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2014/04/19

WWE PPVスペシャル「レッスルマニア 30」

録画した日〔2014/4/18:スカチャン1〕

30回の節目となるWWE最高峰のビッグマッチ。
今年はニューオリンズ「スーパードーム」に75,167人の大観衆を集めて開催されました。
30回目のエンディングを飾ったのはダニエルブライアン。
トリプルH夫妻の介入に屈することなく、オートン+バティスタとの3ウェイ戦を制して見事WWE&世界王座ベルトを奪取しました。
客席に「Yesムーブメント」が吹き荒れる状況はこのレッスルマニアでも同様。WWEとしてはこうするしかなかった大団円といえるでしょう。
その煽りを食ったのはすっかり空気になったオートン+バティスタ、および空気にすらなれなかったジョンシナや「アンドレ杯」参加メンバー達。
普通の状況だったらトップを張ってたはずの彼らは明日のRAW以降にどんな扱いを受けるのでしょうか。
とにもかくにも「ブライアンのためのレッスルマニア」はハッピーエンドで決着。数年来のムーブメントはここにピークを迎えた事になります。
次なる課題はいかにして賞味期限を見極めるかでしょう。
そもそもWWE本丸がコントロールしきれなかったストーリーライン。誰も傷付かないかたちで先手のリフレッシュをしてほしいものです。

①三大レジェンド揃い踏み
大会ホスト・ホーガンの開会宣言中にオースチン、ロックが雪崩式乱入。
出てきて喋ってビール飲んだだけの3人ですが「アンドレ杯」の30人が束になっても敵わない狂熱をスーパードームに巻き起こしました。

②ダニエルブライアンvsトリプルH
超ド派手な仕掛けでリングインした悪のCOO・トリプルH。
これですっかり満足だったのか、仇敵ブライアンに金星&トリプルスレッド戦(withオートン、バティスタ)への出場権を献上しました。

③シールドvsケイン+ニューエイジアウトローズ
すっかりベビーターンしたシールドが、不可解なプッシュで祭典に滑り込んだ老兵・ニューエイジアウトローズを瞬殺。
祭典2戦全勝の若手3人衆に次なる抗争相手が見当たらないのが懸念事項です。

④ダムおじさん達のコント
プレミア感はないもののお祭りネタでは欠かせないOB連中スローター、ジムドゥガン、スチムボード、デビアス、ロンシモンズが和気藹々で登場。
しょーもないコント(詳細割愛)のオチはもちろんシモンズの殺し文句「Damn !」でした。

⑤30人出場「アンドレ杯」バトルロイヤル
事前番組で極右コンビを解消したらしいアントニオセザーロが優勝。ベビーターン込みのWWE一丸プッシュを受けることになりました。
しかし私としてはそれは二の次。我らがヨシ・タツ=Yoshi Tatsuの祭典出場(瞬殺1発目退場)に祝杯を上げたい気持ちです。

⑥ジョンシナvsワイアットファミリーのデブ大将
テーマ曲「Live In Fear」生演奏の超VIP待遇で入場したデブ大将。
大正義・シナの暗黒面を誘導して悪い事させようと必死でしたが、必殺技・アティテュードを食らって敢えなく轟沈です。

⑦2014年度WWE殿堂者登場
前日の式典で殿堂入りしたオールドタイマー達がご挨拶。
テーマ曲付きの別格扱いだったのはこの翌々日に天に召された超合金戦士・アルティメットウォリアー。いまだに事態が飲み込めませんが、何はともあれR.I.Pです。

⑧アンダーテイカーvsブロックレスナー
勧善懲悪のお約束マッチと思われた一戦は、必殺F5でレスナーが無敗ギミック粉砕の超サプライズ決着。
HBKやトリプルH、CMパンク相手でも揺るがなかったアンダーテイカーがまさかまさかの「21-1」。あまりにも唐突な幕引き(?)です。

⑨ディーバ王座戦:AJリーvsその他大勢
テイカーショックによるザワザワの中で決行された玉石混交のディーバ王座戦。
こちらはサプライズなし、長期政権のAJが手堅く防衛を果たしました。

⑩レッスルマニア1st同窓会
記念すべき第1回レッスルマニアのメイン戦メンバーが、殿堂アナ・ミーンジーンオーカーランドのもとに集結。
昭和プロレスファンとしては、前田日明の凱旋帰国噛ませ犬として有名なフィジカルエリート・ポールオーンドーフの変貌にちょっとビックリです。

消えた巨人軍 #2

録画した日〔2014/4/10:日本映画専門チャンネル〕

新大阪行きの新幹線から忽然と姿を消した長嶋ジャイアンツ。
翌朝、球団代表宅に身代金5億円を要求する脅迫電話が掛かってきました。
午前9時の段階で事態を把握しているのは球団代表と広報課長だけ。解決のリミットはチームが甲子園入りする時刻の16時です。
この状況下で球団代表は、警察への通報はせずに犯人に身代金を渡す解決策を決断しました。
球団代表を演じるのはダンディな岡田英次。
不祥事を隠蔽するかたちにはなりましたが、これはヘタレでも保身でもなくチームとファンを第一に思うダンディな行動学に依るものです。
読売グループ総力の大本営ドラマ。「身内」にヒール要素を施すはずがありません。
広報課長・山田吾一は熱狂的巨人ファンの大坂志郎へ非公式に協力を打診。たまたま非番だった大坂志郎は1ファンとして事件解決に乗り出します。
巨人軍全員誘拐という前代未聞の大事件に「後で怒られるかもしれませんが…」と軽いノリで単独関与する非番警部。
事件が公になったなら警視総監のクビが飛ぶレベルの大スキャンダルとなるでしょう。
問題の新大阪行き新幹線に新婚旅行で同乗していた藤岡弘。義父・大坂志郎の要請により現地単独捜査を開始します。
そんな父親&旦那の暴走に新妻・水沢アキはふくれっ面。
しかし、岐阜羽島駅での緊急停車(急病人搬送のため。このとき藤岡弘は爆睡中)がアヤしいと、刑事の妻として鋭いヒントを提示しました。
さっそく岐阜羽島駅に降り立った藤岡弘。ほったらかされた水沢アキも追っかけます。
捜査のプロと全くの素人による成り行き緊急タッグがここに成立。この手のドラマにおける定番アングルで今後いろいろと謎が解決されていくのでしょう。
ちなみに岐阜羽島駅は「西部劇に出てくるゴーストタウン」(藤岡弘)「昼でさえ人のいないこんな駅」(水沢アキ)と、ロケに協力したのに散々なdisられっぷり。
この”政治駅”ならではの過疎状態が神隠し的事件のミソとなっているようです。
残念ながら今回はお楽しみのジャイアンツお宝映像はほとんどなし。おそらく#3以降も同様でしょう。
ただ、オチが見えそうで見えない緊張感があるストーリーにはミステリー系に興味のない私も釘付けになりました。
ミスター&ジャイアンツナイン不在でも十分視聴に耐えられる良作だと思います。

2014/04/18

WWEスマックダウン #763

録画した日〔2014/4/14:JSPORTS3〕

レッスルマニア48時間前のワシントンDC大会。
主要メンバーが全員出払ってる中、超人・ハルクホーガンが最後の宣伝役を務めました。
スタンダードナンバー「RealAmerican」に乗ってド派手に登場した超人。
お得意の“ワッチャ・ガナ・ドゥ”連呼で、自身がブチ上げた中堅レスラー救済企画「アンドレ杯バトルロイヤル」を猛アピールします。
今回放送された試合はジグラーvsオニール、極右コンビvs闘牛士コンビ(仔牛抜き)の2つだけ。残りの時間は来たるべき祭典へ向けた煽りに費やされました。
1回クールダウンして一気に本番へ突入する恒例の手法。
ワクワクするカードは無いのですが「RealAmerican」を聴いたからか、やっぱり何となくワクワクしてきました。

<メモ>
  • 極右オヤジ・ゼブ、またもセザーロに闘魂ビンタ注入
  • 人間発電所サンマルチノが、レッスルマニアアクセスで自らの頭髪問題に言及

2014/04/15

グレーテルのかまど #128「ジャイアント馬場の大福」

録画した日〔2014/4/11:NHKEテレ〕

スイーツのレシピを様々な物語に紐付けて紹介する番組。
今回は東洋の巨人・ジャイアント馬場がこよなく愛した「大福」がテーマです。
馬場さんの大福好きは20世紀のプロレスファンにとって認知度100%の案件。
知らない人からすると2m09cmの大きな体と甘い和菓子のギャップは面白おかしく映るのかもしれません。
そんな馬場伝説を21世紀の茶の間へナビゲートするのは、自らを「十五代ヘンゼル」と豪語する瀬戸康史さん。
これは第49代NWA王者へのライバル心ではなく、あくまで番組開始当初からのギミックのようです。
「正月三が日だけ大福を食べられた」的なエピソードはすべてVTRで紹介。
Wikipediaによると、ヘンゼル瀬戸さんは全日が土曜7時ゴールデンタイムから撤退した昭和63年の生まれ。
大福モチこねながらの濃厚なプロレストークを期待するのは酷というものでしょう。
VTRには「猪木くん」でお馴染みの櫻井康雄さんも登場。東スポ伝統の10倍盛り大ボラをブチ上げ、プロレスラー・G馬場の凄さを現代に伝承します。
なおこの他「モンちゃん」こと門馬忠雄さんもVTRで登場し面白エピソードを語っていました。
試合映像もいくつかカットイン。晩年のベストバウトS57.2.4ハンセン戦やブロディ戦、ブッチャー戦などが流されました。
これら試合映像のチョイスや東スポ・櫻井さんのブッキングなど、この「馬場回」の首謀者は昭和40年代前半生まれのオッサンではないかと推測します。
番組はヘンゼルが「馬場さんの大福」を見事リメイクして終了のゴングとなりました。
スイーツ限定とはいえプロレスラーと食べ物のリンクはエピソードの宝庫。
今後はWWEロック様のパイ&シュトゥルーデル、佐山タイガーの羊羹などにもトライしてほしいものです。

2014/04/14

プロレスクラシック(58)世界最強タッグ決定リーグ戦リマッチ

録画した日〔2013/3/4:日テレG+〕

ジョー樋口の脆弱性により不透明決着に終わった1982年世界最強タッグ決定リーグ戦
その翌年の1983年、優勝チームのファンクスと同率2位の馬場&鶴田、ハンセン&ブロディによる3組総当り2回戦の「リマッチ」が開催されました。
大ボラアナ・倉持さんによると、このリマッチをブチ上げたのは前年優勝チームのファンクス。NWA会長・ボブガイゲルに持ち掛け、賞金10万ドルの超豪華リーグ戦を実現させたそうです。
これはいかにもファンクスらしい正義漢あふれるエピソード。
ただネタ元がファンクス原理主義の倉持アナということで、話半分、いや100分の1程度に聞いておいた方が良いでしょう。
4月20日東京体育館で行われたのはファンクスvsハンセン&ブロディの1回戦。昨年12月蔵前決戦の文字どおりのリマッチです。
日本デビューから1年経った超ミラクルパワーコンビは、テキサスの大先輩をブン投げたりブッ叩いたり好き放題に暴れ回ります。
クライマックスはお約束の羽交い締めツープラトンラリアット。
12月蔵前ではここでジョー樋口がサンドイッチの具になって試合をぶっ壊したんですが、今回はテリーが美しき兄弟愛の自己犠牲でサンドイッチに。
このダメージで混乱した(?)テリーは、試合権を勘違いして痛恨の暴走リングアウト負けを喫してしまいました。
東京大会2日後の札幌で組まれたリマッチ2回戦はファンクスの反則勝ち。
それにつけてもこの総当り2回戦システムはウマい発想。「公式戦」と銘打つことでプレミア感を損なわずにビッグカードを打ちまくる事ができます。
そんなこんなで“本場所”よりも濃密で盛況だったかもしれないリマッチ。
最後は超ミラクルパワーコンビが4.28京都大会で馬場&鶴田を撃沈、栄光の10万ドルハリボテ小切手(換金方法不明)をゲットしました。
2人はこの年の最強タッグから翌年4月の初代PWFタッグ王座決定戦までブッコ抜き、日本マット史上最強タッグの座を不動のものとします。

昭和58年エキサイトシリーズに“初来日”したザ・グレート・カブキ。列島各地で大カブキフィーバーを巻き起こしました。
シリーズ最終戦となった3.3後楽園大会には一般マスコミも多数詰めかけたとの事です。
無名の泡沫外人・マイクデービスを瞬殺して有終の美を飾った東洋の神秘。
すっかりカブキシンパの倉持アナによると、本場アメリカマットでは「向こう1年間のスケジュールがぎっしり詰まっている」という人気っぷり。この日をもって日本のファンとはしばしのお別れとなりました(ただし、この後あっさり9月に再来日)。
ちなみに今は飯田橋のお店に飲みに行けば大概お会いできるみたいです。

弟・エディにそっくりのヘクターゲレロ。4.20東京体育館で炎の稲妻・大仁田厚のNWAインターJrベルトに挑戦しました。
迎え撃つ大仁田からすれば兄・チャボとの因縁リマッチへ向けた1つのステップ。
難なく防衛を果たしたのですが、その後とんでもない災難に見舞われてしまいます。
試合後の乱闘をひととおりこなした大仁田はベルトを巻いてちょっと一息。
”この後”を知っている者からするとここから先は見たくない、ここまで時間を巻き戻したい気持ち。
「またぐなよ」じゃなく「飛び降りるなよ」と伝えたい、なんとも切ない最後のベルト姿です。
ファンに軽くアピールして、エプロンから軽くポンと飛び降りた大仁田。
そんなありきたりのルーチンが「左膝蓋骨粉砕骨折」という再起不能とほぼイコールの悲劇を生んでしまいました。
タダ事でない空気を察知した実況席には「骨が飛び出ている」という倉持アナのレポートが飛び込みます。
その後大仁田が突っ走るジェットコースター人生は説明不要。
この日が何事もなく終わっていたら、電流爆破も地雷爆破もくどめもサンボもパンディータも世に出る事はなかったか…。
あれは日本プロレス史のどデカい分岐点だったんだと人間万事塞翁が馬的に考えるしかない、あまりにも気の毒な25歳ジュニア王者のアクシデントでした。

この年の2月、よりによって本拠地のセントルイスでPWF王座から転落してしまった美獣・ハーリーレイス。
もちろんベルトを強奪したのは宿敵・馬場さんです。
倉持アナ言うところの「13年間戦い続けている」名人2人。2ヶ月後の東京体育館で因縁のリマッチを敢行します。
13年間で1度も成功したことがない美獣のコーナーポスト攻撃。
もちろんこの日も馬場さんがマッハのスピードで捕獲、超高角度でマットに叩き付けられてしまいました。
通常は最高峰NWA戦で繰り出されるプレミアム伝統芸。PWF王座に対する美獣流の敬意と受け止めるべきでしょう。
試合は馬場さんが両リン防衛。
まあ結果はともかく馬場さんとレイスの相性はいつでも抜群です。
必殺の16文キックをこんなに気持ちよく受けてくれたら、1試合10発ぐらい打ちたくなるんじゃないでしょうか。

ファンクスからハンセン&ブロディへの主権継承でますます磐石の布陣となった全日外国人レスラー。
ここから夏までは、功労者・テリーファンクが最後の(?)ご奉公をしてくれます。
リマッチ開催の4月は、猪木の世界統一構想・IWGPが本番稼働目前だった頃(5月開幕)。
佐山タイガー、革命戦士・長州等も擁してイケイケの新日。
しかしライバル馬場さんからすれば「この2人」抜きじゃ世界もなにもねぇだろ、と余裕の迎撃体制だったのかもしれません。

2014/04/13

消えた巨人軍 #1

録画した日〔2014/4/10:日本映画専門チャンネル〕

昭和53年に日本テレビで放送された全5話の鉄道ミステリードラマ。
原作は超ビッグネーム・西村京太郎。新幹線に乗ったジャイアンツの監督、選手、コーチが全員姿を消すという、凡人にはバットでブン殴られても発想できない荒唐無稽なストーリーです。
第1話にしてさっそく犯人確保と思いきや、これは新幹線車中の安打製造機・張本勲選手。
こんな感じでリアル巨人軍映像が随所にカットインする構成ですが、いずれもニュース映像やナイター中継からの転用。
さすがにシーズン中だけあってジャイアンツ勢の「本格参戦」は第2話以降も無いようです。
本丸・読売巨人軍とその系列御用メディア・日テレが全面タッグを組んだ大本営ドラマ。
コワモテ張本選手以外にも練習風景やら王選手やらアーカイブ映像は豊富です。
ちなみに第1話の舞台は後楽園球場がある水道橋、御茶ノ水界隈。その昭和53年当時の風景は味わい深いものがあります。
このトンデモドラマの4番打者は我らが探検隊長・藤岡弘。スマートながら熱い一面もある優秀な若手刑事です。
上司にあたる大坂志郎は優しく懐の深い警部。2人は実に良好な関係なのですが、藤岡弘は根っからのアンチ巨人で大坂志郎は熱狂的巨人ファン。
こと野球の話になるとイデオロギー闘争が勃発する微笑ましい師弟コンビです。
大坂志郎の次女・水沢アキは藤岡弘のフィアンセ。
この昭和を代表する肉感的ディーバは「先にホームラン打ったほうが勝ち」「巨人の監督は王選手(ロングスパンで見れば正解)」などと野球に関しては全くの無知なようです。
事件が発生したのは9月某日。
ミスター長嶋監督率いるジャイアンツは昼間に後楽園でホエールズ戦(ダブルヘッダー)、その後、翌日からの甲子園阪神3連戦のため当日移動で新大阪行きの新幹線に乗り込みました。
ジャイアンツと同じ新幹線に乗っていたのはハネムーンへ向かう藤岡弘&水沢アキ。
刑事としての嗅覚、あるいは探検隊長としての洞察力が働いたのか、藤岡弘は新大阪駅ホームでジャイアンツ不在の異変を察知しました。
第1話はここで「To be continued」。
次回以降、アンチ巨人と野球オンチの新婚カップルが謎を追究する展開となる模様です。
ジャイアンツ全員誘拐という無茶苦茶なシチュエーション。
どうにもオチが気になりますが、ここは「原作・西村京太郎」という金看板を信頼すべきでしょう。
そしてもうひとつ気になるのは、次回以降ミスター他のお宝映像が放出されるのかというポイント。
一挙放送により残り4話も録画済みなので、早々にチェックしようと思います。