ワールドリーグ戦の合間を縫ってちびっ子ハウスを慰問した伊達タイガー。
久々の楽しい時間を過ごす中、TVから「緊急プロレス特報」が舞い込みます。
重大ニュースの発信地は東京国際空港。仕掛け人は虎の穴・ミスターXでした。
何かとポカの多いポンコツプロモーターですが、平日の昼間、通常番組をぶっ飛ばして「緊急特番」をネジ込むあたり、メディアコントロールにはそれなりの手腕があるようです。
滑走路で緊急インタビューに応じたミスターXは「覆面ワールドリーグ戦」の強行開催、および伊達タイガーへの参戦要求を宣言。
そして、緊急来日したリーグ戦参加マスクマンを丁寧に茶の間に紹介します。
パンナム機で来日した覆面ワールドリーグ参戦マスクマンは以下の6人。
- ザ・ライオンマン
- キング・サタン
- ミスター・ノー
- ザ・ゴールデンマスク
- ザ・エジプトミイラ
- ザ・ドラキュラ
虎の穴本社の電算ルームでピックアップされた、生粋の伊達タイガー抹殺チームとなります。
問題は企画のキモである伊達タイガーの参戦可否。
ミスターXは伊達タイガー本人に確約を取らないまま覆面ワールドリーグ戦をブチ上げた事になります。
しかし珍しくそつのないミスターXは、チャリティ依存症・伊達タイガーをくすぐる参加メリット「賞金10万ドル」を提示。
当時は固定レート360円。10万ドル=3600万円の巨額収入があれば、巡業先で知り合った不幸な女の子・さつきちゃんを始め、全国のちびっこハウスを総ざらいで救済することが可能です。
今回放送で「即決」とはならなかったものの、伊達タイガーは覆面ワールドリーグ戦の賞金10万ドルに限りなく心が傾いている模様。
日プロ・ワールドリーグ戦を離脱しての虎の穴興行参戦ともなれば、ブロディ&スヌーカボイコット事件(1986.12.12仙台_IWGPタッグリーグ決勝)を超える前代未聞の超特大スキャンダルなることは請け合いです。
悩める伊達タイガー。
馬場さん以下の日プロ幹部連中も、今回の「緊急プロレス特報」を当然TVでチェックしているはずです。
百戦錬磨の魑魅魍魎・日プロがビジネス的にどんな仕掛けをしてくるのか?
私としては騒ぎに乗じて若獅子・猪木が造反する雪崩式スキャンダル勃発を期待します。