥がし、ドラキュラをプロレス業界から事実上追放します。
2戦目の相手は黄金仮面・ゴールデンマスク。
そのマスクから放たれる怪光線は、ブラウン管越しに全国の茶の間にまで猛威を振るいます。
生意気にカラーテレビを持ってやがるちびっ子ハウスにも光線が直撃。昭和のポケモンショックに発展しかねない恐るべき破壊力です。
そんな怪光線攻撃に伊達タイガーが取った対策は「マットの上に仰向けに寝転んだ状態でのキック」。これなら光線を直視する事なく効率的にダメージを与えられます。
「マットの上に仰向け…」で誰もが思い浮かべるのが、アントニオ猪木の必殺技アリキック。
後の1976年に行われた世紀のビッグマッチに、かつての盟友・伊達タイガーのエッセンスがあったとは…。日プロの格闘遺伝子、あなどるなかれです。
そして試合の主戦場は場外に。
伊達タイガーは、ゴールデンマスクの頭部をゴングでカチ割って口に突っ込むというギャングまがいの凶悪殺法を展開。
トドメにジャイアントスイング(伊達タイガーは「人間風車」と技名を誤認識)でグルングルンにブン回しての失神KO葬です。
ご満悦の伊達タイガーは、例によってマスクを引っ剥がした上で怪光線の仕組みをネタばらし。
しかし、いくら凶悪ヒールでもこれはアウトです。
今で言えばグレートムタの毒霧精製方法をバラす事と同じ、プロレス界から追放されかねない禁断のギミック破りと言えるでしょう。
そしてその報いか、伊達タイガーにまさかの落とし穴が…。
いろいろ講釈垂れてるうちに、なんとレフェリー・ミスターXによる場外カウントが進行。
慌てて戻ろうとしたところ、今さらドラキュラの毒針が効いてきて立ち眩み。結果、まさかの両リン引き分け決着です。
これで優勝戦線はライオンマン(4勝1分)がややリード。次回、伊達タイガーとの一騎打ちで初代王者が決まることになりました。
そのライオンマンは試合後のリングに乱入。会場売り子の兄ちゃんからコーラをブリキケースごと強奪し、怪力ベアハッグで木っ端微塵に粉砕するという驚愕の猛デモをブチ上げます。
プロレスアニメとして当然ではありますが、今回は試合たっぷりのガチガチ、バチバチな内容。
なお、馬場さんはじめ日プロ勢の動向は全く伝わって来ませんでした。
短期シリーズの覆面リーグは来週でひとまず終了の模様。
抜け目の無い日プロ幹部連中が、伊達タイガーと水面下の「極秘復帰交渉」をしてくれてるといいのですが…。