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2012/09/23

ワールドプロレスリングアンソロジー #6「夢の共演!秘蔵最強外国人名勝負撰」

録画した日〔2012/9/15:朝日ニュースター〕

今回#6は、新日の歴史を彩った外人レスラーの超豪華映像集。
ハンセン、アンドレ、ホーガン、シン、バックランド、ボック…まさしく夢の最強ラインナップです。
昭和56年12月8日蔵前国技館。
地獄の墓掘り人・ローランボックとの超弩級タッグを結成した不沈艦ハンセンは、自らのコール後、感慨深く遠くを見つめていました。
その視線の先には、日本マット参戦以来初めてファンに投げた黒いテンガロンハットが…。
ハンセンはこの後12月13日、同じ蔵前で行われた全日「世界最強タッグ優勝戦」でプロレス史に残る大乱入・移籍劇を引き起こします。
そんなビッグビジネス成就の5日前、"Good Bye"を一人胸に秘めていたハンセンによる、男気に満ちた伝説の「惜別テンガロンハット投げ」シーンでした。
ハンセン送別&ボック歓迎試合は、地獄のダブルアームスープレックスでボックがドラゴンを粉砕。
翌元旦に決行される猪木との一騎討ちに向けて、更なる幻想・妄想をふくらませるステップレースとなりました。

その他の最強外国人マッチは以下の4戦。
  • 昭和54年_カナダ・カルガリー大会:北米ヘビー選手権「坂口VSシン」
  • 昭和59年_フィリピン・ケソン大会:ケソン市長杯争奪マッチ「猪木VSアンドレ」
  • 昭和53年_フィラデルフィア大会:異種格闘技戦「坂口VSモンスターマン」
  • 昭和55年_高松大会「バックランドVSホーガンwithブラッシー」

ハワイで4日間バカンスを過ごし当日深夜にカルガリー入りしたと横分け・古舘アナに嘯く、やけに小麦色のビッグ・サカ。
地元カナダでビジネスを張る実業家・タイガージェットシンとは、気合の入り方が雲泥の差でした。
敢えなくリングアウト負けで北米ヘビーから転落してしまいます。
ビッグ・サカのもう一試合も残念な結末。
下だけ柔道着という、実戦には全く意味を成さないコスチュームでモンスターマンと対決。インチキ空手家のハイキックで、敢えなく轟沈してしまいました。

なぜかフィリピンで決行された猪木・アンドレ戦。
ワイン1ケースガブ飲み等、怪物的不摂生が体のラインに出てきた1984年末の大巨人アンドレ。その巨体をボディスラムで投げ切った、不惑超え41歳・猪木のグッドシェイプ(39歳で糖尿病克服済み)は目を見張るものがあります。

番組ラストのバックランドvsホーガンは、WWF(現WWE)のオーナー・ビンスマクマホンジュニアも羨む超貴重アーカイブです。
背中の剛毛処理すらしてない駆け出し・ホーガン&噛み付き魔・ブラッシーの悪党コンビを、当時バリバリのNYの帝王・ボブバックランドにぶつけたチャレンジマッチ。
”Watcha gonna do, brother?!”と本場アメリカのマニア達に煽り気味に自慢したい、我らが新日の超エッジな先見性溢れるマッチメイクと言えるでしょう。

6回目にしてようやくネタの宝庫・外人レスラーにスポットを当ててくれたナビゲーター・流智美。
80年代のプロレスファンなら誰もが納得する、豪華絢爛、感涙モノのラインナップでした。
世界のどこに出しても恥ずかしくない、キングオブスポーツ・ニュージャパンの底知れぬポテンシャルを再発掘。そんな外人案件であと5,6回、いや7,8回と膨大なアーカイブを放出し続けてほしいもんです。