Translate

2013/02/11

警視-K #8「わが子に捧げる犯罪」

録画した日〔2013/2/2:日本映画専門チャンネル〕

高級クラブのホステスがロールスロイス車内で絞殺される事件が発生。
このガイシャは未婚の母で、かなりのセレブ志向があったようです。
一人息子を名門トキワ大学の付属小学校へ入学させるため、無茶な金策の元にあの手この手の作戦を立てていたホステス。
ロールスロイスはその裏工作の一環として大学のお偉いサンに貢いだもので、もちろん犯人もこのお偉いサンでした。
時は昭和55年。校内暴力が社会問題となっていた世間に「お受験」というテーマをぶつけたガッツの先見性には頭が下がります。
行き過ぎたセレブ志向のコントラストとして配置されていたのは、ホステスの母=お受験ちびっ子のおばあちゃん・浦辺粂子。
「高級マンションなんか住みづらい」「子供は泥んこで走り回るのが一番」と、まだまだ三丁目の夕日気質が残る昭和の茶の間の溜飲を下げます。
セレブと無縁なのはガッツ軍団も同じ。
前回拳銃で撃たれたレギュラー情報屋・川谷拓三も元気に復活。曰く「80年代は学校行ってない奴が出世する」との事でした。
こちらは文句無しのセレブだけどお受験とは全くの無縁と思われる、ガッツ愛娘の超天然女優・奥村真粧美。
しかし残念ながら、今回はあんまり出番&セリフがありませんでした…。
理由はおそらく、監督と脚本にガッツが絡んでいなかったから。
この#8は監督・森一生、脚本・中村努という顔ぶれ。TV版座頭市を支えたクリエイターコンビです。
視聴率大低迷のガッツがかつての盟友に助けを求めた事が窺い知れますが、凄腕の彼らをもってしても奥村真粧美のファイトスタイル矯正は放棄するしかなかったのでしょう。
なお、ガッツの寝ぐらであるトレーラーハウスは、正規の月極駐車場に停泊していることが判明。場所は渋谷のお隣、井の頭線・神泉駅の真上という好立地です。
破天荒がウリのガッツですが身分はあくまで公務員。違法駐車には抵抗があるのでしょうか…。