Translate

2013/02/10

警視-K #7「太陽が上に向いている」

録画した日〔2013/2/2:日本映画専門チャンネル〕

大手建設会社で巻き起こった汚職事件を捜査するガッツ。
いつもの殺人犯や強盗犯とはちょっと違う「社会悪」と真っ向対峙するスタンスとなります。
魑魅魍魎が蠢くドス黒い経済事件。
オモテやウラの人物相関や資金の流れ等々、この手のストーリーでは把握しておきたい背景が多く有るはずです。
しかし、ほとんど聞き取れないボソボソ喋り仕様のこのドラマでは、セリフによる状況把握はほぼ不可能。見た目で悪そうな奴の取捨を判断していくしかありません。
特に今回ボソボソ喋りが顕著だったのが情報屋・川谷拓三。
アホバカ仲間・梅津栄とツルんでる最中に偶然汚職事件の証拠をゲット。建設会社から口止め料500万円をせしめていました。
つまり、ガッツが血眼になって探しているブツを使って「ユスリ」を働いていたという事。
バレたら命の保証はなく、自然とボソボソ喋りに拍車が掛かっていたようです。
金のためにアブナイ橋を渡った川谷拓三は、悪徳建設会社の手先に付け狙われ拳銃で撃ち抜かれてしまいます。
行き着けのバーの大姉御・松尾嘉代の看病もあり、何とか回復に向かう川谷拓三。心を入れ替えて証拠の品とユスった金をガッツに献上しました。
もちろんガッツは、川谷拓三の改心も含めて最初からすべてお見通し。懐の深さで一件落着の巨悪退治に成功しました。
ガッツは経済犯を忌み嫌っているのか、今回は正義感大爆発モード。
自分がしょっ引いたのに「殴る価値もねぇ」の意思表示として、その手柄を今宿署本隊チームに丸投げしてしまいます。
そして劇中では、珍しく大きな声で「悪い奴が威張ってて、捕まえる方がビクビクしてたんじゃ世の中終わりだよ!!」と持論を絶叫。
ガッツモードでテレビの音声を通常の5割増しにしているであろう昭和の茶の間は、突然の大ボリュームシャウトにさぞかしビックリした事でしょう。

正義を問うパパのストロングスタイルなどお構いなしに、愛娘・奥村真粧美は天然棒読みのナチュラル通常営業。
「(事件が掲載された)新聞読んだか?」というガッツの問いに「漢字だから読まない」「平仮名なら読む」とガチとも受け取れる面白発言を投下します。
なお今回、川谷拓三へ花を持ってお見舞いに駆けつける心優しい一面も見せてくれました。
エンディングで洗濯物を干す奥村真粧美。よく見るとそれはガッツ愛用の白ブリーフでした。
ガッツとブリーフの因縁エピソードは今さら語るべくも無し。
このラストカットは10年後に開演するブリーフ劇場の壮大な前振りだったと思うのは、ガッツ信者の妄想でしょうか…。