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2014/01/25

WWEロウ #1076

録画した日〔2014/1/16:JSPORTS3〕

「RAWオールドスクール」と銘打たれた新年特別版。
オープニングに登場したのは16度の世界王者・リックフレアーでした。
超満員ボルチモアファンの「Wooo!」大合唱に迎えられた狂乱の貴公子。
オシャレ極まりない黒のタレサンは、RAWのオールドスクールというよりリムジンライドやキッススティーリンを夜な夜な繰り広げていたNWA-WCW期のイメージでしょうか。
この日のネイチャーボーイの仕事は、来たるロイヤルランブルで決行される世界王座戦・ランディオートンvsジョンシナの煽り。
まずは「evolution」時代の子飼い・オートンに、シュートとも取れるダメ出しをぶつけます。
もう一方の雄・ジョンシナとは「フレアー歩き」で夢の競演。
こんな感じで、大一番を控えるシナ&オートンを容易く食ってしまった大正義のネイチャーボーイ・フレアー。
今を生きる2人がこの域に達するのは永遠に無理な気も…。
唯一無二のレジェンドに一歩でも近づけるよう、ロイヤルランブルからレッスルマニアまでの道のりで伝説を残してもらいましょう。

<メモ>
  • Yesブライアンのワイアットファミリー入り初戦は黒星
  • 先週復帰したレスナーを大巨人・ビッグショーが挑発
  • スコッティ2ホッティ復活、殺人技「WORM」解禁
  • シールドの薄毛リーダーがジェイク・ロバーツ大蛇攻撃の餌食に
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なお今回分のRAWから、日本でも生放送(英語版_日本時間火曜AM10時ONAIR)が開始されたそうです。
流れをリアルタイムで把握できるのはもちろんの事、最近の定番「今すぐWWEアプリで!」的なノリに対応できるのは画期的でしょう。
外人レスラー巡礼の聖地「ステーキハウスリベラ」ジャンパーで歓迎の意を表してくれたのはCMパンク。
言葉と時差の壁は依然大きいのでしょうが、これでやっと日本もWWEユニバースの環に入ることができたようです。

2014/01/24

タイガーマスク #93「今日のいのちを」

録画した日〔2014/1/10:TOKYOMX〕

日プロマットに電撃デビューを果たしたミラクルスリー(=虎の穴のラスボス)。
その後も連勝ロードを突き進み、一般紙の紙面を飾るほどのセンセーションを巻き起こします。
プロ野球と同列以上の扱いで試合結果が報じられる…。
コンプレックスの塊である我々昭和プロレスファンにとっては溜飲が下がる破格の扱いです。
なお「初の快音」を発した荒川選手とは、ドラフト会議「荒川事件」で有名なヤクルトの荒川尭。
その初安打の達成日から推察すると、この新聞の発行日は昭和46年5月19日となります。
今回#93のミラクルスリーの対戦相手はデビュー戦(vsビルバッファロー)後のマイク合戦でアングルが勃発したキラーカールポップス。
日プロとしては珍しい外人レスラー同士の対決ながら、会場の東京体育館は期待と熱気に包まれます。
結果はミラクルスリーが完勝。米マット界の重鎮を全く問題にしませんでした。
これを受け、伊達タイガーはもちろんいつもポジティブなケン高岡までもがネガティブシンキングを発令。
戦々恐々の高岡は、心の拠り所を求め1人ちびっこハウスに赴きます。
ちびっこハウスでは、こちらも普段ポジティブなはずの鉄砲玉・ケンタ君がヘコミ気味。
近所の悪ガキから「みなし子はいくら勉強できたって出世なんかできねぇよ」と平成の倫理規定では放送NGの暴言を食らった事が原因でした。
「タイガーマスクもみなし子だった」とケンタ君を励ます高岡。
しかしこれはギミック崩壊にもつながる問題発言では?
舌禍事件が起こる前に、日プロはこのグリーンボーイにケーフェイを叩き込んでおくべきでしょう。
一方、その実力をまざまざと見せつけた虎の穴ラスボスですが、伊達タイガー攻略にはあくまでも慎重な姿勢。
ザ・ピラニアンとかいうポリスマン役を登用した「プールデスマッチ」を計画し、あらためて伊達タイガーのスキルを測る算段です。
ラスボスが長期滞在するなどそろそろエピローグへ突入する気配のストーリー。
そうなると気になるのは、日プロ勢があとどれくらい絡んでくるのかという事です。
主要キャストの馬場さんはともかく、若大将・猪木に1度スポットを当ててはくれないでしょうか。

2014/01/19

タイガーマスク #92「疑惑の怪人」

録画した日〔2014/1/3:TOKYOMX〕

虎の穴のラスボスが自らの日プロマット出陣を画策。
絶対服従のミスターXはさっそくブッカーの馬場さんをアポなし訪問します。
覆面リーグ戦における伊達タイガー引き抜き事件で日プロに大ダメージを与えたこともあるミスターX。
そんな政敵がオフィスへ乱入したにもかかわらず、馬場さんは特に咎めることなくその用件をヒヤリングしました。
こんなおおらかな余裕の体こそ、世界マット界で”ビッグババ”とリスペクトされる所以なのでしょう。
ラスボス案件でとにかく必死のミスターXは日プロの7月度スケジュールとにらめっこ。
18日のビルバッファローの対戦相手が未定であることに着目し、ここにラスボス(リングネームはミラクルスリー)の日プロ初戦をネジ込みました。
ちなみに日プロの7月スケジュールは、22日東京体育館、23日武道館の首都2連戦などイケイケの攻め一辺倒です。
ラスボス=ミラクルスリーの参戦条件は、対戦相手を外人レスラー限定とする事。ファイトマネーはB級レスラー並みのダンピング価格です。
伊達タイガー的には何だかアヤシイ匂いが漂いますが、馬場さん的には人的、金銭的にミスターXとWin-Winのおいしいブッキングとなりました。
ミラクルスリーの対戦相手・ビルバッファローは不器用な猪突猛進タイプ。その出で立ちは猛牛・天山広吉のプロトタイプと思われます。
この荒削りなラフファイターにピッタリ寄り添うのは、育ての親であるキラー・カール・ポップス。
世界王座を何度も獲得した心強い熱血マネージャーです。
ガツガツ攻めるビルバッファローと対照的に覇気のない凡庸レスラー風情を漂わせるミラクルスリー。
しかし要所要所でエグい攻めを敢行して一方的に試合の主導権を握ります。
猛牛ギミックにブルドッギングヘッドロック(牛の首折り)をカマすあたりプロレス脳も超一流。
単細胞の突進野郎を全く問題にせず、日プロ初戦を勝利で飾りました。
完勝のミラクルスリーは「エセレスラーはトランクに歯ブラシ詰めてさっさと帰れ」と実にプロレス的なマイクパフォーマンスをブチ上げました。
この大暴言に激昂したのはセコンドの実力者・キラーカールポップス。
これまた実にプロレス的な流れで、次回両者の一騎打ちが実現する見込みです。
ミラクルスリーの猛デモを目の当たりにした伊達タイガー。根っからのペシミストだけあって、来たるべき最終決戦に戦々恐々の状態です。
しかし、これはそもそも馬場さんがダンピング案件に心動かさずNG回答を出しときゃスルーできた話。
日プロの子飼い1選手として、トップダウンのタスクを粛々とこなしていくしかないのでしょう。

ワールドプロレスリングLIVE2014 第1弾〜CMLL FANTASTICA MANIA 2014〜【生中継 後楽園ホール】

放送時間〔12:00~15:00:テレ朝チャンネル2〕

1.14大阪で開幕したルチャリブレ系シリーズの最終戦。
真っ昼間12時ゴングの後楽園大会です。
第一試合に登場した謎の超大型マスクマン「マスカラ・ドン」。
インターネット番組”中西ランド”出身という情報以外、国籍やキャリアなどその正体は全くもって不明。
ただ肌の色や風貌から判断すると、レスリング経験のある40代中盤の関西人と思われます。
ルチャとは乖離したパワー殺法がウリのマスカラ・ドン。
試合終盤には「ホー」絶叫からの重爆ラリアットを披露するなど、対戦相手のTAKAみちのく&タイチを終始圧倒します。
このムーブから推察するにトレーナーは野人・中西学か。そういえば中西の必殺技はマスカラドンならぬ「上からドン」です。
何ちゃらマリポーサとか言うストレッチ技で見事勝利を飾ったドンでしたが、パートナー・マキシモの祝福キス要求には思わず命乞いポーズ。
結局最後はメヒコの伝統を継承する正統派オカマレスラーの毒牙にかかってしまいました。
セミファイナルでは変なオーバーマスクの中邑真輔と軽めのフェイスペイントをした棚橋弘至が6人タッグで激突。
新日の王道路線にちょっとしたルチャ系アレンジが施されます。
ちなみにルチャに造詣が深いレインメーカー・オカダカズチカは残念ながらお休みでした。
CMLLに敬意を表したのか、メイン戦はボラドール・ジュニアvsマスカラ・ドラダのメヒコ同士の一騎打ち(NWA世界ヒストリックウェルター王座戦)。
新日マットのド真ん中に立った2人のルチャドールは、メインにふさわしい超絶空中戦を繰り広げ後楽園ホールを沸騰させます。

エンディングではテクニコとルードがノーサイドで記念写真。
棚橋からマイクを譲り受けたボラドール・ジュニアがシメの一吠えをブチ上げ、1週間のCMLL直輸入シリーズはめでたく大団円となりました。
主役はあくまでもCMLLのルチャドール達。
棚橋や中邑の新日勢が脇に回るこのシチュエーションを、お客さんはもちろん選手も存分に楽しんでいたようです。
これも「本線」が充実して余裕があるからこそ。
いろんな裏メニューが楽しめる番外シリーズ。あんまり手を広げずコツコツと継続してほしいものです。

西部警察 PARTⅢ スペシャル 燃える勇者たち (HDリマスター版)

録画した日〔2014/1/1:ファミリー劇場〕

昭和59年元旦に放送された「西部警察PARTⅢ」スペシャル版。
警視庁の超法規的ユニット・大門軍団が、金塊100億を強奪した国際窃盗団の黒幕を暴きます。
今回の捜査は内閣室長・丹波哲郎の極秘勅命。
国家のお墨付きをもらった大門軍団は、パクられた下っ端を拘置所から脱獄させてゲロさせるというムチャクチャな手法で「ジミー東郷」という黒幕をピックアップしました。
ジミーは3ヵ月前から「矢野大サーカス」にゲスト参戦している凄腕マジシャン。
まったく意味不明の隈取りフェイスペイントは、前年(昭和58年)凱旋帰国して大旋風を巻き起こした東洋の神秘・グレートカブキへのオマージュなのでしょうか。
マヌケなフェイスペイントながらも大物感がプンプン漂うジミーを演じるのは、大ボス・裕次郎と昵懇の仲である我らが勝新太郎。
大ボスマターでやりたい放題の勝新は、お得意の長唄三味線をBGMにネジ込んだり、裕次郎を闇カジノで打ち負かしたりとワールド全開の七変化で正月の茶の間を席巻しました。
ジミー勝新をショッ引くため、大門軍団は矢野大サーカスへの潜入捜査を敢行。
しかし軍団随一のモテモテ男・舘ひろしは、女性パフォーマー達には可愛がられたもののジミー勝新には取り入る事ができずじまい。
ミステリアスなムーブに振り回され、どうしても黒幕の尻尾がつかめません。
そんな大門軍団の奮闘を、大ボス・裕次郎は例によって超高所から高みの見物。
番組タニマチ・チェスコム社の最先端転送電話システムをオネエちゃんのいるお店に持ち込んで、現場からの報告をニヤニヤと待ちます。
なおこの転送電話の他、窃盗団がマクドナルドで待ち合わせしたり、オートバックスや長島スパーランドで人質事件を起こしたりと、不自然かつ豪快なステマが連発するのもこのドラマの魅力。
ドラマの骨子よりもタニマチへの義理立てに重きを置く石原プロ。
古き良き昭和の芸能スピリットが伝わってきます。
大門軍団がジミー勝新を如何にして陥落させるかが焦点となったストーリーは終盤に急展開。
なんと本物の黒幕として、インチキ臭さ満点の財津一郎が登場します。
となると我らがジミー勝新の立ち位置は…。
孤高のスーパースターに石原プロは超VIPギミックを用意していました。
ジミー勝新の正体は「CIA極東担当スペシャルエージェント」という何だか凄まじいキャリアの捜査官。
凄腕マジシャンを装い国際窃盗団(サーカス団のトレーラーで金塊移送を画策)に潜入捜査をしていたという事になります。
貫禄のベビーターンを果たしたジミー勝新は、裕次郎&大門軍団と緊急タッグを結成し財津一郎を捕獲。
「人生はサーカス。流れ歩いて夢を売るさ…」とニクい台詞をブチ上げ、成田から何処かへ旅立って行きました。
パンツの中に何も入っていないことを祈るばかりです。

私としては勝新がお目当てだった30年越しの再放送。ヒールとベビーの変幻自在メタモルフォーゼ、準主役級の大暴れに大満足です。
そして、これがおそらく最後であっただろう「きょうらい」石原裕次郎との2ショットは感慨深いものがありました。
もちろん円熟期(終焉期)をむかえた大門軍団のパフォーマンスも圧巻の一語。
やや残念なのは、ドラマのウリである大爆破シーンがなかった事でしょうか。
国際窃盗団とのラスト決闘シーンも「サーカスの動物がショックを受けるから」という取って付けた理由で打撃系の攻防に終始していました。
とは言え、番組タニマチの日産車で海に突っ込むなど茶の間が喜ぶエッセンスは堅実に踏襲。
単純明快なストーリーも含めエンターテイメントの王道を行く2時間特番です。
超過激軍団・石原プロじゃなきゃ絶対に作れない、超エクストリームなアクション活劇はこの年の10月で終了。
大ボス・裕次郎もこの年大病を患って第一線から完全に退いてしまいます。
リアルタイムではあまり見ていませんでしたが、貴重な昭和の遺産として通常版の再放送をチェックしてみようと思います。