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2012/05/12

WWE PPV「エクストリーム・ルールズ 2012」

録画した日〔2012/5/11:スカチャン0〕

CMパンクの故郷・シカゴで開催されたPPV大会。
コンセプトは「何でもあり」。旧ECWの流れを汲んでいます。

メインはシナvsレスナーのエクストリームルール戦。
レスナーにプロレスの動きができるのかが心配でしたが、全く問題なしの名勝負。
負けてなお恐るべき存在感。レスナーはズバ抜けたフィジカルエリートと言えるでしょう。
しかし、それでも私が共鳴するのはジョンシナです。

この試合、皆勤賞のエースvs待望の復帰を果たすビッグネームという構図。ファンは当然、後者にプレミア感を抱いて支持します。
ジョンシナは「前者」としての仕事を、レッスルマニアのロック戦から2回連続でこなしました。
不満や鬱屈があったでしょう。ロック、レスナーとのスキットでたまに織り交ぜたシュートな台詞は、彼の小さな反抗だと思いました。

「イエス!」のDブライアンのように、最近はヒールがスポットライトを浴びてしまう風潮があリ、ベビーフェイス受難の時代です。(これは本来、ヒールにとっても受難なのですが。。。)
本人の意志か会社の方針かはわかりませんが、ジョンシナは常にベビーフェイス道を貫いています。
彼がヒールになれば、その「振り幅」の大きさから、圧倒的な支持を受けるでしょう。
しかしそれをせず、頑なにステレオタイプのベビーフェイスとしてアメリカンプロレスの秩序・伝統を守り続けています。

今回、離脱示唆のマイクアピールがありましたが、これからも絶対的な存在としてWWEを支えてほしいものです。

①オートンvsケイン ~どこでも決着可能マッチ
客席→バックステージ→また客席、と会場内を練り歩く伝統の試合形式。
オートンが、律儀にリングの上でケインをRKO葬。

②ジグラーvsファンクサウルス・クレイ
ファンクサウルス格上げ用の試合。これといった小ネタもなし。

③ビッグショーvsローデス ~テーブル戦
試合形式=テーブル戦は、不遇の元GMテディが回したルーレットで決定。
ナイスアイディアな大巨人のポカで、ローデスがまさかのIC王座奪取。

④シェイマスvsダニエルブライアン ~3本勝負
シェイマスが顔面ハイキックで王座防衛。
「イエス!」対「ノー!」のチャント合戦がメイン。

⑤ライバックvs無名レスラー2人 ~ハンデキャップマッチ
大型新人と無名の雑魚レスラーがまさかのPPV大抜擢。
お客さんは皮肉たっぷりの「ゴールドバーグ」コールでお出迎え。

⑥パンクvsジェリコ ~シカゴ流ストリート戦
リングサイド観戦の妹さんの前でパンク快勝。
ようやくこの試合で、スペイン語実況席が崩壊。

⑦ベラ姉妹の姉か妹vs負傷ベスのリザーブX
Xは長期欠場していたレイラ。明るくベビーターンして王座奪取。

<その他メモ>

  • ダニエルに捨てられ鬱状態のAJ、ストーカーの予兆
  • マレラvsミズはYoutube配信の第0試合という冷遇

バース・デイ #331 ~長州力

放送時間〔17:00~17:30:TBS〕

やたらとドラマチックな演出のスポーツドキュメント番組。
今回はなんと、革命戦士・長州力に密着です。
「サイパン合宿」がなかったのは不満ですが、辻アナ、ヒロ斎藤、田中ケロさんの生存確認もできるなど充実の内容でした。

GW開催の”巌流島決戦”をゴールに、ライバル藤波との「名勝負数え歌」の映像をおりまぜてドキュメントは進行。
この番組には欠かせない家族ネタとして、綺麗なお嬢さまも登場です。

長州力60歳、強靭という言葉がピッタリです。
プロレス界でも屈指のスポーツエリートは、そう簡単に錆び付かないでしょう。
「噛ませ犬」や「キレてないですよ」をはじめ、「ど真ん中」「またぐなよ」「ナニコラタココラ」「アイツの墓に〇〇ぶっ掛けてやる」など、冗談抜きでコピーライターとしての能力も抜きん出ていると思います。

プロレスファンならどんなにつらい時でも、大音量のパワーホールが流れれば血が騒ぐはず。
毀誉褒貶は相半ばしますが、長州力は文句なしの超A級レスラーだと思っています。

WWEスマックダウン #662

録画した日〔2012/5/7:JSPORTS2〕

PPV2日前のミシガン大会。
実況のジョシュは入院中で欠席。月曜RAWでレスナーから暴行を受けたためです。

すっかり「イエス!」を定着させたダニエルブライアン。気持ちよく演説をしているところに思わぬライバルが出現します。
スペイン語のイエス=「シー!」を連呼しながら、アルベルト・デル・リオと小物リングアナが乱入。
このPPVとは関係ない不毛な争いは、正義の大巨人ビッグショーが一掃しました。

ブライアンもデルリオも相当な実力者。そんな彼らが一生懸命バカコントに取り組む姿こそ、WWE流のストロングスタイルです。

<メモ>
  • イヴの部下になった元GMテディ、メイドコスプレを強要される
  • ヨシタツ久々登場も、売出し中新人タッグの噛ませ犬に
  • インドの金持ちマハル、なぜか毒蛇オートンを挑発→即RKO葬
  • アクサナ、元恋人テディの前で新恋人と濃厚キス敢行
  • 強い新人ライバック、今週も無名の若手を粉砕してコツコツ実績作り

新・座頭市Ⅰ #16「駆け込み道中ふたり旅」

録画した日〔2012/1/25:BSフジ〕

夫に売り飛ばされた人妻が女郎屋から必死の脱出。それをかくまった座頭市と「縁切り寺」を目指して旅をするストーリー。
芯は強いが薄幸の人妻役に当時33歳の加賀まりこ。ヒール役の夫は蟹江敬三というラインナップです。
相変わらず格好いい食い物シーン。この回は真っ黒焦げの「ヤキイモ」でした。

縁切り寺に渡る船場まで来た座頭市と加賀まりこ。
しかし座頭市は、縋る加賀まりこを船頭に託して、自分は一人、彼女の追手を迎え撃ちます。
ハードボイルドな結末。女っ気を極力そぎ落とすキャラ作りも座頭市の魅力でしょう。

2012/05/10

ジャイアンツタイムマシーン(27)巨人vsヤクルト特集part1

録画した日〔2011/12/11:日テレG+〕

日本テレビが所蔵する読売巨人軍のアーカイブ。
今回は、ヤクルトスワローズ戦の特集です。
すべてを差し置いて王選手の756号でしょう。
日本の大衆文化の到達点。太平洋戦争や東京オリンピック、ロッキード事件と同列の歴史的な出来事です。

当時私は5歳。
王選手とドリフを両横綱として、ピンクレディやらスーパーカーやら世の中はヒーローだらけでした。
今思えば、贅沢なちびっ子時代を過ごしたもんです。

大記録以外にも、懐かしのシーンが。。。
[王選手ラストイヤー]
現役最後の年、1980年6月2日の王選手。
心なしか背中が小さくなったような…。

[どこから読んでもス・ミ・ス]
バリバリの大リーガー・スミス。優勝決定試合で3発の猛爆です。
応援歌は「上から読んでもスミス(以下略)」。もう少しリスペクトというかなんというか…

[永遠の絶好調男]
2012年5月現在、泥濘の真っ只中にいる絶好調男・キヨシ。
プロ初完封の斎藤にアツイ祝福です。

[リリーフカーのある国]
南米ベネズエラからやってきた怪人・サンチェ。
変なクルマ乗ってオレ何やってんだ?というところでしょうか。

[赤鬼・ボブホーナー旋風]
ピンポン玉のようにスタンドに持っていきます。今見ても衝撃的な打球でした。
あの超絶スイングならケガもしちゃうでしょう。

                

このジャイアンタイムマシーン、放送のサイクルはよくわかりませんが、番組表で見つけたらとりあえず録画しています。
プロレスクラシック同様に、まさしく「おっさん殺し」のコンテンツ。
どんどんアーカイブを放出してほしいものです。

2012/05/09

エモーショナル・レスキュー / ローリングストーンズ

聴いた場所〔電車(通勤)〕

1980年リリース。全米チャート7週連続No1に輝いています。
さらに、なんとカナダでは15週連続No1を獲得したとの事。
私は勝手に失敗作の烙印を押してたんですが、ルビーの指環級(?)の超ヒット作でした。
やはり表題曲「#8 Emotional Rescue」が出色でしょうか。
初披露の裏声とお馴染みのミック節を織り交ぜた、妖しく粘り気のある構成。
30代終盤に入ったミックジャガーが新境地を開拓です。

なお私は「#4 Let Me Go」と「#6 Where The Boys Go」の違いがわかりません。
ついでに言えば「#9 She’s So Cold」→刺青の男「Hung Fire」→アンダーカヴァー「She Was Hot」はきっとシングル3部作なんだと認識しています。

ジャケ写は斬新なサーモグラフィ。
このあたりから、ストーンズのアルバムジャケットにキレがなくなったような気がします。残念ながらその低迷は21世紀になった今でも継続中のような…。

女たちと刺青の男に挟まれた、エアポケットのようなアルバム。そんな印象をずっと持ってました。
しかし、色々調べたらちょっと違うみたいです。
これを期にじっくり聴きこんでみようと思いました。

2012/05/08

チャイニーズ・デモクラシー / ガンズ・アンド・ローゼズ

聴いた場所〔電車(通勤)〕

2008年リリース。
アクセルローズ率いるガンズ・アンド・ローゼズの現時点における最新アルバムです。

制作開始は1994年。
以降「ついに完成!」「2枚組か?!」「アクセル引きこもり」等々、定期配信される誤報・怪情報が1つの“作品”として愛されてきました。
そんなアクセル劇場も14年後の2008年11月に完結。
「14年=14years」後の「11月=November」とは、ファンにとって感慨深いエンディングです。本人は知ったこっちゃないでしょうが…。

ネタが先行しがちのアルバムですが、私はとても好きで、リリース日から09年の正月過ぎまでは殆ど毎日聴いてました。
「#3 Better」「#12 Madagascar」と名曲も沢山あると思います。
しかし14年分だけあって作品全体が長く、悪く言えば冗長です。全8曲ぐらいにそぎ落としてたら傑作と呼ばれたかもしれません。

それにつけてもアクセルローズ。
ルックス、ボーカル、パフォーマンス…、出現当時の彼は、私にとって異次元のヒーローでした。
稀代のトラブルメーカーとしても存在感抜群の悪童です。
しかし最近は、伝家の宝刀「ドタキャン」をFacebookで事前申請するなど、さすがに丸くなった感が否めません。
さらさらだったロングヘアーもドレッドに編み上げられています。

落ちぶれても様になるキャラではありますが、やはりアクセルローズには世界の中心でロックスターの王道を突き進んでほしいもんです。

2012/05/07

新 巨人の星Ⅱ<最終回スペシャル>

録画した日〔2012/5/6:アニマックス〕

1979年に放送されたアニメの最終回。
栄光の背番号3を受け継いで球界に復帰した星飛雄馬が、右投手として長嶋巨人を日本シリーズ制覇へ導きます。

飛雄馬は阪急ブレーブス相手に4連投4連勝、シリーズ最終戦では4種の大リーグボールを駆使して完全試合と、オーラスにポテンシャル全開放です。
しかしその一方で、快挙を見届けた父・一徹が他界。盟友で実業家の伴宙太と共に、ユニホーム姿のまま悲しい別れを告げます。

私は無類の梶原一騎好きのつもりですが、新巨人の星に「2」があったなんて初めて知りました。まだまだ甘いです。

ちなみにこの最終回、ジャイアンツ新時代のホープとして、怪物・江川卓が登場しています。
放送は1979月、激動のプロ1年目が終わった頃でしょうか。
当時は大ヒールでもあったリアル巨人の星、アニメの中でも破格の扱いだったようです。

2012/05/06

イッツ・オンリー・ロックンロール / ローリングストーンズ

聴いた場所〔電車(外出)〕

1974年リリース。
「グリマーツインズ」としてミック&キースが初プロデュース、ミックテイラーはこれを最後に脱退という、彼らにとって1つの分岐点となるアルバムです。
表題曲「#3 It's Only Rock 'N Roll」はもちろん「#2 Ain't Too Proud To Beg」「#5 Time Waits For No One」「#10  Fingerprint File」などいい曲ばかり。
私が特に好きなのが「#1 If You Can't Rock Me 」。デジタルリマスタ盤で聴いた時はカッコ良すぎて震えが来ました。

しかしセールスは低迷。全米チャートでは16位どまりという散々な結果です。
なぜだろう…。
低迷の戦犯は、この面白プロモにあるのではないでしょうか。
[ジャンルは制服モノ]
ロックアンセムとなり得る力作が、まさかの制服モノ。
疑問は残りますが受け入れるしかありません。


[先輩と最後の共演]
テイラーの卒業式だと考えれば、制服着用にも納得ができます。
このセーラー服は、海を越えてジュリー・沢田研二に受け継がれました。


[ビニールテントに世界最強ロックバンド]
どう見ても「何かある」ビニールテント。
日本のお笑い芸人なら武者震いするシチュエーションです。


[黄ばんだバブル噴出]
演奏が佳境に入る頃、足元からこモコモコと泡が噴出。
ここからどうしろと言うのでしょうか。


[バブル地獄でチャーリー遭難]
黄ばんだ泡はあっという間に首の高さまで上昇。
ドラムを叩き続けたチャーリーワッツが死の恐怖に直面しました。


[決死の脱出]
ビニールテントは崩壊。チャーリー含め命からがら全員脱出です。
一歩間違えばロックの歴史が書き変わっていた大事故でした。

卒業するミックテイラーが真っ先に逃げ出すか、取り残されるかしていれば時代考証的に価値のある映像になったでしょう。
しかし、結果はグダグダ。なぜこの曲にこのプロモなのか?ある意味考証の必要があります。

もちろん、こういったオチャメな部分も含めて大好きな作品です。ストーンズで一番かもしれません。
好きが高じて、こんなものも買わされました。
ミックテイラー直筆サイン付きボックス(真贋不明)。
「イッツ・オンリー・ロックンロール」。私にとっては『たかが…』だなんてとても言えない、重要度=高のアルバムです。

みんなのKEIBA「NHKマイルカップ」

放送時間〔15:00~16:00:フジテレビ〕

3歳限定のマイルG1戦。
私は現場=府中で生観戦しました。
カミナリは恐ろしかったですが、ライブはいいもんです。(斜行失格のマウントシャスタも雷鳴にビビりまくってました)
レースはカレンブラックヒルが逃げ切り圧勝。4戦4勝でG1戴冠を果たしました。
爽やかな苦労人・秋山騎手には心からおめでとうと言いたいです。

このNHKマイル、歴史は浅いもののエルコンドルパサーやクロフネ、キングカメハメハなど殿堂級の名馬を世に送り出しています。
しかし反面、ウインクリューガーやロジックの様に、長州力なら「またぐなよ」と制するメンツにもG1の冠を献上してしまっています。

無敗のカレンブラックヒルは「エルコンドル側」に行く資格アリでしょう。
レースの価値を上げるためにもマイルの王道を進んでくれることを願います。

ワールドプロレスリング ~IWGPヘビー級選手権オカダ・カズチカvs後藤洋央紀~

放送時間〔 2:30~3:00: テレビ朝日〕

福岡国際センターで行われた“レスリングどんたく”のメイン戦です。
IWGP王者は「レインメーカー」オカダ。福岡にも金の雨を降らせました。

レインメーカー24歳、先輩を蹴落としてトップに登り詰めた傲慢不遜なヒール…。のはずですが、ルックスは文字どおりのベビーフェイス。
あろうことか、実況解説陣も「努力してる」「引出しが多い」と褒め言葉を連発してしまいます。
このフワフワ感を軌道修正するのは悪徳マネ・外道。相変わらず安定感抜群、仕事きっちりのヒール職人です。

再生途上の新日。いまだ全国区のスターは不在ですが、去年あたりから後楽園ホールはもちろん、今回の福岡や大阪などのビッグマッチを確実に満員にしています。
営業と選手が本当に一丸で頑張ってるんでしょう。
オカダや棚橋、中邑…彼らには是が非でも「黄金期」を経験してほしいと思います。

かつて、5月の福岡はドーム大会でした。
このメンバーでドームに帰り着ければこれ以上素晴らしい事はないでしょう。