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2013/01/14

ターフからの贈り物 #1「オグリキャップ」

録画した日〔2013/1/7:グリーンチャンネル〕

名馬の感動エピソードなどを俳優の金子昇氏が紹介する30分番組。
第1回目は「オグリキャップ」の特集です。
中央デビューからラスト有馬記念までの振り返りでしたが、散々語り継がれてきた大正義・オグリだけに今さら新しい映像、エピソードは無し。
それでもやっぱり見入ってしまうのは、私にとって20年越しの思い出補正があるからでしょうか。
何度見ても残念なのが平成2年の宝塚記念。
前走はぶっつけで安田記念を完勝、次に勝ったらアメリカ遠征…。数あるG1の中で「確勝」ムードが一番大きかったレースではないでしょうか。
鞍上や展開、いろんな意味で不可解ポイント有り。今までとは違う「悔しい」ではない「がっかり」の2着でした。
最後の有馬、高校2年生だった私は圧死事故寸前の中山メインスタンドで観戦していました。
「お別れ会」のつもりだった我々にブッ込まれた、何が何だか分からない怒涛のハッピーエンド。
オジサン、学生、若い女性…、あらゆるタイプの人がグチャグチャになって絶叫するエンターテイメントは、後にも先にもこの日の中山競馬場だけではないでしょうか。
怪物オグリが体を張って、若き天才・武豊が猛プッシュされるJRA驀進期。ギャンブルというワルの世界・背伸び的な要素も含め、高校生のガキにとっては競馬を見るなという方が無理な時代でした。
その中でも、とにかくオグリキャップは別格。浮き沈みを繰り返して有馬で締める超展開は、20年たった今でも分かっちゃいるけど泣けてしまう、オッサン殺しの鉄板ストーリーです。