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2012/09/29

タイガーマスク #26「栄光の彼方に」

録画した日〔2012/9/28:TOKYO MX〕

勝点トップ・ライオンマンと、それを追走する伊達タイガーの2強に絞られた「覆面ワールドリーグ」。
今週の東京体育館大会で、いよいよ優勝者が決まります。
前回#25から引き続き伊達タイガー殺戮の猛デモを披露するライオンマンは、鋼鉄チェーンを使ってお客さんと綱引き勝負。成人男性20人を引きずり倒し大観衆の度肝を抜きます。
しかしそこに突然、身長209cmはあろうかというジャイアントな謎の覆面巨人が乱入。ライオンマンから鋼鉄チェーンを奪い取って仁王立ちです。
自らを”ザ・グレートゼブラ”と名乗る全身シマシマの怪覆面は、覆面リーグ戦への参戦を宣言。
「いや、ライオンとタイガーで決まってるし…」と渋るプロモーター・ミスターXの返答に「じゃあ、オレとタイガーでタッグ組んでライオンとやればOKだろ」とコペルニクス的転回のトンデモ理不尽要求をブチ上げます。
意味不明の状況を打開したのは、首位独走のライオンマン。
「お安い御用、2人まとめてブッ潰してやるよ」と男気に満ちた一発回答。ミスターXもそれを承諾し、なんと最終東京決戦は「ライオンマン・エジプトミイラ組vs伊達タイガー・グレートゼブラ組」のタッグマッチ(勝った方が優勝)に変更という、びっくり仰天の超展開を迎えました。
決戦のリングでファンの声援に応えるグレートゼブラ。その姿はプロ野球投手のワインドアップ投法を思わせるダイナミックさです。
公開された情報は「アフリカ出身」「310ポンド」のみという正体不明の怪覆面。
プロレス観戦歴35年超の私も風体、喋り方、瞳の色から正体をプロファイリングしてみましたが、
  • アフリカではなく雪国新潟あたり出身では?
  • 水戸黄門が大好きなはず
  • 甘いものと歴史小説に目がなさそう
  • 高校時代は美術部っぽい?
という所までが推理と思考の限界でした。

急造パートナーが正体不明で困るのは、他ならぬ伊達タイガー。
ゼブラ=虎の穴刺客という疑念がどうしても拭い去れず、試合中に仲間割れ寸前の乱闘場面を引き起こしてしまいます。
しかし戦う者同士、徐々にコンビネーションが確立され凶悪コンビを完全に圧倒。
ゼブラの好アシストを受けた伊達タイガーは、渾身のコブラツイストでライオンマンを失神KO葬。見事逆転で覆面リーグの初代王者に輝きます。
賞金100万ドル小切手をゲットした伊達タイガーは、その足で恩人・ゼブラの控え室へ直行。
ちびっ子ハウス慰問のスケジュールが詰まってたのか、単刀直入に「馬場さんでしょ?」とシュートな投げ掛けをします。
それを受けたゼブラ、いや馬場さんもタニマチとの会食時間が迫ってたのか、ペロンとマスクを脱いでサクッと即答。
馬場さんと伊達タイガー、あの衝撃の日プロ離脱劇以来2週ぶりの再会を果たしました。
2人の再会は終始和やかムード。
「ノッポは隠せんなぁ」とプロレス史に残る明言を残した馬場さんは、恩着せがましく乱入参戦の経緯を説明します。
「それ、ブン屋どもに話して美談にしましょう」という伊達タイガーの提案もやんわりと辞退するなど、”造反者”に対して不気味な程のジェントル対応に終始する日プロトップ・馬場さん。
今日はあくまでも「種蒔き」。機を見て一気に刈り取る布石といった所でしょうか。
後のハンセンやキッド&スミス引き抜き事件に見られるように、トレード案件には滅法強い馬場さん。
今回も、伊達タイガーに条件提示なしの出戻り示唆を軽く仕掛けて去って行きました。
狙いは伊達タイガー1人でなく、馬場さん好みの「大きくて強い」ライオンマンを含めたパッケージ強奪なのか?
次回から勃発するであろう、敏腕プロモーターとして覚醒したミスターXとの丁々発止の「大人のケンカ」から目が離せなくなってきました。