「TOP OF THE POPS」など英国BBCのロックアーカイブ映像を垂れ流す番組。
T・レックス、ザ・フー、ローリング・ストーンズ、クイーン、エルトン・ジョン、デヴィッド・ボウイ他の1970年代のスーパースターが続々登場するとの事です。
ムズカシイ事言うのが大好きな高学歴フロントマン・ミックジャガーは、71年当時のロックシーンを辛口にブッタ斬ります。
「年配のファンが増えすぎた」…この後40年以上転がり続ける世界最強ロックスターにとって超特大のブーメラン毒ガス発言です。
演奏曲は同年5月リリースのキラーチューン「BrownSuger」。
ミック・ジャガーはピンポンパン帽子にピンクラメジャケット、ミスター長嶋へのオマージュ「3」インナーシャツという完璧なセックスシンボル風情です。
ベロマークの自己商標をブチ上げたばかりの新星ストーンズ。王者の余裕とエネルギーが満ち満ちた伝説の名演と言えるでしょう。
ブラウンシュガーと同じ1971年からはザ・フーも堂々ラインナップ。
バンドの核弾頭・ピートタウンゼントは「先週もいろんなもんブッ壊したさ」とインテリ系荒くれヒールとしてのファイトスタイル全開です。
披露された名曲「無法の世界-Won't Get Fooled Again」は色々端折ったショートバージョン。
フルで聴きたい私としては残念な限りですが、ザ・フーを好きな人にとっては「バージョン違い」として楽しめる演奏なのかもしれません。
ストーンズにザ・フー、この他にもクイーンやフェイセズ、デヴィットボウイが登場したこの#1。
全編ロックレジェンドによる贅沢な競演と言いたいところですが、何だか良く分からんスターの皆さんも多数ピックアップされています。
若き日の吉幾三がボーカルの「MUD-マッド」。1974年に全英No1を獲ったシングル曲「タイガーフィート」を引っ提げて登場しました。
彼らは英国ロック・ポップス史にとって正義なのか邪道なのか?、私にとっては妄想&幻想が膨らむ未知の強豪です。
後に「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」の主題歌を担当するスージー・クアトロは、サエない長髪ミュージシャン3人組とお遊戯系パフォーマンスを披露。
1974年の彼女はよく見たらキュートなルックス。レディースロックの先駆者は元々アイドルキャラだったのでしょうか。
かなりエキセントリックなスター連中(注:私が知らないだけでおそらく皆さんメジャー級)と、誰もが知ってるロックレジェンドが半々ぐらいで詰め込まれているアーカイブ。
いわゆる「ながら見」には持って来いの良質な1時間番組です。
毎週土曜日にレギュラー放送されるようなので、ロック・ポップス史の勉強のためにも番組名予約して楽しもうと思います。