録画した日〔2012/8/24:TOKYO MX〕
11週目に突入という、ロングラン巡業にも程があるワールドリーグ戦。
今回伊達タイガーは、中南米の王者・カリプソとの公式戦をむかえます。
実況アナによれば対戦相手カリプソは既に4敗。
第1回IWGPのエンリケベラ的な勝ち星献上ポジションといった所でしょう。
1敗で首位戦線快走中の伊達タイガーからすれば、確実に勝ち星を重ねたいイージーマッチのはずだったんですが…。
なんと試合中に謎の赤覆面・レッドファングが乱入。大事な公式戦が台無しになってしまいました。
このレッドファング、いちおう虎の穴・ミスターX経由のヒールですが、この乱入に至るまでに男気を感じさせる伏線がありました。
貨物船で来日した「後のレッドファング」は本名「マイクブリスコ」を名乗って泣く子も黙る日プロ道場へ果敢にも単身殴り込み。
伊達タイガーとの一騎打ちを馬場さん&猪木のツートップに直訴します。
マイクの直訴理由は、兄・ジャックの敵討ち。
愛する兄はヒール時代の伊達タイガーに再起不能の重症を負わされた経緯がありました。
しかし、そんな勇気あるトンパチ野郎の対戦要求に、日プロ代表・馬場さんが出したアンサーはNo。
外国人含め選手層の厚い日プロだけに、実力は認めるもののマッチメイクには至らないという結論です。
団体の気風が問われる、道場破りへの対応。
今回の日プロでは、馬場さんが「またぐなよ」スタンス、猪木が事件化抑止目的の軽いヤラレ役、当事者・伊達タイガーは現場監督・吉村道明とドアに隠れてコッソリ状況監視というものでした。
ある意味”道場を死守せよ”の鉄則に即した現実的かつ無難なリアクション。及第点をあたえて良いと思います。
しかし、プロレスファンの道場幻想という観点からすると、ちょっと情けないお嬢さん対応だったのかもしれません。
こうして日プロ参戦のアテがなくなったマイクに、ミスターXが正体不明のマスクマンとしての強引ブッキングを提案。
2人はWin-Winの関係で、伊達タイガーvsカリプソへの乱入を決行します。
結果は伊達タイガーに返り討ちとなりましたが、ポンコツプロモーターにしては珍しくクリーンヒットなスカウティング&業務判断でした。
不透明決着となったカリプソ戦の星勘定も気になるのですが、今回#21最大の気がかりは、再起不能という設定の兄「ジャック・ブリスコ」。
プロレスファンなら当然、元NWA王者にしてWWE殿堂者の「故ジャック・ブリスコ」を連想します。
リアル本名は「ジョー」弟は「ジェリー」なので完全一致ではありませんが、アメプロの全ての版権を握る悪の統治者・ビンスマクマホンが知ったらどうなるのか。
弱小ローカル局・TOKYOMXに火の粉が飛ばないことを祈るばかりです。