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2012/10/17

座頭市物語 #15「めんない鴉の祭り唄」

録画した日〔2012/8/25:時代劇専門チャンネル〕

後に愛の水中花として水に潜る松坂慶子(当時23歳)が参戦。
兄夫婦の忘れ形見であるちびっ子を抱え甘酒屋を切り盛りする、健気で凛とした女性を演じます。
いろんな行き違いで、松坂慶子の兄殺し容疑をかけられてしまった座頭市。
しかし実際はその真逆。ヒール軍の一味だった松坂兄にカタギ復帰の道標=大金10両を手渡す足長おじさん的なサポートをしていました。
せっかく良い事したのに裏目って四面楚歌気味の座頭市。理解を示してくれたのは、地元の親分・西村晃でした。
義を重んじる2代目黄門様は、ちょっと居候してるだけの座頭市を「一宿一飯の恩義」「同じ釜の飯」「家族同然」の渡世人スピリットで守り抜きます。
その存在感でストーリーのスポットを「持っていった」黄門様。貫禄たっぷり、情に厚くてフレキシビリティもある大親分役を快演しました。
昭和50年、理想の上司ランキングがあればNo1になってたんじゃないかという勢いです。
そしてビジュアル面では松坂慶子がブッチ切り独走状態。その美しさで昭和の茶の間を釘付けにしました。
私が子供の頃(1970年代終盤~80年代)、美人の代名詞イコール松坂慶子だった印象があります。
「松坂慶子のような」「〇〇の松坂慶子」と記号化までされていた日本芸能史上最強クラスの美人女優さんと言えるでしょう。

ストーリー&ビジュアル面での超強力援護射撃を受けた座頭市は、ちょっとしたリラックスモード。
オープニング&ラストでブッタ斬り通常営業をこなした他、ちびっ子と「飛ぶ竹とんぼ」を追究したり、西村晃の渡世オフィスを雑巾掛けしたりと面白素顔も披露しています。

贅沢なゲスト陣をブッキング、そして彼らを適役にズバッとフィットさせる。
TV版・チーム座頭市のストロングポイントを再認識する回でした。