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2013/01/18

競馬年鑑 #5

録画した日〔2013/1/16:グリーンチャンネル〕

皇帝・シンボリルドルフが三冠馬になった昭和59年の秋競馬。
エリザベス女王杯、菊花賞から有馬記念までのグレードレースを、時系列で淡々と放送します。
去年の三冠馬と今年の三冠馬が顔を揃えた第4回ジャパンカップ。
秋の盾をGetして箔付けしたミスターシービーと「無敗」という金看板を背負ったシンボリルドルフの初対決です。
そもそも2年連続でクラシック三冠馬が出現する事は天文学的確率のはず。
そんな両雄がハイレベル且つ無事に並び立つビッグマッチは、今後二度と実現しないのではないでしょうか。
結果は伏兵・カツラギエースの逃げ切り勝ち。
戦績だけ見れば宝塚優勝、毎日王冠でシービー完封など、伏兵と言うのが申し訳ない日本初のJCホースです。
三冠馬対決は一応ルドルフの勝ち。破天荒なミスターシービー10着撃沈はともかく、常勝・ルドルフが4番人気で3着だったのはローテーション(中1週)によるものでしょう。
何かと「改悪」の多いJRAレースカレンダーですが、菊花賞とJCに中4週のインタバルを設けたのは後世まで継続すべきクリーンヒットだと思います。

グレード制度が導入された昭和59年のJRA。「第1回」の冠がつくレースがたくさんありました。
お馴染みのマイルチャンピオンシップも、記念すべき第1回はこの昭和59年です。
ちなみに3000m戦・阪神大賞典も今回オンエア。春の天皇賞の定番ステップが昔は12月開催だったとは…、全く知りませんでした。(ダービー卿チャレンジトロフィーも同様。)

昭和59年の私は小学6年生。親は競馬をやらなかったので、日曜の昼にお馬サンを見た事は殆どありません。
それでもシービー、ルドルフの名前と三冠馬という称号は知っていたような…。特に「ルドルフ」の響きのカッコ良さに何だかワクワクした記憶があります。
「G1」というフレーズを世に出して、キャラの立つ三冠馬2頭を擁していた新進&豊作の競馬界。そんな昭和59年の秋競馬の盛り上がりが如何ほどだったのか、私には知る由がありません。
音声を聞く限りでは熱狂やヒリヒリ感は特に無し。JRAが本気で「仕掛け」をしていなかった、古き良きオッサン向けギャンブル期の充実アーカイブでした。