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2013/08/13

WWEスマックダウン #728

録画した日〔2013/8/12:JSPORTS2〕

ブッカーT(=GM職を解任されたばかり)の地元テキサス州ヒューストン大会。
ここヒューストンはAJリーと因縁抗争を続けるケイトリンの故郷でもあります。
ぜひとも故郷に錦を飾りたいケイトリンは、毎週毎週ぶつかっているAJと今回もノンタイトルの一騎打ちに臨みます。
そこで心強いのが元ディーバ王者のレイラ。
バックステージのインタビューでもぴったり寄り添い、ケイトリンを全面バックアップします。
ただ、その密着度がいつもより過剰な事がやや気にはなるのですが…。
フラグとも取れるレイラの行動、および地元では大概痛い目にあうというWWEの伝統(例:JRのオクラホマ大会)から、ただじゃ終わらないだろうと思われたケイトリンの凱旋マッチ。
そのイヤな予感はやっぱり的中。なんとレイラはケイトリンの攻撃を妨害し、AJリーと悪のコンビを結成してしまいました。
ここ最近はAJリーとケイトリンの2人で回し続けていたディーバ戦線。
アルベルト・デル・リオ同様にベビーをやっても面白くもなんともないレイラがヒールとして絡む事で、この構図はもうしばらく引っ張れそうです。

<メモ>
  • CMパンクとファンダンゴがなぜかプチ因縁抗争
  • 次回PPVの世界王座挑戦者はクリスチャンに決定

Get Sports 真夏の祭典~G1クライマックス2013~

録画した日〔2013/8/12:テレビ朝日〕

G1 CLIMAX優勝戦を当日深夜に放送。
4時間興行の全10試合が強引に90分弱に詰め込まれました。
日本サッカー界のレジェンド・中山雅史から激アツの祝福を受けるG1チャンピオン内藤哲也。
身を削る過酷な本場所のエピローグは、新日で一番強い男ではなく新日が一番プッシュしたい男が飾る事となりました。
一枚看板という手法が成立しない昨今「トップ級」と呼べる選手は何人いてもOK。
今回めでたくそのお墨付きをもらった内藤は、そこからちょっと上の位置にいる棚橋やレインメーカーの域に達することができるでしょうか?。
優勝インタビューでは「ま・ず・は、田中(NEVER無差別級王座)」と何やら微妙な目標をブチ上げていましたが、1.4東京ドームまで”レヴェルが違う”トップ戦線を繰り広げてほしいものです。
その”レヴェルが違う”オカダ・カズチカは、20歳近く年上の小島に撃沈されて優勝戦線から脱落。
私はこの日両国でライブ観戦しましたが、会場が一番爆発したシーンは小島のレインメーカー返し剛腕ラリアットだったと思います。
それにしても「返されるのが前提」となった必殺技・レインメーカー。
1,2,3のタイミングで掛ける技の宿命ではありますが、選手皆んなで協力して一撃必殺のステータスを取り戻してあげるべきではないでしょうか。
ファンの期待値No1だった(であろう)中邑真輔は、シェルトンベンジャミンの「掟破りの逆イヤァオ」を食らっちゃったりしてあえなく敗退。
IWGPのカウンターカルチャーとも言えるインターコンチ白ベルトを持っている限り、中邑がクネクネとトップを張るのは無理な事なんでしょう。
「地上波で全試合当日放送」にやたらこだわった感のあるこの特別構成。
当然各試合ギューギュー詰めで、R指定・高橋裕二郎最大の見せ場である試合前エロコントもバッサリとカットされていました。
ちなみに優勝した内藤と高橋裕二郎はかつてのタッグ仲間。
かたやG1トロフィーと優勝インタビュー、かたやAV女優とピンク漫談という決定的な格差。一見不遇の裕二郎ですが、これを美味しいネタと脳内変換して我が道を突き進んでくれるのではないでしょうか。
マス席から2階席まで文字どおり立錐の余地なくギッシリ埋まった両国国技館。選手も観客もその絶景にテンションが上がらないワケがありません。
ライブ観戦してつくづく感じたのは、会場の空気こそプロレスの最重要エッセンスだという事です。
ギューギュー詰めのこの放送では、さすがにその辺りは伝わらなかったか…。
とりあえず当日放送をネジ込んでくれたテレビ朝日プロレス軍団の熱意に感謝したいと思います。

2013/08/12

タイガーマスク #71「危うし!!猛虎」

録画した日〔2013/8/9:TOKYOMX〕

覆面王座4度目の防衛戦の相手がキングジャガーに決定。
このジャガーとかいうレスラー、ブッカー馬場さんもその素性が全く分からないという未知の強豪です。
馬場さんの情報源は「シスコにいる坂口」が時々送ってくる現地発行の新聞のみとの事で、伊達タイガーからすりゃ「What ?」というマッチメイク。
社長でありながら自社の情報を東スポで知るドラゴン藤波にも似た、何とも頼りない馬場さんの情弱っぷりです。
もちろんジャガーは虎の穴出身(本名・ランパファ)。
不気味な雲隠れを続けるイエローデビル(ケン)、および日本遠征中に客死したナチスユンケル(ハンス)と同窓という事から、おっさん臭い見かけによらずまだ10代の少年という事になります。
ジャガーは、硬派がウリの虎の穴にしては珍しい関西商人系「銭ゲバ」のキャラ設定。
虎の穴の試合給ピンハネ率改善(50%→30%)を要求するなど、物怖じしない未来のミリオンダラーマンです。
そんなジャガーは来日早々「デラックスな車を運転したい」と送迎のハイヤーをちょっと拝借。
日本支部長・ミスターXを後部座席に、夜の東京ドライブと洒落込みます。
もちろんジャガーがハンドルを握った時点でイヤな予感が充満。
そしてやっぱり覆面男運転のデラックスな車は大暴走、一杯飲み屋の屋台にドンガラガッシャンと突っ込んでしまいました。
交通事故といえば後部座席のミスターX。#69で裏切り者のハンス少年を偽装事故で処刑したばかりです。
このアクシデントを誘発したのは非業の死を遂げたハンス少年の亡霊か?、ミスターXが恐怖に怯え青ざめてるんだかは元から顔が青いのでよく分かりません。
事故ったジャガーはさっそく銭ゲバギミックを全開。苦労人のおカミさんにカネの雨をチラつかせ状況打開を画策します。
この金満手法に「治療費と慰謝料!!」と激昂したのは、たまたま屋台で一人飲みしてたレスラー崩れ・大門大吾。
ただコイツに関しては“レスラー志望ならもっといい店で飲め”と一蹴して構わないでしょう。
事故翌日、伊達タイガー4度目の防衛戦の舞台は東京北の丸・日本武道館。
これまで都内ビッグマッチは主に蔵前国技館と東京体育館で開催されてきていました。
馬場さんにジャガー情報が一切入っていない点もふまえて考えると、この興業はそもそも日プロの管轄外案件だったのかもしれません。
図太いメンタルを持つとはいえレスリング的にはまだまだグリーンボーイのジャガー。
監視役兼セコンドを務めるのは極悪兄弟タッグのザ・ミラクルズです。
なお虎の穴的には、切り札はあくまでも現在温存中のイエローデビル。今回のジャガーはその露払いという位置付けとなっています。
ちなみにセコンドのミラクルズは選手としてはイマイチだったものの、その後今回を含めいろんな場面で便利屋的に活躍。
リングの第一線には見切りを付け、早めに背広組へ転身するベクトルなのでしょう。
対する伊達タイガーサイドは、何とも頼もしい日プロ2トップ“BI砲”をセコンドに配置。
ただこれはWWEファンにとってお馴染みの構図。王座戦は両軍セコンドが入り乱れて無効試合、すぐさまGM判断で3vs3の6人タッグ戦になだれ込むというお約束の展開が目に浮かびます。
こうして迎えたタイトルマッチ。リング上はミラクルズによる再三の介入で予想どおり無法地帯の様相を呈します。
しかし安直なアメプロ路線を良しとしないのか、馬場さんも猪木も伊達タイガーをじっとしばらく見殺し状態に。
そしてやっとの事おっとり刀でリングインしたと思ったら、おでことおでこがゴッツンコの同士打ち。アメプロどころか犬も喰わない大茶番を演じてしまいました。
図体はデカいのにこれっぽっちも役に立たないBI砲。
これに業を煮やしたのは伊達タイガーではなく、なんと客席にいた旧友・大門大吾でした。
テリーファンクやハンセン、長州らの超大物にしか許されない“私服乱入”を敢行しやがったレスラー崩れ。
自ら所望するリング復帰、日プロ入りには格好の猛デモなのでしょうが…。
超満員札止めの武道館、および全国2000万(By実況アナ)のプロレスファンの中に、日本マット未経験(ただしマスクマンとしてスポット参戦あり)の大門大吾を知っているマニアなどいないはず。
つまりこの伊達タイガー救出劇は、一般目線では興奮した素人の闖入劇にしか過ぎないという事となります。
伊達タイガーの懐刀として日プロ入り待ったなしの状況まで持ち込んだ大門。大仁田的手法とはいえ、とりあえずその行動力は大したものです。
次回はさっそくデビュー戦か。
谷津嘉章の国内デビューのような意地悪マッチメイク(vsハンセン、ブッチャー組)でド派手にブッ潰される事を密かに期待しています。