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2012/11/25

プレミアムドラマ「ドロクター」~ある日、ボクは村でたった一人の医者になった(前編・後編)

録画した日〔2012/9/16,23:NHKBSプレミアム〕

福井県の山あいに実在する「名田庄診療所」とその看板医師をモデルにしたドラマ。
ドロクターは「やんちゃなドクター」という意味だそうです。
プロレスとロックが大好きなドロクター。
自らの歓迎会では、村長さん・綿引勝彦をドリーファンクジュニア役に仕立て伝説のオープンタッグ蔵前決戦テリー・ファンクの左ストレートパンチを再現します。
カルテへの筆記シーンなどから、実生活でも左利きと思われるドロクター・小池徹平。テキサスの荒馬テリーは思わぬハマリ役だったのではないでしょうか。
そんなプロレスネタはほどほどに、いわゆる無医村における在宅医療という重い問題がドラマのメインストリーム。
しかし暗い描写はほとんど無く、ドロクター・小池徹平はあくまでポジティブ。問題山積みの苦労話と言うよりも、若い医師の痛快なサクセスストーリーとして単純に楽しめる内容です。
村の一言居士・イッセー尾形をはじめ、登場人物はヒールゼロで皆んないい人ばかり。救世主でもある若きドロクターを村全体でサポートします。
原作者はリアルドロクター・中村伸一医師。地域医療に何かと付きまとうネガティブイメージを払拭し、世間への啓蒙を込めた明るいエンタメ路線なのだと解釈しました。
「プロレス」「ロック」のキーワードに引っ掛かって録画した社会派ドラマ。録り溜めたプロレスビデオばかり見てる私にとっては、何とも有難いヒロイモノ的な良作です。
リアルドロクター・中村伸一医師は今も当地で現役続行中の模様。様々な著作を出されているようなので、通勤時にでも読んでみようかと思います。