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2014/04/19

消えた巨人軍 #2

録画した日〔2014/4/10:日本映画専門チャンネル〕

新大阪行きの新幹線から忽然と姿を消した長嶋ジャイアンツ。
翌朝、球団代表宅に身代金5億円を要求する脅迫電話が掛かってきました。
午前9時の段階で事態を把握しているのは球団代表と広報課長だけ。解決のリミットはチームが甲子園入りする時刻の16時です。
この状況下で球団代表は、警察への通報はせずに犯人に身代金を渡す解決策を決断しました。
球団代表を演じるのはダンディな岡田英次。
不祥事を隠蔽するかたちにはなりましたが、これはヘタレでも保身でもなくチームとファンを第一に思うダンディな行動学に依るものです。
読売グループ総力の大本営ドラマ。「身内」にヒール要素を施すはずがありません。
広報課長・山田吾一は熱狂的巨人ファンの大坂志郎へ非公式に協力を打診。たまたま非番だった大坂志郎は1ファンとして事件解決に乗り出します。
巨人軍全員誘拐という前代未聞の大事件に「後で怒られるかもしれませんが…」と軽いノリで単独関与する非番警部。
事件が公になったなら警視総監のクビが飛ぶレベルの大スキャンダルとなるでしょう。
問題の新大阪行き新幹線に新婚旅行で同乗していた藤岡弘。義父・大坂志郎の要請により現地単独捜査を開始します。
そんな父親&旦那の暴走に新妻・水沢アキはふくれっ面。
しかし、岐阜羽島駅での緊急停車(急病人搬送のため。このとき藤岡弘は爆睡中)がアヤしいと、刑事の妻として鋭いヒントを提示しました。
さっそく岐阜羽島駅に降り立った藤岡弘。ほったらかされた水沢アキも追っかけます。
捜査のプロと全くの素人による成り行き緊急タッグがここに成立。この手のドラマにおける定番アングルで今後いろいろと謎が解決されていくのでしょう。
ちなみに岐阜羽島駅は「西部劇に出てくるゴーストタウン」(藤岡弘)「昼でさえ人のいないこんな駅」(水沢アキ)と、ロケに協力したのに散々なdisられっぷり。
この”政治駅”ならではの過疎状態が神隠し的事件のミソとなっているようです。
残念ながら今回はお楽しみのジャイアンツお宝映像はほとんどなし。おそらく#3以降も同様でしょう。
ただ、オチが見えそうで見えない緊張感があるストーリーにはミステリー系に興味のない私も釘付けになりました。
ミスター&ジャイアンツナイン不在でも十分視聴に耐えられる良作だと思います。