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2012/12/08

プロレスの星 アステカイザー #15「アステカイザーよ! いつの日か君とリングで!」

録画した日〔2012/11/27:チャンネルNECO〕

インチキ記者・大泉滉から「毎朝スポーツ主催/プロレス合同リーグ戦」構想を聞いてテンションが上がる東都プロエース・ジョー神崎。
「レスラー佐山(役名のママ)」を相手に血気盛んな猛スパーを敢行します。
そんな激アツムードの東都プロ道場に、招かざる「ジム破り(※)」が乱入。(※ 練習生ゴローの台詞。道場破りの隠語か?)
「ハハハ、リングダンスは可笑しいね」と何だか分からんニヒルな暴言を吐きながら現れた褐色の大男は、挨拶代わりに練習生ゴローを瞬殺します。
一転して不穏ムードの東都プロ道場。
そんな中「行かせろって」とエース神崎を制し眼光鋭くジム破りと対峙したのは、スパーリングパートナー・佐山でした。
伸びかけの坊主頭にデカパン白シューズという雑魚キャラスタイルの佐山ですが、東都プロ看板を自ら背負い込むあたりは「腕におぼえあり」の実力者として一目置かれる存在なのでしょう。
今更言うまでもなくジム破りの正体は「ジョージ高野(ザ・コブラ)」でレスラー佐山は「佐山サトル(初代タイガーマスク)」。犬も食わないクソガキ向け特撮で、キングオブスポーツ・新日本プロレスの若手精鋭レスラーによる贅沢な道場マッチが実現しました。
結果はブレーンバスターでジム破り・ジョージ高野に凱歌。
平成初期のメガネ屋団体・SWSでは道場「パライストラ」を率いたジョージ高野。この頃から道場マッチには長けていたのかも知れません。
ひとしきり暴れたジム破り・ジョージ高野は、不穏ムードを聞いて駆けつけたアステカイザー・鷹羽俊やジョー神崎の前でその素性を公表します。
  • 名前はジョージ
  • ブラジル出身
  • 鷹羽大二郎(アステカイザー兄)のブラジル巡業中に弟子入り志願した
  • ジム破りはあくまで驚かせるつもり、悪気はない
その甘いマスクのとおり正体はベビー側だったジョージですが、師匠・鷹羽大二郎の非業の死は知る由もありませんでした…。
師匠の悲劇を知り胸を痛めるジョージは、アステカイザー・鷹羽俊とお墓参り。
ド派手白スーツにフリフリブラウスという不謹慎極まりないその出で立ちは、ブラジルと日本の文化の違いということでお咎め無しとしたいところです。
ジョージはその足で師匠育ての親・速水博士宅を表敬訪問。
ド派手白スーツにフリフリブラウスという場違いスタイルで日本のお正月を満喫します。
なお、博士のご子息・太助君の周りには魅力溢れる昭和の家庭用ゲームが鎮座。謎の「SCREEN TENNIS(スクリーンテニス)」を所有するなど、金持ちの息子太助君はかなりのゲームマニアではないでしょうか。(追記:番組タニマチの玩具屋「ヨネザワ」のステマであった模様)

すっかり日本にとけ込んだジョージは、なぜかエル・カネック風のソンブレロスタイルに衣装チェンジしてブラックミスト軍に宣戦布告。
メヒコ系ストレッチを繰り出すなど師匠の仇に全面報復を企てますが、サイボーグ格闘士・ダークグラジエーターの出現で大ピンチを迎えてしまいます。
最後はもちろん、助っ人参戦のアステカイザーがジョージを救出。
お約束のアニメ化ムーブ「カイザーイン」にはさすがにジョージも不参加。どんなに強いゲストが来ても特別扱いはしない、不可侵の聖域・アステカイザールールがあるのでしょう。

全国8000万プロレスファンの溜飲を下げたジョージ高野30分フルタイム参戦。
オマケ出演が佐山タイガーという、全面協力・新日プロがようやく「仕掛けてきた」まさしく勝負作と言えるでしょう。
プロレスの星の看板に違わぬ超展開ストーリーは、新日プロ激動の歴史にも燦然と輝くであろう金字塔。
次のプッシュはテロリスト藤原か?虎ハンター小林邦昭か?、昭和プロレスファンの幻想を無限に膨らませる大傑作でした。

そして今回勃発したもう一つの超展開は「毎朝スポーツ主催/プロレス合同リーグ戦」構想です。
ブラックミスト軍の強行参戦予告で無念のお蔵入りとなってしまいましたが、インチキ記者・大泉滉によると「アントニオ猪木」「ジャイアンツ馬場(台詞のママ)」「ラッシャー木村」が参戦予定だった模様。
これは即ち「新日」「全日」「国際」(&東都プロ)の夢のオールスター戦構想ではないでしょうか。
今回の放送は昭和52年1月。
ホンモノの「東京スポーツ主催/プロレス夢のオールスター戦 」はこの2年半後の昭和54年8月に実現する事となります。
まさか男の聖書・東スポがクソガキ向け特撮・アステカイザーからインスピレーションを受けたのか?
これまた上質な幻想が膨らむ、昭和プロレスファン感涙の「神回」でした。