録画した日〔2012/8/25:NHK総合〕
南極大陸と北極に暮らす生きものの生態を追ったドキュメント。
撮影は3年越し、英国BBCとの国際共同制作とのことです。
ほのぼの可愛いシロクマ(ホッキョクグマ)。無防備なリラックスポーズで茶の間に愛嬌を振り撒きます。
しかしよく見ると、その顔には謎の返り血、目も笑ってないような…。
実はこのクマ、巨大アザラシをブチのめし、ペロリと1頭平らげた直後でした。
お茶目なポーズは食後の一服、爪楊枝でシーハー状態だったという事になります。
そんな恐怖の白い猛獣、狩猟方法は空手バカ一代にも通じる破天荒っぷり。
まずは数キロ先まで感知可能の嗅覚で氷の下にいるアザラシを物色。
やおら立ち上がると、数メートルの分厚さを誇る北極海の氷にダイビング頭突きをブチ込み極寒の海中に突入、のんびり泳ぐアザラシの喉笛を噛み砕いて瞬殺します。
このシロクマの他、猛牛バイソンを仕留めるオオカミやら、理詰めの連携プレーでアザラシを蹂躙するシャチやら、文字どおり「極地」を生き抜く精鋭たちのスペクタクル殺法が連発します。
人、時間、お金、知識、執念その他いろんなものを注ぎ込んだ、総合力勝負の良質極まりないドキュメンタリー。
まさしく安心のNHKクオリティでした。