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2012/09/15

座頭市物語 #7「市に鳥がとまった」

録画した日〔2012/8/15:時代劇専門チャンネル〕

昭和のスーパーヒーロー・石原裕次郎が満を持して参戦。
百戦練磨の座頭市も一目置く、人斬りを嫌う静かなる凄玉剣豪を演じます。
裕次郎の肩書きはお狩り場の鳥見役。
友達は可愛い小鳥で、使用する武器は長竿に「トリ餅」という、激務の七曲署大ボスとはかけ離れたユルキャラぶりです。
しかしこの設定がメッタ斬り権化・座頭市とのコントラストを生み出し、裕次郎の超大物感が引き立つ仕掛けとなっていました。
締めのヒール軍強襲シーンでも頑なに人を斬らない裕次郎。静と動、陽と陰の徹底で芸能渡世屈指の2トップが見事に共存成立です。
兄弟ならぬ「きょうらい」と呼び合っていた裕次郎と座頭市。現在・過去・未来を含め、エンターテイメントの頂点に君臨する最強タッグでしょう。
スマート&ゴツゴツの2ショット。これだけでストーリーが成り立つ文化遺産クラスの豪華共演でした。

WWEスマックダウン #680

録画した日〔2012/9/10:JSPORTS2〕

前回RAW#1005に続いてのウィスコンシン州大会。
「怒りの抑制セラピー」を受講した赤い処刑マシン・ケインにさっそく改善の兆候が見られた模様です。
リング上でデルリオにいじめられるインタビュアー・ジョシュ。
そこに乱入したのは、PPVサマースラムでそのジョシュを暴行襲撃したケインでした。
体よくデルリオを追っ払ったケインは、PPVでの悪行をしおらしくジョシュに謝罪します。
セラピー効果てきめんのケイン、勢いに乗じてデルリオとの一騎打ちになだれ込みます。
しかしデルリオも強者、インチキリングアナとの悪の連携で更生途上のケインを撃返り討ちに。

そして問題はこの後勃発します。
敗戦ショックでセラピーの箍が外れたケインは、再びジョシュを襲撃暴行。セラピー継続の狼煙を上げる結果となりました。

なにかと使い勝手のいい赤い処刑マシン。その分中途半端なストーリーに駆り出されることしばしばです。
今回のサイコネタはいつまで続くやら…。優先度=低で見守ろうと思います。

<メモ>
  • シェイマス、引退示唆のHHHをリスペクト宣言
  • キャラかぶりのミステリオ&シンカラ、コーディローデス対策で今週も共闘
  • 前回タップアウトの毒蛇オートン、Mrマネージグラーを粉砕

ビートルズ:青盤ドキュメンタリー

録画した日〔2012/7/17:大人の音楽チャンネルMUSIC AIR〕

1973年リリースのベスト盤『ザ・ビートルズ1967年~1970年(The Blue Album)』の収録曲について色々振り返るアーカイブ番組。
当然ではありますが、ポール・マッカトニーを始めメンバーはノータッチです。
社会人1年目ごろ、私が初めて買ったBeatlesはやはりこの青盤と赤盤でした。
ビートルズ=キャーキャー追っかけられてるマシュルーム野郎、と舐めていた耳に超絶メジャー曲の連続攻撃。
”ビートルズ強過ぎだろ”と感嘆したのを覚えています。
この青盤、音楽的ひきこもり熱中時代、及びその後のチーム崩壊期のベストではありますが、入ってる曲は「Something」「Hey Jude」「Let It Be」など王道一直線の秀作がメイン。
私としては、よく言われる「実験的・前衛的」とはちょっと離れた印象を持っています。
バラエティにとんだ全28曲。
この番組では、有名無名のコメンテーター連中が独自の解釈を一くさり二くさりしてました。
褒めるも貶すも奥が深い、もはや学問に等しいビートルズ案件。”デビュー”が遅かった私は、見るだけ聴くだけで楽しんでいこうと思います。

進め!電波少年 #110「憧れのミック・ジャガーに肉ジャガを食べてもらいたい!」

放送時間〔0:00~0:30:日テレプラス〕

1992年スタートの日曜夜のバラエティ番組。
スカパー番組表に我らがミックジャガーの名前を見つけ、とりあえずチェックしてみました。
来日中のストーンズ宿舎に得意の「アポ無し」芸で突入する松本明子と、ゲイシャ豪遊というロックなギミックでそれを遮断するストーンズ陣営。
お約束の門残払いアングルで終わると思いきや、コンサート主催の日テレ介入により事態は好転します。
日テレマジックでツアーマネ・アーノルドダン氏とのアポが取れた松本明子は、氏を経由して「肉じゃが」をミックジャガーへ提供する事に成功。
それどころかなんと翌日、後の伯爵・ミックジャガー直筆メッセージGetという抜群の成果を達成しました。
放送は1995年3月。「VOODOO LOUNGE WORLD TOUR」日本公演の最中ということになります。
当時私は、大学卒業して就職を控えるというモラトリアム末期。何かと忙しくて来日公演もこの放送もノータッチでした。
それにしてもミックジャガーによる「Niku-Jaga」記述アリのマニア垂涎直筆メッセージ、今は何処にあるのでしょうか…。
ちなみにこの回のメインは風雲児・加納典明氏。何とも時代を感じます。
番組自体は、今見ると面白くも何ともない代物。当時のいろんなエッセンス・タイミングが重なって爆発した、まさしく時代の寵児的バラエティだったんでしょう。

プロレスクラシック(16)チャンピオン・カーニバル特集

録画した日〔2012/4/9:日テレG+〕

全日本プロレス春の本場所・チャンピオンカーニバルの傑作選。
昭和48年開催の第1回から57年10回目までに行われた名勝負7戦をリプレイする、2時間のアーカイブ番組です。
昭和57年福岡、第10回大会の優勝戦は「馬場さんvs超獣・ブルーザーブロディ」。
不沈艦・ハンセンと合体したばかりのキングコングブロディは絶頂期への飛躍真っ只中、心身ともに文字どおりのグッドシェイプ状態です。
結果は大暴走&ジョー樋口失神という安定の全日クオリティで馬場さんの優勝でしたが、内容はブロディの独壇場。
ドル箱・超ミラクルパワーコンビの本格稼働に向けて、「超獣恐るべし」を強烈に印象付ける御大馬場さん主導の猛烈デモだったと言えるでしょう。
この6年後プエルトリコに散ったブルーザー・ブロディ。その「プロレスラー」の佇まいにちびっ子時代の私は痺れまくっていました。
生観戦できなかったことは心残りの一つ。チェーンブン回して追いかけられたり、狂気の雄叫び「アゥッ、アッ」のコールアンドレスポンスを会場でやってみたかった、今でも幻想の中に生き続けるスーパースターです。

【S49第2回大会:デストロイヤーvsブッチャー】
不透明決着の場合は「両者失格」という超法規的レギュレーションの因縁マッチ。
結果は予想どおり制御不能のノーコンテスト、2人とも本場所チャンカンから追放です。

【S50第3回大会:J鶴田vsボブオートンJr】
昭和47年デビューの同期生対決は、必殺ダブルアームスープレックスで鶴田の勝ち。
それにしてもオヤっさん、息子の毒蛇ランディに激似です。当たり前っちゃぁ当たり前ですが…。

【S51第4回大会:大木金太郎vsブッチャー】
NWA公認レフェリー・ジョー樋口が裁く大流血必至の「頭突き世界一決定戦」。
やっぱり収拾不可能、なぜか美獣・レイスが乱入して大混乱の両リン決着でした。

【S51第4回大会:馬場さんvsバラクーダー(正体・マリオミラノ)】
世界標準の殺人技・ランニングネックブリーカードロップで馬場さんが海賊仮面を撃沈。
ライバル・ブッチャーとの時間無制限同点決勝マッチへコマを進めました。

【S55第8回大会~優勝戦:J鶴田vsディックスレーター】
包帯グルグル巻きの満身創痍という、ファンク一家伝統装束に身を包んだ喧嘩番長・スレーター。
日本におけるキャリアハイマッチは、惜しくも鶴田の頑強ジャーマンの軍門に下りました。

【S56第9回大会:ブロディvsブッチャー】
プロレス界屈指の「オレ様」同士による日本初対決は、ルール無用のプエルトリコ系凶悪流血マッチ。
NWA公認レフェリー・ジョー樋口が速攻でサジを投げての両リン決着でした。

             

全7試合のラインナップは上記のとおり。
中でも昭和55年の決勝戦・鶴田対ディック・スレーターは全日史に残る好勝負だったと思います。

このチャンピオンカーニバルは80年代中盤に消滅、全日「四天王時代」に復活しましたがその際はアスリート系の耐久消耗戦大会になった感じだった記憶があります。
「今年のメンバーは?」と胸踊らせてシリース予告を見ていた頃が懐かしい、ワクワク感と格式を兼ね備えた春の名物シリーズでした。

2012/09/14

オルフェーヴル~新たなる挑戦~

録画した日〔2012/9/12:グリーンチャンネル〕

世界最高峰レース「凱旋門賞」に参戦する、狂気の三冠馬・オルフェーヴルの応援&煽り番組。
現在進行形のフランス滞在映像は無し、デビュー戦から直近レース・宝塚記念、出国前の最終追い切りまでをグリーンチャンネル目線で振り返ります。
宝塚記念口取り式で”ファイブタイム”ポーズの主戦・池添ジョッキー。
オルフェーヴルからは振り落とされるわ、ファンからはバッシングされるわで散々でしたが、ダメ押しの如く「本番」から降ろされてしまいました。
クラシック3冠をゲットできたので文句はないでしょうが、その胸中や如何に、といったところです。
フランス遠征の景気付けは、9月16日・フォワ賞とのこと。
鞍上は「本番」2勝の実績があるスミヨン。池添ジョッキーは不憫ですが、ベストを尽くすという意味ではごく当たり前の判断だと思います。

涼しい顔でブッコ抜くんじゃないか?、そんな妄想が高ぶる超実力派の挑戦が楽しみでなりません。

ビトウィーン・ザ・バトンズ / ローリングストーンズ

聴いた場所〔電車(通勤)〕

1967年1月にリリースされた、全曲ジャガー&リチャーズ作のオリジナルアルバム。
私が所有しているのは「夜をぶっとばせ」「ルビーチューズデイ」が未収録の英国盤となります。
オープニング「#1 Yesterday's Papers」のイントロから漂うふわふわとしたポップ感。
歌詞こそ〔ヤリ捨てた女は古新聞、いらねぇっつうの〕という昭和的ハレンチモード全開なストーンズ節ですが、音楽的な黒さや激しさは影を潜める不思議な立ち上がりです。
その後も「#7 All Sold Out」「#9 Who's Been Sleeping Here?」など、肩すかしにも近いソフトなナンバーの連続。
元祖不良ロックのギミックを棚上げして、全編「ズンチャカ、ズンチャ♪」とポップ+キュート路線を突き進みます。
そしてこのギミックチェンジの功労者は、当時まだ逮捕歴なしの不良番長・キースリチャーズ。
「#4 Connection」「#12 Something Happened To Me Yesterday(昨日の出来事)」でボーカル部門に挑戦したキースの唄声は、言われてみれば脱力系ポップ。この異色アルバムのコンセプトにぴったりハマります。
とくに「#12」におけるミックジャガーとの掛け合いは、お坊ちゃん2人による仲良しソング風情。
カタギの私ですら「お前らピクニックでも行ってろ」と凄みたくなる程のノホホ~ンぶりです。

時は昭和42年、この年はビートルズの金字塔「サージェントペパーズ…」を筆頭に、ドアーズ初陣「ハートに火をつけて」、ジミヘン初陣「アーユーエクスペリエンスト」、バナナ「ヴェルヴェットアンダーグラウンド」など猛者達によるお花畑系作品が目白押しでした。
そんなフラワーな年のキックオフ盤がこの「Between the Buttons」。
諸氏のレビューでは「過渡期」というフレースが多く見受けられる、ストーンズ流に時代を取り込んだ(あるいは取り込まれた)作品と言えるのでしょう。
例によってミックジャガー伯爵はお気に召していないようですが、私は結構好きでよく聴いています。それこそ、ノホホ~ンとしたい時にはピッタリです。

ともすれば“黒歴史”にもなりえる作風、しかしそれは年末リリースの珍盤「サタニックマジェ何とか…」が全部持っていってくれました。
初めて聴いたストーンズがこのアルバムだったら存在ごと却下になるかもしれませんが、長い大河ドラマ中の1エピソードとして捉えるととても味わい深いアルバムだと思います。

2012/09/12

セルジオ越後のサッカー日本代表討論番組プロホガソン延長戦9/11(火)

放送時間〔9/11_23:00 ~ 9/12_0:30:スカチャン5〕

ワールドカップ最終予選#4「 日本vsイラク ~埼玉スタジアム」の結果を受けて、日本代表に文句を言う討論番組。
今回は狂気のサイドバック・都並敏史、モノ書き・金子達仁の両氏がゲストです。
メジャー局・テレビ朝日との金銭的天秤で、例によってスカパースタジオ参戦をスッぽかした番組主宰・セルジオさん。
またもや「背番号10」不在の討論開始となってしまいました…。
しかし今回、スカパーはダブルブッキング問題にメスを入れ放送時間を1時間繰り下げる大英断を敢行。結果これが吉と出ます。
討論開始15分後、セルジオさんは「勝手に始めてんじゃねぇよ、都並、オラ」と貫禄のヒールモードを漂わせつつ、スタジオのセンターに無事降臨しました。
そんなセルジオさんのオレ様大暴走は想定内なのですが、問題は初参戦のモノ書き・金子氏でした。
この金子氏、本来なら2時間前に来て雑巾掛けしてなきゃいけないカーストの分際で、なんとセルジオさんに追随して討論開始時間に遅刻。
サッカー解説における欧州かぶれのインチキ溜息「ふいぃー」禁止など、彼には何らかの制裁が必要と思われます。
代表が1-0でノルマを果たしたこともあり、討論は穏やかに展開。
セルジオさんはじめ「戦術ならイラクの勝ち」と敵将ジーコを絶賛します。日本が勝ってジーコがほめられるという、ジーコ好きの私としては何とも清々しい結果となりました。
また「もっとJリーグをちゃんとやろう(見よう)じゃねぇか」という1つの結論にも到達。
マスコミもファンも、代表戦でオイシイ思いをしたいなら「J」を軽視するんじゃねえぞ、特にマスコミ楽してんなよ、ということです。
討論の主宰にしてテレビ朝日の看板・セルジオさん。
さっそくこの案件を、利害関係超越のキラーモードで六本木ヒルズに行って直訴してもらいましょう。

次回は11月のアウェイ・オマーン戦。ここで勝ち点3を取れれば、ブラジル行きはほぼ確定となる模様。
ヒリヒリのアツい議論が勃発しないままこの番組が役割を終える可能性高し…、ちょっと寂しい気がしますが、これも日本サッカーの進化という事になるんでしょう。

2012/09/11

ローリング・ストーンズ / Studio Live 1972

録画した日〔2012/9/9:大人の音楽チャンネルMUSIC AIR〕

昭和47年のならず者・Rollingstonesによる、ツアーだかレコーディングだかの合同演習らしきセッションフィルム。
ネットで調べたところ、ネタ元はドイツ老舗音楽番組“Beat-Club”のオクラ入りフィルム「JamSession(StudioLive in1972)」とかいうモノらしいんですが、そのコンセプト等、諸々の背景はよくわかりません。
どっかの雑然としたスタジオに私服で集まったStones(+イワンスチュワート)。
リラックスモードの5+1は、いかにもマニア受けするルーズなジャムセッションを和気藹々と展開します。
放送時間はサクッと30分。セットリストは以下の4曲でした。
  1. Shake Your Hip
  2. Tumbling Dice(2セット)
  3. タイトル不明。キース&リズム隊の即興演奏 ※ミックは見学
  4. Loving Cup
技術系、音源系に興味がない私にとっては、これ以上続いたら寝落ち必至ののんびりパフォーマンス。
ただ、「Tumbling Dice ~ダイスをころがせ」は今回の合同演習バージョンの方が本編よりカッコいい、ラフな転がせ感(?)が出てる気がします。
そしてこのフィルムのハイライトは「Loving Cup」で炸裂するミック&キースの幼なじみワンマイク芸。
今回は、裏ボス・チャーリーのスティック越しというレアカットです。
これだけでも見る価値がある、ロックの殿堂級様式美でしょう。

この時期のオフショットフィルムは「コックサッカーブルース」「ストーンズインエグザイル」など公式、ブート、硬軟入り交じって意外と豊富。
両ミックやキースたちのロックスターなオシャレファッションを眺めるだけでも楽しい、ウイスキーをチビチビ飲みながらがピッタリなリラックスモードのアーカイブでした。

2012/09/10

座頭市物語 #6「どしゃぶり」

録画した日〔2012/8/14:時代劇専門チャンネル〕

浮世離れの超セレブ朝丘雪路が、そのキャラとは正反対の気風のいい大姉御役で登場。
この朝丘雪路、弟を座頭市にブッタ斬られており今でも恨み骨髄状態です。
不可抗力とはいえ弟さんの案件に自責の念を持つ座頭市は、禁酒を条件として大事な仕込み杖を朝丘雪路に返上。
オメエさんが禁酒でオレは禁斬り(?)と、自己犠牲溢れる本気の償いをアピールしました。

しかしヒール軍団はそんな賠償協定などお構いなしに通常営業。ニヒルの権化・成田三樹夫を擁して武器なし座頭市をKO寸前まで追い込みます。
この大ピンチに、朝丘雪路は現物賠償の仕込み杖を間一髪スローイン、キャッチした座頭市は渾身のメッタ斬りでヒール軍を一掃しました。
昭和の茶の間99.9%が想像していたであろうベタながらも熱いクライマックス。これこそ勧善懲悪エンターテイメントの醍醐味です。
今回メインを張ったのは朝丘雪路ですが、チーム座頭市は成田三樹夫を筆頭として笑福亭'四角い'仁鶴、拳キチ・藤岡重慶といった豪華&濃厚ラインナップをトップ下に配置。
充実のTVシリーズ、今後も次回#7の石原裕次郎など「勝っちゃんのためなら」とばかりに大物、個性派、美男美女が続々と参戦してきます。
ファンのみならず業界内、ひいてはライバルからも愛されていた座頭市。
やはり芸能渡世最強クラスのスーパースターだったのでしょう。

2012/09/09

タイガーマスク #23「命を賭ける虎」

録画した日〔2012/9/7:TOKYO MX〕

ワールドリーグ戦の合間を縫ってちびっ子ハウスを慰問した伊達タイガー。
久々の楽しい時間を過ごす中、TVから「緊急プロレス特報」が舞い込みます。
重大ニュースの発信地は東京国際空港。仕掛け人は虎の穴・ミスターXでした。
何かとポカの多いポンコツプロモーターですが、平日の昼間、通常番組をぶっ飛ばして「緊急特番」をネジ込むあたり、メディアコントロールにはそれなりの手腕があるようです。
滑走路で緊急インタビューに応じたミスターXは「覆面ワールドリーグ戦」の強行開催、および伊達タイガーへの参戦要求を宣言。
そして、緊急来日したリーグ戦参加マスクマンを丁寧に茶の間に紹介します。
パンナム機で来日した覆面ワールドリーグ参戦マスクマンは以下の6人。
  • ザ・ライオンマン
  • キング・サタン
  • ミスター・ノー
  • ザ・ゴールデンマスク
  • ザ・エジプトミイラ
  • ザ・ドラキュラ
安直なネーミングも含め底辺私立高校の文化祭コスプレ風情の連中ではありますが、実力・実績は折り紙つき。
虎の穴本社の電算ルームでピックアップされた、生粋の伊達タイガー抹殺チームとなります。

問題は企画のキモである伊達タイガーの参戦可否。
ミスターXは伊達タイガー本人に確約を取らないまま覆面ワールドリーグ戦をブチ上げた事になります。
しかし珍しくそつのないミスターXは、チャリティ依存症・伊達タイガーをくすぐる参加メリット「賞金10万ドル」を提示。
当時は固定レート360円。10万ドル=3600万円の巨額収入があれば、巡業先で知り合った不幸な女の子・さつきちゃんを始め、全国のちびっこハウスを総ざらいで救済することが可能です。

今回放送で「即決」とはならなかったものの、伊達タイガーは覆面ワールドリーグ戦の賞金10万ドルに限りなく心が傾いている模様。
日プロ・ワールドリーグ戦を離脱しての虎の穴興行参戦ともなれば、ブロディ&スヌーカボイコット事件(1986.12.12仙台_IWGPタッグリーグ決勝)を超える前代未聞の超特大スキャンダルなることは請け合いです。
悩める伊達タイガー。
馬場さん以下の日プロ幹部連中も、今回の「緊急プロレス特報」を当然TVでチェックしているはずです。
百戦錬磨の魑魅魍魎・日プロがビジネス的にどんな仕掛けをしてくるのか?
私としては騒ぎに乗じて若獅子・猪木が造反する雪崩式スキャンダル勃発を期待します。

WWEロウ #1005

録画した日〔2012/9/6:JSPORTS2〕

今はなきミスターケネディの地元・ウィスコンシン州大会。
最近カッカしがちなYes・ブライアンと赤い処刑マシン・ケインに、GMのAJから「怒りの抑制セラピー」受講が命じられました。
いかにもありがちな、自己啓発モードの対話型インチキセミナー。
悩める一般人に混じって、場違いなプロレスラー2人が面白参戦します。
いちおう常識人上がりのダニエルブライアンはともかく、地獄の業火・ケインにとっては適応不可能なシチュエーション。
まず自分をさらけ出すという王道セラピーにおいても、ハードコアすぎる自分語りによって先生と生徒からドン引きを喰らいます。
プロレスと一切関係ないアホバカコント。
みんなが大マジメに役割をこなす事でネタとして成立する、WWE伝統手法のサイドストーリーでした。

<メモ>
  • 知の救世主・ダミアンサンドゥがコーディローデスと意気投合してタッグ結成
  • HHH、リング上でもったいぶりつつの引退示唆演説
  • 話の行きがかりでジェリー・ローラーがCMパンクと金網戦
  • GM・AJの独断により、ジョンシナが次回PPVで王座に挑戦