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2013/10/29

タイガーマスク #82「金網の中の死闘」

録画した日〔2013/10/25:TOKYOMX〕

自称“地獄のプロモーター”のミスターXが「ユニバーサルマスク」とかいう刺客を日プロに招聘。
伊達タイガーとの覆面王座戦は、ノーレフェリー時間無制限ワイヤーデスマッチ(=金網デスマッチ)として行われる事になりました。
伊達タイガーのデスマッチ受諾になぜかブンむくれる御大・馬場さん。
「日本のプロレスは正統派を売り物にしている」「ルール無用のワイヤーデスマッチは邪道」と愛弟子に持論を展開します。
まあ要は、オレのアタマ越しにマッチメイクしやがってという恨み節。日プロトップとして当たりまえっちゃぁ当たり前のスジ論です。
一方のユニバーサルマスクはなぜかリングのない普通の体育館で公開トレーニングを敢行。
跳馬やら吊り輪やら平行棒やら、プロレスとは全く無関係の流麗な器械体操ムーブを披露しました。
この前代未聞の珍トレに集まったブン屋連中は口あんぐり。決して“驚愕の猛デモ”とは言えませんが、決戦を前に何やら不気味な凄玉ムードが漂います。
両雄が臨む金網リングは高さ6メートルという本格的なもの。
扉は付いておらずハシゴで登るという昭和チックな味わい深い造りです。
ちなみに降りる用のハシゴは無いので、2人とも高さ6メートルから果敢にドラゴンリングインをすることになります。
試合が始まるとユニバーサルマスクが必要以上にアクロバティックなムーブを披露。
ジャンプ一番で金網の天辺に到達するなど、変幻自在の4次元プロレスを展開し試合を支配します。
もちろんこれを受けた伊達タイガーは金網をグラグラ揺らすお約束ムーブで対抗。
実力者同士が繰り広げる白熱の攻防。WJ伝説の総合格闘技大会「X-1」ならあっさり金網が倒壊していたでしょう。
ちなみに試合前にブーブー言ってた馬場さんは、ちゃっかりセコンドを志願して金網越しに大興奮。
よくよく考えると、ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチを日本で初めてブチ上げたのは馬場さんの教え子である大仁田と後藤。
彼らの邪道エッセンスはこの日のワイヤーデスマッチにあったのかもしれません。
試合の結末は、2人そろって6メートルの金網から転落した後に伊達タイガーが何とか蘇生して王座防衛。
そしてここでも馬場さんは出色のハシャギっぷり。
今でいうところのツンデレなのか、ブーブー言ってたのはどこへやらケン高岡と共に喜び勇んでリングに雪崩れ込みます。
一敗地にまみれたユニバーサルマスクは覆面王座戦のお約束として素顔を晒される極刑に。
これを見た馬場さんは「コイツNYで見たことある!」「ドイツの体操レスラー・マークストラハインだ!!」とまたまた大興奮。
意外なところから、ミスターXの刺客が実は非・虎の穴の雇われレスラーであった事が判明しました。
仕切り直し出直しの一発目から成果ゼロ。自称・地獄のプロモーターは例によって冷や汗で顔がグッショリです。
伊達タイガーにブッタ斬られるのはいつもの事として、虎の穴にプロパー社員が不在という事実を露呈してしまったのは崖っぷちミスターXの大きな落ち度でしょう。
なお、順風満帆の伊達タイガーサイドに気になる事項が一点。
今回死守した覆面王座のベルトが、知らないうちに何やらぐちゃぐちゃになっていました。
「Inter national」としたかったであろう不可思議なスペルミスはブレの範囲としても、下部に刻印された「TAG TEAM」はさすがにマズいのでは?
チャンピオンを崇める男の星座・梶原一騎先生がこの素人やっつけ仕事に気付いていないことを祈るばかりです。

2013/10/28

タイガーマスク #81「地獄のプロモーター」

録画した日〔2013/10/18:TOKYOMX〕

馬場さんの大抜擢により日プロメイン戦線に躍り出たケン高岡。
妹・よう子が暮らすちびっこハウスでは、早くもBI砲クラスの大人気を博します。
一夜にして全国区のメインイベンターとなったケン高岡に群がるクソガキども。
言うまでもなく昭和プロレスにおけるTV中継の影響力は絶大。100の地方巡業よりも1のテレビマッチということなのでしょう。
ちなみに完全スルーされた伊達タイガーにとってもこの状況は好都合。
まとわり付くクソガキはケンに丸投げして、ディーバ・ルリ子さんと濃密な時間を過ごせる事になります。
絶賛売り出し中でノリにノってるケンは、今回もBI砲や伊達タイガーを押しのけてメインに登場。黒いミサイル・ブラックハリケーンと対峙し、難なく連勝を飾りました
しかし、その試合内容はお粗末としか言えないショッパイものに。
これにはお目付け役の伊達タイガーも激怒。伸びかかったケンの鼻っ柱をガツンとへし折ります。
ケンが精彩を欠いたその理由は、客席にミスターXの姿があったから。虎の穴が再び伊達タイガー抹殺の狼煙を上げたという事になります。
なお「地獄のプロモーター」の異名を取るミスターXですが、一般のプロレスファンと同じ席で慎ましく敵情視察。
第2次UWFの大阪大会に勇躍殴りこんだものの「チケット持ってますか」と軽くあしらわれた某・涙のカリスマとはビジネスに対する理念が違うのでしょう。
一方、虎の穴のターゲットとなった不安をおくびにも出さない伊達タイガーは、怪力の悪役・ゴールデンベアーと対戦。
Tシャツにオーバーオールというスタイルのゴールデンベアーですが、これはオバケかぼちゃ・ヘイスタックカルホーンへのオマージュと思われます。
ケンに説教を食らわせた手前、雑魚レスラーと下手な試合はできない伊達タイガー。ミサイルキック連弾で失神KOに葬りキッチリ格好をつけました。
そしてこの試合後に大事件が勃発。
なんと、お忍び観戦のミスターXと伊達タイガーが1対1でバッティングしてしまいます。
鉢合わせの舞台は「国際貿易センター」のエレベーター。
因縁の2人は「まだ生きていたのかドブネズミ」(伊達タイガー)、「身の毛もよだつ試合を見せてやる」(ミスターX)とプロレス的なエールを交換したものの、WWE流エニーウェア系の取っ組み合い大乱闘はなし。
東スポあたりのブン屋連中が“偶然”エレベーターに居合わせたら、また違った展開になっていたかもしれません。
コレで何度目なのか、次回からまたまた虎の穴との因縁抗争が始まることになった伊達タイガー。
今は亡き盟友・大門大吾の墓前にまずは必勝を誓います。
そしてこの展開は、伸び盛りのケン高岡には格好の試金石であるとも言えるでしょう。
各団体に必ず一人はいる、対抗戦で大化けするタイプだと見込んで期待をしたいところです。

2013/10/27

WWEロウ #1064

録画した日〔2013/10/25:JSPORTS2〕

地元セントルイスに凱旋したランディオートン。
オープニングに登場し、次回PPVのダニエルブライアン戦で特別レフェリーを務めるHBK・ショーンマイケルズと舌戦を展開します。
ヒール道を突き進む毒蛇は、ふてぶてしい面構えで愛するセントルイスを大バッシング。
イイ奴はとことん痛い目にあって、悪い奴は暴言連発でブーイングを食らうという、WWE地元公演の因習をキッチリと踏襲して故郷に錦を飾ります。
そのオートンの凱旋に箔を付けた殿堂者・ショーンマイケルズ。見た目はどっかの農協のオヤジみたいですが、相変わらず超A級の話術を披露しました。
トリプルHの親友にしてダニエルブライアンの師匠(トレーナー)というオイシイポジションのショーストッパー。
どっちに転ぶにしてもPPV後の継続参戦に期待です。
地元で大張り切りのオートンは、ダニエルブライアンvsアルベルト・デル・リオの試合中にタイタントロンからの緊急生中継を敢行。
ブライアンの嫁・ベラ姉妹がマッサージを受ける医務室に闖入するという、超ド級のセクハラをリングで闘う旦那さんに見せつけました。
トリプルH&ショーンマイケルズ&ブライアンの三角関係に割って入らなきゃいけない厳しい立ち位置の毒蛇。
やれる範囲の悪い事は全部やって、PPV本番では主役を強奪してほしいものです。

<メモ>
  • 無職ビッグショーがメインのタッグ王座戦に乱入、漁夫の利でローデス兄弟が戴冠
  • トリプルHが元気に復帰&怒りの大演説
  • 怪力キャラに転身中のアントニオセザーロ、160kgのテンサイをジャイアントスイングでブン投げる