Translate

2014/04/22

WWE「ホール・オブ・フェーム 2014」

録画した日〔2013/4/16:スカチャン1〕

レッスルマニア前日に行われるWWE殿堂入り式典。
今年のメイン殿堂者は、1996年以来18年ぶりにWWEに登場したアルティメット・ウォリアーでした。
渋くてカッコいいナイスミドルに変貌した超合金戦士。
「ウー」「ガー」ばっかりだった(?)おしゃべりにおいても、時折シュートを織り交ぜた熱いスピーチでお客さんの心を鷲掴みにしました。
ビンスとの大喧嘩や死亡説などネタ満載、毀誉褒貶ぐちゃぐちゃの問題児は歳を重ねてすっかりマトモな大人になったようです…。
てな感じで茶化しつつウォリアーをお祝いしたかったのですが、今となっては只々淋しく虚しいもの。
この式典からレッスルマニアRAWと3日連続で突っ走った次の日、超合金戦士は忌まわしき「Heart attack」で突然この世を去ってしまいました。
平成2年東京ドーム・日米レスリングサミットでの遭遇は私にとって素晴らしい思い出です。
惜しむらくは「Japan as No.1」で凝り固まっていた当時高校生の私に、そのアメプロ究極ギミックを楽しむプロレス脳がなかった事。
今あの時の東京ドームに戻ったなら、無粋な「ウォリャ」チャント(谷津嘉章の「オリャ」にかけた冷やかし)などには加わらないでしょう。
入場シーン同様、全力で駆け抜けたとしか言いようのない凄まじい去り際。
レッスルマニアを頂点とした人生最後の3日間はそもそも現実だったのか?
そんな究極の謎掛けを残し、プロレスラーとして究極のフィニッシュをキメやがった超合金戦士に究極の哀悼を捧げたい気持ちです。

2014/04/21

WWEロウ #1089

録画した日〔2014/4/18:JSPORTS3〕

レッスルマニアの結果に納得ができない選手兼COO・トリプルH。
一夜明けたニューオリンズ大会では、新王者の演説会をブチ壊してタイトル挑戦をゴリ押ししました。
そもそも祭典の王座戦をスリーウェイにしたのも、その出場権をブライアンに持ってかれたのも全部トリプルHの問題。
年に一度のお祭りで超ド派手な衣装を着たかっただけじゃないのか?
昨夜の出来事はそう勘繰られても仕方のない大失態でした。
兎にも角にもCOOマターとして緊急開催される王座戦。
必勝を期すトリプルH夫妻はケイン、バティスタ、オートン、シールドに挙党一致体制の全面支援を強要します。
特に、最近ケインとギクシャクしている傭兵・シールドにはステファニーから入念なお達し。これはいかにも悪い事が起こりそうな気配です...。
試合が始まるとほどなくして嫌な予感は的中。乱入した身内同士が3vs3で睨み合う事態が勃発してしまいます。
そのド真ん中に立ったトリプルHは「おい、やめろ」とフラグ全開で両グループを説得。
ひとしきりタメを作ったところで、やっぱりローマンレインズの渾身スピアを食らってしまいました。
ワイアットやヘイマン、バレットらのヒールが大声援を受けるなど、例によって異様なテンションとなった祭典翌日のRAW。
そんな中でもブライアンの人気は不動。それどころかベルトを獲ったことでますます突き抜けた感があります。
晴れて完全ベビーターンしたシールドとの新機軸。この勢いならサマースラムぐらいまでは軽く引っ張れるんじゃないでしょうか。

<メモ>
  • RVD・ロブバンダムがなぜかこのタイミングで復帰
  • デカいブルガリア人・ルセフがザックライダー相手にデビュー
  • 超合金戦士・アルティメットウォリアー、6,482日ぶりのRAW出演が最後の勇姿に…
  • 「ペイジ」とかいう新人女子、いきなりAJリーからベルト奪取
  • アンドレ杯優勝のセザーロが唐突にポールヘイマンと結託

2014/04/20

開局50周年! テレビ東京“50人の証言”

録画した日〔2014/4/12:テレビ東京〕

この番組の放送日(2014.4.12)に丸50年を迎えたテレビ東京。
お宝映像と超大物スターの証言で歴史を振り返ります。
「国際プロレスアワー」の一場面として紹介されたのは帝王・バーンガニアvs人間風車・ビルロビンソンのAWA世界戦(1974年:蔵前)。
アーカイブ選択の幅が狭いとはいえ、何とも”12チャンネル”らしいマニアックなチョイスの外人頂上対決です。
人間山脈アンドレ・ザ・ジャイアントもテレ東50年の歴史の一員。マイティ井上&アニマル浜口とのデカチビ面白コントは極上のクオリティです。
しかし残念ながらこれらを含めプロレスに割り当てられた時間はほんの4,5分。
私が期待していた80年代のカルト番組「世界のプロレス」は紹介もされませんでした。
別枠で放出された1968年「女子プロレス世界選手権」の貴重映像。世界王者として日本マットに登場したのは後のWWE殿堂者・ファビュラスムーラです。
これから先テレビ東京が財政に行き詰まったら、このあたりのお宝VTRをビンスマクマホンに売りつけるといいでしょう。

伝説の30分番組「三菱ダイヤモンドサッカー」を熱く語るKINGカズ。まだまだ垢抜けないブラジル時代にゲスト出演していた様です。
ただのアマチュアスポーツ扱いだった頃からサッカーを一生懸命世間に啓蒙していたテレビ東京。
日本サッカー進化の一翼を担ったと言っても過言ではないでしょう。
そんな健気なテレビ東京に「ドーハの悲劇」の放送権が転がり込んだのはサッカーの神様による粋な采配だったでしょうか。
当時の10番ラモス瑠偉は、共に闘った12チャンネルへのリスペクト発言を熱くブチ上げました。
世界的コンテンツ「キャプテン翼(ホーリーとベンジ)」について語ってくれたのはアズーリの元10番アレッサンドロ・デル・ピエーロ。
お祝い番組のためならカズ、ラモスのみならず、イタリアの至宝まで取っ捕まえる(おそらく安いギャラで)。このバイタリティこそテレビ東京の魅力です。

サッカーは得意だけどプロ野球はてんでダメなテレビ東京。
唯一の接点はお正月放送の「大運動会」。晩年40歳の王選手に屈辱の金太郎コスプレを強要するアナーキーぶりです。
ちなみにサンタコスプレで王さんに並走するのはミスター赤ヘル・山本浩二。
テレビ東京でのコスプレは栄光のWBC侍ジャパン監督への通過儀礼なのでしょうか。
ちなみにWBC第2代監督・原辰徳は22歳でこのコスプレ修行をクリア。若大将ギミックを根底からブチ壊す「辰ちゃんマン」で大物感をアピールしました。
どうせ誰も見てないテレビ東京の正月番組はスーパースターにとって魂の解放区だったのかもしれません。

夕方4時の放送だったにも関わらず、カズ、ラモスのほか北島三郎や北大路欣也、杉良太郎などビッグネームが(おそらく安いギャラで)続々登場したお祝い番組。
テレビ東京は、見ている人だけではなく出演する人からも愛されているテレビ局なのでしょう。
今は地デジ7チャンネルのテレビ東京ですが、私にとってはテレビ欄の端っこにいた”12チャンネル”のまま。
「世界のプロレス」「世界の料理ショー」の世界標準2番組が特に思い出に残っています。
最近は絶好調のようですが、これからも「らしさ」を失わないで。
落ち着いたら「マチコ先生」「ギルガメッシュないと」路線も復活させて下さい。