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2013/04/02

タイガーマスク #52「優勝!! Wリーグ戦」

録画した日〔2013/3/29:TOKYOMX〕

いよいよ優勝戦大阪大会を迎えた「第13回ワールドリーグ戦」。
対戦カードは伊達タイガーvsビル・ヘラクレス。全勝同士による60分3本勝負です。
馬場さん&猪木の2大巨頭が不在の今大会。日プロのホープ・伊達タイガーはともかく無名の外人ヘラクレスが全勝ターンできるあたり、全体のレベルに大きな疑問符が付く事は否めません。
競馬で言うところの「空き巣G1」。しかしだからこそ、伊達タイガーにとっては取りこぼしが許されないステップアップの大一番となります。
大阪決戦前夜、ミスターXから「割烹すえひろ」に呼び出されたヘラクレス。虎の穴の残忍レスラー・シャーク二世を交え、なんともアヤしい密談です。
この極秘会談、東スポ的な予定調和の煽りアングルとは異なり、ヘラクレスにとっても抜き打ちの理不尽展開となりました。
ミスターXによる密談策略の骨子は、伊達タイガー潰しの為に残忍レスラー・シャーク二世を「替え玉」として大阪決戦のリングに上げるというもの。
つまりヘラクレス(非・虎の穴レスラー)は優勝戦を前にお役御免。
巨大ブラック企業のゴリ押しに贖えず、無念の帰国となってしまいました。
虎の穴による何とも荒唐無稽な替え玉作戦。
しかし「割烹すえひろ」には、この極秘会談の内容を伊達タイガーに安々リークしてしまうトンデモ従業員がいました。
その従業員は、どっから流れ着いたのか伊達タイガーの虎の穴同期生・大門大吾。
曲がりなりにも客であるミスターXの極秘密談を盗み聞いてそのまま伊達タイガーに電話報告という、サービス業としての矜持もクソもない守秘義務違反を犯します。
現代ならTwitterで客のプライベートを全世界拡散してたであろうモラルハザード従業員。
老舗っぽい風情の「割烹すえひろ」は炎上抑止のためにも即刻クビの措置を取るべきでしょう。

そんなこんなで迎えた大阪決戦ですが、事前に大門のリークを受けていた伊達タイガーは心の準備も万全。
シャーク二世の精巧な替え玉マスクを剥ぎ取って、新必殺技・ウルトラタイガーブリーカーで完全粉砕します。
対戦相手がスリ替わった前代未聞の優勝戦。
通常のスポーツなら無効試合となるところですが、プロレス的には何てこたァないブレの範囲。
Wリーグ戦インチキ実行委員会が適当に協議をした結果、伊達タイガーは見事にワールドリーグの第13代覇者と認定されました。
何だか曰く付きとなってしまった伊達タイガーの国内初タイトル。
しかし日プロ的には、馬場さん&猪木の2トップにエクスキューズを持たせつつ第3のスターを擁立するという絶妙なエピローグとなりました。
世代抗争を勃発させるにはやや脆弱な伊達タイガー&坂口の日プロニューリーダー陣営。
見事優勝はしたものの、雌伏の時は今しばらく続きそうです。