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2014/02/10

タイガーマスク #97「敗北の予感」

録画した日〔2014/2/7:TOKYOMX〕

日プロマットで快進撃を続けるミラクルスリー(=虎の穴ラスボス)。
対戦相手を外人レスラー限定とする契約に沿い、今回はパワーファイター・レッドガロとの一騎打ちが組まれました。
悪党ムード漂うミラクルスリーですが、その正々堂々たるファイトスタイルからファンの好感度は日増しに高まっているとの事。
クリーンファイトならインドの狂虎・T.Jシンにすら拍手を贈る(昭和50年6月蔵前猪木戦)のが日本のファン気質。
プロレス先進国として胸を張っていい観戦文化です。
対戦相手のレッドガロは「救急車呼んどきな」「棺桶用意しとけ」といったステレオタイプの挑発を仕掛ける荒くれヒール。
もちろんミラクルスリーがこれに動じるはずはありません。
格の違いが歴然の両者。無敗の凄玉が如何にしてこの古典派を潰すかが闘いの焦点となります。
伊達タイガーは舎弟のケン高岡を従えてミラクルスリーを偵察。
そのもうひとつ隣にミスターXが仲良く同席しているのは、ボスの一挙手一投足を「レェヴェルが違うんだよ」と大本営解説するためでした。
芸術的なロメロスペシャルをキメるなど多彩なテクニックでレッドガロを撃沈したミラクルスリー。
この日はパワー殺法を封印、テクニカルな試合運びに終始しました。
ミスターXの大本営解説によると、これはミラクルスリーに3つあるミラクルのうち2つ目(1つ目はパワー殺法)だとの事です。
リングサイドの伊達タイガーへ超絶テクニシャンぶりを見せ付けたミラクルスリー。
何かとポカの多いミスターXもこの日は煽動役を完遂しました。
そんな感じで伊達タイガー抹殺へ順風満帆のラスボスは、ホッと一息ブランデーグラス片手にご満悦です。
一方の伊達タイガーはホテル備え付けのおヒヤをゴクリ。
ミラクルスリーの「3つのミラクル(うち1つは未発表)」にビビりまくって喉がカラカラです。
そしてここから始まるのがお得意のネガティブシンキング。今夜は眠れぬ夜になりそうな…。
パワーもテクニックも通じないとハナっから決めつけ、ああでもないこうでもないとブルーなシミュレーションを繰り広げる伊達タイガー。
その陰気な妄想力は無限大。行き着いた先はリングど真ん中での公開処刑「恥ずかし固め」です。
「出る前に負けること考える馬鹿いるかよ!」と日プロ某I先輩から5,6発ビンタを食らった方がいい伊達タイガー。
こんな時は酒飲んでさっさと寝りゃいいものを、パジャマに着替えてベッドに入ってもそのネガティブシンキングにブレーキは掛かりません。
もう止まらない負のシミュレーションは、なんと隣の部屋でスヤスヤ寝てるケン高岡にまで飛び火します。
ミラクルスリーの垂直落下式ブレーンバスターでブッ殺されるというのが高岡のオチ。
自分は恥ずかし固めで舎弟はリング禍による殉職。どこまでも都合のいい不謹慎ペシミスト野郎です。
放送の3分の2以上が伊達タイガーによるネガティブ妄想パートだった今回。ついには鬼籍の盟友・大門大吾の遺影まで登場しました。
しかし、よくよく考えたらミラクルスリーからの対戦要求はまだ来てなかったはず。
ナイーブなんだかスットボケてんだかよく分からん伊達タイガー。とりあえず「さっさと寝ろ」って事でしょう。