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2013/02/13

プロレスの星 アステカイザー #25「サタン・デモンの逆襲」

録画した日〔2013/1/8:チャンネルNECO〕

今さらながらアステカイザー生みの親・速水博士に目を付けたサタンデモン。
最終回直前の放送25回目、セミファイナルにして遂にアステカイザー側の「本丸」に侵攻します。
迫り来るサタンデモンの影。家族想いの速水博士は、かおる&太助の姉弟を東京から離れた渥美半島の名所「伊良湖」へ退避させます。
事情を知らないかおる&太助は春休み緊急バカンスに大喜び。
それにしても何故に伊良湖なのか?、ストーリーが進むごとに薄汚い大人の事情がつまびらかになります。
伊良湖行きの大義名分は、#13で登場したリストラレスラー・ジャガー春木が当地で大根農家兼レスリングコーチとして第2の人生を送っているから。
しかしボンクラ練習生・五郎、インチキ記者・大泉滉を含めたバカンスメンバーは、大根などには触れもせず宿泊先「伊良湖ビューホテル」の名前をやたらと連呼します。
ストーリーのメインはサタンデモンとアステカイザー(with 速水博士)による最終決戦のはずです。
しかしそれを棚上げにして、外観やら眺望やら食事やら「伊良湖ビューホテル」の猛プッシュが延々と続く異常な展開。
これは”ステマ”どころじゃない、ホテル側との完全癒着と見て間違いないでしょう。
ラスト2回なのに、と言うよりラスト2回だからこそ実現した露骨なタイアップ。
現場スタッフが「パァッと打ち上げやりてぇな」と伊良湖ビューホテルにピンポイント折衝。「宣伝してやるからアゴアシ全部付けろ」と理不尽要求をしたものと思われます。
新日本プロレス全面協力とは言うものの、プロレス界のごっつあん体質まで継承する必要はないはずなんですが…。

一方、都内居残り組はギリギリのファイナルファイトを展開。
ブラックミスト総帥から処刑予告をされた崖っぷちのサタンデモンは、見事な一般人コスプレで速水博士宅に上がり込みます。
家まで来たんだから攻撃すりゃいいのに…。しかしヒールとしての矜持なのか、サタンデモンはノータッチのまま速水博士宅を後にしました。
何だかいろいろ駆け引きはあったものの、両軍は結局いつもの採石場での一騎討ちに突入。
アステカイザーはブラックミスト13番目のサイボーグ格闘士・ギャリソンスネークをお馴染みのアニメ化ムーブで撃沈します。
実はこの「13番目」というのがとても重要。
サイボーグ格闘士は全部で13人しか製造されないため、このギャソリンスネーク敗北でヒール軍・ブラックミストは壊滅という憂き目となりました。
言い訳不能の13連敗…。
遂に処刑の時を迎えたサタンデモンでしたが、その瀬戸際、執行人である大ボスに「私はアンタの家来ではない」「アンタも敵だ!」とまさかの反旗。ブラックミストのオフィスから姿を消してしまいました。
「こんな会社やめてやる」と真冬の札幌市街に飛び出したのは新日本プロレスのドラゴン藤波。
ドラゴンはその夜こっそりホテルに帰ってきましたが、サタンデモンの決意は如何程なのでしょうか。

自暴自棄のサタンデモンが向かった先はやっぱり「伊良湖ビューホテル」。
決して打ち上げに参加する訳ではなく、アステカイザー関係者を皆殺しにする最後の聖戦としての伊良湖入りとしておきましょう。
次回はいよいよ闘いのエピローグ。
アステカイザーも当然「伊良湖ビューホテル」に馳せ参じるでしょう。
さんざん世話になった野毛の新日道場をほったらかし、まさかのバケーション伊良湖決戦に突入するアステカイザー御一行。
よくよく考えれば、このフットワークの軽さ薄情さ適当さこそ猪木イズム。
#1に顔を出したっきり音沙汰なしの猪木でしたが、その闘魂は然とアステカイザーに注入されていたようです。