第20回を迎えた「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」の準決勝&決勝を完全生中継。
会場は聖地・後楽園ホールです。
新日伝統の大会を制したのは、ヒールターンしてやりたい放題のIWGPジュニア王者・プリンスデヴィットでした。
自らが主宰する極悪外人軍団「BULLET CLUB」の退場処分を物ともせずにアレックス・シェリーを完封したリアル・ロッケンローラ。
取り敢えず次は棚橋狙いの模様。そしてその次はIWGPヘビーかG1か?、新日マット制圧に向けて大きな弾みを付ける全勝優勝です。
デヴィット達BULLET CLUBの面々はみんな昭和55年前後の生まれで、おそらくnWoやDXのリアルタイム直撃世代。
オッサン目線からすると「コイツら、前からこんな事やってみたかったんだろうなぁ」と微笑ましくも見えてくる、日本育ちのピュアで真面目なヒール軍団です。
ちなみにプリンス・デヴィットのリング装束は、リモコンスイッチでキラキラ輝くハイテク仕様。
WWEの某リアル・ロッケンローラへのオマージュなのでしょうか。
今日はスーパージュニア戦線以外でも新展開がいくつか勃発。
ヤングライオン・高橋広夢は英国への”無期限”武者修行が決定、この日のタッグマッチが壮行試合となりました。
オシャレになったばかりの選手寮を捨てる勇気は敬服すべき(?)。
トップレスラーへの約束手形を無くさないよう、ランカシャースタイルでテクニックを磨いてほしいものです。
海の向こうからは憎っくきNWA軍(ロブコンウェイwithブルースサープ会長)が、新日マット再上陸の怪気炎を上げました。
そしてなんとこのNWA軍迎撃をブチ上げたのは中西”上からドン”学。
世界最高峰のレイスモデルベルトを腰に巻く野人。想像しただけで脳内のマッスルオーケストラが鳴り止みません。ヘビー級のメインストリームはレインメーカー・オカダカズチカと暴走キングコング・真壁刀義による「6.22大阪」の前哨戦。
本番へ向けての色んな試行錯誤が伝わってくる、ちょっとギコチない因縁抗争となりました。
何事もそつなく器用にこなすレインメーカーですが、気迫や勢い重視のバチバチ系マッチはあんまり好きじゃないのかもしれません。
全9試合の3時間。
立見席までぎっしり超満員のお客さんは、第1試合(ジュニア10人タッグマッチ)から完全にデキ上がっている状態でした。
カード発表からリング撤去まで、日曜日の夜にメシ食いながらマッタリ観戦できるのは何ともありがたい限り。
でもそれより何より現場=聖地に参戦したくなる、全試合「アタリ」の素晴らしい大会だったと思います。